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砂の器
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂の器の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全131件 61~80 4/7ページ
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映画では表現できない情景や人間の描写が・・・作家の意図、狙いが・・・やっぱり文字の本だと思う。 | ||||
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古い本なので、印刷の微妙なカスレなど、味があって 楽しめました。 | ||||
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古い小説ですが、昭和の刑事らしい捜査が面白く読めるサスペンス小説です。 | ||||
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ライ病患者の家族がどれほど絶望的な状況に置かれるか、今の社会ではピンとこないが、この小説が書かれた当時は深刻な問題だったのだろう。 またもや殺人の動機が深刻な社会問題から発する松本清張の小説の構造である。 自分の戸籍を変えてしまうトリックも戦災による戸籍焼失という方法を使っており、これも戦後の社会の深刻な問題をあぶりだしている。 人間、社会の闇に照準をあてているので結構思い読後感であるが、謎解きで最後は事件が解決するという構造をもっているかぎり、純粋なエンターテイメントであることは間違いない。 しかし本当に読者を引き付けるテクニック、仕掛け、文体は素晴らしい。 | ||||
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安い! 古本屋さんで探すよりよっぽど経済的。お財布にも時間にも・・・。 | ||||
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俳優らしく垢ぬけた感じである 日本古来の音韻はズーズー弁であったという説 まあ、だんだん話すよ 癩病の乞食を隔離いて 死後の顔を人に見られるのを自殺者は意識していた いや、映画の方じゃなくて新劇の方だ。芝居だよ いつも見知らない客に接している あの女給さん、妊娠しているよ 帰宅の前のひととき わたし、自分ひとりででも育てますわ わからないことを言うね わたしに愛情を持っていらっしゃるのですか? 彼女の唇に自分を押しつけた。女の頬に流れている涙が冷たく触れた 人間、働けるうちは働いた方が、体のためにかえっていいかもしれませんね 混乱してるんだ それが一本になると思いますよ 論理の組立て そのあとで寂しくなるのが、人間の気持ちだろうな 一人の顔にだけ凝集していた やっと発見しましたね やっとだ 事件の奥 大阪で「再生」していた 定年になって、退職金でももらったら、一度、ゆっくり行こうよ 超音波 パラボラ ツィーター 電波法違反で摘発 経歴を詐称していたことも、ことごとく暴露 業病の父の戸籍から脱出したい 電子音楽と超音波を併用して心臓麻痺を起こさせ、殺人をやったのです これまでにない殺人方法 本人に逮捕状を見せるのは君の役だ ーーーーーーーー 映像作品と別格の印象です 原作の方がはるかに、ウェットな情感を撤廃した、きわめてポップでソフィスティケイトな作品で、すんなりと読めて感触がよかったです 昭和三十年代の先端に躍り出ている青年とその仲間たちの症状を、興味深い動静にのせて描かれていました かなり粘りの捜査を続けていく警察の今西、吉村の描写は、渋谷での会話などで推理が進み、とても面白いです しかし、超音波で殺人に至らす手段には驚嘆しました 今読んでも強烈です 映像作品の方で、ことさら僻地での親子行脚が強調されていました たいそう感動に訴えた潤色だと思いますが、原作側はそこにたいして比重はおいていないように思われます あと、和賀英良は宿命など作曲せず、おそらくその手の高級なセンスはなさそうです 自身の宿命と重ねて、ピアノを熱く演奏するようなフルオーケストラの作曲家ではなく、電子音楽を製造し、大臣の娘と婚約し海外と結ばれ、超音波殺人をたてるような野心ある青年で、こちらの方が、泥のような市井感覚が出て魅力的です 乞食から、高い注目度の作曲家まで上りつめた絶頂精度は原作側にあります その野心は大阪空襲で、闇な履歴を抹消して、創作人物に成った時から芽生えたのでしょうか 一極集中のこの国ですから、地方から上京し、故郷の方言をふくめた民度と、解像度の高い文化文明の中枢東京との格差を、身をもって知る方は多いでしょう ヌーボー・グループがいる東京とトラホームがいる地方 東京と地方の格差の琴線にふれるテーマもどこかある気がしました 羽田空港で〆となりますが、極めて映像的だと思いました 日本のスタッフでは、過去のように湿気だった作品になりますので、映像や編集に秀逸なトレンドをみせる、リドリー・スコットやマーティン・スコセッシようなポップな監督に、今度は原作にことごとく正確に作ってもらいたいというわがままをいだきました | ||||
