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日はまた昇る
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【この小説が収録されている参考書籍】
日はまた昇るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 41~59 3/3ページ
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自分にとってのヘミングウェイのベスト3の1つ。 スペインに行ったときに,ヘミングウェイの足跡をたどる時間がなかったのが残念。 一見、暗そうな話の中に、希望が見えて来るのがヘミングウェイの人間性の証しなのだろうか。 | ||||
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思いもよらぬことが起こっても、それはすでに知られていることである 人生に対するこんな既視感が小説全体をおおっている。 しかし、それでもなお人生が愛に見合う代物であることが感じられる作品になっている。 思いのままに過ごす若者が持つ虚無感とその中でなお湧きたつ生命の躍動を 誇張のないありのままのかたちで伝える文章。 いっそ爽快なくらいのショック 初めての闘牛で退屈したりしたら恥だぞ、ロバート 恋人を旅立たせて、ある男と馴染ませる といった高見浩の訳語も良い。 戦傷で性行為不能となった主人公ジェイクが 享楽的に生きる奔放な友人たちをシェイクして、エゴの闘いの場にいざなっていく。 かれの人生観は、雄牛どもを闘牛場にいざなう去勢牛のものとも言える。 本当は、事態は不可避的に進み、主人公は常に受け身であるのに むしろ蚊帳の外にいることさえあるのに 終盤で、自分が打算的にヒロインや仲間たちをわざと闘牛場にいざなったかのように言うさまは 人生に対する彼の大きな諦念を感じさせる。決して嫌味になっていない。 読後感が爽やかなのも 登場人物がみな魅力的であるからだろう。 ただ自堕落なわけではない、信頼を寄せるに足る善良さを芯に備えている。 | ||||
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普段あまり本を読まない人にもおすすめできる。 自分は文学的な批評は出来ないので、単純に言いたいことは「最後まで読め」です。 最終章は、本当にこの作品の総括。最後の台詞に鳥肌が立った。 『日はまた昇る』 The sun also rises. | ||||
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今まで、ゲームやテレビにはまってて読書とは小学生低学年以来疎遠になっていた自分。 このままじゃ良くないということで、なんとなく図書館でこの本を借りてきました。 ヘミングウェイにした理由は、名前は知ってるけど本を読んだことはなかったから。 で、読んだ感想ですが、正直なとこ、淡々とした語り口で読書始めには敷居が高かった;; でも、巻末の解説で当時の時代背景を知ったことで、 第一次世界大戦後のアメリカに生きる30代前後のロスト・ジェネレーション感が伝わってきた。 そして、この本に出てくる登場人物はその後も同じような感じで生きていくんだろうなと。 晩年、ヘミングウェイは躁鬱により命をたったとのことですが、 この小説からもヘミングウェイの躁鬱感を感じました。 哀愁ともいえるのだろうけど、たまに読むぐらいがちょうどいいかも。 | ||||
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初めて読んだのが、高校生の頃だったから今からもう数十年前のことになる。その時は、まだまだ洟垂れ小僧だったので、この本の面白さはからきしわからなかったし、読む終わるのに結構時間がかかったような気がする。再読してみてこの本の面白さに改めて気がついた。 この数十年、個人的にいろいろと学ぶことがあったし、いろいろな経験を積んできた。いろんな本を読んできたし、この本の背景になっている歴史的状況もわかってきた。フランス、スペインの地名にも聞き覚え、見覚えのあるものが少なくない。 だから、今回は一気に読み終えることができたのだと思う。それも、多くの興味と感慨を持って。 恋多き女性ブレット・アシュレイと彼女を取り巻く元カレ、婚約者、元夫、行きずりの若き恋人、そして「僕」、個性的な彼らの熱情がスペイン・パンプローナのサン・フェルミンのフィエスタの始まりと呼応するかのように爆発し、そしてフィエスタの終わりとともに急速に冷めてゆく・・・・・。 登場人物はそれぞれが何らかのコンプレックスを抱いている「失われた世代」の若者たちである。 その後、20世紀にはさらに大きな戦争があったし、21世紀までに、我々は何度かの局地的な戦争を経験することになる。いつの時代も若者は何かを得、何かを失っていく。 私が読んだこの岩波文庫版は、1958年リリース時のものであるのにかかわらず、日本語訳が決して古臭く感じられない。それは、作家ヘミングウェイのたたみかけるような短いセンテンスのせいであろう。こういう簡潔な訳になってしまうのだ。 時間をおいて何度か読み返したい名作の一つである。 | ||||
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この手の本は、やはり苦手ですのね。 嫌いなんです、退屈で。 好きな人は好きなんでしょうね。 う〜ん、嫌いです。 | ||||
