■スポンサードリンク
螢
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
螢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新品を注文した際、ビニールに包まれて送られてきましたが、本の裏表紙が汚れていて擦ったように全体が汚かったです。 他にも数ページ汚れが見つかり不愉快でした二度と本の注文はしないでしょう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「殺戮にいたる病」や「慟哭」系の驚天動地系叙述トリック系作品と紹介されていたので読んだが、ストーリー自体は殆ど記号的人物が右往左往するばかりで、誰にも感情移入できず、かといって恐怖感も陰惨な事件の割に伝わってこないので、正直作品自体としてはあまり面白く感じなかった。 叙述トリック自体は読者を騙すのではなく、読者にはネタが明かされいるのに劇中では謎として扱われているので逆に読者が騙されていたことに気付くという非常にメタ的というか複雑な構造になっており、アイデア自体は斬新ではあるが、それのみのために書かれた一冊と言った感じであまり前述の「殺戮にいたる病」や「慟哭」などの名作群と比べると小説自体から受けるインパクトはあまりない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
離れ小島や陸の孤島と化した館で、惨劇が起こる話は山とあります。ですからそういうシチュエーション自体は構わないのですが、この小説はどう見ても綾辻行人の館シリーズの模倣と言わざるを得ません。しかも相当に劣化したものになっています。 では、以下、感想(多少ネタバレ的かも) *********** ○ 綾辻氏の館シリーズは、全てではありませんが叙述トリックが特徴的です。この小説も、とどのつまりはそうなのですが、全く技術不足と言わざるを得ません。 叙述トリックで重要なのは、最後まで叙述トリックだとは気づかせず、ラストで明かされた時に「あれが(叙述の)伏線だったのか」と気づく事だと思います。しかしこの小説は、それがバレバレです。わざとバレバレにしておいて、その裏をかくという手法もありますが、この小説は違います。 クローズドサークルものですので、登場人物は限られます。自ずと比較的ハッキリとした性格分けがされ、各々の(小説内での)役割が振られます。しかし全然目立たない、というかほとんど描写されないキャラがいるのです。これでは気づくなと言う方が無理でしょう。 また作者が読者に錯誤させようとするキャラがいるのですが、そのやり方が本当に不自然です。小説好きには釈迦に説法でしょうが、小説には大きく分けて「一人称視点」「三人称視点」「神の視点」があります。大抵はこのどれかの視点で統一されます。たとえ叙述トリックでもそれは例外ではなく、意図的に混合される以外はやはり統一されるのが普通です。 もちろんこの場合も読者に気づかせないのが通常ですし、そうでない場合はワザと気づかせてその裏をかくものなのですが、この小説は稚拙にそれらが織り交ぜられています。かなり最初の時点から「この語り手は誰なんだ?」と疑問が噴出します。作者が錯誤させたいキャラが語り手だとすると、明らかにおかしな書き方が多すぎるのです。 これが、小説の書き方のイロハもしらない中学生が初めて書いた作品ならば、逆に騙されていたかも知れません。しかし曲がりなりにも商業出版されているわけですから、明らかに不自然な書き方が目に付くのは推理作家失格という気もします。決定的なのは「あまりの主語のなさ」といったところでしょうか。 つまり最初から「この小説は叙述トリックが使われていて、キャラAをキャラBだと錯覚させようとしている」という事がわかってしまうのです。 ○ 最後の方でメンバーが「あの人の事を、てっきり○○○だと思っていた」という場面があり、それが真犯人追求の決め手になるのですが、彼らがそう思っていた明確な伏線が見あたりませんでした。読者にはそれが最初からわかっているので「読者はそれを当然だと思って読み進めていたのだろうが、登場人物たちはそれを知らなかった。つまり読者の思い込みを利用したのだ」と作者は言うかも知れませんが、それこそ作者の勝手な思い込みだと思います。 私の同級生にも○○○なのに自分の事を○○と呼ぶ人はいましたし、ドラマやアニメでも時々出てきます。また、「こういう状況で、○○○の中に一人だけ○○○がいるというのは、通常あり得ない」というかも知れませんが、前年に訪れた際、あの人も一人だった可能性を否定する描写を見つけられませんでしたし、戦後まもない頃ならともかく、今時、○○○の中に○○○一人というのは普通にあると思います。