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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全340件 41~60 3/17ページ
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コンディション-良-の文庫を購入。何故わざわざ破れて千切れそうな帯をつけるのか?本の状態は問題ないのに破れや折り目の程度が酷い帯付きで気分は悪いです。帯なしで販売すれば良いのに。わざわざ購入者の気分を害する必要なないでしょう。 | ||||
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以前ドラマで見たことがあるような、そんな朧気な記憶の中で手にした作品。冒頭から衝撃の生々しさに活字でありながら冷や汗ともつかない冷たさを全身に感じた。復讐に悶える父親。正義とは何か、法とは誰のためのものなのか、考えさせられる。分厚い作品だけれど読む手を止めることは出来ず一気に読み終えた。徐とは雨。平成の終わりとともに本作を手に出来て感慨深い。 | ||||
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東野さん作品の名作《手紙》では「加害者家族」に視点をおいた作品に対してこちらは「被害者家族」に視点をおいた作品になっており、双方両者の立場も深く考える事が出来ました。 復讐する側、逃げる側、協力者の心情など繊細にとても巧く描かれております。 「少年法」… 今まであまり深く考えた事は無く、単純に少年を守る為の法律だと思っていましたが、こちらを読んで「少年法」に対する考え方が少し変わりました。 東野圭吾作品は身近でいて、普段の生活の中ではあまり考えないような事柄を「テーマ」に、当事者等の心情を繊細に表現されており、毎作品とても読み応えがあります。ただの推理小説ではなく、色々な社会問題に対して深く考えさせられます。 また次の作品を読むのが楽しみです。 | ||||
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少年法の理念と被害者の人権の相克と言うテーマがすぐに出現。ストーリーをどう展開し収束させるのか非常に興味深くこの大作を読ませてもらった。予想通り、スッキリとはしなかったが、うまくまとめるものと感心。さすがベストセラー作家である。 議論を呼ぶ難解なテーマを、一方の考え方に偏らず相互に配慮をした気配りはさすがで、とても無難にこなしたと言う印象。作中で茶番劇と思えるTV番組があったが、たぶん東野圭吾はそれに近い演出を考えて書いている。近年の世論は少年法に厳しいが、そちらの考えに振り切れていない。だからこそ、スッキリしない終わり方なのだと思う。優等生的で無難なのである。 良くも悪しくも期待を裏切らない、東野圭吾らしい作品だった。 | ||||
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前半は娘を陵辱され殺された主人公に同情し後半どうなるのかと期待したが、登場人物達にもちょい違和感あり、中途も終わりも大きな盛り上がりもなく普通だった。 | ||||
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ありきたりとしか言いようがないですね。 終盤の某所に集まる緊迫感のある描写は良いのですが、ありきたりな結論で終わってしまい、特にすごく結末に驚くようなこともなく終わりました。 一応、最後の最後でちょっとしたオチはありますが、多くの方が気にかけないであろう部分でネタバレをされても、???ってのが正直な印象です。 少年法関係の問題提起もされてますが、このテーマ自体議論されてきたものでもあり、今更感があるのも事実だと思います。 トータルで可もなく不可もなくといったところでしょうか。 | ||||
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遺族の復讐と少年犯罪をメインテーマとして書かれた小説であり、それに関しては多くのレビュアーの方が書かれているので、私は他のテーマについて書いてみようと思う。 それは、子に対する親の盲目的とも言える無償の愛。 読了した時 「子に対する親の愛情っていうのは凄まじいものなんだな」 というのを強く感じた。 本書には何組もの親子が登場する。そのどの親も子供に対して盲目的とも言える凄まじい愛情を持っている。 まず、被害者の親たち。 人間のクズみたいな不良に娘を強姦されて殺された主人公の長峰。そして鮎村。 この二人は自分の全てを捨て、命を懸けて娘の復讐をしようとする。 次に、長峰の復讐に密かに協力している和佳子の年老いた父の隆明。 