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武田家滅亡



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【この小説が収録されている参考書籍】
武田家滅亡
武田家滅亡 (角川文庫)

武田家滅亡の評価: 4.13/5点 レビュー 45件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 21~40 2/3ページ
No.25:
(5pt)

勝頼は凡愚ではない!

5年程前に読みました。武田家の滅亡は勝頼個人の政治的判断ミスもありますが、その他の要件、例えば織田家の急速な成長、家臣団一人一人の事情・思惑、金山の枯渇など、様々な事柄が絡み合った結果であったのだと思います。新田次郎の「武田勝頼」同様に瓦解に向けて進む物語には涙を禁じえませんが、勝頼ファンとしましては、勝頼の内面を抉り出したような物語に仕上げた伊東氏に感謝します。
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4043943210
No.24:
(5pt)

真田家の話に繋がる良書でした。

歴史小説は好きですが、武田家に纏わる話はあまり読んだことがありませんでした。 読み始めこそ、登場人物の多さや、地名の馴染みのなさが故にテンポよく読み進められませんでしたが、中盤以降はどんどん引き込まれ、一気読みでした。 勝頼と桂、帯刀と四郎左父子、内膳と弥兵衛、等様々な人間関係を描きながら敗軍の刹那や忠義心、家族を思う心、が情感たっぷりに描かれており、伊東潤氏のらしさが良かったです。 これを読んだ後は真田家を描いた小説が読みたくなりました。
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No.23:
(2pt)

テーマが良い

面白い展開で、工夫がされていた。 使われている言葉も考えられていた。
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4043943210
No.22:
(3pt)

まあ

個人的には、もう少し状況というか、歴史的な説明がある本を探していたので、 少しがっかり。 題名だけで買った自分に非があるんですがね・・
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No.21:
(4pt)

これまで気にしなかった武田勝頼の人物像に興味が湧いた

武田勝頼といえば、武田家相続後、長篠の戦で織田・徳川軍に敗れて後、あえなく滅亡という認識しかありませんでした。

この「あえなく滅亡」というざっくりとした部分を本書によって細かくたどっていくことで、実は、最強の武田軍と人材を引き継いだ勝頼には、依然として大きな可能性が秘められていたことに気づかされました。
あいかわらず、歴史の盲点に光をあてるのがうまく、読者の歴史観を広げてくれるので、本著者の本はおすすめしたいです。

組織を活かすも殺すもトップ次第。偉大な先代を持つ二代目の舵取りの難しさ。
なんだか、現代の会社経営を彷彿とさせるところがあり、勝頼の人物像に非常に興味が湧きました。
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No.20:
(3pt)

登場人物を追いかけるのが大変

歴史的にあまりなじみのない登場人物が多いのですが、追いかけるのが大変でした。登場人物の紹介を要約したページがほしかったです。登場人物の呼び名がころころ替わるので、正直、読みにくかったです。筆者には改善してほしいです。
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No.19:
(2pt)

歴史の勉強にはなるが面白くない

おもしろくない。小説というよりいろんな文献を集めただけの文献集です。登場人物もありきたりでダルい。
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No.18:
(4pt)

おもしろかったです。

武田勝頼には謎と興味がありとても良書だとおもいます。上下2巻ぐらいの長編であれば星5つでした。
他作者の武田勝頼も大変良書です。
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No.17:
(4pt)

日本的な…

滅びの美学と簡単にくくってはいけないが、敗者への深い同情を感じた。

筋やディテールももちろん面白いのだが、伊東さんの描く話は日本人好みの叙情も感じられて美しい。

学び奢らぬモノだけが生を全うする、というか「生きることは耐えていくこと」という古き良き日本人的な思想が流れていると思う。

こうなるとやはり、神君伊賀越えを描いた「峠越え」の続きをよみたい。
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No.16:
(3pt)

新田次郎作との比較

新田次郎の武田勝頼との比較ですが、私個人としては新田次郎作の方が面白かったです。
結局、勝頼は信玄時代は武田家の宝であった古参の家臣団と資金(いわゆる金山の枯渇)が根底にある中、様々な判断のミスにより滅んだのだと思いますが、伊東潤作品で描かれているような、優柔不断な勝頼よりも、古参の家臣や武田家ならではのしがらみに最後まで翻弄された勝頼=新田次郎作品のほうが、納得でき、また面白かったです。
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No.15:
(5pt)