特に若い人の間なら尚更です。 また、小説とはいえ、それなりの長い時間一緒に過ごしているのに、○○○かどうか判別できないのは、明らかに不自然です。SFやファンタジーものなら別でしょうが、この小説は違うのですから。 ○ 物語中、過去や現在の幾つかの事象の謎が解明されていくのですが、色々な意味で、かなり重要な役割を担った人物の犯行動機や犯行にいたる過程が全く示されません。これは大変なマイナスです。 ○ 過去・現在と様々な謎が後半になって怒濤のごとく暴かれていきます。しかし、ハッキリ言って詰め込みすぎだと思います。そのせいで、一つ一つの謎解きが唐突すぎる印象が否めません。読者の興味を引くために色々とバラマいてしまったので、仕方なく足早に回収した感じです。 ○ 物語のトリックやオチとしての人間関係、人物構成が本当に「館シリーズ」そっくりです。もう少し工夫のしようがなかったのでしょうか。 ○ ラストは賛否あるかも知れません。この小説には多分にホラーサスペンス的な要素が含まれていますが、それにしても最後に生き残ったのが誰かをハッキリさせないのはどうかと思いました。示唆程度でも「あいつが生き残っちゃったの?」のようなものがあれば、よかったのに。 *********** このあと同作者の本を3〜4冊読んで似たような感じなら、早くも麻耶雄嵩は卒業といったところでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
GoodGoodGoodGoodGoodGoodGoodGoodGoodGood | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「嵐の山荘(館)」ものです。いつ読んでも、これは本格ミステリファンには堪りません。 ミステリーファンなら誰でも、読み進めていくうちに違和感を感じると思います。真相も、まぁそうか、という感じ。 でも、このファイアフライ館の設定が素晴らしく、加賀螢司の過去も盛り上げます。ラストは驚愕とまではいきませんが、当時のミステリランキングでは上位に食い込んだと思いますし、ミステリとしては十分楽しめます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトル通り所謂フローズドサークルものです。 好きな方は是非。 そして自分は騙されたクチなので、面白かったです。 ミステリーは読んでる途中で犯人の検討をつけている人も多いと思いますが、自分はこの本では見事に騙されちゃいました。 トリックは散々レビューで書かれてる通り一読の価値あり。クローズドサークルに必須な不気味な雰囲気もあります。 ただ最後の終わり方だけが残念。最後だけ面倒なのでガシャっと強制的に幕を引きました的な終わり方に思えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
所謂クローズドサークルものです。好きな方は是非。 クローズドサークルものの時点で嵐の山荘だったり、やむ気配のない雨が降ってたりと外界と遮断されている所が話の舞台になるのは定番ですが、 この本は特に雨の降ってる夜に読む事といいと思います。 内容ですが、自分は騙されたクチなので、面白かったです。 ミステリー好きな人は読んでる途中で犯人の検討をつけている人も多いと思いますが、自分はこの本では見事に騙されちゃいました。 トリックは散々レビューで書かれてる通り一読の価値あり。クローズドサークルに必須な不気味な雰囲気もあります。 ただ最後の終わり方だけが残念。最後だけ面倒なのでガシャっと強制的に幕を引きました的な終わり方に思えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻耶雄嵩の小説を続けて二作品も読む(『鴉』の次に読みました)と精神に多大な疲れを感じてしまいますね。 とにかく疲弊した頭では長い感想を綴るのは無理。 一言だけ、「エピローグに完敗です」。これが麻耶雄嵩流の落ちなんでしょうね。いやはや全く残酷であっけにとられる終わり方です。お見事・・・。 このエピローグの衝撃を味わうための本編はただの前置きだったんですね。嵐の山荘で起きる殺人事件というお決まりのパターンは。 もう一度、お見事!!事件が解決した後のもう一段の「ええ!!それはないでしょう・・・」に脱帽です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
