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パラドックス13
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パラドックス13の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全291件 81~100 5/15ページ
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人が消え、廃墟と化した東京に残された13人の男女が、自然災害や物資不足など、さまざまな困難と闘っていく。 東野圭吾さんには珍しい(桐野夏生さんが得意とするような)題材です。 ひと言で言えば、長編小説にするよりは、2時間半程度の映画やドラマに向いている作品だと思います。 超常現象によって残された「無人で暴走した車」「人間の座った跡が残る椅子」などの衝撃は文字だけではイメージしづらく、地震や建物崩壊の脅威は、同じような表現が何度も繰り返されて冗長性を感じました。 また非常事態での人間の行動や心理が描かれていますが、文章でじっくり読んでしまうと、女性や乳幼児にはもっと困ることがあるのではないかという疑問を抱いてしまいました。 映像化して、非日常性を強調する方が、この作品をより魅力的に表現できると思います。 (もしかすると映像化が前提の作品かもしれませんが。) | ||||
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東野圭吾のファンですが、最近は映画を意識した作品が多くなっているような気がします。あまりにSF的で 少し残念でした。今回はアマゾンさんに大変お世話になりました。これからも本はアマゾンさんで購入します。 | ||||
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ブラックホールの影響で13秒の時間跳躍が起こって…というお話ですが、 荒廃した東京でのサバイバルの舞台を用意するための設定で、 あまりパラドックスは重要ではありません。 ほとんどの生物が消えてしまい、なぜか残った13人が助け合いながら 生き残り手段を探すヒューマンドラマです。 序盤で亡くなってしまう老夫婦が絡む話は楽しめました。 しかしリーダー格の久我誠哉が多分正しいのでしょうけど独善的で好きになれませんし、 弟の久我冬樹は元の世界での独断専行の軽率な人物から成長した感じはなく好きになれません。 ヤクザが一番マシな人物でした。 最後まで飽きずに読み切れる作品ですが、デイライトやポセイドン(カートラッセルの方)のような 大味な脱出ものハリウッド映画のような印象です。 この世界に飛ばされた13人がバラエティに富んでいるところも映画的です。 人のいなくなった東京は大雨の排水ができないし、 大地震が来れば地下鉄空間が陥没して道路が寸断される といった舞台設定は意外でおもしろいと思いました。 東野作品に限ってはSFっぽいファンタジー小説よりは、加賀シリーズなどの現代ものの方が好きです。 | ||||
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この世界観に没頭しすぎて、先を読みたくて読みたくて仕方ない、という感覚。 久しぶりに見応えのある小説だった。 これを読む前に木下半太の『サイバー23区』を呼んでたので、すんなに入れたのかも。 原因は違うにしても、同じように都会が壊滅状態になっていて、書き手によってこういう風に変わるのか、という点もおもしろかった。 | ||||
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普段からブックオフで100円の文庫本ばかり買ってるのでバチが当たった。 久しぶりに1000円近くも金を出して買ったのに。 13時何分というのは日本標準時か?世界はどうなっとる? 動物と植物の差を描いているが、やたら「もう食べ物は腐っている」とか書かれている、 その原因の細菌とかは生きている? というか、最後の方で、前の方の疑問(どこからどこまでが人に含まれるか)とかが、 全然無視されている。というか、関係なくなってる。 「パラドックス13」とか言うからには、もっと面白いタイムパラドックスの説明がほしかった。 ちっとも面白くないです。 | ||||
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うーん。 SF+ヒューマンドラマなんだよねぇ。 時空のひずみに取り残された13人の男女のサバイバルと どんでん返し・・・ そんな中での『イヴ発言』 まあ、いろいろ盛りだくさんなんだけど、 正直少しがっかり。 桐野夏生さんの「東京島」とついつい比べてしまい、 そうするとこちらが軽すぎて。 まあ、軽い分読みやすくて、分厚い割に一気読みできたけどねぇ。 やはり、男の方が女に対する視点が優しいというか、 夢見てる部分があるのかな? その点、桐野さんはほんとシビアに女の怖さをこれでもかって(笑) あとは、好みでしょうけどねぇ。 | ||||
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宇宙の時空のひずみによって 無人の東京に取り残された人々。 なぜ10人(後に一人加わり、11人)だけが 取り残されたのか? そして突然人々がいなくなった街は 道路は自動車とガレキで埋め尽くされ さらに地震と高波と荒天が残された人々を襲う。 そこで生き抜いていく人々の物語。 しかし私たちは3.11で 大地震と津波と原発事故という「現実」を目にしてしまった。 文庫化されるのに一定の年月が必要だったのが 良く分かります。 私がこれを小説として読めるのは九州に住んでいるから。 改めて、3.11で亡くなった人々に合掌。。。 | ||||
