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パラドックス13
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パラドックス13の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全291件 221~240 12/15ページ
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イマイチでした。 15年前の作品である五分後の世界 (幻冬舎文庫)(村上龍)のほうが衝撃的でした。 | ||||
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イマイチでした。 15年前の作品である五分後の世界 (幻冬舎文庫)(村上龍)のほうが衝撃的でした。 | ||||
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東野圭吾最新作。 パニック、クライシス。 世界から13秒間が消失する。 どのように起き、 どんなことが起こるのか、 誰にもわからない。 何の解決策も持たないまま、 また、一般市民には何も知らせないまま、 その日を迎えることとなった。 消失した世界に取り残された人々は、 生存をかけた、 これまでにない厳しい試練と向き合うこととなる。 次々に襲う天変地異。 何が起こったのかを知らない人たちは、 お互いに力を合わせ、 何とか生き抜こうとする。 しかし、 彼らが知り得たこの現象の真実は、 あまりにも過酷だった。 状況設定はともかく、 極限状態にありながら、 人間は生き抜くためにどういう選択ができるのか。 いや、 生きるということがどういうことなのか。 根源的な生のテーマに取り組んだ作品。 価値観の変わる極限状態で、 人間としての、 理性、本能、欲望は、 どう変わっていくのか。 もちろん答えが書かれているわけでもない。 それでもなんとなく、 わずかな救いのあるラストでは、 そこから先、 どう生きるのか、 その生き方が変わることが、 ありうるかもしれない。 それは、変えようとして変わるのではなく、 経験をすることによって、人間が変わっていくのだ。 そういう意味では、 人間の成長の物語とも言える。 推理、サスペンスの要素はないが、 これもまた、東野圭吾だな、と思える人間の関係が見えてくる。 13秒間の消失について、 なぜ、というものが描かれていないのが、 それが、ちょっと手落ちだったかな、 ということだけが残った。 | ||||
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なんの予備知識もなく読み始めたが、さすがに東野作品だけあって読み手の気をそらさない構成と文章力にすぐさま引き込まれた。 自分を残して周りの人間達が突然消滅してしまう、というストーリーじたいは従来の映画・小説にもあった。この作品では「P−13現象」というブラックホールによるパラドックスを設定していたが正直あまり理解できなかったしそこは重要でもないだろう。なんとか合流した数名の残存者たちが次々と襲ってくる脅威と戦い、協力して生き抜いていく。その過程である者は命を落とし、ある者は諦観にとらわれ、ある者は最後まで希望を捨てない。そんな極限状態での人間模様の縮図が見所だ。 しかし、読んでいて何となく人物造型や展開がありきたりに感じるのも確かだ。カリスマ的なリーダーシップを発揮する誠哉、食べ物に執着する肥満体型の太一、ヤクザ者だが意外と知的な河瀬などは、無人島でのサバイバルを描いた某海外ドラマに似ているな、とつい笑ってしまった。 次々と巻き起こる緊急事態に「この小説は一体どう結末がつくのか」と読者が心配になった頃に突如明らかになる新事実。グループが二手に分かれ、新たな展開を見せるのかと思いきや大きな波に全員が巻き込まれていく。最後は無理やり終わらせたような印象が拭えないが、ラスト数行のかすかな明るさには少しだけ救われた。 | ||||
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なんの予備知識もなく読み始めたが、さすがに東野作品だけあって読み手の気をそらさない構成と文章力にすぐさま引き込まれた。 自分を残して周りの人間達が突然消滅してしまう、というストーリーじたいは従来の映画・小説にもあった。この作品では「P−13現象」というブラックホールによるパラドックスを設定していたが正直あまり理解できなかったしそこは重要でもないだろう。なんとか合流した数名の残存者たちが次々と襲ってくる脅威と戦い、協力して生き抜いていく。その過程である者は命を落とし、ある者は諦観にとらわれ、ある者は最後まで希望を捨てない。そんな極限状態での人間模様の縮図が見所だ。 しかし、読んでいて何となく人物造型や展開がありきたりに感じるのも確かだ。カリスマ的なリーダーシップを発揮する誠哉、食べ物に執着する肥満体型の太一、ヤクザ者だが意外と知的な河瀬などは、無人島でのサバイバルを描いた某海外ドラマに似ているな、とつい笑ってしまった。 次々と巻き起こる緊急事態に「この小説は一体どう結末がつくのか」と読者が心配になった頃に突如明らかになる新事実。グループが二手に分かれ、新たな展開を見せるのかと思いきや大きな波に全員が巻き込まれていく。最後は無理やり終わらせたような印象が拭えないが、ラスト数行のかすかな明るさには少しだけ救われた。 | ||||