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松本清張の作品の中で、一番のお気に入りです。 トリックが実現可能かとか、社会問題に十分に触れているかとか、そういう細かいことよりも、この作品全体に漂う昭和の情緒が大好きです。ですから、小説の欠点を批判したり、整合性のとれていない箇所を指摘しようとするのではなく、昭和の情緒、価値観、人間関係などを味わいながら、読んでほしいです。 | ||||
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何度も映像化された、松本清張の名作『砂の器』の下巻。 上巻では、物語が進むと思いきや見当違いだったということが多かったが、話は下巻でイッキに進み、物語の全体像・トリックが明らかになる。 最後の殺人は(微妙に)科学的というか、某コナン少年の住む米花町でも、採用されるか、されないか五分五分くらいの殺人方法でした…。 話が終わってみれば、殺人の動機は意外とあっさりしたもので、個人的には「こんな動機でここまで大風呂敷を広げて話を伸ばしてきたのかよ?!」というものでした(簡単に言えば、動機はただの保身)。 個人的には、上巻の盛り上がりを下巻にもっと活かしてほしかったです。 著者:松本清張 発行:S48.3.30 H21.11.20 104冊(!!) 読了:2014/12(164/06)★3.7 | ||||
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蒲田駅の操車場で男の扼殺死体というと、やはり国鉄総裁下山事件を彷彿させ、”けものみち”でも国鉄総裁が登場するので、あの事件が作者に与えた影響の大きさを知ります。が、しかし、この作品は”けものみち”にみる愚かさ、浅さや軽さはなく、読書の楽しみを満喫しました。 幾人の犠牲者が登場します。その犠牲者全てが善良な人々である単純性と、加害者がしたたかな悪人であるにかかわらず、線の細さをもって終盤まで被害者であることを秘匿する点が作品としては残念だったかな。 | ||||
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新旧の映画をすべて観たうえでのコメントです。 えいがの映像や音楽はそれなりにどれも素晴らしかったのですが。 行間からにじみ出る著者の感性はやっぱり活字から。 新たな重みを感じさせてくれます。 | ||||
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上下巻読んでこその感想ですので下巻だけあえて書きません。 TVやDVDとは違った感動を味わってください。 | ||||
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息をもつかずに上・下まとめて読みました。面白かったです。当時は夜行急行の時代だったのですね。 | ||||
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著者:松本清張(41歳で懸賞小説応募、『西郷札』で直木賞候補になる) 発行:昭和48.3.27-平成21.11.20 百五刷(!!) 読了:2014/12(160/02)★3.8 東京、蒲田で起きた殺人事件を契機にそれを負うサスペンス推理小説。 大きな手がかりが発見されて前に進むか?と思えばまたふりだしに戻り…結局は捜査本部も解散になった後に個人的に今西刑事は事件を追った。 上巻では、“ヌーボーグループ”と本殺人事件の接点がなく、物語は今西刑事の空回り(それが下巻で手がかりになるが)をよそに、“ヌーボーグループ”の活動が描かれるが、読者は「このグループの誰かがこの事件に関与してるのかな…」と思いつつも深層に迫るのは難しいだろう。 進展もぬるいというか、グイグイと引き込まれる展開はあまりなかったけれど、下巻(読了済)は面白いので我慢して読んでください。 映画化1回、ドラマ化は4回(近年では2011年)しているらしいので、機会があったら是非映像作品でも見てみたいと思う作品でした。 | ||||
