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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全340件 281~300 15/17ページ
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東野作品、初めて読みました。正直、イマイチでした。 題材自体も、そんなに目新しいわけではないし、ここは登場人物の心理描写がメインになると思うのですが、主人公・長峰の心の揺れ、殺人に間接的に加担することになった誠の恐怖心、長峰の手助けをする和佳子の気持ちの移り変わり、関わる刑事たちの葛藤…どの人物をとっても、いまひとつ心理描写が浅くて平凡な気がしました。 東野作品は、みんなこんな感じなのでしょうか? | ||||
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少年法に対して、被害者の父や警察官などが思いをめぐらせている。 加害者の少年がこのまま逮捕されると、現行の少年法では、大きな罪に問われない可能性がある。それに対して、被害者の父の心理や行動、警察官の心理や行動は... 現行の少年法に対して、本書を通じて東野氏の想いを描いているような気がする。 | ||||
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娘を殺された親に焦点をあてて進むストーリー。 そのほか、出てくる親の対応が印象的。 今の時代の親を象徴しているのか、それとも親というのはいつの時代もそうなのか? 読み進めていくうちにいろいろ考えさせられる作品。 読み応えがありました。 | ||||
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後半で泣いちゃいました。 すごいです! さすが東野圭吾ワールドって感じです。 集中して読める環境でゆっくりと読み進んでいくのがオススメです。 容疑者Xの献身に次ぐ余韻のある作品です。 | ||||
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少年犯罪と少年法がテーマです。 加害者が撮影した「被害者を陵辱している」ビデオを被害者の家族が見てしまうというショッキングな場面の効果もあるのでしょうが、著者の思惑にすっかり嵌ってしまった感もあるのですが、被害者の父、刑事、加害者に利用された少年の心理状態と苦悩が見事に描かれています。 事件をネタに茶番を展開するマスコミの醜い姿にも触れる等物語の構成も上手く出来ています。 ただ、誰も報われない結末、なんとも遣る瀬無い読後感が残りました。 過去の苦悩から自分自身を解放しようとして、被害者の父「長峰」を助けようとしていた丹沢和佳子の苦悩は更に深まったんだろうな、と思いながら読み終えました。 | ||||
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私が東野圭吾の作品を読む理由は巧みな心理描写を拝見したいとの思いからです。 しかし、今回の作品は普段少年犯罪の度に湧いては消えていく在り来たりな論理を中心に進められていきます。唯一の新しい視点といえば、この手の事件を担当した刑事たちの苦悩です。この部分だけは読みごたえがありました。 費用対効果は○です。でもハードカバーの値段を払って読めば、ため息が漏れるかもしれません。この感想文も東野圭吾への過度の期待が原因かもしれません。 | ||||
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さすが東野圭吾、難しいテーマを上手くまとめ上げています。ページを括る手が止まらなくなりました。 但し、気になった点もいくつかあります。 ・使用実績の無い猟銃を何年も居間に飾って所持できるほど、日本の銃刀法は甘くない。 ・指名手配になった主人公が、猟銃携行したまま新幹線やら公共交通機関を使って白昼堂々と長野から東京まで移動できるものなのだろうか。 ・現職刑事が野次馬でごった返す駅前で、流れ弾が一般市民に当たる危険を顧みず、威嚇射撃もなしにいきなり容疑者に向かって発砲するだろうか。 いらぬ突込みと言われればそれまでですが、大家だけにそこらへんもきちんと描いてほしかった。 映像化を意識した作品のようだからいずれ映画化されるのでしょうが、そうなったらやっぱり無条件に見てしまうでしょう。 | ||||
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東野圭吾の作品はいつもどの登場人物にも感情移入出来て読み終わった後にその余韻が楽しめます。一人娘を蹂躙された揚句に殺された主人公に対してはもちろんその主人公に最後に重要な情報を与えて退職した警察官とその同僚。何が正義で誰が犯罪者を裁くのか。その場合は被害にあった人達に対するケアは?。特に未成年の犯罪者に対して甘い司法制度。結局は犯罪に巻き込まれたら、その決着は自分でつけるしかなく、小説の世界という意味では主人公には強く共感出来たかなと思います、いい悪いは別にして。 | ||||
