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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 41~60 3/18ページ
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| ラストはとにかく胸糞が悪く、言葉の通り「正義とは何か」を考えさせられた。 法の中には「こういう場合は、倫理的にどうなんだ?」というケースもある。 まさに、「こういうケースをどう思うか?」と作者に突きつけられているような、 法律の、重箱のすみをつつくような話だった。 卑劣な事件を起こしたが、少年法で守られていて、さらにその悪質さから更生するのか疑わしい。 さらに、被害者にとっては、加害者が更生したところで、みじんも嬉しくない。 そんな少年であっても、法に則って警察は守らなければいけない。 人間の心の奥から湧いてくる「怒り」と「憎しみ」に、法は適応されない。 それが生きづらさであり、どうすることもできない悲しさだ。 作者も、少年法について疑問を感じているのではないか? 強いメッセージ性を感じた。 | ||||
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| 読み始めてすぐに「読まない方がいいな」と感じながら、止められなくて読んだけれど、被害にあった主人公の娘の運命や主人公の心情を考えるとやりきれない気持ちがし、しばらくはかなりのトラウマになるような作品だった。実際にこれ以上に凄まじい少年犯罪は起こっているので、事件がモチーフになっているのかなと感じた。女性が読むにはハードルが高い作品なので、あまりお勧めはしない。 | ||||
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| 最後までハラハラして楽しめる | ||||
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| 再読、このころの東野圭吾は、出版下、作品は、すべておもしろかつた、今は、少し枯れてきたか、駄作もたまにある。 | ||||
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| 作品の題名と同じように さまよってますね。 ストーリーも加害者や被害者家族の 描写も細かくありましたが 大きな盛り上がりもなく 特にこれといったポイントもなく 何か不完全燃焼といった所でしょうか。 | ||||
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| 各登場人物達の行動に同情させられる点を子細に描く一方、逃走劇も緊迫感があり楽しめた。 ただこの手のストーリーは類似した作品が多くあると感じ、またこの作品からは東野圭吾の個性が感じられなかった。 日本の刑法は応報刑思想ではなく目的刑思想である。それが故に被害者側の感情は忖度されていないのが実情。今回のケースでは同情する人が多々いるのではないかと思う。個人的には情状酌量の余地がある一部例外の事件は除き、良心の呵責もないような犯罪は更生の余地もないと思う。それが再犯率の高さに現れてるではないか。小説ででてくるような更生を支持する派も被害者になれば意見を曲げざるおえないと思う。結局人間は自分の経験でしかものを言えず、法律を作る側の人間は99.9%殺人事件遺族ではないと思うため被害者側の感情が組み込まれない現在の司法になっているのではないか | ||||
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| 被害者と警察に巧妙に責任転嫁した、「人を呪わば穴二つ」的な安直で狡猾な結末でした。 元々わざわざ朝日新聞社から刊行されたのも納得できます。 一生懸命長い話を読みましたが、虚脱感と後悔だけが残りました。 | ||||
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| 東野圭吾の作品は色々読みました。その中でも良かった作品は『秘密』『容疑者Xの献身』そして『さまよう刃』の3作品です。 装丁にも書かれている通り、大方、ストーリー展開も予想がつき、読む前はそれほど期待せずにいましたが、読んでみると全然違っていました。蹂躙された上、殺された愛娘への、単なる復讐劇ではありませんでした。著者の執筆力、表現力、心理描写及びストーリー設定等、すべての面で良くできています。 敢えて難点を上げるとすれば、ラストでやや分かりにくい所があったことぐらいです。 こんなに高揚しながら読んだ本は久々でした。是非、読んでみて下さい。 | ||||