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東野圭吾最新作。 パニック、クライシス。 世界から13秒間が消失する。 どのように起き、 どんなことが起こるのか、 誰にもわからない。 何の解決策も持たないまま、 また、一般市民には何も知らせないまま、 その日を迎えることとなった。 消失した世界に取り残された人々は、 生存をかけた、 これまでにない厳しい試練と向き合うこととなる。 次々に襲う天変地異。 何が起こったのかを知らない人たちは、 お互いに力を合わせ、 何とか生き抜こうとする。 しかし、 彼らが知り得たこの現象の真実は、 あまりにも過酷だった。 状況設定はともかく、 極限状態にありながら、 人間は生き抜くためにどういう選択ができるのか。 いや、 生きるということがどういうことなのか。 根源的な生のテーマに取り組んだ作品。 価値観の変わる極限状態で、 人間としての、 理性、本能、欲望は、 どう変わっていくのか。 もちろん答えが書かれているわけでもない。 それでもなんとなく、 わずかな救いのあるラストでは、 そこから先、 どう生きるのか、 その生き方が変わることが、 ありうるかもしれない。 それは、変えようとして変わるのではなく、 経験をすることによって、人間が変わっていくのだ。 そういう意味では、 人間の成長の物語とも言える。 推理、サスペンスの要素はないが、 これもまた、東野圭吾だな、と思える人間の関係が見えてくる。 13秒間の消失について、 なぜ、というものが描かれていないのが、 それが、ちょっと手落ちだったかな、 ということだけが残った。 | ||||
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東野圭吾さんにしては珍しい数学的なSF物語です。本は厚いですが、展開の早さにあっと言う間に読み終わってしまいました。漂流教室と少し似てる感じで、登場人物の個性がちがうから飽きずに読めます。きっと映画化とかしたら迫力があるんぢゃないかと思います。 そしてこれはいろんな人に対しての感謝や生きることの一生懸命さが伝わってくる本でした。 | ||||
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東野圭吾さんにしては珍しい数学的なSF物語です。本は厚いですが、展開の早さにあっと言う間に読み終わってしまいました。漂流教室と少し似てる感じで、登場人物の個性がちがうから飽きずに読めます。きっと映画化とかしたら迫力があるんぢゃないかと思います。 そしてこれはいろんな人に対しての感謝や生きることの一生懸命さが伝わってくる本でした。 | ||||
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この本に対する作者のコメントによれば、世界が変われば善悪が変わるという話だとのことでしたが、それよりも、どんな世界であっても死ではなく生きようとする意志が尊いのだ、というテーマのように感じました。 パラドックス13という現象が起きたとき、死んだ人たち(あるいは生死をさまよったと言ってもいいのかもしれない、この場合)が別な世界(東京)では逆に生きていて、他の人間が一人残らず消えているわけです。生きている仲間を探してさまよい、出会った人たちでなんとか力を合わせて崩壊していないだろう首相官邸を目指そうとするけれど、何度も襲い来る地震や雨の中で、死んでいく者、死を選ぶ者、生きようとする者に別れます。 首相官邸までの道のりで、彼らは自分たちなりに協力していくためのルールを作りますが、そこで今までの善悪の価値観が当てはまらない場合も出てくることを知ります。 ただ、善悪の価値観がおかしくなる例としては、もう戦争が究極だと思うので、この設定でそれを表現しようとするには無理がありますし、ストーリーも結末まで読むと、やはりそれよりは生きようとした者たち、生きていた者たちに恩恵があったように思います。 とはいえ、誰も居ない世界に取り残された数人の人間たちの人間模様も面白いし、結末が推測できるまでは、どうなるんだろう?とドキドキするので面白いですね。 | ||||
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この本に対する作者のコメントによれば、世界が変われば善悪が変わるという話だとのことでしたが、それよりも、どんな世界であっても死ではなく生きようとする意志が尊いのだ、というテーマのように感じました。 パラドックス13という現象が起きたとき、死んだ人たち(あるいは生死をさまよったと言ってもいいのかもしれない、この場合)が別な世界(東京)では逆に生きていて、他の人間が一人残らず消えているわけです。生きている仲間を探してさまよい、出会った人たちでなんとか力を合わせて崩壊していないだろう首相官邸を目指そうとするけれど、何度も襲い来る地震や雨の中で、死んでいく者、死を選ぶ者、生きようとする者に別れます。首相官邸までの道のりで、彼らは自分たちなりに協力していくためのルールを作りますが、そこで今までの善悪の価値観が当てはまらない場合も出てくることを知ります。 ただ、善悪の価値観がおかしくなる例としては、もう戦争が究極だと思うので、この設定でそれを表現しようとするには無理がありますし、ストーリーも結末まで読むと、やはりそれよりは生きようとした者たち、生きていた者たちに恩恵があったように思います。 とはいえ、誰も居ない世界に取り残された数人の人間たちの人間模様も面白いし、結末が推測できるまでは、どうなるんだろう?とドキドキするので面白いですね。 | ||||
