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Dの複合
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Dの複合の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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浦島伝説と羽衣伝説から始まった雑誌新連載は第2回目にして早くも打ち切りの危機に。中盤からは「35・135」という謎の数字を軸に展開。謎解き部分は錯綜し過ぎでオーソドックスさに欠ける印象。 | ||||
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今、現代においてはITテクノロジーの発展やそれに伴う情報共有の速度の速さ、また 遺伝子(DNA)での個人特定を始めとする分析科学、また日本国内においての交通網 の充実と所要時間の短縮化など、昭和のその時代に比べると驚くばかりの変化を遂げた 時代と言えます。 またそんな時代の中では小説に限らず映画やドラマの中には非常に専門的な世界での、 ある意味読者を未知の世界に連れて行って体験をさせてくれる作品も少なくないですし、 読者もそのようなストーリーに抵抗なくスっと入る事も特別ではないような気がします。 この小説は、昭和40年台の高度経済成長に執筆されており今から半世紀も前の小説です。 この時代の人々は、所得も徐々に増えてきて国内旅行というハードルが低くなってきた時期 であり、日本列島の各所(各地方)への興味がわいてきた時代でもありました。 この時代の松本清張の小説は、そんな時代背景をもって旅情やロマンを纏いつつ読者の興味 を獲得していった事に思いをはせ深く理解させられたりします。 現代感覚からすれば、当時の状況や言葉、そして時間の流れなど極めてゆっくりと流れて いてもどかしくも感じますが、その「制約」ありきが逆にその時代の物語を今の時代で体験する楽しさ とも言えるかも知れません。 代表作である名作「砂の器」でも、重要な地点として「亀嵩」というローカル線の駅が出て 来ますが、このもの物語でも同様に幾つかのローカル駅が出てきます。 その時代の駅舎の佇まいや街並みなど、ネットで画像を確認する事もできますしマップ機能ですぐさま 特定でき旅程も辿れたりもできます。 良き昭和の香りを、現代のネット環境で同時に楽しむ事もこの本の楽しみ方かと思います。 ストーリー的には他の方が沢山お書き頂いているのであえて触れないでおこうと思います。 ダビンチコード程ではないにしろ、民俗学や主要な歴史の間にうずもれたであろう史実に想いをはせる事も 興味深く楽しめました。 但し、松本清張の小説の中で傑作である「砂の器」に比べると★3という評価となりましたが、上記の部分 で楽しめる物語です。 | ||||
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高橋克彦氏絶賛の一冊でしたので、読むのが楽しみでした。 時間がとれたので一気に読みました。 面白かったです。 しかし… 多分、この小説が書かれた頃には、とても新鮮な題材とストーリーだったのだと思います。 民俗学・神話・歴史と推理小説の融合。 うん、新鮮だったのでしょう。 しかし… 正直なところ、この2008年の今となっては、このジャンルは余りに手垢の付きすぎたものになってしまったのかもしれません。 本当に、正直、「なんだ、これだけの話か、」と思ってしまいました。 本当に、現代の目から見れば、良くある歴史推理物のレベルでしかないのです。 多分、現代の眼から清張先生の作品をどうこう言うのは余りにも不公正なのでしょう。 先駆者たる者、幾多のフェイクを生み出してしまうことは仕方のないこと。 そして、そのフェイクにまみれてしまうと、誰が先駆者かもいずれ分からなくなってしまう。 かつて江口寿史氏がそんなことをつぶやいていたシーンが思い浮かびます。 しかし、この作品に現代のレベルから見ても超絶級の期待をお寄せになられる方もきっと少なくないと思います。 この作品は、文化遺産として考える限りにおいて、またこのジャンルの先駆的作品として見る限りにおいて、とてもすばらしいことは間違い有りませんが、 今の視点から見ると、正直余りにも「普通」「ステレオタイプ」な作品になってしまっていることに言及する書評もそれなりの意味があるのかもしれません。 ああ、出来ることなら、高橋克彦氏のように、この作品が出た当時に読みたかった… | ||||
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