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渡された場面
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【この小説が収録されている参考書籍】
渡された場面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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個人読書履歴。一般文学通算101作品目の読書完。1976/12/27 | ||||
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全く別々に起こったとされる二つの事件を、巧みに結んで物語を進めていく因果関係の妙味が醸したされた地方色の強いミステリー。中央文壇志向の青年の盗作した小説が事件のキーワードになっている作品。清張氏は、色々な作品に、「盗作」をうまく使う作家で、話を構成する力に人一倍長けていて、この作品にも随所に取り入れられて流石に面白く読ませてくれます。お勧めの本です。 | ||||
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ある旅館に一人の作家が宿泊した。係の女中としてついた信子は貧しい暮らしの中で文学に憧憬を持ち、『放浪記』を愛読し、恋人が作家として大成することを夢見ていた。 作家が部屋に残した草稿を見たとき、彼女はあることを思いつく。これがやがて起こる二つの事件を微妙なポイントで結び付ける。 松本清張作品は人物や情景の描写が素晴らしいが、中でもこの作品は漁村や旅館の景色が見えるくらいに精密で、情緒がある。 1つの事件が起こり、誰の眼にも留まらずに終わると思われた時に登場するのは、文学を愛する一人の刑事である。彼はたまたま見つけた文学雑誌の記事から事件の核心に迫っていく。 | ||||
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西鉄以来のライオンズファンだ。 最も好きだった選手は東尾投手。 最も好きだった時代はもちろん1985年から1994年の西武黄金時代。 エースは工藤(現:横浜)だった。 東尾と工藤は似ているところのある二人で、それはおどけるところとスロースターターな所。 特に工藤は1回や2回に点を取られるのはクセみたいなものだった。 東尾も徐々に調子を上げていくところがあるが、彼は、最終回にやらなくてもよい点を与えるクセがあった。 さて、この尻上がりに調子を上げるタイプ、観客としては面白いものだ。 この尻上がりのピッチャーの試合を思い出させるのが、「渡された場面」なのだった。 最初の部分は松本清張ぽくないのだ 西村寿行かと思ったくらいだ。 また主人公がぽいぽい変わる。 最初は小寺康司、次が信子。その次がやっとホントの主人公、香春銀作になる。 この香春銀作になって、抜群に面白くなるのだ。 まるで工藤の初回に2点を取られ、しかしその裏すぐに取り返してもらってからは無安打ピッチング。勝ち越しの3ランホームランが7回に飛び出してからは一人の走者も出さずに完投勝利を挙げた! そんな本だ。 | ||||
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佐賀県坊城町の旅館に、東京から一人の作家・小寺康司が宿泊した。係女中としてついた信子が彼の留守中にとった行動が、やがて起こる二つの事件を結び付ける─。犯人探し、トリック暴きではなく、犯罪の動機と二つの事件の交差に焦点をあてた作品。犯人がわかっていながら読者にもどかしく感じさせないのは、要所要所に推理させるポイントがあることと、複雑な人間模様が見事に描かれているからだろう。松本清張作品は舞台の描写が素晴らしいのだが、その中でもこの作品は特に街並みや風景の描写が細やかで、それが情感を盛り上げている。清張の描写力が遺憾なく発揮されている作品といえる。 | ||||
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