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日本時間3月13日13時13分13秒以降30分程度の間に起こるという謎のP−13現象。その時間帯はとにかく危険な事をしてはいけないと徹底した指示が出される。しかし、皆目その目的が分からない指示で犯人逮捕を見逃す訳にはいかない。指示に背き犯人確保に動く刑事たち。そしてその瞬間、突如として街から人が消え、たった13人だけが残される。 この作品はそんな風に13という数字づくしですが、それが作品の厚みや魅力を増す事に寄与しているかというと残念ながらそうではありません。それどころか13という数に合わせる為に用意された13人というキャラはその数ゆえか、ステレオタイプなキャラばかりで正直作品に魅力を与えるキャラとしては物足りないところ。 もう少しキャラを掘り下げるそれぞれのエピソードがあれば違うのでしょうが、今作では過去や人物を描く部分が全くと言っていいほど無く(人物描写を割愛する為のステレオタイプなのかも)、その為全くと言っていいほどキャラが立っていません。その結果どれだけピンチが続こうとも、いまいち臨場感や緊迫感に欠ける事になったのは残念です。 また、物語の後半になってようやく性欲処理の話になりますが、この作品のような死の危険と隣合わせの逆境の中であれば、もっと早くそのエピソードが出てもおかしくはなく、読んでいて違和感を感じさせる要因にもなっています。 そのような気になる点はあるものの全体的には非常に面白く、ぐいぐい引き込まれるのであっという間に読んでしまいましたが、あまりにもあっさりしたラストと、死んでいった人たちの無意味さは残念だったので、別れと再会にもう少し深みが欲しかった気もします。 | ||||
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日常生活ではありえない特殊な状況設定をして、 日常的な常識での判断基準が全て役に立たなくなる中、 論理と定量的数値などをもって状況に説明を与え、 物語を進めていく。 私は、そういうのがSFの醍醐味だと思います。 この作者は推理小説を書いているときは、 論理と数値などが大得意だったのですが。 どうもそれは、推理小説の範囲に限定した話だったようです。 主人公達は13人で、人の消えた東京をさまよいます。 そこで食糧に困ってサバイバルがあったりするのですが、 東京ってそんなに食料がないですかね? いろいろ天変地異があって、とか理由はあるんですが、にしても東京です。 主人公たちがさまよった範囲でも、何十万人とかは人が住んでいたんじゃないでしょうか? とすると何十万人分の食料はあったはずです。 そのうち99.99%がダメになった?そこまでのことがありうるんですかね? 食料が見つかるのが、コンビニとかホテルの厨房とか、都会で生活している人が普通に客として食料を手に入れるところだけだというのも気になります。 非日常だったら倉庫とか探しに言ったほうがいいんじゃ? 普段生きている東京で日常生活をしている常識の範囲で、ものを書いてしまったのでは? 論理的数値的な考えというものが及んでいないのではないか、と疑わしくなってきます。 そのほかにも人の生死や倫理観やら子孫繁栄の話やら、いろいろな問題提起がなされていますが、 どれも似たような感じで。 常識が通用しないのだ、と大仰に議論を進めていくわけですが、 実際には作者がちょっと思いついた範囲で常識をはみ出している感じで、 常識自体をご破算にして構築しなおしたというほどのものはないように思えてなりません。 頭打ったら動かしたら危険とか、それは現代社会の治療体制があることが前提でしょう。 まあ、人間描写や文章力はさすがで、全体的に面白い小説になっているのは間違いないですが。 この小説の特徴となっているSF的考察の部分がかなりセンスのないものなので、2点をつけました。 | ||||
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フィクション色の強い作品という点で、 プラチナデータ辺りと同系列かなと思います。 まあプラチナデータみたいな特殊な人間が主人公じゃない分、読みやすいです。 が、同様にフィクション色の強い「秘密」や「時生」のように、 強烈な読後感を残すような作品でもなく、 良くも悪くも読みやすい作品に終始しています。 穿った見方をすれば、 映画化とかされる前提で書いたんだろうなというエンタテイメント寄りな作品で、 深さは無いです。 | ||||
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13時13分13秒に突如人類が消えた…残された10名が奔走する疾走感に満たされた物語 http://on-the-road.co/?p=1188 | ||||
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パーティは13人で、その内5人の女性陣は「ナース、JK、人妻、幼女、老女」と、 如何なるマニアックな男性読者のニーズにも応えられる、幅の広いラインナップを調達 しており、作者の柔軟な性癖を惜しげも無く開陳されているようで関心至極。 彼女らがフェロモンをムンムンとまき散らすものだから、男性陣の中には辛抱たまらず レイプ未遂をやらかすメンバーまで表れる始末であり、きわどい内容にハラハラした。 特に主人公格の久我(弟)は警官であるにも関わらず、もう少しで未成年JKに手を出し かねない寸前の所まで行っており脱法ギリギリのモラル崩壊警官として断固告発したい。 殺伐とした男性陣にあって唯一「三の線」を行く憎みきれない肥満体。それが太一だ。 皆の頭が徐々におかしくなっていく中、ただ一人太一だけは女の尻になど目もくれず 常に高等なグルメ志向を貫いており、ご一行で最も精神的に貴族に近かったと言えよう。 | ||||
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売れっ子三流ミステリー作家が、SF?に手を出して失敗した典型的作品。 漂流教室という話もあるが、どちらかといえば、ロードのパクリだろう。 いずれにしても、この程度のB級SF小説は掃いて捨てるほどある。 560頁余ある長編にもかかわらず、一時間半もあれば余裕で読み終わる。これを読みやすいとはよばない 退屈をこらえて読み終えて時間の無駄以外感想はなし。 とてもじゃないが大人が読むに堪える作品ではなく、小、中学生向けのライトノベル程度。 | ||||