「武田家滅亡」の過程の人間模様を見事に描き出した力作

北条・徳川・織田・上杉といった四方の近隣諸大名との駆け引き、金山の枯渇による財政逼迫、信玄時代の武断派重臣と新興の文治派重臣の根深い対立、親族間の勢力争い…信玄亡き後の勝頼率いる武田家はまさに「内憂外患」のオンパレードで、そうした状況下で広がりきった国境線を守ることは非常に困難であったであろう。いったん崩壊し始めてからの家臣の相次ぐ離散も世の常である。そうした状況が、北条から嫁いだ妻・桂姫を中心に様々な視点から重層的に余すところなく描かれている。
長篠の戦いから武田家滅亡に至るまでの数年間に、これほどドラマチックで濃厚なストーリーと登場人物がうずもれていたことに驚く。それを掘り起こし細かく描き出し力作に仕上げた著者の苦労に感銘と敬意を表したい。
欲を言えば、パラレルストーリーが多い気がする。もう少し本編とその周辺に絞っても良かったのではないだろうか。
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No.14:
(1pt)

家臣に逃げられ

最後は哀れな逃避行をした猪武者を格好良く書きすぎ。 信長の場合は本能寺の外にいた家臣も、明智光秀に付くことなく主に殉じて討ち死にを選んだと言うのに。 最近の歴史小説はかっこ良く書くのが流行りなのかな。 。
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No.13:
(4pt)

引き込まれました

この本はたまたま新田次郎の「武田勝頼」を読んでいる時に見つけ、違う観点での武田家の最後を読んでみたいということで購入しました。

物語の展開から言うと「武田勝頼」の空の巻(第3巻)に大体対応するのですが、桂姫(勝頼の妻)の観点で書かれている部分が脈々と流れています。史実という枠組みを脱することができないという歴史小説の縛りにあってもかくも素晴らしい小説が、しかも違った観点でかけるのだなぁと感心しています。その点で新田次郎の小説も伊東潤の小説もお勧めしたいです。

また勝頼の状況が現在の日本の政治・経済の状況にどうしてもオーバーラップしてしまいました。政権を牛耳る官僚と親戚衆の対比、金山の枯れと借金・デフレ経済等々・・・

ただ読み終えて感じたことは勝頼が不遇とか無能とかではなく桂姫との関係を考えた時最後には勝頼は幸せだったのではないかと思えたことで、それが2つの小説の共通点です。

残念なことが1点ありました。できればこの小説に関連する地図や人物相関図のようなものが巻末にでもあったらなぁと思いました。勿論小説にそれらを期待するのが、野暮というものなのでしょう。ただ地理的な関係や人物の関係は理解するのになかなか困難な部分があります。
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No.12:
(4pt)

目から鱗の

九州の人間にはなじみの薄い甲斐武田家。

むかしむかし、稀代の英雄信玄亡き後あっという間に滅亡したそうな、
で終了、という非常に淋しい知識、認識しかない
私のような無知蒙昧の輩にはたいへんためになりました。

堅苦しい新書本は数々あれど小説ですから、すんなりと入って
3日ほどで読了できました。

作品を読んで実感する物悲しさ、
そしてほっとする安堵感が心地よいですねえ。

☆一つ減らしたのは、勝頼夫人桂を通しての人間武田勝頼の素顔、
この微妙な繊細さ、味わい深さの描写、これが今一つ、
というか思慮の若干浅く先の読めない短絡性しか印象に残りませんでした。

狡猾で智謀に富む、と同時に人間的苦悩に身をよじる、
その描写が凡人にもビシバシ伝わる、
それができれば文句なし☆5個でしたが。
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No.11:
(4pt)

滅びる側にもドラマはある

数多くの歴史小説を読んできたが、信玄亡き後の武田家を描いた作品を読んだが本書が初めてである。

武田勝頼に関しては、信玄を越えようとして無謀な戦いを長篠で挑んで惨敗し、その後は家臣も離反して滅亡に至ったくらいの印象しかないが、本書では「長篠の戦い」の2年後の1577年に北条家の桂姫が武田勝頼に嫁ぐところから始まり、1582年に自害するまでの5年間が描かれている。

