■スポンサードリンク
さまよう刃
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
さまよう刃の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 261~280 14/18ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 読んでいる内に感情移入してしまい、犯人が憎くて憎くて、不謹慎ながらももっと酷い殺し方をしたって足りないくらい!!と歯ぎしりさせた程です。そのせいか、結末がどうしても納得いきません。結末以外がとてもシャープで物凄かっただけに、最後は少しだけガッカリしました。「そうだったの?」というところもちゃんとあって驚きはしたのですが、ファンとしては少し辛口めに三ツ星にしておきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 少年法云々を考えるにはちょっときつすぎるな、と言うのが正直な感想です。最大のトリック、種明かしも、面白いですが、この種犯罪について考えるには不謹慎と言う感じです。 さらに、言うなら、例えば携帯の履歴なんかは、どう扱ったのか、そんなところも、詰めが甘いなと思います。 ペンションの人についても、登場の仕方が中途半端な気がします。 そんなにつまらないなら途中で放り出したかと言うとそうではなく、もう、本当に読む時間を何とか作って一心に読みました。圧倒的な力でグイグイ読ませるのです。500ページ弱にも及ぶ長編ですが一気に読ませます。 その力は何かと言うと、たぶん関西人の力ではないかと思うのです。わがまま、勝手、言いたい放題、そして、がめつい、でも、最後のところはアホなほど正直と言う圧倒的なパワーです。私も関西人であり、こういう理屈抜きとも言える様な話が大好きです。 あまり、文学賞には恵まれていないようですが、これからも、こんなすごい作品を作り続けて欲しく思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 少年犯罪やその関連の法律にまつわる問題を題材にした小説です。 特に娘を陵辱され殺された父:長峰が、その犯人達の1人を殺しもう1人を追いかけ逃亡する自らの行動に関し、「悪いとわかっていてもやらずにはいられない」という心の葛藤を持っているその様子は、現在の少年法の矛盾に最も苦しむ存在として、感情移入させるものがあります。 また、子供の問題だけでなく「子供が犯罪を含めたある種の問題に関わった場合、親としてどういう考えを持って子供と向き合うべきか」という問題を取り上げたところは大きく評価できます。 この小説にはそういった問題に対し、目新しい解決策となりうる展開があるわけではありませんが、問題を物語の中だけのことでなく現実のものと考えさせ、「自分ならどう考えるか」と考えずにはいられなくなる小説でありますから、「問題提起本」としての役割は果たしていると思います。 ただしこの本はノンフィクション小説でなく、東野氏の小説。 であれば、書かれた趣旨はどうであれ、単なる問題提起だけでなく小説としての完成度が求められるのは当然。 長峰氏の逃亡過程で、確かに「2人目の犯人はどうなるんだろう」と気になり最後まで読ませられたのは事実ですが、同時に「なぜここまで大胆な行動で、つかまらないんだろう?」と思わせる部分があるのは読んでいて気になりました。 大胆な行動が逆に警察の目をくらませているとか、その行動の裏で警察につかまらないための綿密な計算を長峰氏が行っているなどの様子が伺えるならまだしも、どう考えてもその様子はなく、「フィクションだ」とか「携帯の逆探などがしにくい時代背景」とか「指名手配犯の写真が公開されても、大概の人はまさか手配犯がすぐ近くにいるなんて夢にも思わない」などといった面を引き算しても、話の流れにちょっと不自然さを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 東野圭吾氏の作品を読むのは、今回で2回目だ。前回は、「手紙」。しかし、印象は変わらない。話の展開を維持する設定や知識に、甘さがあるということだ。 レビューなので結末までは触れないが、警察に追われる立場の人間が、携帯を使っているにもかかわらず、その人物がなかなか特定されない。今の時代において、携帯から微弱電波が各電話局のアンテナに流れ、その位置情報が明らかになることは素人でも知っていることである。なのに、この追われる立場の人が何度携帯電話を使っても、「位置情報」について、明らかになることはない。作者の都合が、その背景に感じられ、興ざめを禁じえない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 残念ながら最近の東野作品は大小の差はあれ、物足りなさがつきまとった。オーバーな売り文句が踊り、「これは面白い」と思ったら10年前の作品だったりで、満足度は決して高くなかった。 本作品は久々に会心の出来だ。テーマが明確な上に無駄がない。追われる側、追う側が展開によって変わりながら、クライマックスは強烈な緊張感で同じ場所に集結していく。東野作品の面白さはまさにこの展開と緊張感で読む手を止めさせないところにある。 