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(短編集)

キングレオの冒険



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【この小説が収録されている参考書籍】
キングレオの冒険
キングレオの冒険 (文春文庫 ま)

キングレオの冒険の評価: 3.86/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

痛快,もしくは胸焼けのエンタメミステリ

同じ著者の『ルヴォワールシリーズ』から何人かが登場,重要な役回りも担いますが,
キャラクタ設定は違っており,クロスオーバではなく,パラレルワールドと思われます.
なお,あちら側を連想させる描写はほぼなく,こちらだけ読んでも全く問題はありません.

物語は全五篇の内,四つまでは探偵と助手の信頼関係を押し出す流れになっており,
そこへ何度か挟まれるBL臭は,コミカルタッチでそれほど強いものではありませんが,
美形二人が並ぶカバー絵を見た後では,いろいろと気になってしまう事もありそうです.

ただ,それぞれの事件については,伏線と回収,解決まで無難以上にまとめられており,
『強烈な悪意』に対する中盤からの話運びは,期待や不気味さなどを伴い引き込まれます.

そして最後の篇.アツい丁々発止と,これでもかというほどのどんでん返しの連続は,
勢いに押し切られた感はありますが,「まさか」の末の真相にはたたあ然となるばかり.
反面,アレと語りつつ実はコレ…ではなくソレと,気を抜くと置いていかれそうな様子は,
この著者の一つの作風ではあるものの,不慣れな方には胸焼けを引き起こすかもしれません.

とはいえ,そのあたりを楽しめるのであれば,痛快なエンタメミステリではないでしょうか.
キングレオの冒険Amazon書評・レビュー:キングレオの冒険より
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