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本書はミステリーとしてみると、確かにラッキーな偶然の連続により真相に迫っていく印象があります。 この点、本文中に、吉村刑事が今西刑事に語る次のような場面があります。 「ちょっと不思議な気がしますね。われわれがこうして、この土地に来たのは、今西さんが奥さんの雑誌の付録を見たからでしょう。あれがなかったら、ぼくなんてこんなところに来るわけはなかったんです。してみると、人生なんて、ちょいとしたきっかけで運命が変わるということがよくわかりますよ」 刑事の仕事は、根気と忍耐が必要だ。 必至に捜査したものの何も得ることなく終わることも少なくない。 しかし、その地道な捜査を根気強く続けることなしに、「ちょいとしたきっかけ」を引き寄せることはできない。 そのコツコツと捜査を進めていく過程が本書の面白さだと思います。 しかしながら最終章だけは、少し残念な感じがしました。 読後、どうしてこんなに結末を急いだのだろうと思ったのですが、松本清張自身次のように言っています。 「推理小説の形態をとった場合には、必ず解決編が必要である。推理小説に文学性を望もうとするなら、文体や描写や人間性格の書き方であろう。しかし、最後にいたって「絵解き」の部分が入ると、俄然「文学性」は地下に潜ってしまう。」 清張自身、そこは分かった上で、ミステリーとしての体裁を優先させた結果だということなのでしょう。 | ||||
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さすがに松本清張の代表作品です。 展開が遠隔からの細かな設定から核心的な処へとつながるスリルは何とも言えない快感です。 | ||||
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つたないことをあれこれ書けばこの本に失礼な気がする。もし、まだこの本を読まれていなければぜひぜひ見知らぬあなたにお勧めしたい。 そして、読後の思いに浸ってほしい。 実に、いい本です。 | ||||
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本格的な推理小説作家の真髄を感じる。 このスケールを描ける作家の不在が情けない。 | ||||
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本格的な推理小説作家の真髄を感じる。 このスケールの作家の不在が哀しい。 | ||||
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東京の蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見される。被害者の東北訛りと「カメダ」という言葉を手がかりに必死の捜査が行われる。迷宮入りしたこの事件を、老練刑事・今西が、他の事件の捜査の合間を縫って執拗に追う。 やがて、恐るべき真実が姿を現してくる。 松本清張の社会派推理小説はどれも読み応えがあるが、一冊だけと言われたら、この『砂の器』(松本清張著、新潮文庫、上・下巻)を挙げることになるだろう。 『砂の器』には、清張の差別への怒りと哀しみが込められているからだ。 優れた小説の映画化にはがっかりさせられることが多いが、DVD『砂の器』(野村芳太郎監督、丹波哲郎・加藤剛出演、SHOCHIKU)に限っては、この弊を免れているどころか、素晴らしい作品に仕上がっている。親子が流浪する荒涼としたシーンは、私の心の奥に刻み付けられている。映像だけでなく、音楽も圧倒的な力で迫ってくる。清張自身も、生前、この映画は高く評価していたという。 | ||||
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東京の蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見される。被害者の東北訛りと「カメダ」という言葉を手がかりに必死の捜査が行われる。迷宮入りしたこの事件を、老練刑事・今西が、他の事件の捜査の合間を縫って執拗に追う。 やがて、恐るべき真実が姿を現してくる。 松本清張の社会派推理小説はどれも読み応えがあるが、一冊だけと言われたら、この『砂の器』(松本清張著、新潮文庫、上・下巻)を挙げることになるだろう。 『砂の器』には、清張の差別への怒りと哀しみが込められているからだ。 優れた小説の映画化にはがっかりさせられることが多いが、DVD『砂の器』(野村芳太郎監督、丹波哲郎・加藤剛出演、SHOCHIKU)に限っては、この弊を免れているどころか、素晴らしい作品に仕上がっている。親子が流浪する荒涼としたシーンは、私の心の奥に刻み付けられている。映像だけでなく、音楽も圧倒的な力で迫ってくる。清張自身も、生前、この映画は高く評価していたという。 | ||||
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