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パラドックス13
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パラドックス13の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 1~20 1/4ページ
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この小説は、SF的シチュエーションを用いたパニック小説に分類されるだろう。 人間の極限状態を描くのに、SF的シチュエーションを用いるのは、小説や映画ではよくある。 それが荒唐無稽な設定であっても、それはそれで物語の舞台として有効であれば構わないと思う。 ただ、ぼくは、それが成功するためには、設定が荒唐無稽であればあるほど、他の人間関係などのディテールがリアルに設定されている必要があると思う。 そうしなければ、読む側が物語にスムーズに入っていけないからだ。 この小説に関してはどうだろう。 設定はかなり荒唐無稽で、そこに巻き込まれた人々は、大変なパニックに遭遇する。 人が居なくなった後の東京は、きっとこうだろうと思わせるほどの説得力もある。 (「人類なきあとの地球」というDVDを見たけれど、あんな感じだったし) 主人公となる兄弟刑事の、兄は東大出の警視、弟は普通の所轄の刑事で巡査部長なのだが、その性格の違いを対比的に描き出すことにも、ある程度成功しているようにも思える。 ちょっとステレオタイプな対比ではあるのだけれど・・・。 けれども、いただけないのは、事件の発端にかかわる部分だ。 兄の警視庁本庁の捜査一課の警視が指揮を執る強盗グループ逮捕作戦に、所轄で初動捜査だけに関わった弟が、勝手に乗り込んできて犯人の車に飛び乗るなどのスタンドプレーを見せる。 こんなことは、警察という官僚機構の中では絶対にありえない。 兄貴の捜査だから、おれも加わらせろ、なんて、ありうるはずもない。 いわゆる本格派推理小説などは、警察官が常識ではありえない行動をとる。 民間の探偵役にいろいろち情報を漏らして相談したり、現場に立ち会わせたり、と。 今、評判の著者の人気シリーズであるガリレオなども、そうだ。 ただ、いわゆる本格派は、そのようにしないと、そもそも舞台設定が成立しない。 故に、これは、そもそもの舞台設定に関わることであって、SFパニックものがSFパニックという荒唐無稽なシチュエーションを採用するのと同じで、受け入れることができる。 けれども、パラドックス13の場合、あのような冒頭の捜査シーンにする必要性があったのか。 そこが、何ともお手軽な感じがして、読後の満足感もあまり高くない。 | ||||
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私は感想を書く前に、アマゾンレビューで1や2の低評価のものを、読むことにしている。低評価の多いこの作品、皆さん期待値が高過ぎるのではないか、と思った。SFと言うより「空想科学小説」が」しっくり来るこの作品、理系オンチの私でも、ツッコミ所が多く見つかり、東野圭吾さんらしくないのは確か。ドラマも薄味で、感動するに至らないと思う。 が、スラスラ読ませるし、薄いなりに、人間関係も描こうとしており、私は面白く読んだ。特に「太一」と言うキャラが楽しく、笑える。東京が廃墟と化すのも、奇想天外で、想像力を大いに刺激された。13人が生き残った理由も、私には新鮮な驚きだった。 まとめると、読み易くて、手軽に楽しめる、パニック小説。そんなに悪い出来ではない、と私は思った。 | ||||
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最後が呆気ない。あの騒ぎは何?なんで皆東京都心の人物なの?ハラハラワクワクできたので★は3つ | ||||
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プロットが壮大なわりに、話が単調すぎる、東野桂吾、初めての、途中、放棄、残念! | ||||
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他の方が既に指摘されているが、こういった「ディストピア的な世界で人々がどう生きるか」といったテーマには優れた先行作品がいくつもあり、それらの作品と比べると…という印象。 冷静な兄と直情的な弟、生意気だが真っ直ぐな女子高生といったメインキャラの人物像もありふれていたし、脇役の人物達が徐々に心の闇だったりこの世界への諦観を見せていくのに対し、主役の心の動きがヒーロー然とし過ぎていて物語がおとぎ話化していった。ストーリー展開でみても、「なぜ彼らだけこの世界に来たのか」という部分などは大方の読者が序盤で予想がついたであろうし、キャラクター達もなぜすぐに自分たちの共通項に気づけなかったのかという所で引っかかった。 とはいえ、登場人物の一人の結末についてはちょっとしたどんでん返しが用意されていて、そこはミステリー作家らしいと思った。 | ||||
