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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 141~160 8/18ページ
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| 犯罪被害者の父親が未成年の犯人達に復讐をしていくという小説の題材としては目新しい話でないのに、「犯人憎し」の心境も手伝い、すぐに小説に深く引きづり込まされて、一気に読んでしまいました。 素晴らしい作品なので、敢えて難癖をつけてみます。 1.携帯の位置情報で長峰の居場所が特定できなかったのか? 2.短銃なら分りますが、不便な猟銃を携行して犯人(カイジ)を探し回り猟銃で復讐を企てるか?(映画のビジュアル的にはいいと思いますが・・) 3.長峰への情報提供者に関するどんでん返しは小説の主題の重さに比較すると軽すぎ、なくても良かったと思う 上記のことはちょっと気になりましたが、素晴らしい作品内容自体には影響ないと思います。東野作品のベスト3には入らないが、ベスト10には入る作品だと個人的に思います。 | ||||
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| まず、本・映画の両方を見ましたが、間違いなく本の方がいいです。 映画は、時間の問題もあると思うのですが、省略されている内容が多く、イマイチです。 本は、主人公の憎しみや悔しさが伝わり、体が震えっぱなしでした。 どちらもまだ見ていない方は参考にしてください。 内容についてですが、細かいところも丁寧に書かれていると思います。 特に絵摩が蹂躙される場面などの描写には、胸が痛くなりました。 現代の社会問題に大きく関わる重いテーマの本です。 読み終わった後も数日間、この本のことばかり考えました。 ファンも、そうでない人も、ぜひ読むべき一冊です。 買って損はしませんよ。絶対。 | ||||
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| ある程度の内容も結末も知っている上で読み始めましたが、やっぱり苦しかったです…。 私は女で年齢も近いため、主人公よりも娘の絵摩に感情移入してしまい、余計に辛かったです。 これを読んでいる間中、ずっと自分の父のことばかり考えていました。 私が同じような目に遭ったとしたら、父はどうするのだろう、と。 未成年者の犯罪や少年法については、ネット上では頻繁に批判されてますね。 怖いのは、カイジのような人間は創作などでなく、現実に存在するということ。被害者もまた然り。 読了後しばらくは、暗いところを歩くのが本気で怖くなりました。 | ||||
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| やはりというか、やり切れないラスト。いつものように、登場人物たちの「その後」に、頭を巡らせてしまう。 心に刺さる事柄は2つ。 あだ討ちが許されていない以上、どんな理由でも殺人はいかん。というのは頭では理解しているが、結局、自分が長峰さんと同様の立場となったらどうするのか。恐らく、同じように復讐(敵討ち)に駆り立てられるのだろう。理屈ではないんだよなぁ、というのが1つ。 もう1つは、刑事さん(誰か失念しましたが)の言った、結局のところ、「警察が守ろうとしているのは法律」であるということ。被害者ではなく。いい意味では職人的な響きがあるが・・・・・・。 少年法云々より、法律そのものの存在とその使用法に恐怖を覚え、とちょっとブルーになりました。 一方で、たくさんの方のレビューに見受けられる「長峰さん」という呼び方(「長峰」でもなく、「彼」でもなく・・・)が、この作品に対する、多くの方々の心情をあらわしているのかな、と、少しほっとしました。 | ||||
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| 結構なボリュームのある作品である。 父子家庭の愛娘をレイプされ殺されたため、父親がその復讐に執念を燃やすといったストーリーだけでも惹き込まれるものがあるが、本作品はそれに加えて少年犯罪の問題点(過剰に加害者である少年を保護)を絡めているため、中断することが出来ず夜を徹して一気に読んだ。 私自身、実際に娘を持つ父親としては、この父親に復讐を果たして欲しいという気持ちが強く、実社会の少年犯罪でもその再犯率の高さをみれば同様の気持ちを持つ方も多いと思う。また、私の場合、過去に読んだ「死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張」 (美達大和)などの内容から「凶悪犯罪者は実は反省していないケースが多い」という想いも強かったこともあってかなり感情移入した。 全体的なストーリーをみると、家族を殺害された復讐劇という点では「わが魂、久遠(とわ)の闇に 」(西村寿行)を彷彿とさせ、警察からの逃走、逃走犯と知りながら協力者を得る点では「君よ憤怒の河を渉れ」(西村寿行)を思い出した(両作品とのお薦めできるが描写がかなりグロいので女性は苦手かも)。 終盤にちょっとしたどんでん返しもあって傑作と呼ぶに値する作品だと思う。 映画化されているが映画を観る前に読んだ方が楽しめる(考えさせられる)と思う(映画を観ると、文章が頭の中で映像化され過ぎて純粋に楽しめない)。 東野作品は外しがなく売れる理由に納得。 | ||||
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| 東野圭吾さんの本を初めて読んだ作品がこちらでした。 私は女性なので、犯罪描写が本当に気持ち悪くその日の夜はなかなか眠れませんでした。 読んだことを後悔しました。トラウマになりそうです。 感情移入しやす人、文字から情景がイメージしやす人には勧められません。 問題提議をしたいのなら、もう少し違う描写にしてもらいたかった。 また、ラスト加害者を殺して欲しかった。 他の方がレビューで書いてありましたが、光市母子殺害事件を思い出しました。 | ||||
