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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 121~140 7/18ページ
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| 東野さんのこの手の小説を読むと本当に考えさせられる。 盛り上げ方が巧すぎる。 感情的についなってしまいました。 何が正しくて、何が間違っているのか。 法律を守ることに意味があるのか。 読者の皆が皆、自分も長峰であったら菅野を殺してやると思っただろう。 「法律は守られるためにある、これによって秩序が保たれる。でも法律は万全ではない、だってよく改正されてるじゃないか。」 まさにその通りだと思った。 しかし明確な答えを見つけない限り私たちは現行の法律によって秩序を保たなければならない。 と言う皮肉がこの小説の結末であったと思う。 これは真理なんじゃないかなと…。 長峰さんには安らかに眠ってほしい。 | ||||
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| 正直、性描写がキツ過ぎると思います。 あそこまで書かなくても… そういったシーンでは何度も泣けてしまい、その度に読むことを止めようとしましたが、その分結末に期待しながら頑張って読み進めました。 で、あの結末です。 読み終えた後、もちろんいろいろ考えさせられましたが、結果として悲しさや虚しさだけが残るだけの作品でした。 | ||||
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| 読みはじめから重い。少年達のあまりにも身勝手な犯行に長峰のような平凡な大人が残酷な殺人を果たす。誰もが共感するだろう。長峰のように苦しんでいる人は実際に存在すると思う。救いようのない人間はいる。だからこそ長峰が望む結末にして欲しかった。せめて小説の中では…と。 | ||||
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| 普通こういった作品は父が犯人を捜すまでを中心に置き尺を使うものだが、 この作品ではその過程を犯人一味の一人からの通報といった形でダイナミックに省き 勢いある娘を殺された父の復讐劇として読めるも、ラストの展開がいただけない まるで締め切りに間に合わず慌てて終わらせたようなぶつ切りエンドだ 色んな結末を想像し読んでた人にはガッカリ来る展開だろう もう少し綺麗に終わらせてくれていれば、もっと評価できたのにと惜しい作品だ | ||||
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| あまり書かないのですが、このレビューに一石を投じたいと思います。 この作品のテーマが「少年法うんたら」という人がいますが、「復讐の是否について」 ではないでしょうか。 主人公の心理描写(特に最後)がさまよう刃である、と。 で、映画はそれについて明確な答えを提示した、と。 これで良いのでは? 作品については、それこそ良い行いをしない人に読んで欲しいです。 また、普通の人は読まなくていいと思いました。 個人的結論は、刃は鞘に収めましょう。 | ||||
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| 著者の作品は複数冊読んでいます。 本作は映画で楽しもうと思ったのですが、想像以上に酷評だった為原作を読書することにしました。 主人公は妻を早々になくした男性会社員。一人娘と平凡かつ平和に暮らしていた。 ところが、祭りの夜娘がなかなか帰宅してこず…。 著者はミステリーから社会派作品まで、幅広く書きこなしますね。七歩の才とはこのことです。 主人公である被害者側の暗澹とした心理描写を書いたと思えば、次のページには加害者側の自分本位な心情が描かれている。これを一人で書いているのですから、作家という職業に就いてる人の人物切り替えの凄さに驚かされます。 本書では少年法の是非をテーマに、本当の『正義』とは何かを問うている。 有史以来答えが出ていないこの問いであるが、本作でもこの問いに間然するところなしな答えが出ることはない。 しかし、完璧とは言わずともそれに近い形を考えることは出来る。 劇中の登場人物も各々の立場からこの問について考え悩み・葛藤し行動する。 そこには間違いなく数人の彷徨える刃が存在していた。 なお、著者のミステリー手腕も無論健在でまんまとデカいミスリードに釣られてしまった。 気持ち良かった。 | ||||
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| 僕、正義とは何かって話嫌いなんですよね。矛盾する話並べてワーワー言うだけでしょう。そんでもってワーワー言うことが答えみたくなってるでしょう。 そんな神様みたいなポジションで考えなくてもいいんじゃないですか。現実ではどちらかしか選べないんですよ。自分ならその一方を支持するための強力な理由探しをします。 あ、この小説のレビューですよね。 法律が未成年に甘いというテーマを元に、正義とは何かを東野さんの文章力で描いています。 ある一定の状況を描き出すという小説になることで、正義をリアルに考えるいいきっかけになりました。 ただ、僕にはそれまでで、「読んでて面白い!」という気持ちにはなりませんでした。 | ||||
