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Dの複合
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Dの複合の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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この年末から正月にかけて松本清張の小説を続けて2冊読んだ。 そのうちの1冊がこのDの複合だ。以前からこのタイトルの斬新さには注目していたので、期待して読み進めたが、がっかりだった。タイトルのDの複合も単なる語呂合わせのようなもので、このタイトルで小説の中身が生きてくるようなものでは全然なかった。 そもそも全体の構成がでたらめだ。伏線もなにもあったものではなく、なぞがすべて最後の手紙で明かされるというのでは、そこまでこの小説に付き合った読者は、拍子抜けを通り越して腹さえたってくる。 そういえばもう1冊読んだ『眼の壁』も、最後はなぞときが二人の会話で延々と続きうんざりしたのを思い出した。 テレビ番組につられて久しぶりに読んでみたが、松本清張はこんなに小説が下手だったのかと、あらためて確認しただけだった。 | ||||
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文中、網野神社の祭神彦坐命(ひこいますのみこと)に、ヒコザノミコトとルビがふられているのは、いただけない。尤も、これは、神社でもらったパンフに、そう書いてあったのかもしれないが。それにしても、訂正すべきだろう。 また、松尾大社の祭神を大山祇神(おおやまずみのかみ)としているが、正しくは、大山咋神(おおやまくいのかみ)で、こいつは、浜中氏がいうように、海人族ではない。 豊受姫命を、農業神であるとする清張の考えは、平凡であり、面白味に欠ける。この神は、白鳥であるところを見ると、製鉄神であることに間違いない。 それになにより、復讐譚としては、あまりに面倒すぎるのではあるまいか。 | ||||
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思いのほかつまらない。 とにかく旅先での電車とか地理の説明だけで何十ページもいく勢い。 鉄道好きなど、マニアックな方にはウケるだろうが、事件や人間関係の描写を主体にしたらもっと短い作品になったはず。 最後の種明かしはおもしろかったと思いますけどね。 | ||||
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ミステリーと民俗学(民話)のミックスを意図したようだが・・・結局、民俗学のほうは何にも本筋に関係がなかった。あれほど多くの民話にページを割いたのはわずかにそれをいいたかっただけ?、と唖然。ストーリーを引っ張る最初の謎となる主人公の取材先に浮かぶ数字の合致の謎解きも、期待度に到底及ばず。手が込んでいるというより、とにかく回りくどいというか何というか・・・。それぞれが必要とする根拠をさっぱり感じない。謎解き全般が到底納得できるものではない。最初は・・・という計画だったけど、・・・で心変わりして、たまたま・・・という偶然が加わり・・みたいなグダグダ感で、ご都合主義に偶然の要素が山盛過ぎて。唯一面白いと思うのは、最後のどんでんがえしだけどねぇ。確かに当時は画期的だったかもしれないけど。「ポートピア連続殺人事件」で遊んだ世代は、アリャこのオチかぁ、とがっかりするはず。 | ||||
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