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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全340件 121~140 7/17ページ
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少年犯罪の被害者、関係者の心理、状況を書いた内容でいえば他の方のレビューのように星5です。 私も序盤では話にのめり込み、後の展開に、 色々(警察からの逃走劇、犯人を追う手がかり、犯人との対決等、アウトロー系の展開)と期待しました。 しかし、読み終えたときの気分は最悪でした。 ネタバレになるので詳しく書けませんが、 現実に父親一人で警察から逃走しながら犯人を追えば、一番なるであろう結末です。 中盤の、父親の潜伏先でのある行動にも、 そんな事してる場合じゃないだろ?と思いましたが(父親の心境でなぜそうしたか分かりますが) 事件の顛末には納得できません。 もちろん、この作品は私が期待した復讐劇を描くことを目的とした作品ではありません。 しかし、あらすじ紹介で期待して購入する(した)方にも、私のような感想の人もいると思います。 「さまよう刃」は、単純に面白いかどうか評価できる内容ではありません。 タイトルレビューで他の本をお勧めするのはマナー違反とも思いますが、 「ゴルゴタ」は「さまよう刃」と同じような題材だが、書かれてる内容は私の期待したものでした。 「さまよう刃」で星の数が少ない人にお勧めします。 | ||||
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長峰に復讐を成就させたかった。高1女児を持つ親として強くそう思う。 それは、例えば赤穂浪士討ち入りや必殺シリーズ等に連綿と受け継がれて来ている、日本人の感情の通低音としての勧善懲悪に連なる。 だが長峰に復讐を成就させると仇打ちを奨励しかねず、著者が提示したいテーマと印象が異なってしまうのだろう。 正解はありはしないのだ。正解が無いまま、提示すること、それはエピローグの無いまま、読者の脳内にリアルな感情を起こすことであり、虚構と現実をつなぐ小説という表現形式にかなっている。 それにしても、長峰に復讐を成就させたかった。彼は最愛の娘を最も忌むべき蛮行で奪われて天涯孤独になったのだから、復讐して自決できなければ浮かばれない、そうでなければ悲し過ぎる。それが沸々と湧いてくる、私のさまよう刃だ。 もし、彼に愛すべき家族が他に残されていれば、展開が違っていたかもしれない ・・・しかし、もっと複雑でもがき苦しむことになった事だろう。それも一層耐えられないが。 | ||||
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81ページを読み終えたとき、 本書がありきたりな復讐劇でないことがわかります。 さすが東野さんと思わせる内容でした。 万人におススメできます。 | ||||
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相変わらず読ませる。 構成力と緻密な文章はさすが。 だが、面白さでいうと『白夜行』や『幻夜』には遠く及ばない。 『手紙』と同じようなテーマだが物語にリアリティーが 欠けており入り込めなかった。 「大人」が10代の若者を「理解できない」対象として 捉えるのはいつの時代もいっしょだが、本書の加害者の 若者がどの程度「いまの若者」を正確に反映しているのか。 また、「大人」の側の心理は詳細に描写されているのに比べ 加害者の若者の心理描写がほとんどないのは意図的なのか? 本書を読むとたいていの人が「少年法」について懐疑的に なるものと思う。 「少年法」が現実に即しているかどうかは別にして 「遺族の悲しみ」と「少年法」を同列に比べるのは 違うと思う。 蛇足ながら『ショーシャンクの空に』でのレッドの言葉から 「…あんたたちは、本当は何が知りたいんだ? 俺が罪を犯して後悔しているかって?…後悔しない日など一日もない。 あの当時の俺は、人の命を奪ったバカな若造だった。そいつと話がしたい。 そいつに分別を言って聞かせたい。ものの道理を説いてやりたい。 だが、出来ない。…」 こちらの言葉のほうがはるかに真実味がある。 | ||||
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東野圭吾さんの小説。娘を殺害された父親が残りの犯人を追う内容。 この小説を読めば少年法の意味について考えさせられる。 あまりに悪質な犯罪には一般と同じように裁いても良いのではないかと 思ってしまう。 人間は弱いものであっさりと一線を超え犯罪を犯してしまうし 人も殺害してしまう。 他の東野作品に比べるとオチやラストも意外に普通。 長峰は最後亡くなってしまうが生きて何かを成し遂げて欲しかった。 最後長峰に通報したなぞの声の主の存在は個人だけではなく まさに社会(の多数)の意思表示でもあったように思えてならない。 | ||||
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衝撃の事件から、被害者家族の心理を描き出す。 東野圭吾さんの作品の中でも実際の事件をモチーフに 人間の心の動きを描き出している作品だと思う。 少年法が問題になった時代に書かれたのだろうが、 今なお未成年の悲惨な事件の報道に心を痛めることが多いので まだ、社会はこの問題を解決できずにいるのかもしれない。 | ||||
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先ほど読み終わりましたが、正直言って面白くありませんでした。 視点(主観)を変えての同じ情報を繰り返すだけ。 うんざりしました。正直くどかったです。 他の作品と比べて展開が遅いです。 私はこの作品を楽しめませんでした。 | ||||
