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(短編集)

キングレオの冒険



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【この小説が収録されている参考書籍】
キングレオの冒険
キングレオの冒険 (文春文庫 ま)

キングレオの冒険の評価: 3.86/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(4pt)

京都の探偵たち

2015年に出た単行本の文庫化。
 「赤影連盟」「踊る人魚」「なんたらの紐」「白面の貴公子」「悩虚堂の偏屈家」の5話が収録されている。
 京都の町を舞台に。名探偵たちが活躍する物語だ。各編のタイトルのとおりにホームズものを意識して書かれている。あちこちに本家を意識したくすぐりが仕掛けられていて、思わずにやりとさせられる。
 ミステリとしても上々。ひねりがあり、解決も鮮やか。
 名探偵の常軌を逸したキャラクターも楽しい。
キングレオの冒険Amazon書評・レビュー:キングレオの冒険より
416390283X
No.4:
(4pt)

関係性が気になる方は是非

レビューにある通り、確かにトリックや謎解き部分は弱めですが、キャラ文芸としてはかなり面白かったです。

どちらかというと、頭の回転の早い作家特有の展開がやや飛躍しがちな点や、展開に対する説明不足な点が気になったのですが、この辺は編集の匙加減でしょうか…。

ミステリというより関係性にスポットを当てた作品だと思われます。自分は満足でした。
続編はまだ読めていませんが、トリックか展開かどちらかが堅くなっていればさらに面白くなりそうなので楽しみです。
キングレオの冒険Amazon書評・レビュー:キングレオの冒険より
416390283X
No.3:
(5pt)

強いキャラクター性のあるミステリー短編集

キングレオの‘’回想‘’の方の表紙が気になって購入、前作であるらしいこちらも読了しました。

一人一人のキャラクターが個性的で、全体的に読みやすい短編集です。ラストの章はミステリー初心者の自分には少し難しく、前半の章くらいの内容がちょうど良いと感じました。
黒ずくめの美男子と助手、敵の美少年など…映像化したら映えそうですね。
キングレオの冒険Amazon書評・レビュー:キングレオの冒険より
416390283X
No.2:
(5pt)

京都のシャーロキアン

短編ホームズ譚のパロディだが、たんなるお遊びになっていない。
「赤毛連盟」→「赤影連盟」、「踊る人形」→「踊る人魚」、「まだらの紐」→「なんたらの紐」、
「白面の兵士」→「白面の貴公子」、「ノーウッドの建築家」→「悩虚堂の偏屈家」とフザケた
タイトルに改変しながらも、内容はまとも、というか、かなり高レベルな質感を伴っている。
むしろ、正典と引き較べ、二本軸で話が展開したり、簡易な文体で事態の錯綜を収束する
本書のほうがすぐれているのではないかと思わせるのだ。
各ストーリーは、オリジナルと微妙に関係をもちながら、まったく独創性に富んだものとなっている。
もっともナゾりが目立つのは「なんたらの紐」だろうか。

ホームズ役の獅子丸、ワトスン役の大河(じっさいの人物以上の働きをする)、少年モリアーティ教授こと
論語などのキャラも立っている。

羞ずかしながら、円居さんの作品に触れたのは、これが初めてだ。
どうせシャーロック・ホームズのくだらないモノマネだろう、とタカをくくっていたが、
こんなにすごい作家だとは想像できなかった。「ルヴォワール」シリーズ、必ず読みます。
キングレオの冒険Amazon書評・レビュー:キングレオの冒険より
416390283X
No.1:
(5pt)

「ルヴォワール」シリーズの前日譚?

『キングレオの冒険 』は「ルヴォワール」シリーズ4部作の円居挽の最新作。

『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ 』は、京都が舞台でしたが「ルヴォワール」とは直接関係がなく、ちょっとがっかり。本作は、高校2年の坂城論語がいるので「ルヴォワール」シリーズの前日譚かもと期待が膨らみます。

主人公は「日本探偵公社」所属の名探偵・天親獅子丸(通称キングレオ)、その助手が天親大河(獅子丸の従兄弟)。ホームズとワトソンの関係なのですが、このワトソンはいまひとつ腰が据わっておらず、頼りなくてイライラします。

最後に、ようやく城坂論語が出てきたと思ったら、とんでもない悪人役。優秀な犯罪者って手に負えません。そこでキングレオの登場。ある事件の推理が、師匠筋の河原町義出臣(通称キデオンフェル)と食い違ったため、日本探偵公社内での公開対決となったのですが…。

わーい、ルヴォワールだ!(笑)

「ルヴォワール」シリーズを読まれた方は免疫があると思いますが、いきなりこの展開には面食らうのではないでしょうか。わたしはこの反則技が好き。デタラメだろうと、無茶苦茶だろうと、事実がどうあれ、筋さえ通っていればオッケー、みたいな?

続編も期待しています。>作者
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