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| あまりに評価が高いので。 私のレビューなど、あまたある高評価の中でなんの影響もないのはわかりつつ、書かずにはいられません。 他の方もおっしゃっている通りですが、描写が酷過ぎる。 ここまで書かないと読者の共感を得られないものですか? そして実際に、あまり気にならない読者もいることが驚きです。 「秘密」もそうですが、実はご本人にこんな趣味があるのではないかと勘ぐってしまう。 ☆1つもつけたくないです。 | ||||
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| いっきに読み切りました。 未成年の犯罪について考えさせられ、被害者のやるせない気持ちとか、 泣きそうになりました。 ちょっとブルーになる話ですが。 電車でも読みふけれるほどはいりこみます。 | ||||
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※削除申請(1件)
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| 一応最後まで読んだけど、感動も何もしない つまらいから途中で何度もやめようと思ったが、この作家はラストのどんでん返しが評判なので我慢して読んでは みたが・・・・・ この程度の作品(作家というと、ほとんど読んだことがないのでフェアじゃないのであえて作品)がどうして売れて評判になり 映画までされるのか理解に苦しむ 必要以上にしつこいレイプシーンの描写、うんざりする。読者に同情させて感情移入をさせるのが目的なのは明白だが その意図がバレバレなのもシラケる・・・ このような作品をよんで感動しただの言ってるおめでたい読者が多い今の日本が残念 | ||||
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| ストーリー自体は正直女性である私にとっては想像しただけで嘔吐してしまいそうな残忍な描写に精神的に参ってしまいそうでしたが、主人公の長峰さんがどうなっていくのか?それだけをただただ見守りたい気持ちで最後まで一気に読みましたが、、、、なんともいえない複雑な感情に包まれ今も心の整理ができてない状態にあります。 もし自分が長峰さんの立場だったら同じように復讐しただろうか? 少年法は今のままでいいのんだろうか? 18歳以下でも人の命を殺めた人間にはそれ相当の刑罰を与えるべきではないか? でももし自分がその子供の母親だったら、「まだ子供なんだから許してほしい」ときっと思うだろう。 いろんな感情がうごめき、苦しいです。 でもこの苦しみには今の社会で皆がシェアするべき事柄なのかな、とも思います。 それとタイトルの「さまよう刃 」とは最初は愛娘を無残な形で殺された父親の復讐心を比喩したものかと思ってたのですが、途中からそれは捜査官たちの心であり、そして「法律」そのものではないか?と感じ、さらにこの作品が投げかけたものの大きさを感じました。 | ||||
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| 個人的には、少年だったらどんな罪を犯そううとも、ひたすら更生を重視するという考え方は、無理があると思うので、主人公の長峰さんの気持ちは理解出来ますね。 加害者のプライバシーは守られ、数年間のお勤めを果たしたら、なにごともなかったかのように暮らしていく一方、被害者家族はいつまで経ってもなにも報われないという動かし難い現実があるのだから、長峰さんを止めないでと思いながら最後まで読んでしまいました。 もちろん、警察(司法)の立場では長峰さんの背中を押せないのは当然でしょうが、現代のかたき討ちをさせてあげたかったです。 | ||||
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| 1度読んだだけでは、著者が何を書きたかったかわからないかもしれない。 少年犯罪に対する社会の仕組みへの警鐘だととらえれば社会派小説だろう。 家族を失った親の思いだととらえれば,家族愛の表現だろう。 殺されて失った親と,事故で失った親の同行。 それ以外の何かは,まだわからない。 | ||||
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「奴を吊せ」を肯定した小説ではない。 さらっと読めて「しまう」。作風と言えばそれまでだが、テーマがテーマだけに、このボリュームでは限界がある。 追う側・追われる側、その周辺とも、人物描写の奥行きが不足している。少年法についてもステレオタイプで深く踏み込めていない。 確かに「少年法」は実態に合っていない。「未成年」という大枠で、ハイティーンをも一律にくくってしまっているところに、無理がある。 「未成年だから守られる」という意識を持った時点で、少年法の枠から外れるような仕組みでなければ、法の精神から外れるのではないだろうか? さらに復讐であるが、 これを実行した時点で、すでに負け(加害者と同等に墜ちる)であることを、絶対に忘れてはならない。 気持ちが想像できない訳ではない。 実際、県内で高校生を暴行・殺害した犯人が数年後に出てきて、成人してショッピングセンターで子どもを連れて歩いていた、という話を聞く。被害者の関係者の気持ちを思うと、何も言えなくなってしまう。更正だけではないだろうと、私も思う。 賛否両論というより、圧倒的に拒否反応の強いクライマックスであるが、私はあれ以外あり得ないと思う。 突発的だった1件目と違い、計画的かつ執拗な殺人になる。『使命と魂のリミット』にも通じるが「正義は復讐という名の罪」をも許さないともいうべき結末であり、これが作者・編集者の明確なメッセージだと信じる。 「さまよう刃」とは何なのか? 犯罪者なのか復讐者なのか。公権力(警察・検察)、あるいは警察官個人を指したのか? 私は「法」でもある、と思う。 法律を作るのも、変えるのも、使うのも、人である。 法を彷徨(さまよ)わすことなく、研ぎ澄ます。 行使する人間(本作では警官)が迷うことなく、正義の拠り所にできるものとする。 作品が我々に突きつける、重要なテーマである。 決して「目には目を」や「吊せ!吊せ!」の時代に後戻りしないし、してはならない。 作品の意図と離れて、仇討ちに肩入れする感情をあおる傾向があるようなので、★★の厳しい評価とさせていただく。 | ||||