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| あまりの面白さに一気読みしました。 この物語が最後どういう結末を迎えるのだろう?主人公は復讐を果たせるのか?それがとにかく気になって、ページをめくる手を止めることができなかった。それと同時に、結末にたどり着くのがどこか怖いような気も……。それぐらい、主人公に感情移入してしまいました。 それだけに、それだけにラストはやるせない気持ちでいっぱいです。そして、正反対ではありますが、貴志祐介さんの「青の炎」の読後感とかなり似通ったものがありました。(おそらくどちらの作品も主人公に肩入れしすぎてしまったからでしょう) 私にとっては衝撃的な作品だったため、読み終わった日の夜には夢に主人公の長峰さんが出てきました。 内容が内容だけに、気軽に人に勧める作品ではありませんが、こうも感情を揺さぶられ、胸が締め付けられるような苦しい作品に出会えたことを、とても誇りに思います。 | ||||
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| 同年代友人達と読書会をしています。友人の勧めで入手。東野圭吾はもともと好きです。(父談) | ||||
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| コンディション-良-の文庫を購入。何故わざわざ破れて千切れそうな帯をつけるのか?本の状態は問題ないのに破れや折り目の程度が酷い帯付きで気分は悪いです。帯なしで販売すれば良いのに。わざわざ購入者の気分を害する必要なないでしょう。 | ||||
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| 以前ドラマで見たことがあるような、そんな朧気な記憶の中で手にした作品。冒頭から衝撃の生々しさに活字でありながら冷や汗ともつかない冷たさを全身に感じた。復讐に悶える父親。正義とは何か、法とは誰のためのものなのか、考えさせられる。分厚い作品だけれど読む手を止めることは出来ず一気に読み終えた。徐とは雨。平成の終わりとともに本作を手に出来て感慨深い。 | ||||
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| 東野さん作品の名作《手紙》では「加害者家族」に視点をおいた作品に対してこちらは「被害者家族」に視点をおいた作品になっており、双方両者の立場も深く考える事が出来ました。 復讐する側、逃げる側、協力者の心情など繊細にとても巧く描かれております。 「少年法」… 今まであまり深く考えた事は無く、単純に少年を守る為の法律だと思っていましたが、こちらを読んで「少年法」に対する考え方が少し変わりました。 東野圭吾作品は身近でいて、普段の生活の中ではあまり考えないような事柄を「テーマ」に、当事者等の心情を繊細に表現されており、毎作品とても読み応えがあります。ただの推理小説ではなく、色々な社会問題に対して深く考えさせられます。 また次の作品を読むのが楽しみです。 | ||||
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| 少年法の理念と被害者の人権の相克と言うテーマがすぐに出現。ストーリーをどう展開し収束させるのか非常に興味深くこの大作を読ませてもらった。予想通り、スッキリとはしなかったが、うまくまとめるものと感心。さすがベストセラー作家である。 議論を呼ぶ難解なテーマを、一方の考え方に偏らず相互に配慮をした気配りはさすがで、とても無難にこなしたと言う印象。作中で茶番劇と思えるTV番組があったが、たぶん東野圭吾はそれに近い演出を考えて書いている。近年の世論は少年法に厳しいが、そちらの考えに振り切れていない。だからこそ、スッキリしない終わり方なのだと思う。優等生的で無難なのである。 良くも悪しくも期待を裏切らない、東野圭吾らしい作品だった。 | ||||
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| 前半は娘を陵辱され殺された主人公に同情し後半どうなるのかと期待したが、登場人物達にもちょい違和感あり、中途も終わりも大きな盛り上がりもなく普通だった。 | ||||
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| ありきたりとしか言いようがないですね。 終盤の某所に集まる緊迫感のある描写は良いのですが、ありきたりな結論で終わってしまい、特にすごく結末に驚くようなこともなく終わりました。 一応、最後の最後でちょっとしたオチはありますが、多くの方が気にかけないであろう部分でネタバレをされても、???ってのが正直な印象です。 少年法関係の問題提起もされてますが、このテーマ自体議論されてきたものでもあり、今更感があるのも事実だと思います。 トータルで可もなく不可もなくといったところでしょうか。 | ||||
