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渡された場面



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渡された場面の評価: 4.40/5点 レビュー 25件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21~22 2/2ページ
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No.2:
(4pt)

尻上がりに調子の上がって行く本

西鉄以来のライオンズファンだ。
最も好きだった選手は東尾投手。
最も好きだった時代はもちろん1985年から1994年の西武黄金時代。
エースは工藤(現:横浜)だった。
東尾と工藤は似ているところのある二人で、それはおどけるところとスロースターターな所。
特に工藤は1回や2回に点を取られるのはクセみたいなものだった。
東尾も徐々に調子を上げていくところがあるが、彼は、最終回にやらなくてもよい点を与えるクセがあった。
さて、この尻上がりに調子を上げるタイプ、観客としては面白いものだ。
この尻上がりのピッチャーの試合を思い出させるのが、「渡された場面」なのだった。
最初の部分は松本清張ぽくないのだ
西村寿行かと思ったくらいだ。
また主人公がぽいぽい変わる。
最初は小寺康司、次が信子。その次がやっとホントの主人公、香春銀作になる。
この香春銀作になって、抜群に面白くなるのだ。
まるで工藤の初回に2点を取られ、しかしその裏すぐに取り返してもらってからは無安打ピッチング。勝ち越しの3ランホームランが7回に飛び出してからは一人の走者も出さずに完投勝利を挙げた!
そんな本だ。
渡された場面 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渡された場面 (新潮文庫)より
4101109478
No.1:
(4pt)

単なる「犯人探し」ではない推理小説

佐賀県坊城町の旅館に、東京から一人の作家・小寺康司が宿泊した。係女中としてついた信子が彼の留守中にとった行動が、やがて起こる二つの事件を結び付ける─。犯人探し、トリック暴きではなく、犯罪の動機と二つの事件の交差に焦点をあてた作品。犯人がわかっていながら読者にもどかしく感じさせないのは、要所要所に推理させるポイントがあることと、複雑な人間模様が見事に描かれているからだろう。松本清張作品は舞台の描写が素晴らしいのだが、その中でもこの作品は特に街並みや風景の描写が細やかで、それが情感を盛り上げている。清張の描写力が遺憾なく発揮されている作品といえる。
渡された場面 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:渡された場面 (新潮文庫)より
4101109478

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