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武田家滅亡
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武田家滅亡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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武田家家臣団の四分五裂の様子が丁寧に描かれていて,武田家の滅亡という事実に対して強い納得感が得られました。また,序盤に構築される伏線がきちんと終盤に拾い上げられます。構成が緻密で完成度が高いです。 ただ,当該人物の行く末が先に予想できてしまったり(構成が緻密ゆえ,あるいは史実をある程度知ってしまっているから,そう感じたのかもしれません),他人に騙されやす過ぎるキャラクターが多いのでは(もしくは騙される理由が描き切れていないのかも)という感想も持ったりしました。 しかし,それらは小さな瑕疵でこの小説のおもしろさは損なっていないと思います。また,事態の推移や地名が細かく記されているために,当該時代の動きをリアルに感じることができ楽しめました。 | ||||
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武田氏の急速な滅亡の一因には、名門武田家の後継者でありながらその出自から勝頼の当主としての求心力に限界のあったことと同時に、武田家の財政基盤を支えてきた金山の枯渇による財政破綻に求めるという視点は興味深いものがあります。 主人公である勝頼夫妻以外の脇役にも複数の魅力的な人物が配され、ひたひたと滅亡に向かう武田氏の苦境がそれらの人物の行動とともに克明に描写されています。信濃先方衆の一人として登場する伊奈の地侍宮下帯刀はまさにその一人。高天神城の守備兵の一人という地味な役回りであるにも拘らず、そのしたたかで堅実な生き様には作者自身のイメージする戦国武士の理想像が投影されているようにさえ思われます。 なおたまたま、この著書を読んでいる最中に天正7年に勝頼が城攻めを行ったとされる「広木大仏城」(埼玉県児玉郡美里町)の比定地を訪れる機会がありました。南北方向に細長い丘陵の先端部は斜面の勾配もあり水田面からの比高差は25メートル前後。人工的に削平された地形、切岸状の斜面、謎の溝跡なども所在。戦国期の遺構であるかどうかの判断が難しいところですが、のどかな中にも当時の戦火で消失したと伝わる常福寺の周辺を含めて歴史的な味わいを感じさせる田園風景が広がっておりました。 | ||||
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歴史に「もしも」は禁句ですが、「信玄が生きていたら」の思いを彷彿とさせます。 武田勝頼は外敵よりも「内敵」に滅ぼされた・・・。 急激に膨張する織田・徳川連合、長篠の戦での家臣団の殲滅、上杉・北条との確執、騎馬軍団への依存(鉄砲浸透の遅れ)。 歴史で知っていることってこれぐらいでしたが、実は、戦国最強の騎馬軍団を支えた甲州金山の枯渇、 甲斐・信州・駿河・遠州の国人衆間の確執(軍として一枚岩では無かったんですね)、家老格でも簡単に他国へ寝返る戦国時代の価値観・・・。 丁寧な歴史のプロットと幅広い目線(主人公格が複数層配置)、一気に読んでしまいます。 「信長の棺 」に興味を持たれた方には、尚お勧めです。 | ||||
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これまで多くの歴史小説(戦国物)を読んで来ましたが、これほど緻密な構成で且つ読者を引き込む小説はなかったと思います。 久し振りに時間を忘れて読みふけってしまう本に巡りあったという感じです。 今までの歴史小説にマンネリ感を持つ方に是非お勧めしたい一冊です。 | ||||
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帯の惹句をいささか疑いながら読みましたが、久々に面白かった。武田家滅亡直前の人間模様を、大物家臣団、若手、そして足軽レベルで書き分けてあり、彼らのさまざまな思惑、権謀術数が絡み合い、物語がクライマックスへとぐいぐい進んでいきます。しかも、背景には勝頼と北条から嫁いだ女性の愛憎もあり、シェークスピアのようと言っては誉めすぎか? しかし、殆ど実績のない新人がこれだけのものを書くとは驚きました。次回作が楽しみです。 | ||||
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