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当方にとっては、つつましやかながらもやや多感な10代後半に読んで以来、時々思い返すように拾い上げて新たに想いふけるという楽しみをもたらしてくれる名著だった訳ですが、最近「新訳」が出たことを知り、そちらと比較しながら「それじゃぁ、原文は?」ってんで、英文も買って読み、その結果、3冊所有という状態になりました…もぅ40代にもなったのに(苦笑)。 ズバリ言うと、最近の翻訳も良いのですが、大久保氏の翻訳も<かなりイケてる>と思うのです…私の印象+言語感覚だと。でもそれは恐らく、具体的な個々のセリフや訳の正確さといったレベルのみならず、レイアウトやフォントのスッキリ加減や読み手の立ち位置にも関わるモノでもある気がするので、万人に向けたレビューの公平性には欠けると思いますが、もし仮に「この翻訳/装丁では、今後入手できない」のであれば、寂しいと同時にももったいない、と思うのです…どうでしょうか?新潮さん? あー、直接関係ないですが、この作者の他の有名な作品は、(日本語も含めて)あんまり好きでは無いんですよね…たぶん「重たい」からだと思いますが。 | ||||
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日本語訳を2種類読んだ後に「原文だと、どうなの?」との想いが消えず、原典を当たろうとペーパーバックなどを調べていたら、本書が<日本製>で買えると発見し購入しました…新刊でも安かったし(笑)。しかし、予期せぬ最大のポイントは、巻末に難しい(?)表現の「参考訳」がついていることで、私のような素人には大変にありがたいです〜! この著作は(一般に)シンプルな表現がウリであると語られていますが、英文だと更に「力強さ」を感じる気がします。こんな簡素な単語/表現の羅列で「このような素晴らしい話」が描けるという事実に改めて感動…とは言っても「奥深さと難しさ」もありまして、英語力の弱い当方が読み進むのはいまだ難航中です(やや泣)。 | ||||
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『日はまた昇る』はあまりに有名な作品ですが、 大人になってはじめて読みました! 最初、英語を朗読を聞きながら読みました。 そのあと意味の確認のために日本語訳も読みました! どこがどうという事はひと言では言えませんが、 心に残る作品!そこが名作の名作たるゆえんなのでしょうか、、、 ともかく一度読むと忘れられない作品です。 『老人と海』が好きな方はぜひとも、、、 | ||||
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いわずとしれたヘミングウェーの名作ですが、、、 女の立場で読むと、、、 ひたすらに「男の体臭」のようなものを感じます! 当たり前ですが、女性的感性をまったく感じないことに、 逆に驚きます! 軟弱な文学が多い昨今、真のハードボイルドを感じることができました! | ||||
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ヘミングウェイによる彼の代表作の一つ。 著者自身の実体験をモチーフにした作品。 「戦争で負傷し性行為不能になった」という主人公ジェイク。 彼を軸に元恋人や友人グループ達の人間模様を、 フィエスタに湧くスペイン、パンプローナを主な舞台に描く。 心にも体にも重い傷を負った主人公ジェイクと、元恋人のブレット。 お互い愛する人からその証を決して得ることができない。 苛立ち、諦め、そして絶望。 付かず、離れず、紛らわす。 その二人の微妙な距離感が何とも絶妙だった。 また、フィエスタの躍動感溢れる描写が素晴らしい。 活字からその熱気が、砂埃を通してビシビシ伝わって来るようだ。 さらにカフェと葡萄酒、そしてバラエティー豊かな料理の数々が非常に食欲を掻き立てる。 読んでいる間中、食べたくなり、飲みたくなった。 | ||||
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P273〜の、主人公が人生観を語る部分が良い!と思います。言葉の使い回しがカッコ良く、考えさせられ、人生の一面をうまく表現していると思います。 | ||||
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ざわめきと焦燥の文学。 主人公ジェイクの姿はヘミングウェイー自身か? 時に苦悩し自信回復したりを繰り返す。 「人生は祭りだ・・」この言葉の意味は、本書読んで初めて理解できるではないか? 拳闘、牛追い祭り、恋愛、葡萄酒、渓流釣りと印象的なシーンが多い中、私は登場人物達がうまそうに飲む葡萄酒が印象に残っている。 いつか渓流釣りをしながら、冷やした葡萄酒を飲みたいと思いながら果たせないでいる。 | ||||
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聖書、伝道の書の一節。「世は去り世は来る地はとこしえに保つなり。日は出で日は入りまたその出しところに喘ぎゆくなり・・・」大自然の大きな循環、運行を言っているのであろうか。第一次大戦直後、アメリカは禁酒法なるものが制定された。それらを嫌って、国民はこぞってヨーロッパ、その多くはパリへと移住していった。戦争で負傷して、性的不能になった主人公、ジェイクもまたパリで、或る雑誌の編集者として働く。負傷したときの病院で知り合った、身体の関係は無いものの中のいい女友達ブレッド。元ボクサーのコーン。作家志望のビル。借金だらけでも平気なマイク。など、個性ある面々でパリ市内を飲み、食いの享楽振り。また、郊外の田舎に行っては、のんびり自然に抱かれの鱒釣り。そして最終章、スペインの闘牛祝祭で、彼等若きエネルギーは、頂点に達する。彼等の生活ぶりのそこには、常に「戦争」と言う傷が残っていた。戦前に持っていた価値観のやむ無き転向も、その一つ。それは今の世代も変わりはしない。戦前戦中戦後、太陽は昇り、そして沈む。その普遍の繰り返しのみである。 | ||||