衰退する武田家が生き残る手段はあったのだろうか、という思いで本書を読み進んだが、北条家と同盟を結びながら、それを裏切るような行動を繰り返した武田家は滅亡する運命しかなかったのだろう。武田勝頼は人間としては決して悪人でもないし、武将としての器量も有していたのだが、私心のある配下の武将の意見に揺れて道を誤った。
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No.10:
(5pt)

作者の情熱がほとばしる作品

細部にいたるまで、資料を調べ上げてなおかつ作者のフィクション部分も旨くミックスされた作品。監物、帯刀・四郎左親子。現場で戦った視点からも描かれているので迫力満点である。
 ラスト近くのそれぞれ親子のやり取りは、読んでいて涙がでそうになった。
 まだ、読んだことのない人には、是非読んで欲しい作品だ。
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No.9:
(4pt)

武田家という家族

勝頼室(桂)を主に武田家の終焉を描いた作品。
主人公以外多彩な配役で読み応えある。
釣閑の役割が作品を面白くさせている。
最後天目山では自刀とはなっていないが面白い作品である。
なかでも桂が武田家を「家族」という表現をしたところが斬新である。
歴史小説239作品目の感想。2010/03/29
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No.8:
(5pt)

読み応えアリ。

戦国時代最強と謳われた大名、武田家の最後の5年間を描く。
金山の枯渇、家臣の対立と独断、勝頼自身の迷いなど、様々な要素が重なり合い、最強軍団がその活躍の場を失っていく。
その最中でも支える者、裏切る者、ただ操られる者、見ているだけの者などの様々な思惑が駆け巡り、読み応えアリ。
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No.7:
(5pt)

文字通り、「武田家滅亡」を描いた歴史小説としては最高傑作

北条夫人(桂)が長篠の戦で敗北した武田勝頼に嫁いでから、滅亡するまでを描いた作品。

メインは桂と勝頼なのですが、もう登場人物が多種多彩の多さ。
国主、武将ばかりか下層武士まで。
奸物的な人物ですら魅力的に説得力ある描かれ方をしてある。
しかも全員ドラマ中で生き死にの決着をつけている。
人間群像劇のドラマとしても最強クラスだと思います。
これらの登場人物が複雑に絡み合い、どうすることも出来ない破局へ武田家を追い込んでいく。
そして見え隠れする、武田信玄の負の遺産・・・。

人物ドラマだけでなく、当時の武田家の政治、経済、他国との力関係も勘案されてて書かれています。
北条夫人=桂が実質の主人公でありヒロインですが、
彼女の視点を小説の中心に据えたのを見て「やられた」と思いました。
武田家の中で唯一、北条と上杉に肉親がいた人なんですね。
武田家に忠節を誓う雑兵や裏切り者の視点もあり、あちこちと移動しますが違和感がないのは見事。
大名勢力ごとの作者の目は極めて公平であり、何ゆえ、こういった態度をとるのか
読者に納得させてくれます。

フィクションなれど(しかしありえない話ではない)主要人物のドラマだけ見ても凄いです。
桂と兄の三郎=上杉景虎の真実の関係、御館の乱の勝頼の焦燥、桂を慕う武士・・・。
短い人生なのに「自分の人生には四季があった」と感嘆する桂。

短くも充実した生き様を遂げた人々の物語。
結末は悲劇なのに、雲ひとつ無い青空のように、どこまでも澄み切っていて、明るい。
武田家滅亡 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:武田家滅亡 (角川文庫)より
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No.6:
(5pt)

武田勝頼鎮魂歌

希代の英雄である父信玄は,甲斐の資源を戦費として徹底的に使い果たした.信玄は膨張政策を取り続けたツケを“信勝の陣代”である勝頼に負の遺産として残して逝った・・・.
近年のどの史家の言をみても,武田勝頼が素晴らしい戦国武将であったことは明らかである.その勝頼をもってしても,武田家があっさり滅亡してしまったのは何故か・・・.

本作品は長篠の大敗北以降の武田勝頼を描く.天正五年一月十八日の桂姫輿入れから始まり,天正十年三月十一日の武田家滅亡までのわずか五年間を,新書判の二段組みで500ページ弱という長編に書き連ねる.勝頼の無念さを見事に表現しており,読み進めるにしたがい自然と勝頼の生涯に共感を覚え,そしてその人生を追悼したい気持ちになる.
武田家滅亡 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:武田家滅亡 (角川文庫)より
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