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| 遺族の復讐と少年犯罪をメインテーマとして書かれた小説であり、それに関しては多くのレビュアーの方が書かれているので、私は他のテーマについて書いてみようと思う。 それは、子に対する親の盲目的とも言える無償の愛。 読了した時 「子に対する親の愛情っていうのは凄まじいものなんだな」 というのを強く感じた。 本書には何組もの親子が登場する。そのどの親も子供に対して盲目的とも言える凄まじい愛情を持っている。 まず、被害者の親たち。 人間のクズみたいな不良に娘を強姦されて殺された主人公の長峰。そして鮎村。 この二人は自分の全てを捨て、命を懸けて娘の復讐をしようとする。 次に、長峰の復讐に密かに協力している和佳子の年老いた父の隆明。 娘の動向を静かに見守り、娘の様子がおかしい事に気づく。 そして、和佳子が長峰と行動を共にして復讐の場へ向かおうとしている場所に現れ、必死で和佳子を止める。 大事な娘に殺人の片棒を担がせるわけにはいかないと。 最後に加害者グループの親たち。 主犯格の少年に脅されパシリにされてた誠。 その父親は、息子も共犯にされそうだとわかると、息子の罪を少しでも軽くしようと必死で嘘を考え、嘘をつくように息子に指示をする。 長峰に復讐され惨殺されたアツヤ。 その母親は自分の息子が凶悪な強姦犯である事を信じようとしない。動かぬ証拠があり、わかってはいても見て見ぬふりをして息子を信じて「本当はいい子」だと庇う。 札付きのワルであり逃走している主犯格のカイジ。 その母親もまた息子を庇う。ババアと呼ばれ、金づるとしか思われていないのに逃走中の息子に送金をする。 どの親もわが子に対して無条件とも言える愛情を持っている。 凶悪犯の息子を庇う母親について、刑事の真野が 「母親というのは子供の事になると盲目になる」 と話をしていたのが印象的だった。 私には子供がいないので親の気持ちはわからないが、子供がいる親は本書の親たちみたいになるのだろうか? レビュアーの中にも「主人公と同じ立場になったら私も同じように復讐する」と書かれている方が何人かいる。 では、加害者側の親の立場になったらどういう行動をするのだろうか? 子供から「無実だ」と言われたら、その言葉を信じて子供を世間体や法律から守ろうとするのだろうか? 少年犯罪のニュースなどを見ると、そうなる親は多いだろうなと思う。 親の子に対する愛情ってのは理屈ではないのかなと思った。 凶悪犯を庇う母親の気持ちも、自分が親になってみればわかるのかもしれない。 この物語のもう一つのテーマは「子に対する親の無償の愛」だと思う。 どの親、たとえ凶悪犯の息子を持つ母親であっても、子供に対する愛情は消えていない。 私は被害者の親よりも、加害者の親の行動に対して色々考えさせられた。 加害者の親の視点で物語を読むのも面白い。 何にせよ「親ってありがたいな」という気持ちになった。 | ||||
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| 社会派の作品は好きなので読みましたが、長いわりに中身が薄く、この数時間は何だったのかと思いました。 ラストにかけて登場人物が上野に集まるシーンは切迫感があり、ここが東野圭吾の上手さだとは思いましたが、正直、ここだけです。 他の方も指摘されているように、登場人物のバックボーンについて丁寧に書かれていません。特にスガノカイジ。なぜこういう人間が生まれたのかについての書き方が雑なため、この小説のテーマへの東野圭吾の意気込みが感じられません。題材的には真新しいものではないし、テーマがテーマだからこそ、物語としてもっと丁寧に人物を描かないといけない作品だったのではないかと思いました。 | ||||
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| 一気読みです。映画セブンを思いださせるラストの状況。全てがハッピーエンドで終わるわけではありません。 | ||||
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| これだけ世の中に作品がありますと。 まれに 「ある視点」 において絶望的なまでに想像力が欠乏している作品があります。 バクマン、ヨイコノミライ、告白、ビブリア古書店(ビブリアの場合筆者が知ってるのは最初の方の数巻のみですが)etc・・・・・・、 そして本作。 上記で挙げた作品と真逆のことをしている良質の作品をヒントとしてあげます。 ひぐらしのなく頃に、デスビリヤード、カムイ伝、マレーナ、サルガッソーの広い海etc・・・・・・。 ヒントは人間として人としての、 最小限の想像力があるかないか。 「ある視点」において。 本作さまよう刃は当事者性の欠如の極み。 想いをはせるべき加害者のバックボーン、 真摯に寄り添うべき被害者の悲しみ 、 傍観者としての最小限度の想像力。 全て不足しております。 | ||||
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