■スポンサードリンク
Dの複合
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
Dの複合の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
期待した以上の内容でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歴史民俗学的にも知識が与えられて良かった。浦島太郎、小野小町も思い出し、味わいながら読めたのは有意義だったが、終わり方が清張文学としては物足りなく思えた。個人的に長編としては「砂の器」の方が推しである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Dって何だ、と思っていたら、degreeのこと。緯度と経度が通っている地点をネタに 作られているミステリ-。しかし、清張さんは凄いネ。浦島、羽衣伝説とか補陀落国渡海伝説とか ミステリ-の題材にしてしまうんだから。作家の伊瀬と編集担当者の浜中が主人公。これから終盤。 浜中が怪しげ。また、眠れなくなって困るス。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Dの複合は当時ベストセラーであった。かっぱブックスの新刊本は、印刷の匂いの芳しくなつかしい思いであった。私の10代の頃の読書の中に、松本清張のこの本があった。何か新鮮な思い出で京都の丹後の地方が舞台であると知り読み始めた。京都駅から汽車に乗り、木津温泉や城崎温泉が出てくるので、親しみを込めて読んでいました。私はそのこの嵐山の近くにいたので記事の内容が新鮮に思いました。は、鉄道の時間表を眺めながら、旅をしていくと言うスタイルで、松本清張が転んだスタイルです。それに、地方の伝説を絡ませながら、古代の伝説や言い伝えをなぞっていくと言うスタイルでした。それに、ミステリアスな殺人事件を絡ませる、サスペンススタイルを好んでいたようです。内容は、思いがけない犯人が過去の自分の生産をするために仕掛けたなわと、その犯人に対する復讐を絡めたストーリーになっています。確かに、京都が舞台になったことが、私の興味をそそったことで読破しましたが、今となっては時代性も古いのと、現在では使ってはいけない。差別用語も多々あり、ある意味では時代の格差を感じたわけですが、50年前に読んだ懐かしさがこの本には沁み渡っています。懐かしく読ませていただきました。す。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張の作品を良く読みますが、同氏が福岡県の出身で、福岡のことが良く登場します。本作は、私の故郷の名前が宇美辰丸として出てきました。船の由来が終盤に出てきて、宇美町が由来だと知ってビックリしました。本作以外にも、『点と線』の2つの香椎駅は高校生時分に使っていた駅でした。このように、上京して大人になって、清張作品を読むようになり、故郷のことが書かれた作品を読むと嬉しくなります。これからも清張作品を読み続けたいと思った次第です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
無し。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歴史ミステリーと人物ヒストリーが上手く交差して、始めは軽く読めますが、段々と第三者だったはずの語り手が当事者のような立ち位置にされてゆく不思議な緊張感が、安心出来ないストーリーです。読後は重い長旅感。 伊瀬さんと浜中さんの旅は、少しダンテの神曲を思い出しました。太平洋戦争の影を引きずり非常に悲しい出来事を最後まで彼らに同行させられます。 作中、測量のネタがふんだんに出てきます。古代と現代(昭和レトロ)を繋ぐ鍵になるのが作者の本領発揮です。面白いです。 余談ですが俳句会の海津氏、もしも他作品の海津氏の変名か親戚の設定だったら清張ワールドのキャラは繋がってる?喫茶店も作品によく登場しますが「黒猫」と、「クローバー」は「黒羽」だったら怖いな。ディテール意外と意味深なんだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