一人目の犯人が序盤と言える段階で消えてしまうので、この後どうなるのかと思ったが、新たな登場人物が上手く絡んでくる。 満足の一冊、東野ファンならずともお薦めだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本作は、加害者側や被害者側からの視点では無く、刑事の立場から書かれたものだと受け止めました。 なので、ラストも「あれ」なのだと思いますし、トリック?も「あれ」なのだと思います。 さまよっている「刃」は刑事が所持している「拳銃」や「情報」なのだろうか。 それとも「刑事」自身なのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| やはり東野さんは上手い。 凶悪少年犯罪の増加と更正の名の下に見過ごされる被害者たち。 自らの手で復讐をとげようとする被害者家族。 題材としては目新しいものではない、 しかし彼の筆をとおして非常に読み応えのある小説となり、一気に読んでしまった。 15歳の娘が不良少年によって蹂躙そして殺害。 父親の元に犯人とその住居を知らせる電話、そこで目にした娘最期の姿を映したビデオ。それは彼を復讐にかきたてるのに十分すぎてあまりある。 どうしようもない子供を守ろうとする親たち、事件を面白く書き立てるマスコミ、少年犯罪にぶらさがって上手い汁を吸う人権団体。 そのような現実も実に上手く描いている。 東野さんの小説はいままで加害者寄りで描いたものが多いように思ったが、今回の小説では被害者の目を通して理不尽な犯罪そして、自己救済(自らの手による復讐)は否定しつつも、主人公に同情してしまう人が殆どではないだろうか? 主人公に協力してしまう女性や、彼に密告する人物、どうしようもない犯人の少年をかばう少女など、人物描写にも無理や無駄がない。 東野さんの構成力のすごさを感じた小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 少年犯罪の被害者のやりきれない思いをテーマにしたサスペンスで 娘を殺された父親、犯人の少年の友人、事件を追う刑事や、 父親の復讐に協力する形になってしまった女性と、いくつかの視点で 描かれていて飽きずに最後まで読み進む事ができました。 とても重いテーマで、色々と考えさせられましたが… 少年達の凶悪さを描く上で必要なのかもしれないけど 描写が行き過ぎなような気がしました。 もう少し、なんか他の方法で表現して欲しかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| さすがというか、一気に読ませますね。途中で読書を中断するのは難しいです。ただ二人の犯罪少年の一人をあっけなく殺してしまうので、構成的にはサスペンスはいまひとつです。もう少し引っ張って、真ん中ぐらいで一人目を殺すようにしたらもっと良かったのでは・・・。このテーマに作者が何らかの答えを示すことができるのだろうかと心配していたら、案の定というか、最後は結論は示されませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 東野さんの作品の中では 比較的事件に関与してる人間が多いように思えました。 登場人物がいかにして事件に関わっているのかが 毎度気になり、最後それぞれがどう動くのかが楽しみで見どころの 一つだと思います。 ・誠が自首を勧めたときにカイジが “まだ遊びたい”と言ったとき この期に及んでなお、自分のことしか考えていない 事に度肝を抜かれた ・ラストに出たときの鮎村の葛藤を描いて欲しい。 答えが出なくて虚しくて悲しい。 何が正解だったのだろうと 問われているような一冊でした。 ただ、 この話では長峰に殺してほしかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 最愛の娘を少年犯罪で理不尽に奪われた主人公が復讐する、という設定は読者を魅了するには十分で、実際にどんどん読み進めずにはいられない展開である。しかし、犯人の凶悪少年と主人公がようやく対峙する佳境に至って、東野圭吾の作品に慣れた自分にとっては、無理があるラストだなぁという思いと、「えっ」というどんでん返しもないストレートな終わり方に、少なからず不満を感じる内容であった。 「手紙」や「殺人の門」のようにラストのどんでん返しがなくてもよいストーリではなく、主人公がどのように復讐劇を果たすのかというラストこそ重要なストーリであるだけに残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 同氏の「手紙」が犯罪者の身内の視点から描かれた作品であるのに対し、この作品は被害者の身内の視点から描くということで作品としては対を成すものです。 もっとも「手紙」は最終的に感動させるストーリー展開であるのにこちらはひたすらやるせない気持ちにさせる作品です。少年犯罪と加害者の人権を守る法律という光市の母子殺害事件を彷彿とさせる筋立てで読後感は余りよくありません。 ただし自分が同様の立場なら・・という意味で非常に興味深いテーマであることには間違いありません。 少年法も加害者の人権とやらを盾にする愚劣な弁護士連中も早晩無くなってほしいものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 東野圭吾らしい重厚で主人公の心理を中心に描写した作品。 