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砂の器



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砂の器の評価: 4.05/5点 レビュー 172件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全131件 121~131 7/7ページ
No.11:
(4pt)

ノベルズの方が実は安いんです

ドラマと並行して読みました。
小説では刑事の視点から語られることが多く、犯人は誰か序盤では語られていません。
ドラマはこれと対照的でそれでいて語りきれない部分を補っていてどちらも楽しめました。
文庫本より1冊で済むしこちらの方がお得です。
加害者の過去だけなく後半の殺人のトリックも複雑でそれでいて理にかなっているのは上手いなあと思わざるをえません。
犯人を追い詰めていく様は執念とも言えますが、中盤のあたりが一番面白いと思うのは私だけでしょうか。
砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAMDRO
No.10:
(5pt)

昭和の原風景

昭和三十年代の日本を背景に、普遍的ともいえる人の暗部が浮き彫りになる秀作です。面白い。読書の好みのジャンルを超えて楽しめる、心に残る小説だと思います。丸。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.9:
(5pt)

満足!満足!

以前から、松本清張の「砂の器」という小説には興味があったが、なんとなく読みづらいのではという先入観から手に取ることは無かったが、この度のTV化された事により小説のほうを先に読みたくなった。そして何とかTVよりずっと先読みして、ついに読了し、今ではTV放送が待ち遠しくなっている程。この本を読むと、作者の博識ぶりにはただ驚嘆の一言。主人公を音楽家に設定しただけでなく、その専門知識さえ要求されたかのように示し、それでいて難解な文章に読者を困惑させること無く、次の場面に入っていける技など心地良いほどだ。土地による方言についても私にとっては、初めて知る所であり、色々な知識を与えてくれたりするなど、一冊で2度も3度もおいしい本である。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.8:
(5pt)

役者がそろうまでの緊迫感が溢れている

上巻では、犯人を取り巻く環境が描かれている。ただ、犯人が誰なのか、また動機は何なのか…詳細は、はっきりとしない。とはいえ、成瀬リエ子の死から俳優宮田邦郎の自然死…と肩透かしを食らう過程は、和賀の高笑いが聞こえてきそうでスリルがある。予想を立てては、ことごとく裏切られる村西刑事の執念が、文面に溢れている。先の見える推理小説ではなく、読者さえも良い意味で裏切る推理小説だ。上巻だけでは、真犯人が誰なのか分からない緊迫感に痺れを覚えた。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.7:
(5pt)

今西刑事の捜査の行方と影のありそうな事件が妙に気になる面白さ

 蒲田操車場で残虐な殺され方をした身元不明の死体が見つかる。今西刑事の地道で謙虚な捜査活動は犯人へとじりじりと近づくかのように見えるが先がなかなかみえず、一方、怪しき若き人物達の性格、日常が見えてくる。 ドラマ化され2004年のドラマでは和賀側の視点でよく描かれ原作と異なる趣があり斬新な印象がある。原作は今西刑事の思考、論理、焦燥、閉塞感、手がかりを掴んだかに思えた時の喜びなどが描かれ、推理小説の醍醐味が味わえるようで面白い。 しかし、事件はどうして起こってしまったのだろうか?事件を起こした人物が抱えていた思いは何だろうか?下巻がまさに楽しみだ。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.6:
(5pt)

TVドラマと比べてみましょう!

現在スマップの中居君主演で始まったTVドラマ、原作を呼んでみたくて購入しました。戦後の混乱が関連している内容ですが、ドラマは現代の内容でリメイク、オリジナルのストーリーがどのように今にあわせて演じられるのか、、、原作を知るとTVのほうにも更に興味がでてきますよ。それにしても原作の面白さには参りました。一度読み始めると上下終わるまで他のことが手につかないほど集中して呼んでしまいました。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.5:
(5pt)

宿命

テーマは宿命である。生れながらにして前世により決まり、自分の力ではどうしようもないめぐり合わせである。名声を手に入れたものの地位を失うことの代償・固執。人間の姿が表されている。作者は犯人の内面心理を描くことよりも、刑事の捜査という謎解きの方に焦点を当てている。最後の最後まで読者は犯人の見当はつくものの、先述された出来事・事実は過去に何があったか明らかにされていないので数珠繋ぎのように一つ一つ点を線にし推理をする楽しみがある。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.4:
(4pt)

加藤剛と昔日の日々を思い出す。

加藤剛主演で映画化された作品を学生時代に見ておりとてもなつかしく、再び購入して再読しました。後半の謎解きは文学生が低くなるものの、ハンセン病や社会の差別があったことを考える良い機会になりました。風化しない作品とはこのような作品でしょう。「白い巨塔」といい昔は問題を提起する素晴らしい作品があったとつくづく考えさせられました。清張作品でもベスト3に入る作品だと思います。
砂の器〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.3:
(5pt)

社会派ミステリの傑作

単なる謎解きに終始するのではなく、そこに描かれた「人間の業」と深い悲しみは、読了後に読者の胸を深く打ちのめす迫力を備えている。「清張以後」という言葉すら産み出した氏の登場により社会派ミステリは一気に隆盛を迎え、その後に続く数多の傑作が生まれているが、同氏の描いた作品にはいつも息を呑むような精緻な心情描写があり、読了後の爽快な達成感とは程遠い「心の澱」が横たわる。溢れる涙で行間を濡らしたことも幾度かあれど、なお読み進めるのを止められない魅力が-この作品にはあるのだ。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.2:
(5pt)