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| やはり被害者遺族の無念さなのに 現状は加害者・加害者家族が守られているように感じます 大切な人が、理不尽に殺されるような事になったら 『復讐』と言う言葉や行動が頭をよぎるかと思います そんな最悪な状態にならない為に、法はどのような助けになってくれるのか… 残念ながら、まったくの助けにはならない 『無念』『理不尽』などの言葉がのしかかってくるような状態です そんな世の中は間違っている、と多くの人は思うのに 当事者にならない限り、他人事のように思ってしまっているのも現実です この本は、被害者・被害者遺族・その周りの人・警察などあらゆる角度から やるせない現状を見て、本当にこのままではいけないと思わせてくれる内容です ぜひ一読していただきたい一冊です | ||||
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| 中身に関しては触れませんが、一見の価値はありです。 この作者が好きな方は、意外な一面をみると思います。 内容がかなり濃い目なので、読後はすっきりというも のではありませんが、否応なく考えさせられます。 初めての作者の本としてはおすすめ出来ませんね。 | ||||
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| 18歳未満の少年は、殺人を犯しても少年法という壁のために社会的に制裁を科すことができない。個人による復讐が許されないのはわかっている。しかし、ここで踏み留まっていては「より辛い苦悶の日々が待っている。地獄のような人生が死ぬまで続くにすぎない。愛する者を理不尽に奪われた人間には、どこにも光はない・・・」妻に先立たれて一人で育てた、ただ一人の娘を無残にも殺害された長峰は、犯人を自分の手で制裁するという重い決断を実行する。 正義とは何かを考えさせられる、問題提起の作品です。読み終わってやるせない思いにならない人はいないのではないでしょうか。さすがは東野圭吾だという感じです。 | ||||
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| 少年犯罪の被害者、関係者の心理、状況を書いた内容でいえば他の方のレビューのように星5です。 私も序盤では話にのめり込み、後の展開に、 色々(警察からの逃走劇、犯人を追う手がかり、犯人との対決等、アウトロー系の展開)と期待しました。 しかし、読み終えたときの気分は最悪でした。 ネタバレになるので詳しく書けませんが、 現実に父親一人で警察から逃走しながら犯人を追えば、一番なるであろう結末です。 中盤の、父親の潜伏先でのある行動にも、 そんな事してる場合じゃないだろ?と思いましたが(父親の心境でなぜそうしたか分かりますが) 事件の顛末には納得できません。 もちろん、この作品は私が期待した復讐劇を描くことを目的とした作品ではありません。 しかし、あらすじ紹介で期待して購入する(した)方にも、私のような感想の人もいると思います。 「さまよう刃」は、単純に面白いかどうか評価できる内容ではありません。 タイトルレビューで他の本をお勧めするのはマナー違反とも思いますが、 「ゴルゴタ」は「さまよう刃」と同じような題材だが、書かれてる内容は私の期待したものでした。 「さまよう刃」で星の数が少ない人にお勧めします。 | ||||
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| 長峰に復讐を成就させたかった。高1女児を持つ親として強くそう思う。 それは、例えば赤穂浪士討ち入りや必殺シリーズ等に連綿と受け継がれて来ている、日本人の感情の通低音としての勧善懲悪に連なる。 だが長峰に復讐を成就させると仇打ちを奨励しかねず、著者が提示したいテーマと印象が異なってしまうのだろう。 正解はありはしないのだ。正解が無いまま、提示すること、それはエピローグの無いまま、読者の脳内にリアルな感情を起こすことであり、虚構と現実をつなぐ小説という表現形式にかなっている。 それにしても、長峰に復讐を成就させたかった。彼は最愛の娘を最も忌むべき蛮行で奪われて天涯孤独になったのだから、復讐して自決できなければ浮かばれない、そうでなければ悲し過ぎる。それが沸々と湧いてくる、私のさまよう刃だ。 もし、彼に愛すべき家族が他に残されていれば、展開が違っていたかもしれない ・・・しかし、もっと複雑でもがき苦しむことになった事だろう。それも一層耐えられないが。 | ||||
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| 81ページを読み終えたとき、 本書がありきたりな復讐劇でないことがわかります。 さすが東野さんと思わせる内容でした。 万人におススメできます。 | ||||