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面白かったと単純に言っていいのだろうか、と迷うほどに暗いテーマ。 辛い話なれど、読むことを止められません。 長峰の気持ちが痛いほど読み手に伝わり、親であれば誰しも同じことをしたかもしれません。 法律とは? 少年法とは? 被害者の家族の気持ちは関係なく、法律は加害者を守るためのものであるということ。 マスコミの報道の在り方、などなど、考えさせられるテーマを盛りだくさんにして、物語は怒涛の如く究極のラストを迎えます。 秀作です。 | ||||
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昨今、問題となっている少年法の壁への憤りを、おそらくは被害者、世間一般の思いとして代弁し問いかけるには秀逸な作品だと感じた。 作者自身が、おそらくは徹底した取材や資料を読むうちに生まれてきたのではないかという、少年法に対する疑問が強く感じられた。 世間に今の法律への疑問、決して人ごとではないかもしれない題材、被害者に自分がなってしまったときの無念さ、とても共感し、気付いたら朝になるまで夢中に読んでいた。 そして、ラストのシーンはあれでよかったと思う。 ああいう終わりにして、作者はこの作品を完遂させた。 そして、読み終えて、僕の心に残ったものは作者の意図したものだと思う。 | ||||
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著者がエドガー賞にノミネートされたと聞き、本書を読みました。 少年犯罪や被害者遺族を扱ったものは他にも多くありますが、本書は周囲の心理や行動原理も描いており、作品に厚みを感じました。 さすがにエドガー賞にノミネートされる(世界に認められる)作家さんは素晴らしいですね。 「さまよう刃」というタイトルについて。 本書の中で織部の心中で「正義の刃」がさまよっている、というような疑問が提示されます。 本書が執筆されたあたりから、社会通念の変化があり、少年法も度重なる改正を受けています。 私は法律の専門家ではありませんので、正確にわかりませんが、おそらく主犯格の少年は傷害致死(3年以上の懲役)ではなく強姦致死(5年以上の懲役)にあたるのでは。 現在ならほぼ確実に逆送され少年審判ではなく刑事裁判でしょう。法廷では、被害者遺族にも意見を述べる機会があるのでは。 また、裁判員裁判になるでしょうから、殆どの読者が織部が例える「正義の刃」の方向を決める立場になり得るということです。 「正義の刃」が本物となるかどうかも、国民次第です。(それが国民主権) この社会通念の変化に対して、本書のような文化は一定の効果があったのでしょう。 但し、人々が無関心でいるのなら、再び「刃はさまよい」だすかも、しれません。 | ||||
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犯罪被害者の父親が未成年の犯人達に復讐をしていくという小説の題材としては目新しい話でないのに、「犯人憎し」の心境も手伝い、すぐに小説に深く引きづり込まされて、一気に読んでしまいました。 素晴らしい作品なので、敢えて難癖をつけてみます。 1.携帯の位置情報で長峰の居場所が特定できなかったのか? 2.短銃なら分りますが、不便な猟銃を携行して犯人(カイジ)を探し回り猟銃で復讐を企てるか?(映画のビジュアル的にはいいと思いますが・・) 3.長峰への情報提供者に関するどんでん返しは小説の主題の重さに比較すると軽すぎ、なくても良かったと思う 上記のことはちょっと気になりましたが、素晴らしい作品内容自体には影響ないと思います。東野作品のベスト3には入らないが、ベスト10には入る作品だと個人的に思います。 | ||||
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まず、本・映画の両方を見ましたが、間違いなく本の方がいいです。 映画は、時間の問題もあると思うのですが、省略されている内容が多く、イマイチです。 本は、主人公の憎しみや悔しさが伝わり、体が震えっぱなしでした。 どちらもまだ見ていない方は参考にしてください。 内容についてですが、細かいところも丁寧に書かれていると思います。 特に絵摩が蹂躙される場面などの描写には、胸が痛くなりました。 現代の社会問題に大きく関わる重いテーマの本です。 読み終わった後も数日間、この本のことばかり考えました。 ファンも、そうでない人も、ぜひ読むべき一冊です。 買って損はしませんよ。絶対。 | ||||
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ある程度の内容も結末も知っている上で読み始めましたが、やっぱり苦しかったです…。 私は女で年齢も近いため、主人公よりも娘の絵摩に感情移入してしまい、余計に辛かったです。 これを読んでいる間中、ずっと自分の父のことばかり考えていました。 私が同じような目に遭ったとしたら、父はどうするのだろう、と。 未成年者の犯罪や少年法については、ネット上では頻繁に批判されてますね。 怖いのは、カイジのような人間は創作などでなく、現実に存在するということ。被害者もまた然り。 読了後しばらくは、暗いところを歩くのが本気で怖くなりました。 | ||||
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やはりというか、やり切れないラスト。いつものように、登場人物たちの「その後」に、頭を巡らせてしまう。 心に刺さる事柄は2つ。 あだ討ちが許されていない以上、どんな理由でも殺人はいかん。というのは頭では理解しているが、結局、自分が長峰さんと同様の立場となったらどうするのか。恐らく、同じように復讐(敵討ち)に駆り立てられるのだろう。理屈ではないんだよなぁ、というのが1つ。 もう1つは、刑事さん(誰か失念しましたが)の言った、結局のところ、「警察が守ろうとしているのは法律」であるということ。被害者ではなく。いい意味では職人的な響きがあるが・・・・・・。 少年法云々より、法律そのものの存在とその使用法に恐怖を覚え、とちょっとブルーになりました。 一方で、たくさんの方のレビューに見受けられる「長峰さん」という呼び方(「長峰」でもなく、「彼」でもなく・・・)が、この作品に対する、多くの方々の心情をあらわしているのかな、と、少しほっとしました。 | ||||
