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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 281~300 15/18ページ
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| 凶悪犯罪や犯罪の若年化が問題になる中、 少年法や、加害者保護に偏った法のあり方について、 この本が投げかけるテーマは実にタイムリーで考えさせられるもの。 小説として読んでもこの先どうなるのか、 先を読みたくて読み進めてしまう、興味深い内容となっていて、 一挙に読んでしまった。 ただ、最後のシーンが終わった後のあまりにそっけない文章が ラストでいろいろなことを考えさせられる余韻をぶち壊している感じがするので、 非常に残念だった。 あとは個人的には内容に共感できるものの、 加害者を殺してしまっても構わないのではという 筆者の主観があまりに強すぎて偏って書かれているような 気がするので、せっかくの問題提起も、 反発を招く人もいるのではとも感じた。 | ||||
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| 東野作品はほとんど読んでいますが、その中では駄作の部類かもと思いました。 東野氏はたぶん親じゃないのだろう??と思うぐらいです。 主人公の心理がなんだかとても薄っぺらに感じられます。 深みがないのです。 あざとい場面はよく出てくるのに… 事件のテンポや展開の妙でぐいぐい読ませられはしたのに、読後感が薄っぺらいのです… なぜだろうと考えるに、人物像がいまいち浅くて深みが全く感じられません。少年犯罪に対する憤りはわいてきますが、その少年たちの描き方もなんだかね…まるで幼児がそのまま大人になったといういわば観念だけで描いた少年像です。結末もなんだか尻切れトンボというか欲求不満が残ると言うか… 主人公の長嶺の娘を殺された悲しみもなんだか類型的?? 同じようなテーマで描かれた、読んでいて怖くて怖くてその上心が痛くなった宮部みゆき氏の「模倣犯」とは雲泥の差です。 | ||||
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| 割り切れない思いでこの本を読み終えた人が多いと思う。私もなんとか長峰に計画を遂げさせてあげたかった。ただ、和佳子の声にハッとして手元の狂った長峰に少しほっとしたのも事実。少年法が改正されて、犯罪を犯した少年達が極刑を科されても、被害者家族の心が癒えるわけではなし、いったいどうしたらいいのか。悲しい作品だった。 | ||||
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| 一番納得した言葉があった。 「家族を殺された被害者が、法のなか、その裁判の中で 加害者の将来を案じろというのは、残酷だ、、、」というくだり。 今の少年法に関して本当にそうだと納得した。 この物語は、事実は小説より奇なり、、、であることは、今の事件をみていると 考えざるをえない。 | ||||
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| なんで未成年が犯罪を起こしても罪に問われないのか? 被害者遺族側に感情移入してしまった。 内容はヘビーで読み応え充分の作品です。 | ||||
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| 著名な多作作家ということで、読もうと思いながらも手が伸びなかったのですが、重厚なテーマということで初めて手にしました。前半のクライマックスの、共犯格の少年を偶然殺害する機会を得るシーンまでは臨場感もありよかったのですが、後半の主人公が主犯格の少年を追う場面からは間延びしていまひとつな感じがしました。結末がどうなるかが気になりながら読みましたが、一番無難な結末です。もし長峰が生きて懲役に処されたとしたら、もし主犯の少年が数年でせいせいとして出所したとしたら、それを別の被害者の親が知ったら・・・。そういう場面は重すぎて書けないかもしれません。でも、繰り返される現実の少年事件は本書の結末以上の苦悩を生んでいることこそ、もっと理解されなければならないと思います。 | ||||
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| 少年法、復讐と東野作品としてはかなり重いテーマの作品です。 たぶんこうなるな…と想像したとおりに物語は進んでいくのですが、それでもグイグイ引き込まれて一気に読ませてしまうのは東野圭吾がそれだけ力のある作家だからでしょう。 私にはまだ子供はいませんが、もしも娘が生まれてこのような事件の被害者になったら、「絶対に犯人を殺しに行く」と主人は断言しています。 現代にも「仇討ち制度」を作るべきだと。 さすがにそこまでは行き過ぎの感もありますが、そのように様々なことを真剣に考えさせられる作品でした。 | ||||