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読み終えました。まず、誠哉は素晴らしい人間だと思いました。途中、合理的かつ頭がキレすぎる故に、少々驚きの提言もありましたが、それも全員が生き残る為、未来に希望を持ち続ける為。過去の自分に後悔しない為…。 自然災害に見舞われながらも、みんなで少ない食料を分け合い、幼い子ども、赤ちゃんと共に生き延びる様子は、震災を経験した私には当時を彷彿してしまい、読んでいて辛くなる時もありました。 ラスト、ちょっと拍子抜けしてしまいました。犯人逮捕という大事な時に、勝手な行動をし、警官が一人殉職しているにも関わらず、冬樹にはなぜか処分は下らない様子。兄の死に、意外とあっさりしている冬樹。病院で出くわした明日香に心惹かれる心の余裕も。p-13現象による別世界で2人が惹かれあっていた事と関連付けたいのは分かりますが、、、。 ここまで書きましたが、細かいことは抜きにして、13秒という時間。たった13秒の間に、私たちが生きているこの世界ではいろんな事が起きています。同じ、死ぬ という事だけでも、殺される人、自殺を止まる人、誰かを守るために死ぬ人…。いろんな死があります。その裏側には計り知れない世界、それぞれの思い があります。ここで描かれている別世界とは、それぞれの精神世界をあらわしているように思えました。 | ||||
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約500ページと長めの本ですが、次から次へと展開される流れに沿って、あっと言う間に読み進められてしまいます。 内容としては、ほとんどの部分がハリウッド映画的なクライシスドラマを思わせる設定ですが、さまざまなバックグラウンドを持つ人物が登場し、危機的状況におかれた人間同士のやりとりが生々しいです。 それぞれの個性がしっかりと立っていて、価値観の相違、考え方のぶつかり合い、言動の違いから生まれるそれぞれの葛藤を描いているところが、単なるクライシスドラマにとどまらないところがあります。 また、パラドックス13の題名のとおり、しっかり東野圭吾的な構造も楽しめます。 結果として、どういうことだったのか。 読み終わったあとに、ふりかえってみてなるほどでした。 | ||||
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時空間の歪みという古典的テーマ。 極限状態に置かれた人々の葛藤と人間模様…という面では読ませると思います。 しかし、元々あり得ない設定を無理やりこじ付けの理論で納得させようと、随分な行数を割いてますが、動物も植物も無機物も原子レベルで見れば何も違いはない訳だし、舞台設定だけやって、無意味な理論付けはしない方が娯楽作品として良かったのでは? かなり説明がくどいと感じました。 | ||||
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登場人物が多く、それぞれの会話が多いので、一気に読んでしまいました。他の方も書かれているように、『ドラゴンヘッド』などの作品を思い出しながら読みました。 極限状態とは言え、自分は、皆で行動しなければならない、とかは理解できないタイプです。 なぜ別行動をさっさととらないのか?と理解に苦しみました。それでどんな事が起きようとも。 また、避難先は田舎で良いと思うし、世界的規模で考えれば他にも同様の理由で生き残ってる人はいるはずだから、『イブ』みたいなことは必要ないし。 なんなら、人類が存続するように努力する必要は無いと思う。人類がいなければ、地球はなるようになっていくと思う。それには抗えないと思う。 (他に「生物」がいないのに、人間だけ繁栄できるわけないと思うし、そういえば) とにかく誠哉の考えには賛同できない。(A型男性って感じ) なーんて思って読んでたらあっという間に読み終えてしまいました。災害から生き残る系のお話は読み終えてからすごく疲れますね(笑) 総じて、ハラハラしながら読みましたが、私にとっては、読み返したいほど気に入ったお話ではありませんでした。東野圭吾氏の次の話を読むことにします | ||||
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先が予測できてしまうので、面白かったけれど、なんだかなあ…という印象です。読みやすいのでまあまあな分厚さがありますが、さらっと読めます。 | ||||
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理系の作家は突拍子もないことを考えるんだなあと感心させられました。 荒唐無稽なストーリーがものすごくまじめに かつ理論的に進められていく。 しかもそこに、きっちりと人間の感情を織り込んでいる。そのあたりはさすがは東野圭吾さんだと思います。 けれども、決して好感の持てる作品ではありません。作者はこの作品を通してなにを伝えようとしているのか私にはよくわからないし、SFやホラーのようなインパクトも感じられない。ありえない設定に翻弄されてるだけのようにも思えます。一番腑に落ちなかったのはラストで最初の時点に戻っていることです。最初のP-13現象から36日経ってるはずなのに このラストこそあきらかな矛盾ではないのでしょうか? しかも生き残った彼らには異次元での記憶が消えている様子。これは単なる世にも奇妙な物語にすぎない。他の東野さんの作品に比べるともの足らない感じは否めません。 | ||||
