■スポンサードリンク
(短編集)
臨床犯罪学者・火村英生の推理 アリバイの研究
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
臨床犯罪学者・火村英生の推理 アリバイの研究の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
頭の中で動く火村英夫は斎藤工さんと窪田正孝さんですが 面白い!本当に面白いです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アリスの書いたサイン色紙が容疑者のアリバイに深く係わってしまった『三つの日付』 恋人に掛けられた容疑を晴らすために火村に戦いを挑む女性の倒叙ミステリ『わらう月』 火村・アリス・森下が紅雨荘の女主人が殺害された事件の捜査に乗り出す『紅雨荘殺人事件』 双子の弟が殺された事件で兄に殺人の容疑が掛けられる『不在の証明』 殺人事件の現場から立ち去った謎の《人影》が重大な鍵となる『長い影』 以上五編が収録されたアリバイものの傑作短篇集です。 アリバイものは最初から犯人が明かされている(あるいは絞り込めている)ため 結末に意外性や驚きを感じにくいという難しさを孕んだジャンルではありますが、 作者はそれぞれの作品に様々なエッセンスを投入し 工夫を凝らして読者を飽きさせることがありません。 三年も前のアリバイ崩しを火村とアリス(と森下刑事)の会話劇でテンポよく読ませたり、 不気味でエロティックな《月恐怖症》のエピソードを混ぜ込んで幻想的に仕上げたりと、 作者のミステリ以外のテクニックも味わえる短篇集だなという印象を受けました。 これまでの角川ビーンズ文庫版テーマ別短篇集と違い 外連味を抑えたやや大人しめの作品が揃った印象はありますが、 アリバイという牙城を崩すために時に容疑者に駆け引きを仕掛ける火村&アリスの活躍は 「密室」「暗号」ものとはまた違った心理戦・頭脳戦の趣きがあり、 もしかしたら早熟な少女読者ならこちらのほうが楽しく読めるのでは?とも思いました。 麻々原絵里依先生による挿絵もひたひたと迫る緊張感があり、 収録作品の雰囲気によく合っていると思います。 次回は国名シリーズ長編がビーンズ文庫に登場するということで今から待ち遠しいです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!