典型的な《嵐の山荘》ものの道具立てを採りながら、そこに 著者一流の騙りの技巧と、底意地の悪い青春ミステリの 苦味が加えられた作品。 本作の核にあるのは、叙述トリックなのですが、オーソドックスなものに加え、 もう一つ、叙述トリックそのものを逆手にとったテクニックが使われています。 普通、叙述トリックとは、「作中人物には自明のことを、 読者が気づかないように誤導していく詐術」のことですが、 本作のトリックは、それとは逆で「読者には自明のことを 作中人物の大半が知らないということを読者が知らない」 ために成立するものとなっています。 つまり、読者と作中人物、双方にトリックが用意されており、 結果的に読者には、二重のトリックが仕掛けらていることに なるのです。 多くの読者はボタンの掛け違えをしたような違和感を抱えながら、 結末で初めて、作品の構造や作者の企みを理解することでしょう。 なお、トリック自体は一言で説明できるものであっても、それを作品として成立 させるのが容易ならざるものであるというのは、言うまでもないことと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
衝撃作を出す著者が、なぜ今になって嵐の山荘ものを?どんなネタ、仕掛けがあるのか…。今までの作品のイメージで読んでたら、やられました…(人により賛否両論ですが)。嵐の山荘ものが好きな方なら是非読んでみてください。個人的には『鴉』『神様ゲーム』より衝撃を受けました。このミスにもランクインされた作品なので、未読の方は今回の文庫版で是非! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「夏と冬の奏鳴曲」、「鴉」などの衝撃作で常に読者を驚かせて来た作者が、"嵐の山荘"ものに挑戦した作品。しかし、本作に関してはアイデアが全く込められていないのに驚かされた。 大学のオカルト研究サークルが、10年前に天才音楽家が大量殺人事件を起こした屋敷「ファイアフライ」館で合宿するという話。現在の館の持ち主はサークルの先輩。また、サークル員だった女性が、連続女性殺人鬼"ジョージ"の手に掛かって殺された事が冒頭で説明される。館は京都の山奥に立っており、大雨によって孤立し、そして殺人事件が起こる。まさに"嵐の山荘"ものの常道である。しかし、冒頭の語り口だけで"ジョージ"の正体は明瞭だし、10年前の事件と今回の事件との関係も明白である。これでどうやって意外な結末に持って行くのか読む方が心配になるくらいである。しかし、麻耶氏の事だから何か仕掛けがあるだろうと思って最後まで読んだのだが、結局何も無いのである。唯一のトリックと言えるものは黴臭いもので、感傷に包まれていれば通用すると思ったのだろうか ? 登場人物の一人が「**」と自称した時点でバレバレだろう。ミステリを諦めて、「蛍」を中心とした幽界・幻想的な物語を書いたとしか思えない。また、水音だけで次々と人を狂気に陥れる発想は安易過ぎるであろう。これなら、本当のオカルト小説を書いた方が良い。 「蛍」のように儚い物語を読まされて、時間を無駄にさせられた作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後まで読み終わって、あれ誰が犯人だったっけ!と慌ててページを捲ってしまいました。 どんどん読めてしまうので、謎解きしないまま最後まで読んでしまいました(笑) 思わせぶりな展開に、引き込まれてしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一応洋館ものになるのだろうけど、軽口を叩きまくるサークルメンバーのせいで、おどろおどろしい雰囲気はまるでない。設定だけ見ると「いかにも」なんだけれども。 登場人物のほとんどが大学生なのだが、大学生の割に台詞の語彙が年寄りくさいのは気にはなる。好き嫌いかも知れないが、作者の文体は少しキザっぽく鼻につく。慣れてくれば気にもならないかも知れないけれど。 しかし、これは一度も麻耶を体験せずに読んだのは失敗だったな。 終止、不自然なくらい叙述トリックの匂いがプンプンしているわけだが、なにぶん作者の文体も特徴もこちらは知らないわけで、妙だと思うものも、やはり苦戦することに。 もし、麻耶を読んだことがあれば、いやでも怪しい箇所には気づいちゃうとは思うが、山場にはミスリードを誘う箇所もしっかり作っているので、その点では巧くできてるのかも。 冒頭の殺人事件の真相が物語のクライマックスには明かされるわけだけど、直接トリックに関係ないとはいえ、このB級ホラーみたいなオチ。これはどうかなとは思う。私は少し呆然としたクチなのだが。笑って許せる度量があるか、ネタだと割り切れるなら是非。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この人は世界に対して怨みでもあるのか? 麻耶雄嵩は「夏と冬のソナタ」という、個人的にミステリのオールタイムNo1作品を叩きだした方なんだが、この蛍もなかなかにものすごい。 