■スポンサードリンク
宇宙の戦士
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
宇宙の戦士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者が書きたかったのは、軍隊での鬼軍曹のことと、1959年ヒューゴー小受賞なので、そのころの、世界は俺たちアメリカが守るんだ、維こぜみんな的な感じかなと思いました。 前半は、キューブリックのフルメタルジャケットみたい。 そういえば、最初の所のカプセル降下は、伊藤計劃の「虐殺器官」に同じようなのがあったような。そうだったのか・・・。 実は、私としては、本文より、あとがきの論争の方が面白かったです。難しい言葉がぽんぽん出てきて、SF読んでる人もなかなかレベルが高いんだと思いました。その中で「SF人」というのが出てきて、SFを読んでる人の優越性、特別な感じを語っているような感じがあるのですが、私としては、仮に読書の話になり、どんな分野を読むかと問われて、推理小説はともかく、SFとは、なかなか言い出せないなあと思ってしまっているのです。 こんなところで、なんですが、私は、声を大にして言いたい。おじさんがSFを読んで、悪いか!!おじさんがROCKを聴いて、悪いか!!と。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生の頃、SF好きの友人に勧められて読んだ。宇宙の戦士はパワードスーツが良いんだ。特にスタジオぬえがデザインしたパワードスーツが最高なんだ。だから日本で発売された宇宙の戦士が最高なんだと力説された。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「夏への扉」の爽快感と違い、戦争論が組み込まれている。 時代背景を考えさせられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大量の作品を残したハインラインですが、 右翼的なものから、リベラルなヒッピーまがいの考え、 究極のプラグマティズムまで これは最右翼な思想を持つハインラインの佳作 この話と、「愛に時間を」を楽しめたら ハインラインにはまれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SF小説を読んだことがなかったので、読んでみるか、と軽い気持ちでこの本を手にしました。 SFはSFだけど、実態はアメリカの少年が心も体も一人前の機動歩兵になっていく姿を描いた物語。中身にびっくり。 それよりびっくりしたのが、投書を引用した、あとがきでの論争でした。 戦争が日常とは掛け離れている日本にいるから、平和な状態に何の疑問も感じないけれど、 この地球上では紛争が絶えず、何百万、何千万という子供たちが、生まれたときから兵士として教育されている。今この瞬間に、戦争で沢山の人が死んでいる。 この小説で描かれているような状況が、自分の回りにもいつ起こるかわからない。 そんなことを感じました。 生まれてから徴兵されることもなく、戦争から離れて生きている日本の若い世代にとっては、一読の価値はあると思います。 「しつけをするには手を上げることが必要だし、効果的だ。過去の人間の歴史では、暴力が結局のところ物事を解決してきた。我が身を祖国のために捧げることこそが美徳…。」 わかりやすい筆者のメッセージは、たくさんの議論を生んだようですが、 ふるさとへのノスタルジーを自分の戦艦に感じている描写は、共感できるところがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何の予備知識もないまま読み始めましたが、満足できました。 異性人vs地球人の戦闘がメインのエンターテイメントと勘違いしていましたが。 優秀なレビューがたくさんあるようですので、あえて初心者目線で書きたいと思いますが、 戦闘もそこそこあり、強化スーツを身に付け破壊しまくるカタストロフィと、軍隊の中に おける主人公の成長物語とで、十分楽しめます。 軍隊の厳しい戒律と運営の手法については、現実社会における管理職の研修テキストに なりそうなほど、良く考えられ良く書き込まれています。 思想的な主張が強いことで賛否あるようですが、あまり構えて読まなくても良いと思います。 難解ではないですから、深く考えずとも、単純に楽しめるでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦争賛美SFとして物議を醸したが、 ハインラインは古臭い保守反動主義者ではない。 女尊男卑の思想が流れているのは、前衛的。 宇宙の戦士というタイトルだが、 知的レベルの低い男は宇宙船のパイロットに成れずに、 歩兵になるしか愛国心を発揮する場所がないのだ。 強化服を着た機動歩兵が、宇宙人と戦う物語だが、 核バズーカは四発しかなく、 宇宙人との肉弾戦は、筋力を増強する強化服で行うので、 腕力しか取り柄のない男が歩兵になるのだ。 宇宙船のパイロットは知的な女性ばかりだが、 軍人なので女性も丸刈りなのがかっちょええ! 硬派な戦争SFである。 美しい女性は何もしなくても守られるべきだという視点がないので、 ある意味ジェンダーSFとしても読める。 男女平等を訴える女性は、国家が戦争状態になったら、 もちろん丸刈りの志願兵になる覚悟があるんだろうな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
P.バーホベンによる映画や、『ガンダム』に影響を与えたという話等から、派手なSFアクションをイメージしがちですが、実際にはこの作品で最も重点が置かれているのは主人公リコが一人前の軍人(=成人)になるまでに受けた訓練、なかんずく「歴史と道徳哲学」と呼ばれる思想教育の描写です。そしてその授業では20世紀の教育思想、社会主義は勿論のこと民主主義、つまりハインラインが生きている世界までもが繰り返し否定されています。 なぜハインラインは当時最隆盛を誇っていたアメリカの民主主義を否定しなければいけなかったのでしょうか?なぜユートピアとして軍国主義とも受け取られかねない世界を描いたのでしょうか?それは恐らくハインラインが自分の今いる社会に対して危機感を抱いていたからではないでしょうか。犯罪の増加、低年齢化、一般市民のモラルの低下、と言った現象が作品中で何度も述べられています。こういった危機感に対してどうすれば良いのか、幼稚とも危険ともいわれながらもハインラインなりに出した答がこの『宇宙の戦士』だったのではないか、そう思われてなりません。 ハインラインの感じた危機感は今や日本を含めて世界的に現実のものとなりつつあります。ハインラインの出した答には賛否が分かれると思いますが、この作品に描かれた危機感が身近なものとなった今、この作品は現代の読者に新たな問題を投げ掛けうるものと思います。 もっともエンタテインメントとしても充分楽しめますが。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!