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| 東野圭吾さんが好きで何でも読んでいました。この作品も出版されてすぐ購入したのですが、読み始めて数十ページでその先にあるつらい出来事が想像され読み進むことができずに数年積読してしまっていました。このたび心をきめて再度読み始めたら"さすが東野圭吾"といった感じで最初の数十ページをがんばって読んだら、痛いだけではなく、面白さにぐいぐい引き込まれて読了していました。しかし、、復讐をとげてほしいという気持ちとペンションの女性のように思いとどまって生きてほしいという気持ちの間でゆれうごきながら読み続けてあの結末。。。結末を含めて賛否両論あると思いますが、面白い作品であることは間違いありません。 | ||||
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| 東野圭吾の小説はいつも期待を裏切らない。 読者の心を掴み、軽快な筆致で話を進めていく。 この小説のメインテーマは少年犯罪と罪の軽重という容易に答のでない重いものであるが、 その問題を読者に強く問いかけて来る。 ただ個人的には被害者感情を重視せよという立場からの表現が強すぎるきらいがあるように思う。 この小説を読めば、(私もそうだが)多くの人が主人公に共感するだろうし、少年犯罪の刑罰は軽すぎるという考え方に傾くだろう。 (もちろん少年の人権を守るという立場にも一定の配慮はされているが) 私自身は現実問題としては特にどちらの立場に強く与する考えはないが、 この小説を読んで短絡的にそのような方向に傾く人が多いとやや問題はあるかなと思う。 ラストの終わり方も相俟って、スカっとしない気持ちになった。 | ||||
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| 東野さん好きで、色々読んでますが、これは何かふーんて感じ。 いつも失敗が無かったので、これも期待し安心しきって読んでいたけれど、 えー?!↓って感想。 期待しすぎるのも良くないですね。 今度は何を読もうか…迷います。 | ||||
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| この物語を読んで、いろいろな事を考えさせられました。 今の世の中、子供に無関心な親が多いのではないでしょうか?時代と共に、親、子、孫といった世代間の繋がりが段々弱くなっている気がします。 子供が小さい時からちゃんと向き合っていれば、自然な感情を持った人間に育つはずです。 親からの愛情が足りないと、社会にうまく適応できない人間になる可能性が高くなるような気がします。 子供が何か問題を起こしたときに子供を庇おうとするのは、結局保護者としての責任を認めたくないからのようにも感じてしまいます。 物語については、やはり現在の少年法では被害者の遺族の気持ちは報われないということでしょう。しかし、もっと問題なことは失われた命は二度と帰ってこないということ。 現実にも似たような事件が起こっています。犯罪行為に至らせないためには社会全体で取り組むべきことではありますが、やはり一番身近な親子関係がしっかりしていることだと思います。 最後に東野さんの書く小説全般に言えることですが、だいたいにおいて次に読者が読みたくなることしか書いていません。なので非常に読みやすいです。しかも、登場人物の感情や背景、思いに共感できる部分も多く、物語に入り込みやすいです。 | ||||
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| とりあえずok。 最後の方が少しokではないですが。 総括して嫌いではありません。 | ||||
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| 「さまよう刃」は私が初めて読んだ東野圭吾の作品です。 こんなに残酷で悲しい物語はないと思う。自分は親ではないけれど、娘を持つ親が読んだら、こんなに心を痛める物語はないと思う。 吸い込まれるようなストーリーで、寝るのも忘れて読みふけってしまいました。 人間ってこんなにも残酷になれるものなの?法律ってなんの為にあるの? いろいろなことを考えさせられる作品でした。 | ||||
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| 同年代の娘を持つ父親として、涙をこらえきれない所が今作もあった。 類似の事件の報道があったときに、親族がするコメントは、私自身 信じられないものばかり。 なぜそこまで理性を保つことができるのかと。 主人公が罪を犯したとき、拍手を送った。 私の意見を代弁するかのように徹底的に。 しかし・・・ 例えば、故野沢尚なら、どういうことに、どういう描写になったのだろう。 作者は、あえて中立に立つことで、現在のどうにも歯がゆい社会のあり方に 問題を投げかけたのだと思う。 そのプロとしての自制心のようなものが、この作品を一段高いレベルに 引き上げているような気がする。 でも、個人的にはあえて☆一つ減で。 | ||||
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