娘の動向を静かに見守り、娘の様子がおかしい事に気づく。 そして、和佳子が長峰と行動を共にして復讐の場へ向かおうとしている場所に現れ、必死で和佳子を止める。 大事な娘に殺人の片棒を担がせるわけにはいかないと。 最後に加害者グループの親たち。 主犯格の少年に脅されパシリにされてた誠。 その父親は、息子も共犯にされそうだとわかると、息子の罪を少しでも軽くしようと必死で嘘を考え、嘘をつくように息子に指示をする。 長峰に復讐され惨殺されたアツヤ。 その母親は自分の息子が凶悪な強姦犯である事を信じようとしない。動かぬ証拠があり、わかってはいても見て見ぬふりをして息子を信じて「本当はいい子」だと庇う。 札付きのワルであり逃走している主犯格のカイジ。 その母親もまた息子を庇う。ババアと呼ばれ、金づるとしか思われていないのに逃走中の息子に送金をする。 どの親もわが子に対して無条件とも言える愛情を持っている。 凶悪犯の息子を庇う母親について、刑事の真野が 「母親というのは子供の事になると盲目になる」 と話をしていたのが印象的だった。 私には子供がいないので親の気持ちはわからないが、子供がいる親は本書の親たちみたいになるのだろうか? レビュアーの中にも「主人公と同じ立場になったら私も同じように復讐する」と書かれている方が何人かいる。 では、加害者側の親の立場になったらどういう行動をするのだろうか? 子供から「無実だ」と言われたら、その言葉を信じて子供を世間体や法律から守ろうとするのだろうか? 少年犯罪のニュースなどを見ると、そうなる親は多いだろうなと思う。 親の子に対する愛情ってのは理屈ではないのかなと思った。 凶悪犯を庇う母親の気持ちも、自分が親になってみればわかるのかもしれない。 この物語のもう一つのテーマは「子に対する親の無償の愛」だと思う。 どの親、たとえ凶悪犯の息子を持つ母親であっても、子供に対する愛情は消えていない。 私は被害者の親よりも、加害者の親の行動に対して色々考えさせられた。 加害者の親の視点で物語を読むのも面白い。 何にせよ「親ってありがたいな」という気持ちになった。 | ||||
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社会派の作品は好きなので読みましたが、長いわりに中身が薄く、この数時間は何だったのかと思いました。 ラストにかけて登場人物が上野に集まるシーンは切迫感があり、ここが東野圭吾の上手さだとは思いましたが、正直、ここだけです。 他の方も指摘されているように、登場人物のバックボーンについて丁寧に書かれていません。特にスガノカイジ。なぜこういう人間が生まれたのかについての書き方が雑なため、この小説のテーマへの東野圭吾の意気込みが感じられません。題材的には真新しいものではないし、テーマがテーマだからこそ、物語としてもっと丁寧に人物を描かないといけない作品だったのではないかと思いました。 | ||||
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一気読みです。映画セブンを思いださせるラストの状況。全てがハッピーエンドで終わるわけではありません。 | ||||
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これだけ世の中に作品がありますと。 まれに 「ある視点」 において絶望的なまでに想像力が欠乏している作品があります。 バクマン、ヨイコノミライ、告白、ビブリア古書店(ビブリアの場合筆者が知ってるのは最初の方の数巻のみですが)etc・・・・・・、 そして本作。 上記で挙げた作品と真逆のことをしている良質の作品をヒントとしてあげます。 ひぐらしのなく頃に、デスビリヤード、カムイ伝、マレーナ、サルガッソーの広い海etc・・・・・・。 ヒントは人間として人としての、 最小限の想像力があるかないか。 「ある視点」において。 本作さまよう刃は当事者性の欠如の極み。 想いをはせるべき加害者のバックボーン、 真摯に寄り添うべき被害者の悲しみ 、 傍観者としての最小限度の想像力。 全て不足しております。 | ||||
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推理小説ではなく、ノワールなので頭脳を使いたい読者には物足りなさも。 主人公の一人である長峰を初めて出会ってから短い時間で、彼を警察から匿うまでにいたった知佳子の心理描写が今一つ描き切れていなっかった感がある。 | ||||
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被害者と容疑者と被害者に復讐を手引きする警察の人たち? 意外な結末で面白く読ませていただきました。 | ||||