我が地は、なかなか梅雨入りしない。 引っ越してから、テレビの連続ドラマDVD-BOX三昧の夜の過ごし方をやめた。 そのぶん、文庫本の小説などを読むことにしている。 たとえば、藤沢周平の『ささやく河』など、読む。 悪くはないのだが、ロスマク調とか、ロスマクの味などと言われると、かなり違うよなと思う。 まあ、一人称の、私立探偵ものであるのは、確かである。 このところ、読書から遠のいているので、ボクの評価はアヤシイものである。 理想の老後は、読書三昧であったから、定年がいよいよ視野に入って来たので、そろそろ、そちらの感覚を磨かなければと思う。 けれど、努力してまで、慣れる必要などない。 松本清張の『殺人行 おくのほそ道』と『Dの複合』なども、読む。 こちらは、楽しく読めた。 前者は長くお蔵入りしていたヤツで、清張の長編は全作近く読んでいるのに、未読のままだった。 後半の破たんがひどいのでお蔵入りだったのだろうが、往時の清張の物語展開と、サスペンス醸成方法がまざまざと蘇る。 な~んてことない風景をじーぃっと見つめるシーンなどあると、ああ、これが、のちのち、何らかの形で絡んでくるんだったなぁなどと、見えてる伏線が楽しい。 ヒッチ師匠などと、同じ手法だった。 『Dの複合』は、2度目で、最初のときは、リアルタイムで読んだ。 ああ、丹後半島の木津温泉の夜の死体探しのチラチラと揺れる灯りは、今も、読んだ当時も、変わらない。絵が浮かぶ。 やっぱ、清張は好きだなぁと、あらためてそう思う。 そういえば、城崎温泉も、天橋立も、その後で、行った。 なべてメランコリックに思えた青春だったけれど、フム、今、思うと、ずいぶん、贅沢な時間だった。 すこし梅雨っぽく感じられる空気を浴びた帰り道、中学校の裏庭にタイサンボクの白い肉厚の花を見る。 今頃、咲くんだ。初めて知った。 白モクレンに輪をかけて厚ぼったい花は壮麗だが、好みではない。 老体には刺激が強すぎるのかもしれぬ。 和菓子のような、ナツツバキの清潔な白い花が、やけにきれいに見える。 恋する和菓子だ。 沙羅双樹の花の色。 ナツツバキは沙羅とも言うけれど、ホンマ物の沙羅双樹は、どのような花だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
民俗説話を追っての旅情と謎解きから殺人事件へと、間延びすることなくぐいぐい引き込まれる。低評価の方の理屈がいまいちピンときません。清張の代表作のひとつだと思います。謎解きのストーリーテリングで時代の風情を表現出来る見事な筆力。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本さんの作品で気に入らないもの等あるはずがあろうか? 社会派推理小説で日本一だろうが! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、まさにトラベルミステリーと歴史ミステリーの両面を兼ね備えた非常に面白い長編推理小説です。今では、多くの作家がトラベルミステリーや歴史ミステリーを書きますが、松本清張の推理小説はまさにそのルーツです。秋の夜長、地図帳を片手に、まさに「Dの複合」の世界をたっぷり堪能しました。こういう作品を読むことができ幸せです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
可となっていましたが、良でしょう。もったいない本舗さんは間違いない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
売れない小説家と彼を売り込もうともくろむ小出版社の編集者が、ミステリーの謎解きの主体。浦島・羽衣伝説の解明のための旅行記執筆のため、行動する二人は言わば、シャーロック・ホームズとワトソンの関係に当たると思って読み進めると、案の定、二人の行くところ、山あり、海あり、谷ありのお約束の展開となる。そして白骨事件、殺人事件、変死事件。謎多き男女の登場とくればもうあとは・・・。と思いきや後半は清張先生は読者の予想を裏切る展開を用意する。 なんと無実の罪で網走刑務所に服役、無念の死を遂げた男の息子による復讐劇であり、この男のおぜん立てにより、ストーリーが展開していた。もちろん復讐される当事者もいくつかの事件に係ってくる。殺人事件と変死事件である。 読者の得票を期待してこれ以上書くとネタバレになるのでやめる。読後感は、ゼロの焦点より、Dの複合の方が強烈。 こちらの方がはるかにややこしいし、マイナーだから、難しいのは分かるが是非、映像化してもらいたい。 本当、あっという結末に読者はおそわれるだろう。復讐は達成される。面白いです。これも2日で読みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