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もともと東野圭吾さんが好きだったので買ってすぐに読みました。 読み始めから最後まで面白くて一気に読んでしまいました。 最後の決断・結末はどうなるだろう?とドキドキできる一冊です。 生きるとはなんなのか考えさせられました。 | ||||
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もともと東野圭吾さんが好きだったので買ってすぐに読みました。 読み始めから最後まで面白くて一気に読んでしまいました。 最後の決断・結末はどうなるだろう?とドキドキできる一冊です。 生きるとはなんなのか考えさせられました。 | ||||
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デスノート、サバイバル、ドラゴンヘッド、漂流教室、等、有りモノで構築されているので、ひどくサラッと読めました。 倫理数学的?も河瀬が読者に分かりやす〜く、ザックリ教えて下さいましたし。 これは確に、大衆文学の鉄板作品、最高傑作ですね。 蛇足ですが、 太一が粉ミルクを欲望に負け食べてしまう所で、七杯も舐めやがった! 、何杯舐めたんだ! 舐めた舐めたを連呼… 全員が冷静に、行為に対する適切な表現をしてる事に違和感を感じるとともに、なぜか笑ってしまいました。 | ||||
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デスノート、サバイバル、ドラゴンヘッド、漂流教室、等、有りモノで構築されているので、ひどくサラッと読めました。 倫理数学的?も河瀬が読者に分かりやす〜く、ザックリ教えて下さいましたし。 これは確に、大衆文学の鉄板作品、最高傑作ですね。 蛇足ですが、 太一が粉ミルクを欲望に負け食べてしまう所で、七杯も舐めやがった! 、何杯舐めたんだ! 舐めた舐めたを連呼… 全員が冷静に、行為に対する適切な表現をしてる事に違和感を感じるとともに、なぜか笑ってしまいました。 | ||||
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善悪の価値観すらも全く無くなってしまったパラドックス(矛盾)の世界で「生」と「死」の選択を迫られる人々を描いた凄く哲学的なSF小説。 「自分たち以外は存在しない壊れていく世界に放り込まれる」という展開は今までに幾らでもありそうだけど、至る所で使われる筆者の理系的知識と「こうするしかないだろうな・・・」と思わされる位の生々しい人間描写、そしてテーマの重さ、壮大さと非常に読みごたえがある。 でもこれを帯表紙にあるような「エンターテイメント」という言葉は合うのかな? 「エンタメ=娯楽」というイメージがあるが、本書は読んで楽しくなったり爽快感を得られたりするようなものでは無いと思います。 それを踏まえて「エンターテイメント」とするのだろうけど。 特に後半から絶望的な展開になるに連れ、無理だと思いつつも全員がハッピーエンドになれば良いのに、と感じつつ1日で読み切ってしまった。 「万人に勧められる」とは自分には言えないので★マイナス1つで。 | ||||
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善悪の価値観すらも全く無くなってしまったパラドックス(矛盾)の世界で「生」と「死」の選択を迫られる人々を描いた凄く哲学的なSF小説。 「自分たち以外は存在しない壊れていく世界に放り込まれる」という展開は今までに幾らでもありそうだけど、至る所で使われる筆者の理系的知識と「こうするしかないだろうな・・・」と思わされる位の生々しい人間描写、そしてテーマの重さ、壮大さと非常に読みごたえがある。 でもこれを帯表紙にあるような「エンターテイメント」という言葉は合うのかな? 「エンタメ=娯楽」というイメージがあるが、本書は読んで楽しくなったり爽快感を得られたりするようなものでは無いと思います。 それを踏まえて「エンターテイメント」とするのだろうけど。 特に後半から絶望的な展開になるに連れ、無理だと思いつつも全員がハッピーエンドになれば良いのに、と感じつつ1日で読み切ってしまった。 「万人に勧められる」とは自分には言えないので★マイナス1つで。 | ||||
