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(短編集)
キングレオの冒険
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キングレオの冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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2015年に出た単行本の文庫化。 「赤影連盟」「踊る人魚」「なんたらの紐」「白面の貴公子」「悩虚堂の偏屈家」の5話が収録されている。 京都の町を舞台に。名探偵たちが活躍する物語だ。各編のタイトルのとおりにホームズものを意識して書かれている。あちこちに本家を意識したくすぐりが仕掛けられていて、思わずにやりとさせられる。 ミステリとしても上々。ひねりがあり、解決も鮮やか。 名探偵の常軌を逸したキャラクターも楽しい。 | ||||
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レビューにある通り、確かにトリックや謎解き部分は弱めですが、キャラ文芸としてはかなり面白かったです。 どちらかというと、頭の回転の早い作家特有の展開がやや飛躍しがちな点や、展開に対する説明不足な点が気になったのですが、この辺は編集の匙加減でしょうか…。 ミステリというより関係性にスポットを当てた作品だと思われます。自分は満足でした。 続編はまだ読めていませんが、トリックか展開かどちらかが堅くなっていればさらに面白くなりそうなので楽しみです。 | ||||
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キングレオの‘’回想‘’の方の表紙が気になって購入、前作であるらしいこちらも読了しました。 一人一人のキャラクターが個性的で、全体的に読みやすい短編集です。ラストの章はミステリー初心者の自分には少し難しく、前半の章くらいの内容がちょうど良いと感じました。 黒ずくめの美男子と助手、敵の美少年など…映像化したら映えそうですね。 | ||||
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つまらなさで読むのが苦痛になった小説は初めてです。 登場人物は個性が強いのに、その人物を肉付けする描写が弱く、結果的に、見た目や基本的な性格だけしか把握できず感情移入もしなければ親しみもわきませんでした。そもそも設定も中二病の女子にはウケそう、というものばかり。 事件のトリックは、よく捻っているなと思いましたが、殺害動機やそれにいたる相関図が無理矢理だったり薄かったりするので、突飛なトリックが浮いてしまっている印象でした。 何度も途中で読むのを辞めようともしましたが、もしかしたらクライマックスに一番の盛り上がりが待っているのかもしれないと思い、頑張ってしまいました。 が、結局は時間とお金の無駄でした… 登場人物のキャラを楽しみたいのならば読んでもいいかもしれませんが、推理小説やミステリーとしては読むべきでは無いと思います。 | ||||
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同じ著者の『ルヴォワールシリーズ』から何人かが登場,重要な役回りも担いますが, キャラクタ設定は違っており,クロスオーバではなく,パラレルワールドと思われます. なお,あちら側を連想させる描写はほぼなく,こちらだけ読んでも全く問題はありません. 物語は全五篇の内,四つまでは探偵と助手の信頼関係を押し出す流れになっており, そこへ何度か挟まれるBL臭は,コミカルタッチでそれほど強いものではありませんが, 美形二人が並ぶカバー絵を見た後では,いろいろと気になってしまう事もありそうです. ただ,それぞれの事件については,伏線と回収,解決まで無難以上にまとめられており, 『強烈な悪意』に対する中盤からの話運びは,期待や不気味さなどを伴い引き込まれます. そして最後の篇.アツい丁々発止と,これでもかというほどのどんでん返しの連続は, 勢いに押し切られた感はありますが,「まさか」の末の真相にはたたあ然となるばかり. 反面,アレと語りつつ実はコレ…ではなくソレと,気を抜くと置いていかれそうな様子は, この著者の一つの作風ではあるものの,不慣れな方には胸焼けを引き起こすかもしれません. とはいえ,そのあたりを楽しめるのであれば,痛快なエンタメミステリではないでしょうか. | ||||
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短編ホームズ譚のパロディだが、たんなるお遊びになっていない。 「赤毛連盟」→「赤影連盟」、「踊る人形」→「踊る人魚」、「まだらの紐」→「なんたらの紐」、 「白面の兵士」→「白面の貴公子」、「ノーウッドの建築家」→「悩虚堂の偏屈家」とフザケた タイトルに改変しながらも、内容はまとも、というか、かなり高レベルな質感を伴っている。 むしろ、正典と引き較べ、二本軸で話が展開したり、簡易な文体で事態の錯綜を収束する 本書のほうがすぐれているのではないかと思わせるのだ。 各ストーリーは、オリジナルと微妙に関係をもちながら、まったく独創性に富んだものとなっている。 もっともナゾりが目立つのは「なんたらの紐」だろうか。 ホームズ役の獅子丸、ワトスン役の大河(じっさいの人物以上の働きをする)、少年モリアーティ教授こと 論語などのキャラも立っている。 羞ずかしながら、円居さんの作品に触れたのは、これが初めてだ。 どうせシャーロック・ホームズのくだらないモノマネだろう、とタカをくくっていたが、 こんなにすごい作家だとは想像できなかった。「ルヴォワール」シリーズ、必ず読みます。 | ||||
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『キングレオの冒険 』は「ルヴォワール」シリーズ4部作の円居挽の最新作。 『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ 』は、京都が舞台でしたが「ルヴォワール」とは直接関係がなく、ちょっとがっかり。本作は、高校2年の坂城論語がいるので「ルヴォワール」シリーズの前日譚かもと期待が膨らみます。 主人公は「日本探偵公社」所属の名探偵・天親獅子丸(通称キングレオ)、その助手が天親大河(獅子丸の従兄弟)。ホームズとワトソンの関係なのですが、このワトソンはいまひとつ腰が据わっておらず、頼りなくてイライラします。 最後に、ようやく城坂論語が出てきたと思ったら、とんでもない悪人役。優秀な犯罪者って手に負えません。そこでキングレオの登場。ある事件の推理が、師匠筋の河原町義出臣(通称キデオンフェル)と食い違ったため、日本探偵公社内での公開対決となったのですが…。 わーい、ルヴォワールだ!(笑) 「ルヴォワール」シリーズを読まれた方は免疫があると思いますが、いきなりこの展開には面食らうのではないでしょうか。わたしはこの反則技が好き。デタラメだろうと、無茶苦茶だろうと、事実がどうあれ、筋さえ通っていればオッケー、みたいな? 続編も期待しています。>作者 | ||||
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