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文章力で読ませてはうれるけど、なんか理不尽だし、設定がありえないし、死んで生き延びるチャンスがあったのでしょうけど、その分かれ目があまりに理不尽だと思いました。 | ||||
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まあまあ面白かったです。一気に読めました。オチがいまいち。 スティーブン・キングの「ランゴリアーズ」に設定が似てる。あっちの方が面白かった。 | ||||
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設定とかはおもしろいし、それなりに面白かったのですが、変な種明かしや辻褄あわせはいらないかな。 安っぽくなります。 元ネタのイギリス映画の「ラスト7」とかは、その辺のさじ加減が絶妙だったのですが。 | ||||
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小説をよく読む人などは、すぐに結末を感づいたのではないだろうか? 伏線があまりにもわかり易すぎるのが非常に残念だった。 全体の流れとしてはあまりSFを感じないが、 終結した、後の描写があまりされていないという点だけはSFっぽい。 | ||||
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主人公たちは、パラドックスを解決するために創られた時空間に 飛ばされてしまいます。現象はSF仕掛けですが、そこで起きた 物語は、思った以上に原始的なものでした。 ビルに囲まれた都会に少数の人間だけが放り出されたらどうなるか? 電気や水道を利用できるうちは、問題ないでしょう。そのうちあらゆる 設備が使用不能になります。どうやって生きていくのか。 病気や怪我をしたなら。生きていけたとして、人間らしい生活とは。 善悪はどうやって決めるのか、何を基準にして自分を行動を決めれば よいのか。この作品は、そういった問いかけを場面ごとに繰り返して きました。 行動の指針として、最初は全体の幸福が最大化されるように、 これでは個が犠牲になりすぎるので、次は個を尊重するように、 しかし大きな目的には個を犠牲することもありうる。 すべての問題を解決する万能な回答などは存在しませんが、 一定の方針を示しているのでないかと思えます。 例えば、次のような問題に触れられています。 ・全員の命と助からない一人の命は選択できるのか ・やむを得ない事情があれば」、窃盗は許されるのか ・レイプは善か悪か。 ・労働とセックスは交換可能か。 ・生殖行為、セックス、レイプは何が違うのか。 ・財産とは。自分の体も財産なのか。 物語の展開よりも考えさせられることが多い作品でした。 | ||||
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SFという入りからのヒューマンドラマ、そこまではいいのですが、 その後に描写されることが全て設定から予想できたことばかりで読んでて退屈でした。 あるフックとなるSF的大事件、分かりやすくキャラ分けされた人々の、現象に基づく人間の行動シミュレーション、 結末がどうであれ、その結末までのドラマが「中身」なのであれば もう少し退屈させないような面白みを読ませてほしかったです。 当たり前のことしか書かれてないので。丁寧に作品が仕上げられている点を評価して★3つ。 | ||||
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管理用のシールに本の状態のコメントは不要です。どうしても必要ならば剥がしやすい糊を使って下さい。 | ||||
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人が消え、廃墟と化した東京に残された13人の男女が、自然災害や物資不足など、さまざまな困難と闘っていく。 東野圭吾さんには珍しい(桐野夏生さんが得意とするような)題材です。 ひと言で言えば、長編小説にするよりは、2時間半程度の映画やドラマに向いている作品だと思います。 超常現象によって残された「無人で暴走した車」「人間の座った跡が残る椅子」などの衝撃は文字だけではイメージしづらく、地震や建物崩壊の脅威は、同じような表現が何度も繰り返されて冗長性を感じました。 また非常事態での人間の行動や心理が描かれていますが、文章でじっくり読んでしまうと、女性や乳幼児にはもっと困ることがあるのではないかという疑問を抱いてしまいました。 映像化して、非日常性を強調する方が、この作品をより魅力的に表現できると思います。 (もしかすると映像化が前提の作品かもしれませんが。) | ||||
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東野圭吾のファンですが、最近は映画を意識した作品が多くなっているような気がします。あまりにSF的で 少し残念でした。今回はアマゾンさんに大変お世話になりました。これからも本はアマゾンさんで購入します。 | ||||
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