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しばらくぶりに東野圭吾の作品を読みました。 やはり王道ですね。 当然ですが、一気に読めます。 内容が、復讐殺人ですから、ラストはやはりという結果になります。 でも、その内容は深いです。 自分だったらと思うと、考えさせられます。もちろん、殺人はいけないという当然の道理はわかります。 誰だって、復讐殺人をOKしてしまったら治安は保たれない、法治国家ですから。 ただ、これが他人事だったらそういいきれるかもしれませんが、それは、表面的なものであって、わが身に同じことが起これば、主人公と同じように考えてしまうと思います。 法律は人間が作り出したものですから、完全ではありません。 でも、どうにもやりきれない。 被害者が加害者になり、もともとの加害者が本当に社会に出たときに更生を望む遺族がいるだろうか? 重たい問題です。 そして、東野圭吾らしい、ラストがあり、驚きます。 | ||||
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娘を殺された父親の復習劇を、主に父親、犯人、警察の目線で書く。 最近、東野圭吾作品を「手紙」、「天使の耳」と読んでいたので今回も犯罪者遺族の話になります。 正義の刃と復習の刃、どちらが正しいか。 法律は完全に正しいとは言えません。更正しない犯罪者がいます。救われない人もいます。 しかし、復習は復習を生みます。復習が正しいなんてことは無いです。 救われるべき人が救われ、犯罪者が更正する世の中になって欲しいです。 500ページありますが、夢中になってイッキ読みしました。 | ||||
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心をえぐられるような感覚。犯罪の被害者が置き去りにされる現実、やりきれないものがあります。心に深く刻まれました。 | ||||
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少年犯罪を扱った社会的な小説であることは知っていたが、単行本の発売が2004年つまり10年以上も前の作品なので、 今読んでも心に響かないのではないかと心配して読み始めた。 が、そんな心配は無用だった。 一つの事件の顛末を、多くの登場人物の視点で切り替わりながら描かれている。 序盤は被害者の父(長峰)、犯人の仲間(誠)、刑事(織部)。 中盤以降では、長峰を助けるペンションの娘(和佳子)、過去に同じ少年のせいで娘が自殺した男(鮎村)の視点も加わる。 ストーリーは大きく4つの構成に分かれている。 1 長峰の娘が少年2人にレイプされ殺される 2 長峰が少年の一人を殺害する 3 長峰がもう一人の少年を探し、警察が長峰と少年の両方を追いかける 4 クライマックス このうち読む人によっては「3」が長く感じるかもしれないが、3でたっぷりとページ数がさかれていることによって 時間経過による登場人物の心の揺れや、長期戦による疲労、加害者の家族の様子などが丁寧に表現されていて、 物語の重厚感が伝わり、読み終わった後はある種の虚脱感に襲われた。 そしてしばらく登場人物たちのその後に想いを馳せた。 | ||||
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非現実的な部分は多少あるが、小説なので面白く一気に読み終えた。 | ||||
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これほど最後まで読まなければ良かったと思った物語はない。こんなにページ必要ない。冒頭は引き込まれました。 | ||||
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法律は人間の弱さを理解していなく、正義の刃と信じているものは、本当に正しい方向をむいているのだろうか。本当に悪を断ち切る力を持っているのだろうかと、現状では結論を出せない問題提起がされている。 脳科学の進歩によって脳内の器質のうち、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが、一般人とサイコパスとされる人々では大きく違うことが解明されてきている。将来は、犯罪を犯した人間が更生できる資質があるのかどうかの判断を、脳科学を取り入れた法律を作って対処するようになるのかも知れない。 | ||||
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少年法を題材にしたとても重い話 さまざまなことを考えさせられた。正当な裁きとはなにか、遺族への救済とはどうあるべきなのか | ||||
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