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影の地帯
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影の地帯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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高校生の時に1度読んだのですが(カッパノベルス)、面白かったけど何かスッキリしなかった印象があり、今回再読しました。清張さんが乱作されていたときに良くあるパターンですが、偶然が重なっても物語が進み、解決もほとんど根拠のない推理で特定した場所が犯人のアジトだったというなんともスッキリしないものです。飛行機の中で偶然に会った美女とその連れの怪しい男に、その後、銀座等で何度も出会います。あまりに偶然の出会いが多すぎます。また、死体の処理方法は面白いけれどそこまで手間暇かける要があるのかと思ってしまいました。運搬や遺棄の仕方にも疑問が残ります。犯人一味の中に発覚を期待する人物がいるのかと思ってしまいました。最もすごい偶然は、主人公がたまたま仕事で行った場所で死体遺棄がおこなわれるところです。死体が捨てられるのは東京から遠い山奥です。しかもその日のその時間に主人公がその場に居合わせる確率は、著者の作品のように『十万分の一の偶然』でしょう(それ以上?)。これも、犯人側が事件を追及している主人公をミスリードするための工作だったらまだ納得できたのですが……。犯人のアジトも目撃情報だけで、広い武蔵野をただブラブラ歩いて偶然見つけます。見つけるといてもなんの根拠もなく、ただ怪しそうだと思うだけです。とはいえ、今のミステリーによくあるサイコパス的な人物は出てきません、イヤミスのような展開もありません。おじさんには安心して読めました。 一度、テレビの2サスになりましたが、ストーリーをかなり変えていました。さすがに原作通りには作れなかったのでしょう。個人的には原作通りに作ってほしかったけど……。 | ||||
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飛行機の女が 美人でなかったら 田代利介は ここまで深入りはしなかったであろう 最後の最後に この女の名前がわかるのであるが・・・ しかし田代は この女、木南、久野と3人もの人間から 命を助けられた。 幸運な奴だ! | ||||
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ごく若い頃に松本清張の推理小説をたくさん読みました。今回はその中でも好きだったこの作品をkindle版で読ませていただきました。若かったあの頃が思い出されると共に、この小説の良さを再認識しました。この小説が書かれていた時代背景を考えながら読むのも楽しいものです。途中少し中弛みがありますが、後半に向かって意外な展開もありついつい読みふけってしまいました。点と線やゼロの焦点などとは違った作風と思います。 | ||||
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昔、読んだ覚えのある本でしたが、新鮮な感動を覚えました。以前読んだときに強烈に残った話題が、肉体をロウづめして、それをカンナくずのように薄く削るという死体処理方法(ネタバレですが・・・)でした。改めて読み直して、松本清張の発想のすごさに驚かされます。 | ||||
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清張の小説は今まで数十冊読んでいますが、どれも素晴らしいものでした。この小説は清張が忙しい中で、出版社の為に書いたと敢て思いたいです。偶然の出会いが多く簡単に会ったり、いつもの地域が背景で、しかもパターンも酷似したご都合主義の駄作です。2時間ドラマとして見るには面白いかもしれませんが、清張もこんな小説を書いていたんですね。 | ||||
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「黄色い風土」と「影の地帯」は似ているところが多いが 同じ時期に連載されていたそうで よくゴチャゴチャににならなかったものだと逆に感心する 似ているようで両者ははっきり違う 「影の地帯」は清張の異色作で のちに登場するアドベンチャーゲームそのものだ ここからネタバレだが 死体を固めてスライスする殺人カルト集団が暗躍 警察が一向に協力してくれないので カメラマン田代が同業の友達と、辣腕新聞記者も加わって 各人が独自捜査するが記者はスライス殺害され友は手を引く。 謎の女に導かれながら田代がただひとりあちこちに出かけ 夜の山道,奥地の村落とさまよい最後になぞの病院の行き着く 地下室でカルト集団に包囲されるが 裏切って向こうの仲間になっていた友が警察を呼んでくれて助かる 大規模なようで人数が少ない神出鬼没なカルト集団、 手間を惜しまない残虐な、でも効率の悪い殺害方法 考えてみるとどこかおもちゃっぽく荒唐無稽なのだが 田代になりきって恐る恐る道を進んでいくのが面白くて止まらない。 読み終わって、これは清張の唯一のTVゲームストーリーだと思った。 | ||||