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結構なボリュームのある作品である。 父子家庭の愛娘をレイプされ殺されたため、父親がその復讐に執念を燃やすといったストーリーだけでも惹き込まれるものがあるが、本作品はそれに加えて少年犯罪の問題点(過剰に加害者である少年を保護)を絡めているため、中断することが出来ず夜を徹して一気に読んだ。 私自身、実際に娘を持つ父親としては、この父親に復讐を果たして欲しいという気持ちが強く、実社会の少年犯罪でもその再犯率の高さをみれば同様の気持ちを持つ方も多いと思う。また、私の場合、過去に読んだ「死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張」 (美達大和)などの内容から「凶悪犯罪者は実は反省していないケースが多い」という想いも強かったこともあってかなり感情移入した。 全体的なストーリーをみると、家族を殺害された復讐劇という点では「わが魂、久遠(とわ)の闇に 」(西村寿行)を彷彿とさせ、警察からの逃走、逃走犯と知りながら協力者を得る点では「君よ憤怒の河を渉れ」(西村寿行)を思い出した(両作品とのお薦めできるが描写がかなりグロいので女性は苦手かも)。 終盤にちょっとしたどんでん返しもあって傑作と呼ぶに値する作品だと思う。 映画化されているが映画を観る前に読んだ方が楽しめる(考えさせられる)と思う(映画を観ると、文章が頭の中で映像化され過ぎて純粋に楽しめない)。 東野作品は外しがなく売れる理由に納得。 | ||||
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東野圭吾さんの本を初めて読んだ作品がこちらでした。 私は女性なので、犯罪描写が本当に気持ち悪くその日の夜はなかなか眠れませんでした。 読んだことを後悔しました。トラウマになりそうです。 感情移入しやす人、文字から情景がイメージしやす人には勧められません。 問題提議をしたいのなら、もう少し違う描写にしてもらいたかった。 また、ラスト加害者を殺して欲しかった。 他の方がレビューで書いてありましたが、光市母子殺害事件を思い出しました。 | ||||
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あまりに評価が高いので。 私のレビューなど、あまたある高評価の中でなんの影響もないのはわかりつつ、書かずにはいられません。 他の方もおっしゃっている通りですが、描写が酷過ぎる。 ここまで書かないと読者の共感を得られないものですか? そして実際に、あまり気にならない読者もいることが驚きです。 「秘密」もそうですが、実はご本人にこんな趣味があるのではないかと勘ぐってしまう。 ☆1つもつけたくないです。 | ||||
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いっきに読み切りました。 未成年の犯罪について考えさせられ、被害者のやるせない気持ちとか、 泣きそうになりました。 ちょっとブルーになる話ですが。 電車でも読みふけれるほどはいりこみます。 | ||||
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※削除申請(1件)
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一応最後まで読んだけど、感動も何もしない つまらいから途中で何度もやめようと思ったが、この作家はラストのどんでん返しが評判なので我慢して読んでは みたが・・・・・ この程度の作品(作家というと、ほとんど読んだことがないのでフェアじゃないのであえて作品)がどうして売れて評判になり 映画までされるのか理解に苦しむ 必要以上にしつこいレイプシーンの描写、うんざりする。読者に同情させて感情移入をさせるのが目的なのは明白だが その意図がバレバレなのもシラケる・・・ このような作品をよんで感動しただの言ってるおめでたい読者が多い今の日本が残念 | ||||
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ストーリー自体は正直女性である私にとっては想像しただけで嘔吐してしまいそうな残忍な描写に精神的に参ってしまいそうでしたが、主人公の長峰さんがどうなっていくのか?それだけをただただ見守りたい気持ちで最後まで一気に読みましたが、、、、なんともいえない複雑な感情に包まれ今も心の整理ができてない状態にあります。 もし自分が長峰さんの立場だったら同じように復讐しただろうか? 少年法は今のままでいいのんだろうか? 18歳以下でも人の命を殺めた人間にはそれ相当の刑罰を与えるべきではないか? でももし自分がその子供の母親だったら、「まだ子供なんだから許してほしい」ときっと思うだろう。 いろんな感情がうごめき、苦しいです。 でもこの苦しみには今の社会で皆がシェアするべき事柄なのかな、とも思います。 それとタイトルの「さまよう刃 」とは最初は愛娘を無残な形で殺された父親の復讐心を比喩したものかと思ってたのですが、途中からそれは捜査官たちの心であり、そして「法律」そのものではないか?と感じ、さらにこの作品が投げかけたものの大きさを感じました。 | ||||
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