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まるで、雑誌『ブルータス』を読んでいるかのような作品でした。 高学歴で高収入の登場人物だけが許される、最高に粋な世界がここにあります。 巻末の解説にあるように、この作品を批評する上では、第一次世界大戦以後の思想的幻滅が大きなキーワードとなっているようです。 しかし、私にはそんなことはどうでもよいことに思われ、ただ単純に作中の登場人物の振る舞いがカッコいいなと感じました。 パリで暮らす新聞記者や作家、貴族などの若者が仲間とともに時間とお金をたっぷりかけてスペインの闘牛の祭を見に行き、一日中ワインを飲んだりレストランで食事をしたり、旅行の途中で釣りを楽しんだり、作中の若者たちは誰もが憧れるような振る舞いを行うのです。 これには、きっとあなたもうっとりとさせられることでしょう。 また、描写の鋭さも見事でした。 一つ一つの描写が丁寧で、ありありとその場面を想像することができるのです。 特に、パンプローナの闘牛の場面では闘牛士の息づかいまで聞こえてくるようで、実際にその場に居合わせているようで非常に興奮しました。 本作は全ての面において、非常にバランスの取れた傑作であります。 私は本作がヘミングウェイ初体験でしたが、他の作品も読んでみようと思いました。 | ||||
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~ビートジェネレーションの最高傑作、ジャック・ケルアックの「路上」がディーン・モリアーティという常識外のヒーローを世に紹介したように、この小説では、恋に生きる女、ブレット・アシュレーという、すべての男性を魅了し震撼させるビーナスを生み出しました。 心癒されるバスクの川での鱒釣り、血の匂いに沸き立つパンプローナの牛追い祭りの七日七晩~~の狂躁、そして牛追い祭りのクライマックスである闘牛の興奮・・・、と一見男っぽいシーンがこの小説を超一流のものにしたかにみえますが、実はこのヒロインの存在がこの小説のすべてです。特に、ブレットが物語のクライマックスでもらす”Because I’m a~~ goner.”という台詞の凄みが、この小説を永遠のものとしています。 デミ・ムーアの「ゴースト ニューヨークの幻」の病院のシーンで、今この瞬間に、天国に旅立とうとしている男性にたいしてつかわれた”He is a~~ goner.”という台詞が”Goner”という言葉の持つインパクトの大きさを的確にあらわしているとおもいます。 で、この台詞がどんな日本語で表現されているのだろうとおもい、翻訳本を手にしました。物語の舞台がパリとスペインのバスク地方ですので、原書ではフランス語やスペイン語の単語や台詞、当時の風俗が翻訳や解説もなしに頻繁に登場し、読み手をかなり~~混乱させます。しかし、翻訳はそれらを上手にカバーしかつこれぞ英語という文章を非常に上手い日本語で表現し、流石にプロ、と感嘆させられました。ただし、決め台詞の翻訳だけには正直がっくりしました。野球でいえば、ワールドシリーズ4連覇中のチームの5年間ブローセーブなしの大クローザーが、ワールドシリーズ第七戦で、1-0でむかえた9回の裏ツーアウトラ~~ンナーなしで、味方の軽率なエラーで一塁にランナーをだしたあと、サヨナラ逆転ホームランを打たれてしまったイメージです。~ | ||||
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祭りの終わりとともに、最後はどんどん主人公から人が離れていく。中には戻ってくる人も居る、そうでない人もいる。主人公はそれを、どうってこと無い顔をして受け止める。人間関係の複雑さ、単純さ・・・。 読み終わって初めて題名の意味が分かる、そんな作品です。 | ||||
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この作品を読んで、ヘイングウェイが「失われた世代」の代表的な作家だと言われる所以がよくわる気がしました。この小説の登場人物たちは自由と引き換えに、人間として何か大切な部分を失いながら生きています。まさに現代のお話です。 後半のスペイン、闘牛観戦では栄光と衰退、光と影、生と死といったはっきりとした対比のなかでその失われたものの正体が浮かび上がってきます。 前半はパリ、後半はスペインが舞台のヘミングウェイ初期の作品。『誰がために鐘は鳴る』、『老人と海』の思考へと移っていく前のヘミングウェイを知るのにも面白いと思います。 | ||||
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自由奔放な女性主人公と、 彼女に恋をする男たちの何てことのない日々・・・。 ドタバタしていて、せつなくて、でもおかしくて。 とにかく一生懸命生きているということなのだと思います。 読み終えてからタイトルをもう一度確認した時に やっとわかったような気がしました。 彼女たちの悲喜劇にはまったく関係なく 太陽は何も変わらずに次の日もまた昇る・・・。 スペインの情熱的な情景、熱気、太陽の光 それらがまたなんとも言えない彩りを与えてくれます。 | ||||
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