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販売か額からして妥当な状態の商品である。その状態とは、黄ばみがちょっときつい感じ、それ以外はまあまあの奇麗さである。 | ||||
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凡作のうちではないかと思います。 | ||||
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1961年。719ページ。新潮文庫。 カメラマンの田代。舞台は東京と信州。信州に何回も出かけていく。清張お得意の武蔵野のあたりの描写も出てくる。ストーリー自体は、主人公の田代と、それを追うグループとが、様々な偶然により接触を繰り返すが、ストーリーにはちょっと無理があるともいえる。最初の飛行機のなかでの邂逅も不自然。解説によると、このころの清張は恐ろしいぐらいの連載を抱えていたようだ。セリフに“さあ”が多い。 | ||||
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夏になると、水辺にゆきたくなる。武蔵小金井と府中の中間に住んでいたときは、多摩川によく出かけた。 夏の川原を歩くだけだ。釣りをするわけではなかったが、夏の川面を見て、なんとなく、納得して、電車に揺られよい気分で帰った。 この南の地に越してからは、市内にある湖の遊歩道の散策が楽しかった。川もあるが、小さな川だった。 涼しい渓谷もあるが、こちらは、少し遠い。 前の住所の時は、早朝、よく湖のほとりを散歩した。朝霧がでると、ファンタジックな光景だった。 夕暮れ時になると、黄金色の夕日の斜幕が降りてきて、桟橋の屋形船を染めた。 屋形船は滑るようにゆったり走った。 夕風が吹くと、湖面に波紋が広がった。あたりが暮色に沈むころは、屋形船の提灯に灯りがともり、湖畔の樹木はシルエットになって浮んだ。 松本清張の「影の地帯」を中学の時に読んだ。初めての、松本清張だった。 冒頭近くの、ヒッチコックの「裏窓」の会話など、本筋とまったく無関係なのだが、今でも憶えている。ロマンティックな気分になった。 この小説は清張作品の中で、そんなに高い評価ではないようだが、ボクは大好きだ。 信州の四つの湖に謎の木箱が投げ込まれる。そして、代議士が謎の失踪―。 湖底を捜索しても、木箱は消えている。 この小説が印象に残っているのは、主人公が写真撮影で次々と訪れる木崎湖、青木湖、野尻湖、諏訪湖などのみずうみの風景が、いつもながら、行ったこともないのに彷彿としたからだ。 信濃地方の町の佇まいも、短いセンテンスを積み重ねた簡潔な文体で描かれた。 この南の地の湖も汚染が進んでいるらしいのだが、市内にも拘らず、観光名所になっていないのがよい。だから、自然にほとんど手が入っていない。 昭和30年代には、漁師さんがいたという。 夏の風物詩の花火見物もなかなか、楽しい。水辺の花火はきれいだ。 だが、湖の花火は打ち切られ、他に移転してしまった。 ガッカリなのだが、その理由は下の湖の隣に動物園があり、その動物達がおびえるからだという。 そっかあ。だったら、仕方ないなぁ。 | ||||
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展開としては、陰謀論を実行したような大掛かり過ぎる殺人計画に、行動力のあり過ぎる一民間人が挑む、お馴染みの清張のミステリーのパターンで、ちょっと不自然と思える偶然も多々あるわけですが、それでもページをめくる手を進めさせるなかなか迫力のある展開で、他の清張の作品にみられるような、史跡や古文、伝承などを絡めた展開もなく、ラストも爽やかで、清張作品の中でもかなりエンターテイメント性が高いと思います。 | ||||
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大がかりな事件なのに終わりがお粗末。読む人によっては途中のサスペンスにひきつけられるかもしれませんが、私にはいまいちでした。 | ||||