社会問題と人間の心理をえぐり出す

以前映画で見たものであるが、原作のほうが緻密な展開である。また、映画では社会問題風のところが強調されがちであったような気がするが、原作ではあまりそうでない気がした。ただ、昔の作品なので、今の常識では若干異常と思われるような点も存在した。この小説はもとはミステリーものとしてあり、そこに社会問題を潜り込ませたような感じだ。あまりに善良な被害者をも殺してしまうようなほどに犯罪者の動機を形成させてしまうほどの圧力、または、出世主義にとらわれた人間の恐ろしさ、というものを感じさせる。もし自分だったら、確かに殺るだろう、ということを考えさせられる。いずれにせよ、出身などによって差別されない社会ができればいいのだが。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.1:
(5pt)

この国は愛すべき国だったのだろうか

松本æ¸...張の推理小説で映ç"»åŒ-された作å"ã¯æ•°å¤šãã€æ¨ªæºé‡'ç"°ä¸€ã‚·ãƒªãƒ¼ã‚ºã¨æ¯"較ã-ても引ã'ã‚'とらない。作å"æ•°ã®å¤šã•は、それだã'多くのファンã‚'é­...了ã-ていたã"との裏づã'でもあろう。ã-かã-、陰影な映像というå...±é€šç‚¹ã‚'持つものの、é‡'ç"°ä¸€ã¨ã„うä¸-ä¿-離れã-たãƒ'ーローの存在がラストシーンで飄ã€...とã-た安堵感ã‚'残すのに対ã-て、æ¸...張のそれは、見たものの心に深いæš-é-‡ã‚'残す。推理作家というよりも社会æ'¾ä½œå®¶ã¨è©•される通り、松本æ¸...張は推理小説という形ã‚'とって、人é-"ã‚'追い詰める社会の構造や、追い詰められた人é-"の心のé-‡ã‚'描き出す作家であった。ï¼'00ï¼'å¹'の現在からï¼'8å¹'前のï¼'9ï¼-ï¼"å¹'に発表された「砂の器」は、映ç"»åŒ-されたその作å"ç¾¤ã®ä¸­ã§ã‚‚、特にå‚'出ã-たæ-¥æœ¬æ˜ ç"»å²ä¸Šã«æ®‹ã‚‹åä½œã¨ã„えるだろうã!€‚!è­¦è¦-庁会議室、コンサート会å '、父と子のæ"¾æµªã®ï¼"つシーンが交錯するクライマックス、åˆ'事役ã‚'æ¼"じる丹波å"²éƒŽãŒã¤ã¶ã‚„く「彼はもう音楽の中でã-か、父親に会えないã‚"だ」という台詞は、見たè€...の心ã‚'いつまでも離れずに余韻ã‚'残す。ã"の映ç"»ã§ã‚‚描かれるハンセン氏ç-...に対するéš"離治療は、欧米では実æ-½ã•れなかったものだが、æ-¥æœ¬ã§ã¯é•·æœŸé-"に渡って続ã'られて来た。現在ではまたè-¬ã«ã‚ˆã‚‹æ-©æœŸæ²»ç™‚でå...¨å¿«çŽ‡ãŒéžå¸¸ã«é«˜ããªã£ã¦ã„ã‚‹ãŒã€é•·å¹'に渡り適正な治療措置が採られなかったのは、社会的偏見が極めて強かったという背景がある。さらに、ã"のような映ç"»ãŒå­˜åœ¨ã-ながら、熊本地裁の原å'Šå›£å‹è¨'判決に対ã-て小泉総理が控è¨'å-りやめの決æ-­ã‚'下ã-たのは、ï¼'ï¼'ä¸-ç'€ã«å...¥ã£ãŸã¤ã„è¿'å¹'の出来事とã-て記憶にæ-°ã-いã€!‚<!P>å...ˆæ-¥ã‚る座談会で、å¹'é...ã®ãƒ'ネラーが「渋谷のé"端に座り込ã‚"だé‡'髪の若è€...の姿ã‚'見るととても悲ã-い、彼らはã"の国が嫌いなのではないか」と語っていた。その通り、きっと彼らの多くはã"の国が嫌いなのである。ï¼'8å¹'の月æ-¥ãŒéŽãŽåŽ»ã£ãŸä»Šã€é«˜åº¦æˆé•·æœŸã«æã‹ã‚ŒãŸã"の映ç"»ã‚'見て思うã"とは、ã"の国は愛すべき国なのだろうか、愛すべき国だったのだろうか、というã"とである。交響曲「運å'½ã€ãŒæ¼"奏される中、æ"¾æµªã™ã‚‹è¦ªå­ãŒå‡ºä¼šã†æ-¥æœ¬ã®é¢¨æ™¯ã¯ã€ã‚まりに悲ã-いã"の国にç"Ÿãã‚‹äººé-"の原型ã‚'描いている。ã"の国には、物が溢れ、人が溢れ、æƒ...報が溢れている。ã-かã-、そã"に暮らす人ã€...の心は幸せに溢れているだろうか。決ã-てå......たされるã"とのない砂の器というæ¯"å-©ã«ã€ä»Šã‚‚変わらないã"の国の姿があてはまã!‚‹!ように思えてならない。æ¸...張が、ã"の映ç"»ãŒæã„た「砂の器」とは、ã"の国にç"Ÿãã‚‹äººã€...の乾いた魂のã"とã‚'指ã-ているのではないのか。何æ•...ならば、そうã-た出来事が今æ-¥ã‚‚続いている。扉のå'ã"う、扉の中で、そのような出来事がかつてなくå¢-え続ã'ているようなæ°-がã-てならないのだ。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249

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