40年近く前に初めて読んだ時は強く印象に刻まれた浦島・羽衣伝説。今回読み直すと、意外にこれが薄味でストーリー本体との繋がりも稀薄。不思議な感じがした。若い時はペダントリーに弱いということか。清張=古代史にも通暁、というイメージに影響されていたのか。 真相が分かると案外ショボいというのはミステリーにはありがちだが、清張の長編(雑誌長期連載モノ)にも多いように思われる。「Dの複合」も作家と編集者の取材旅行の描写はしっとりと落ち着いて良い雰囲気なのだが、肝心のミステリーの核心はかなりベタな感じ。まぁ好みの問題だと言われそうだが。 初期短篇の鮮やかな切れ味に魅了された者として、「Dの複合」は「懐かしく面白いけど、本体がなぁ・・・・」と言ったところか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何と言ってもエンディングが余韻を残す小説です。 歴史とロマンを織りなしながらの展開はとても引き込まれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリー作品なので、内容に踏み込んだことは記載を控えます。 昭和40年代初頭に、月刊誌「宝石」で2年半の期間で連載したものだそうです。 当時オンタイムで連載を読んでいた人たちは、続きを毎号楽しみにしていたことでしょう。 でも逆に疑問がなかなか解決しないことにイライラした人も多かったかもしれません。 著者自身、大まかな構想だけを持って、書き進めていく中でその後の展開を考えていったように感じます。 伏線を回収しているようで、かなり無理のあるところが多いと感じます。 登場人物についても、当初の構想とは違った役割に変えたように感じます。 読者の期待を膨らませすぎなのかもしれません。松本清張氏の作品には多い傾向ですが。 月刊誌の長期連載の場合、とにかく読者を引きつけることが重要なので、このようなスタイルになるのは仕方がないでしょう。 書下ろしが基本の現代の作品に読みなれている人からすると、少しスッキリしないかもしれません。 読者をできる限り引きとめるのが大命題となる月刊誌連載で、2年半という長期であったことを割り引いて読むべきものと思います。 しかし、2年半もの間、走りながら考えるというのは現代の作家にはなかなかできない芸当だと思います。 それでいて矛盾だらけにならずに作品をまとめあげるというのは、清張氏の並々ならぬ力量あってのことだと感心させられます。 ただ、「名作」とか「傑作」とかと持ち上げるつもりはありません。 清張氏の作品群の中では「並」の評価レベルではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読んでしまいました。最初の方はたしょう、堅苦しいというか日本の民話の話についてが多く、その知識がない私にとってはなかなか大変でした。しかし、その民話を土台にして、物語が作られているということが徐々に分かってからは一気に引き込まれてしまいました。さすが、松本清張だと改めて思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
しがない小説家と旺盛的な編集者が僻地を巡り伝承探しをしていたらとある事件を耳にし、 ちょっとしたオマケのネタを求めそれの調査を始めるという序盤は風情もあり面白いのだが、 中盤以降何とも煮え切らない浜中にぐだぐだ付き合わされる展開が延々と続くので どうにもすっきりしない 浦島伝説や羽衣伝説が現代の事件と関係しているわけではないというのも 流れ的にちょっと淋しいものがある 社会派的な作品としてもミステリとしてもいまいちなのでちょっとした旅情物として読むべき作品だろう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清張氏の民俗学ネタを前半に絡めながら後半は復讐系ミステリーが展開する異色作である。 緯度と経度が重なる場所で次々事件が起こっていくという着想は非常に大胆で今読んでも面白い。かなり強引な符合も過去の事件の復讐譚としたことで不自然さを回避している。真相が最後あまりにかけ足過ぎる気もしないでもないが、複雑に絡んだ要素をうまく組み合わせて謎が謎を呼ぶ蘊蓄系ミステリーのクラシックと言っていいだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!