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| 相変わらず読ませる。 構成力と緻密な文章はさすが。 だが、面白さでいうと『白夜行』や『幻夜』には遠く及ばない。 『手紙』と同じようなテーマだが物語にリアリティーが 欠けており入り込めなかった。 「大人」が10代の若者を「理解できない」対象として 捉えるのはいつの時代もいっしょだが、本書の加害者の 若者がどの程度「いまの若者」を正確に反映しているのか。 また、「大人」の側の心理は詳細に描写されているのに比べ 加害者の若者の心理描写がほとんどないのは意図的なのか? 本書を読むとたいていの人が「少年法」について懐疑的に なるものと思う。 「少年法」が現実に即しているかどうかは別にして 「遺族の悲しみ」と「少年法」を同列に比べるのは 違うと思う。 蛇足ながら『ショーシャンクの空に』でのレッドの言葉から 「…あんたたちは、本当は何が知りたいんだ? 俺が罪を犯して後悔しているかって?…後悔しない日など一日もない。 あの当時の俺は、人の命を奪ったバカな若造だった。そいつと話がしたい。 そいつに分別を言って聞かせたい。ものの道理を説いてやりたい。 だが、出来ない。…」 こちらの言葉のほうがはるかに真実味がある。 | ||||
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| 東野圭吾さんの小説。娘を殺害された父親が残りの犯人を追う内容。 この小説を読めば少年法の意味について考えさせられる。 あまりに悪質な犯罪には一般と同じように裁いても良いのではないかと 思ってしまう。 人間は弱いものであっさりと一線を超え犯罪を犯してしまうし 人も殺害してしまう。 他の東野作品に比べるとオチやラストも意外に普通。 長峰は最後亡くなってしまうが生きて何かを成し遂げて欲しかった。 最後長峰に通報したなぞの声の主の存在は個人だけではなく まさに社会(の多数)の意思表示でもあったように思えてならない。 | ||||
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| 衝撃の事件から、被害者家族の心理を描き出す。 東野圭吾さんの作品の中でも実際の事件をモチーフに 人間の心の動きを描き出している作品だと思う。 少年法が問題になった時代に書かれたのだろうが、 今なお未成年の悲惨な事件の報道に心を痛めることが多いので まだ、社会はこの問題を解決できずにいるのかもしれない。 | ||||
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| 先ほど読み終わりましたが、正直言って面白くありませんでした。 視点(主観)を変えての同じ情報を繰り返すだけ。 うんざりしました。正直くどかったです。 他の作品と比べて展開が遅いです。 私はこの作品を楽しめませんでした。 | ||||
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| 面白かったと単純に言っていいのだろうか、と迷うほどに暗いテーマ。 辛い話なれど、読むことを止められません。 長峰の気持ちが痛いほど読み手に伝わり、親であれば誰しも同じことをしたかもしれません。 法律とは? 少年法とは? 被害者の家族の気持ちは関係なく、法律は加害者を守るためのものであるということ。 マスコミの報道の在り方、などなど、考えさせられるテーマを盛りだくさんにして、物語は怒涛の如く究極のラストを迎えます。 秀作です。 | ||||
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| 昨今、問題となっている少年法の壁への憤りを、おそらくは被害者、世間一般の思いとして代弁し問いかけるには秀逸な作品だと感じた。 作者自身が、おそらくは徹底した取材や資料を読むうちに生まれてきたのではないかという、少年法に対する疑問が強く感じられた。 世間に今の法律への疑問、決して人ごとではないかもしれない題材、被害者に自分がなってしまったときの無念さ、とても共感し、気付いたら朝になるまで夢中に読んでいた。 そして、ラストのシーンはあれでよかったと思う。 ああいう終わりにして、作者はこの作品を完遂させた。 そして、読み終えて、僕の心に残ったものは作者の意図したものだと思う。 | ||||
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| 著者がエドガー賞にノミネートされたと聞き、本書を読みました。 少年犯罪や被害者遺族を扱ったものは他にも多くありますが、本書は周囲の心理や行動原理も描いており、作品に厚みを感じました。 さすがにエドガー賞にノミネートされる(世界に認められる)作家さんは素晴らしいですね。 「さまよう刃」というタイトルについて。 本書の中で織部の心中で「正義の刃」がさまよっている、というような疑問が提示されます。 本書が執筆されたあたりから、社会通念の変化があり、少年法も度重なる改正を受けています。 私は法律の専門家ではありませんので、正確にわかりませんが、おそらく主犯格の少年は傷害致死(3年以上の懲役)ではなく強姦致死(5年以上の懲役)にあたるのでは。 現在ならほぼ確実に逆送され少年審判ではなく刑事裁判でしょう。法廷では、被害者遺族にも意見を述べる機会があるのでは。 また、裁判員裁判になるでしょうから、殆どの読者が織部が例える「正義の刃」の方向を決める立場になり得るということです。 「正義の刃」が本物となるかどうかも、国民次第です。(それが国民主権) この社会通念の変化に対して、本書のような文化は一定の効果があったのでしょう。 但し、人々が無関心でいるのなら、再び「刃はさまよい」だすかも、しれません。 | ||||
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