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高校生の一人娘を乱暴された上に殺された父親が、犯人の少年の一人を惨殺し、 もう一人を追ってすべてをすてて復讐に走る。 犯人は未成年だから、つかまったとしても数年で戻ってくるのだ。 父親の視点、警察の視点、犯人達の仲間の視点、復讐に走る父親を助ける女性と それぞれの心の動きを浮き彫りにしながら、物語は進行してゆく。 東野圭吾は本当に登場人物の心理描写が巧みで感情移入しやすい。 犯人の仲間の小悪党の少年でさえものすごくうまく描かれていて、 同情も覚えつつ憎しみも覚える。 そして復讐する父親については、何とか復讐が遂げられるよう祈りながら読んでしまう。 復讐なんて認められないし、それは殺人でしかないのだが、 それでもお願いだから彼の思いを晴らさせてあげてくれと、 願ってしまうのは私だけではないはずだ。 | ||||
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「手紙」とはまったく逆の立場が描かれた作品。 最近よく問題になってる未成年者の犯罪、被害者に対するマスコミの取材体制 そんなもろもろの問題点を追及した作品。 読者のほとんどは長峰に感情移入してしまうことは、間違いないような気がする。 「復讐」なんてやってはいけないことだとはわかっていても 自分がその立場に立たされても、同じことを言えるかどうか。 この「復讐」が成功することを祈らずにはいられないそんな感覚。 そして、事件を追う警官達の心理もうまく書かれているなぁ…とも思った。 「警察は市民を守っているわけじゃない。警察が守ろうとするのは法律のほうだ。」 この台詞がすべてを物語ってるような気がした。 物語としての結末はなんとなく予想のつくものだったけれど普通に終わらないのが東野作品。 最後の最後で唸らされてしまいました。 これはさすがに予想つかなかったなぁ…。 | ||||
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物凄く悲しい物語です。 未成年の犯罪に対する少年法の存在やその意義が大きなテーマで現行の法制度に対するやるせなさや憤りを強く感じさせる内容です。 今まで散々事件になってニュースで取り上げられた事もあって、多くの人が未成年の犯罪に対して「免疫」の様な物ができて「ああ、いつもと同じ事件ね」としか感じないのではなかろうか? 正直、数分のニュースよりも例えフィクションだとしても300ページ超で語られるその「無意味さ」は物凄い説得力を持つ。 登場人物の描写も上手く、みんな自分の感情を持った1人の人間であるという事を感じさせられる。またストーリーが秀逸で後半の主人公が強姦魔を追う展開はいつ発見できるのか、とハラハラさせられる。強引な展開でストレスを感じさせる部分が殆ど無いのだ。 不謹慎な発言かもしれないが、物凄く面白い小説であると思う。 | ||||
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レイプされた父親の加害者(18才少年たち)に対する復讐である。 少年法への疑問を訴えかけているが、最後は無難に(わざと?)終わらせて著者の意向を曇らせていると感じた。 そこに、今一つ醒めて本を閉じてしまった。 しかし、この小説が我々に問う問題は見過ごしてはいけないのではないか。 現に騒がれている母子殺害事件なども・・・ まだまだ変わっていくには、長い時間がかかりそうですね。 法律ってなんだろう? | ||||
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レイプの挙句に殺された娘の敵をとるために、父親(長嶺重樹)は娘を殺した少年を殺そうと策略し、それを実行しようとする物語である。要するに、復讐殺人をしようとしているのである。 私は父親の気持ちはわかるなあと思いながら読んでいました。復讐せずに、警察に任していたほうがいいのではないかという気持ちもある。しかし、未成年ということで、少年法が適用されて、時期がきたら犯罪者はまた社会に復帰することになる。少年が罪を犯す場合は、殺人を犯したという罪の重さと被害者が受けた心の傷とが全くつりあっていないように思える。それには、少年法というものがあるからである。罪の重さと心の傷がつりあうことはないとは思うが、成年の場合には、それなりの均衡点で罪が決まるのであろう。被害者の心の傷は、一生消えないのは確かだから。 最後のクライマックスシーンは、いろいろ考えさせられるなあという気がした。全てが解決したかといえば、解決したのであろう。私は、こういう結論もありだと思っている。しかし、被害者の父親のこと、正義のこと、警察の在り方、少年たちの在り方、かくまった女性のこと等いろいろ考えるところが多々でてきたなあと思う。被害者の父親は無念でならないなあという印象が強い。 最後の言葉が印象的だったかな。「警察は、市民を守っているのではない。警察が守ろうとしているのは法律のほうだ。」法律にがんじがらめになって、市民の幸せを守っていないという現状はあるかもしれない。 | ||||