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他の方も指摘されていますが、洋画を何本か見ている方であれば、最初の24ページぐらいを読んだだけで、その後、冬樹の目の前で起こる不思議な現象の謎はなんとなく見えてきます。 ただ、私が評価を高くしたのはそれ以上に、現代文明に、そして人が周りにいることが当たり前になっている私達が、それらを全て失った時に何を思うのか、その着目点が非常に重く深かったことが挙げられます。 地震や浸水が立て続けに起こり、でも生きている人数が少なすぎて修復する間もなく次の災害が起こる。当然、食べ物を作りだす余裕もなく、今ある食べ物を探し出すしかできず、当然ながらそれでは量に限りがある…。そんな極限状態を読者に疑似体験させ、その中で「こんな時、人は何を考えるのか」を目の当たりにしているかのような読み応えがあります。 人間には「食欲」「性欲」「愛情欲」「名誉欲」etcさまざまな「欲」がありますが、極限状態に陥った時、意味をなさない「欲」や、それでも人間について回る「欲」があることなどは、いろいろ問題はあるものの世界レベルで考えたら平和な日本という場所に住んでいる私は、この本を読まなければあらためて向き合うことはなかったと思います。 しかし、「善悪」に関する倫理観などは、正直私には理解しにくいものがありました。でも、この本を読んだことで、今まで一方方向から見ていたことを、他方向から見る機会を与えられたとは思います。 そしてラストは悲しさと「ほのかな良さ」もあり、私はとてもいい終わり方だと思いました。 | ||||
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他の方も指摘されていますが、洋画を何本か見ている方であれば、最初の24ページぐらいを読んだだけで、その後、冬樹の目の前で起こる不思議な現象の謎はなんとなく見えてきます。 ただ、私が評価を高くしたのはそれ以上に、現代文明に、そして人が周りにいることが当たり前になっている私達が、それらを全て失った時に何を思うのか、その着目点が非常に重く深かったことが挙げられます。 地震や浸水が立て続けに起こり、でも生きている人数が少なすぎて修復する間もなく次の災害が起こる。当然、食べ物を作りだす余裕もなく、今ある食べ物を探し出すしかできず、当然ながらそれでは量に限りがある…。そんな極限状態を読者に疑似体験させ、その中で「こんな時、人は何を考えるのか」を目の当たりにしているかのような読み応えがあります。 人間には「食欲」「性欲」「愛情欲」「名誉欲」etcさまざまな「欲」がありますが、極限状態に陥った時、意味をなさない「欲」や、それでも人間について回る「欲」があることなどは、いろいろ問題はあるものの世界レベルで考えたら平和な日本という場所に住んでいる私は、この本を読まなければあらためて向き合うことはなかったと思います。 しかし、「善悪」に関する倫理観などは、正直私には理解しにくいものがありました。でも、この本を読んだことで、今まで一方方向から見ていたことを、他方向から見る機会を与えられたとは思います。 そしてラストは悲しさと「ほのかな良さ」もあり、私はとてもいい終わり方だと思いました。 | ||||
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パラドックス13 東野圭吾の最新作。内容としては、「漂流教室」と「I AM LEGEND」に湯川教授の科学的頭脳がまざりあった感じで、異種推理格闘技です。秀作ですが、傑作ではありません。 | ||||
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この人の作品に関しては、期待値が高い分必然的に評価がきつくなってしまうのだが・・・。 今回に関してはやはり、肩透かしをくらった感が大きかった。 帯の文句を読む限り久々に”ガチ理系”の内容かと想像され、気合を入れて読み始めたのだが。 蓋を開けてみればヒューマンドラマを軸にしたサバイバルストーリー。 正直、「え、これだけ?」と思ってしまった。 謎の「P-13現象」によって人々は一瞬にして姿を消し、やがて世界は崩壊を始める。 地震や異常気象が重なりもはや原型を留めていない東京の街で、 それでも生きていかねばならない現実とどう向き合っていくのか。 究極の事態で人間は何を考え、どう行動しようとするのか。 それを大きな大きなテーマにし、繰り広げられる人間模様をスパイスに一気に「読ませる」力はさすが。 決して感情に流さることのない東野圭吾の作風は健在。 しかし大筋は「絶望からの脱出」の繰り返しで、言葉は悪いが途中から飽きてしまった。 その中で「人間の究極の選択」という難題を投げかけてくる点は、一種の社会派と言えなくもないかもしれないが・・・ 二度読みたいというほどの面白さは感じなかった。 とにかく今作の一番のがっかりの点は、売り出し文句と内容にかなりのズレがあるところ。 「P-13現象」そのものは理系の匂いもするのだが、 あくまでその現象から生まれたルールも常識もない世界で善悪を問い詰めながら生き延びる人々の葛藤を描いた作品。 それを理解したうえでは、「こういう東野圭吾もありか」という作品だとは思う。 いずれにせよ、次回昨に期待したい。 | ||||
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