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夕方から読み始め、思わず読みふけり…止まらず朝方まで一気に。 どっぷりハマります。 | ||||
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序盤でほぼこれからの展開が想像できてしまいましたが、東野圭吾という作家だし いやそんな単純な設定な訳は無いだろう、最後にはあっと驚かされる何かがあるはずだ! と思い最後まで読みましたが本当にほぼ想像通りの展開で時間とお金を無駄にした気分になりました。 設定の割に、上記の通り展開が丸分かりのため全くドキドキ・ハラハラすることも出来ませんでしたし、 ヒューマンものとしても一人ひとりの掘り下げが浅く、感情移入も出来ずすべてにおいて 消化不良・物足りなさを感じました。 また終盤、言いたいことは分かるが、その場面で絶対に言ってはならない言動もあり非常に不愉快になりました。 ジャンルは全く別のものになりますが、同作者の作品でも「容疑者Xの献身」は、 思いもよらなかったトリックと展開にあっと驚かされ、またラストは涙が止まらないほど登場人物に感情移入出来た最高の作品でしたが、 「パラドックス13」は読まなければよかったと最も後悔する本の1冊になりました。 先にレビューされた方の中にもいらっしゃいましたが、自分も小説はそこそこ読むほうですが、 あまりにも失望して初めてのレビューを書いてしまいました。 ここまで辛辣に感想を書かせて頂きましたが、ただ単純に自分に合わなかった本だけだったのかもしれませんね。 ただ読みながら思ったのが、これは映画化のために作られた本ではないかということです。 読んでいて映画化された状況がありありと頭に浮かんできました。 書籍としてはいまいちでしたが、圧倒的な映像と演技の上手な俳優で化けるだろうなとは思いました。 | ||||
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『P-13現象』の理屈はよくわからなかたし、不可解な部分もあったけど、とても良くて、誰しもが読む作品だと思った。 それは「面白い」からというよりも、誰しもが考えなければいけないことを語っているからだ。 一番強く感じたことは、「生き抜く努力を最後まで忘れてはいけない」ということだ。 どんな逆境に立たされても、必ず好機は訪れる。 だけど、それは生きていればこそ、だけど死んでしまってはその確率は0になってしまう。 だから生き抜く努力を最後までしなければいけない、そう作品全体から感じさせられた。 だけど、「そんなのは綺麗ごとだ」と思ってしまう立場に立たされている人はいる。 そんな人に、死ぬのを止める権利は、自分にはない。 だからこれは、私からの「お願い」だ。 この本を読み切るほんのわずかな時間だけ思いとどまってほしい、と。 | ||||
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書店から直で購入したように状態の良いしょうひんでした。ありがとうございます。 | ||||
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最高に面白かった!読み出しで既に主人公やその兄が死んでいることはすぐに読み取れたがどのようなストーリーでどんな結末になるのかとドキドキしながら読むことができました、 | ||||
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B級ミステリーっぽいなと思ったのが本作を読んでの最初の印象でした。 ずっと飯食ってるデブの太一さんとかやくざとか老人、看護師、赤ちゃんと母、警察官の兄弟など個性的キャラクターが登場しますが、 人物の心情をそんなに深く描写するような作品ではありません。 時間が来たら移動していくような一定のペースで進んでいくような感じで、 この先どうなるんだろうとハラハラしながらページをめくるというようなことはありませんでした。 ただ、東日本大震災が起こる前に、 破滅した東京とそこでのサバイバルすることになったらどうなるだろうと構想して、 想像力でそれを書いてしまっていたという点には感服してしまいました。 | ||||
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他のレビュアーの言うとおり、まさに「漂流教室」である。 この設定でヒューマン・ドラマを作ったらこんな感じになりました、という感じの作品だ。 たしかに、読んでいる間は面白いのだが、キモがミエミエであるため、どうしてもそこが浅いものに見えてしまう。 つまり、ミステリとしての謎がまったくない、単なるSFパニック物としてしか評価できない、ということなのだ。 まあ、映像化が前提ということであれば、かつてのハリウッド・パニック物、たとえば「タワーリング・インフェルノ」なんかみたいなスケールで作ってくれれば、面白いものができるかもしれない。 でも、日本映画じゃ無理だし、所詮今の時代じゃ安易にCGなんか使っちゃうだろうしね。 デレビの2時間ドラマなんかにしちゃったら、絶対チープになっちゃう。 というわけで、さまざまなジャンルの作品を書いている著者には感心するし、これもまたバリエーションのひとつではあるのだろう。 しかし、やはり著者の基本スタンスはミステリにあると思っているし、だからこそその部分を残しておいてほしかった。これじゃまだ「ダイイング・アイ」の方がましかと思っちゃうね。 やっぱり著者とSF的設定とは、相性が良くないのかもしれない。 ところで「ピエロ」は著者はもうあきらめたのかな? | ||||
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