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加害者の少年の描写が意図的におざなりにされており、世間というものが見る典型的な後先を考えない若者として作中で扱われている。が、作者が焦点を当てたいのは報復殺人をしようとする父親と、父親に対して同情しながらもそれを止めようとする警察、特に、捜査陣の中で父親に最も同情的だった若者だろう。彼自身が「さまよう刃」であり、それまでの展開、登場人物の言動がラストで意味を持つ。少年法に全ての責任を押し付けるといった短絡的な結論ではなく、問題提起を行う作家である東野圭吾らしい作品。「天空の蜂」が気に入った人ならこれも大丈夫でしょう。あくまでも中立的、だが感情的、さすが東野としか言いようがないです。 | ||||
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前半の父親の怒りの爆発に対し、後半があっさりとしすぎて拍子抜けした。 最後はもっと盛り上がって、読者達の復讐への期待に応えるべきでは・・と思ったとき、気が付いた。 これは、小説ではあるけれど、現実に、いつ誰が同じような目に遭ってもおかしくない悲劇でもあるのだ。 だからこそ、東野氏は、ただのエンターテイメント小説としての物語の大団円を拒否し、 現実にも得てして起こりそうな不完全燃焼のこのラストを持ってきたのではないか。 これは、読み終わって、「ああ面白かった、すかっとした」と ぱたんと本を閉じてしまえば終わりの勧善懲悪ではない。 もっと読者に考える事を要求している。 あなたなら、この未成年犯罪者をゆるせますか? | ||||
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日本は法律で守られているので安心して生活できる・・と言われても、この手の小説を読むと、いつも法律って一体なんだろう?と思ってしまう。 少年達に復讐することを目的に、何とか生きていける父親。 どんなに悪いことをしているとわかっていても、それをかばい続ける父親、母親。 そんな親達の心も知らず、自由に暴走を続ける子供。 被害者、加害者、警察、マスコミ・・。 色々な立場の人間の、色々な思い。 一体私は、ここに出てくる誰の気持ちと同じなのだろう・・・。 いつもこの手の小説を読むと自問自答してみるのだけれど、この「さまよう刃」でも、やっぱり答えは出ませんでした。 きっと、自分自身が何らかの形で法律に関わるようなことに遭遇しない限り、自分の事としては考えられないのかも知れない。 「さまよう刃」は、東野圭吾さんが今まで以上に大好きになった1冊です。 | ||||
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本を読んでいる途中で、娘を惨殺された(とはいっても、過失致死にされてしまいそうな状況の)父親がかわいそうなのと、理不尽な思いで、何回か読むのを止めようかと思いましたが、それ以上に結末を知りたくて、一挙に読み終えました。 結末に関しては、数多くのレビューがあるように、賛否両論でしょう。少なくともこの本に関して、万人に納得できるような結末がでることはないでしょう。 個人的には、ペンションの和佳子さんの、その後が気になります。 救われるような後日談を加えてほしかったような気もします。 | ||||
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なぜ、ここまで罪を犯した青年をかばわなければいけない法律があるのかわからない。少年法が厳しければ、罪を犯すことが怖くなり、犯罪が減るのではないかと思う。人を傷つける、殺めた人間は若くても相当の罰を受けるべきであり、もし刑務所の中で更正する機会があれば罰の重さを軽くすることもできるのではないかと思う。復讐殺人、このケースでは、正解なのかもしれないと思いながら読んでいたので、最後は残念。無念。でも、現実には、どうなのだろうか?こういうお話はぜひテレビ化か映画化して、世論に問いかけてほしいと思う。恵まれた生活の中でただれていく若者には我慢できないものがあります。 | ||||
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冒頭から娘を持つ親としては、耐え難い描写が続く。 こういう事件に巻き込まれた場合、父親として何が出来るか? 少年犯罪に対する司法の役割の是非を問題適している作品で、 複数の登場人物の発言という形で東野圭吾の主張が読みとれる。 最初から最後まで悲しすぎる展開。 だけど、自分の身に降りかからない保証は無い。 その時、自分ならどうするか? 答えはまだ見つからない・・「正解」は無いのかも。 | ||||
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少年犯罪絡みのニュースを見ない日はない、という位、犯罪の低年齢化が進む日本。 法改正も含め色々取りざたされてはいるものの、現状は変わらず。 この本を読み進めていく内に、どんどん父親に感情移入してしまう自分がいた。 「法」と「情」の狭間を何度か行き来したが、彼にはやっぱり本意は遂げさせて あげたかったなぁ… ただそんな結末にしてしまうと、その後を辿った話を書かなくてはおさまりが つかなくなってしまうので、それを考えると妥当であったのか? 辛く、悲しい一冊でした。 | ||||
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