なかなかに凝った叙述トリックでして、ラストのほうでは一瞬わけがわからなくなるかも。そして、衝撃のたぶんまったく無意味なオチ。 相変わらずの麻耶雄嵩っぷりに、一瞬ぽかーんとしてしまうこと請け合い。こういうミステリはこの人にしか書けないでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は、オカルトスポット探検サークルに所属する大学生。 最愛の女性を猟奇殺人鬼になぶり殺しにされた悲しみを引きずっている。 彼がサークルの合宿で訪れたのは、山奥に建つミステリアスな洋館。 その主人であった著名な音楽家は、10年前に館の泊り客6人を惨殺して狂死したという。 メンバー6人と、サークルのOBでもある新館主は悪趣味に盛り上がるが、やがて恐ろしい殺人事件が起きる。 果たして犯人は仲間の中にいるのか。それとも・・・。 さまよう女の幽霊、暴かれる音楽家の秘密。 主人公は勇気を振り絞って真犯人と戦う決意をする。 それは愛する人の命を奪った殺人鬼との戦いでもあった。 という、本格好きにはたまらない設定とドンデン返しも楽しめましたが、 なんといっても最後に明かされる笑激の真相と、 意味不明なカタストロフィーに頭がくらくらしました。 登場人物がどいつもこいつも大して魅力的ではないので、 感情移入しすぎず気楽に読めます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックもまだこんな使い方が出来るのかと思わせるヒネリの効いた作品。ひねりすぎて一読してピンとこないという難点もあるのだが、本作のもっとも素晴らしいところはトリックを生かすために隅々にまで神経をいきわたらせた描写にあり、そのことは再読することによってより深く味わえる。 仕掛けを優先した分、文章が若干読みづらく小説としては平坦であることも否めない。したがって本格ミステリを読みなれていない人には、若干ハードルが高いかもしれないが、本格ミステリをこよなく愛する向きにとっては、このよくできた作品にずっしりとした手ごたえを感じられるはずである。 さらに、クライマックスのカタストロフの美しさは、作り上げた世界を最後に手ずから破壊しつくしてしまうことを常とする麻耶作品の中でも突出していると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々にミステリーを読んでみたけど、改めてみすてりーの奥深さに関心させられた。 【麻耶雄嵩】と言う作者の作品を読んだのは初めてであったが、予想以上に面白くスラスラと読めてしまった。 この作品で気に入った部分は、殺人事件が起こるまでの、物語の前半部分である『自分の存在理由』について深く考えさせられるとともに、自分にあてはまっている様な来がした。 そして、物語の舞台を盛り上げるに詳しい描写が、良い雰囲気を出している。 犯人の推測も、自分の好きなパターンであった。 今後は、この作者の作品を読んでいきたいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハードカバーでの刊行時には、ユーザーレビューは賛否両論でしたが、 新書版なら、十分元は取れる内容だと思います。 不自然な状況設定に輪をかける、見え見えの叙述トリック。 実に不自然な設定によって、「何か」を隠しているわけですが、さて何か。 探偵役が物語内の事件の真相を語る時、その「何か」も明らかになる。 なかなか良くできた合わせ技だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
盛り上がるシーンもなく終わってしまったというのが 読み終わったあとの感想です この内容ならハードカバーのこれで読む必要はありません 文庫の値段なら妥協出来るのですが 過剰な期待はせずに読むのが良いと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
見た目はオーソドックスで端正な新本格ミステリィ。でもやっぱり麻耶雄嵩はすごい。グレイト。ワァオ。って感じ。核となるトリックは2つ。片方は注意して読めば誰でも見破ることの出来る、ごく普通のもの。しかしもう片方のほうは猛烈。まさか、こんな普通のトリックでここまで驚かされるとは思ってもみなかった。オーソドックスな叙述トリックでも、見せ方と使い方を変えることによって、斬新かつ衝撃的なものに十二分に成りえることを証明している。実に上手い。そしてラストの閉じ方もグレイト。何とも意味深で、作者の意気が感じ取れる。読み終わったらすぐに再読すること間違いなしの傑作。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!