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| ストーリーが、読者を飽きさせる事無く進行し、思ったよりもあっという間に読み終わりました。 しかし、随所につらい内容の描写が入り、読者によってはそれらの内容を読むこと自体に 強い嫌悪感を感じてしまうかもしれません。 娘の仇を取るために、親が加害者に復讐をするといった内容は、ありがちといえばありがちですが、 何か最後まで読ませる力がある作品でした。 東野圭吾の作品を読むのは初めてでしたが、他の作品も読んで見たいと感じました。 | ||||
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| 最初から衝撃的な出来事から始まり、どんどんスピードアップ。 ドキドキしながら、入り込んでいく理不尽な出来事及び少年たちの悪行の数々。 途中何度も怒りを覚えながらあっという間に読み終えました。 この中の登場人物、(少年及びその家族以外)は、正直、長峰に思いを遂げてほしかったと 思っていると思う。難しいことはともかく、心情的に。 昔の映画、「リップスティック」を思い出し、映画のようにラストは拍手喝さい、、とは ならない結末になんともいえない思いを抱え、涙が止まりませんでした。 何かを読者に投げかけられた秀作と思います。。なんとも。。理不尽なリと思えてしまう。。 綾部刑事が、最後に自問自答したくだりが印象的でした。。 | ||||
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| 東野さんの社会に対する強いメッセージが込められている作品です。 「凶悪犯罪の低年齢化」、そんな言葉だけが世間では取り沙汰されているけれど、どれだけ多くの人が本気でこの問題を解決しようと努力してるだろう? 作品の中では、現行の法律に対して痛烈な批判をしているが、本当はそれ以前に悪を生み出さないことが大切だと思うのだが、弱い人間が生み出す人間たちのことだから、悪は無くならないのだろう。多分。 だからこそ法律を作って悪を揉み潰していくしていくしかないのに、これまた人間が作るものだから、ヘンな倫理観・道徳観(そういう時だけの性善説)で人間の尊厳なるものを守ろうとする。 本当におかしな話だ。 死刑廃止論などを唱えている人たちは、実際に被害に会うまで被害者の気持ちなんて分かりっこないのだろう。 実際に警察と関わり、警察・検察がどれだけ被害者の気持ちを無視し、ルールにのっとったことしかしないということを身をもって感じてるので、本書の被害者の父親の気持ちは痛いほど分かった。警察に届けたところで、正義などは通用しない。法律というマニュアルで流れ作業をするだけなのだから。 個人的には復讐を遂げて欲しかった。言葉で説得できるほど、刑務所で更生できるほど、人間はうまくは出来ていない。 | ||||
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| 東野作品、初めて読みました。正直、イマイチでした。 題材自体も、そんなに目新しいわけではないし、ここは登場人物の心理描写がメインになると思うのですが、主人公・長峰の心の揺れ、殺人に間接的に加担することになった誠の恐怖心、長峰の手助けをする和佳子の気持ちの移り変わり、関わる刑事たちの葛藤…どの人物をとっても、いまひとつ心理描写が浅くて平凡な気がしました。 東野作品は、みんなこんな感じなのでしょうか? | ||||
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| 少年法に対して、被害者の父や警察官などが思いをめぐらせている。 加害者の少年がこのまま逮捕されると、現行の少年法では、大きな罪に問われない可能性がある。それに対して、被害者の父の心理や行動、警察官の心理や行動は... 現行の少年法に対して、本書を通じて東野氏の想いを描いているような気がする。 | ||||
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| 娘を殺された親に焦点をあてて進むストーリー。 そのほか、出てくる親の対応が印象的。 今の時代の親を象徴しているのか、それとも親というのはいつの時代もそうなのか? 読み進めていくうちにいろいろ考えさせられる作品。 読み応えがありました。 | ||||
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| 後半で泣いちゃいました。 すごいです! さすが東野圭吾ワールドって感じです。 集中して読める環境でゆっくりと読み進んでいくのがオススメです。 容疑者Xの献身に次ぐ余韻のある作品です。 | ||||