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「日本の黒い霧」で下山事件を推理した作家が事件をヒントに全く別の連続殺人を作り出した佳作。導入部がややくどく、展開もご都合主義が目立つが清張ファンなら一読の価値あり。 | ||||
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松本清張のかなりボリュームのある長編大作。 カメラマンの主人公が行きつけのバーの女性失踪事件を探る過程で大物政治家の失踪殺人事件に巻き込まれていく本格推理路線というよりはサスペンス色が強い作品。 本作の最大の謎は犯人探しではなく、死体の処理方法を巡るもの。初期の段階であからさまにネタを振っているので木箱の中身とかはすぐ見当が付いてしまうが、それでも死体処理方法は本作くらいでしかお目にかかったことがないくらいの大胆かつ斬新なもの。 松本清張作品の一般的イメージの社会派的なテーマや緻密な構成ではなく、正直言うと本作はご都合主義の連続と言えなくもない展開だが、それでもこの長尺を一気に読ませてしまう力技は清張ならではである。 清張作品としては傑作の部類に挙げられるような作品ではなく、どちらかというと通俗サスペンス志向の作品だが、壮大な陰謀のスケールの面白さもあり、楽しめる作品である。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算96作品目の読書完。1976/11/22 | ||||
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カメラマンを中心に、ロマンスを交えながら謎が複雑に絡み合う旅情色豊かな本格的ミステリを堪能できます。長編ですが、読み易い作品で、推理の面白さに時間の経つのも忘れさせてくれるサービス精神溢れる作品でお勧めです。 | ||||
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高校生ですが、松本先生が好きです。本作を読んでない方は好きな俳優の人か、好きな声優さんのキャラを想像して読むといいと思います。最初からワクワクさせて飽きさせませんし、後半はハラハラドキドキさせて時間を感じさせないようにこの作品はできてます。「名探偵コナン」以外の作品読みたい方に松本先生の作品をお勧めします。「影の地帯」は中級者向けですね。初めての方は「砂の器」か、「球形の荒野」がいいと思います。 | ||||
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高校生ですが、松本先生が好きです。本作を読んでない方は好きな俳優の人か、好きな声優さんのキャラを想像して読むといいと思います。最初からワクワクさせて飽きさせませんし、後半はハラハラドキドキさせて時間を感じさせないようにこの作品はできてます。「名探偵コナン」以外の作品読みたい方に松本先生の作品をお勧めします。「影の地帯」は中級者向けですね。初めての方は「砂の器」か、「球形の荒野」がいいと思います。 | ||||
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たしかにおもしろく読み切れます。しかし、いつもの「巨大な組織が・・・」というパターンであり、どんでん返しもいろいろと起こりますが、どうも、他の作品に比べて緊張感がない感じです。殺人とは関係ない、恋愛要素も入っているからでしょうか?死体処理のアイデアは秀逸ですが、トリックは、清張の作品では二の次のはず。どうも、この作品は、主人公を含め、苦悩している人がいないので、心理を描く作家としては本領が発揮できなかったのではないでしょうか?私としては、「黒革の手帖」や「けものみち」のような悪女を書く清張の方が好きですね。 | ||||
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たしかにおもしろく読み切れます。しかし、いつもの「巨大な組織が・・・」というパターンであり、どんでん返しもいろいろと起こりますが、どうも、他の作品に比べて緊張感がない感じです。殺人とは関係ない、恋愛要素も入っているからでしょうか? 死体処理のアイデアは秀逸ですが、トリックは、清張の作品では二の次のはず。 どうも、この作品は、主人公を含め、苦悩している人がいないので、心理を描く作家としては本領が発揮できなかったのではないでしょうか? 私としては、「黒革の手帖」や「けものみち」のような悪女を書く清張の方が好きですね。 | ||||
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