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| 少年犯罪と少年法がテーマです。 加害者が撮影した「被害者を陵辱している」ビデオを被害者の家族が見てしまうというショッキングな場面の効果もあるのでしょうが、著者の思惑にすっかり嵌ってしまった感もあるのですが、被害者の父、刑事、加害者に利用された少年の心理状態と苦悩が見事に描かれています。 事件をネタに茶番を展開するマスコミの醜い姿にも触れる等物語の構成も上手く出来ています。 ただ、誰も報われない結末、なんとも遣る瀬無い読後感が残りました。 過去の苦悩から自分自身を解放しようとして、被害者の父「長峰」を助けようとしていた丹沢和佳子の苦悩は更に深まったんだろうな、と思いながら読み終えました。 | ||||
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| 私が東野圭吾の作品を読む理由は巧みな心理描写を拝見したいとの思いからです。 しかし、今回の作品は普段少年犯罪の度に湧いては消えていく在り来たりな論理を中心に進められていきます。唯一の新しい視点といえば、この手の事件を担当した刑事たちの苦悩です。この部分だけは読みごたえがありました。 費用対効果は○です。でもハードカバーの値段を払って読めば、ため息が漏れるかもしれません。この感想文も東野圭吾への過度の期待が原因かもしれません。 | ||||
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| さすが東野圭吾、難しいテーマを上手くまとめ上げています。ページを括る手が止まらなくなりました。 但し、気になった点もいくつかあります。 ・使用実績の無い猟銃を何年も居間に飾って所持できるほど、日本の銃刀法は甘くない。 ・指名手配になった主人公が、猟銃携行したまま新幹線やら公共交通機関を使って白昼堂々と長野から東京まで移動できるものなのだろうか。 ・現職刑事が野次馬でごった返す駅前で、流れ弾が一般市民に当たる危険を顧みず、威嚇射撃もなしにいきなり容疑者に向かって発砲するだろうか。 いらぬ突込みと言われればそれまでですが、大家だけにそこらへんもきちんと描いてほしかった。 映像化を意識した作品のようだからいずれ映画化されるのでしょうが、そうなったらやっぱり無条件に見てしまうでしょう。 | ||||
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| 東野圭吾の作品はいつもどの登場人物にも感情移入出来て読み終わった後にその余韻が楽しめます。一人娘を蹂躙された揚句に殺された主人公に対してはもちろんその主人公に最後に重要な情報を与えて退職した警察官とその同僚。何が正義で誰が犯罪者を裁くのか。その場合は被害にあった人達に対するケアは?。特に未成年の犯罪者に対して甘い司法制度。結局は犯罪に巻き込まれたら、その決着は自分でつけるしかなく、小説の世界という意味では主人公には強く共感出来たかなと思います、いい悪いは別にして。 | ||||
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| 高校生の一人娘を乱暴された上に殺された父親が、犯人の少年の一人を惨殺し、 もう一人を追ってすべてをすてて復讐に走る。 犯人は未成年だから、つかまったとしても数年で戻ってくるのだ。 父親の視点、警察の視点、犯人達の仲間の視点、復讐に走る父親を助ける女性と それぞれの心の動きを浮き彫りにしながら、物語は進行してゆく。 東野圭吾は本当に登場人物の心理描写が巧みで感情移入しやすい。 犯人の仲間の小悪党の少年でさえものすごくうまく描かれていて、 同情も覚えつつ憎しみも覚える。 そして復讐する父親については、何とか復讐が遂げられるよう祈りながら読んでしまう。 復讐なんて認められないし、それは殺人でしかないのだが、 それでもお願いだから彼の思いを晴らさせてあげてくれと、 願ってしまうのは私だけではないはずだ。 | ||||
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| 「手紙」とはまったく逆の立場が描かれた作品。 最近よく問題になってる未成年者の犯罪、被害者に対するマスコミの取材体制 そんなもろもろの問題点を追及した作品。 読者のほとんどは長峰に感情移入してしまうことは、間違いないような気がする。 「復讐」なんてやってはいけないことだとはわかっていても 自分がその立場に立たされても、同じことを言えるかどうか。 この「復讐」が成功することを祈らずにはいられないそんな感覚。 そして、事件を追う警官達の心理もうまく書かれているなぁ…とも思った。 「警察は市民を守っているわけじゃない。警察が守ろうとするのは法律のほうだ。」 この台詞がすべてを物語ってるような気がした。 物語としての結末はなんとなく予想のつくものだったけれど普通に終わらないのが東野作品。 最後の最後で唸らされてしまいました。 これはさすがに予想つかなかったなぁ…。 | ||||
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