実社会でも起こっている非常におぞましい犯罪の被害に自分の家族があったら私も復讐を考えるだろう。 全く関係ない他人の自分勝手な嗜虐性により汚された被害者にもちろん罪は無く、それに反するかのように自らに罪の意識をかけらも感じない加害者の人権を認める必要があるのか?、ましてなぜ更生させなければならないのか? 主人公を追う刑事のつぶやきや関係者の態度からその気持ちを理解しながらも表立って認められないもどかしさとそれを受け入れてはいけないとする主人公の心の痛みが伝わる。 ところで、最後で明かされる秘密は本作に必要だろうか? それを考えて☆4とする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 被害者の家族なら誰もが考えることだと思う。現在の司法制度の問題である、被告の更生に重点を置き、被害者の気持ちがないがしろにされてしまうところを問い詰めた読み応えがある作品だった。自分が同じ立場なら…と誰もが考えさせられる作品であるが、やはり答えはでないだろう。本書では、第3者の立場である旅館の女将の言動が印象に残った。第3者の立場として、どうすべきなのか考えての行動はリアリティがあったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 文体がどうとか人物設定がどうとか、本として面白い、面白くないではなくて、 現実世界の少年法の馬鹿らしさとそれを変えられないくやしさを改めて感じさせられる本でした。 結末が後味悪いという意見をよくききますが、逆に後味スッキリ!な結末だったら この本の意味するものが変わってきてしまうと思うので、 結局あの結末が世間の全てを意味してる気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ストーリー上、胸の悪くなるようなシーンもありましたが、あくまで「普通の人間が見聞を通して、想像の範囲で書いた描写なんだ」と思って読み進めました。 現実の事件は小説にかけないほど残虐なときもあります・・・ そんなわけで読むには忍耐を要しましたが、救いようのないラストでした。 加害者親の「うちの子は悪くない」という態度にはリアリティありましたが・・・・ 復讐物語ではないのでしょうが、現在の少年犯罪の問題点を浮き上がらせるだけで終ってほしくなかったです。 東野さんの力量なら、もう少し加害者や加害者家族をじわじわと「死よりつらいような状況」に追い詰めるような、それでいて犯罪行為にならないという、カタルシスがあるような復讐がかけるのに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 東野作品の中でも、これは失敗作と言えそう。 読後感が、「やられた」ではなく「やっちゃった」になっている。 彼は見事なトリックでいつも読者を楽しませてくれるが、この小説に関してはそこが徒となってしまった。 帯に「社会派サスペンス」と書かれてあったが、じっさい、少年犯罪で苦しんでいる被害者も多い時代に、取り上げている題材は洒落にならないものだ。 直球のメッセージで勝負すべきであって、安っぽいエンタテインメント・トリックを混ぜるべきではなかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 犯罪被害者の遺族の心理という点で、非常に考えさせられると同時に、主人公への共感を余儀なくされる部分がある。小説の中でも、娘を殺された父親の、犯人への復習への執念に対して、ほとんどの登場人物が、何らかの形で支援・声援を送りたがっているのが印象的であった。主人公の行動がどのような形で収束を迎えるか、各登場人物の思惑はどのように収束したか、意外性はやや乏しい気もしたし、煮え切らなさも残るが、最後までスリリングに味わって読んだ。最終数ページは個人的には「やられた」の感想。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 少年に娘を殺された父親の復讐。被害者から加害者になった主人公を追う刑事の複雑な心境。逃亡中に出会った息子を失った女性との交流。一気に読みきってしまう面白さなのですが・・・。狙われる少年はもっと憎らしく、追う主人公はもっと怒り狂って欲しかったと思います。なんとなくありがちなストーリー展開だったのがちょっと残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 東野圭吾の作品というよりは帯封に書かれていた「犯罪被害者の叫びを聞け」という文言に強く惹かれ購入。内容は実にリアルで長峰の娘が蹂躙されるシーンや、その様子を知る事となる長峰の父親として引き裂かれんばかりの怒りと悲しみに暮れるシーンなどは本当に、読んでいるこちらもげんなりする程心が痛む。また犯罪被害者の立場から一転、復讐の鬼と化し娘を蹂躙した少年を血祭りに上げるべく加害者となりながら追跡するところは作者の圧倒的な筆力で一気に引っ張られるという感じで良い。また「犯罪の影に女あり」とはよく言ったもので、長峰はある女の登場によって救われ、またその人生が大きく狂う事になる。ラストについては建前の正義に重きを置いた「これでいいのか?」と思いたくなるラストだった。(少なくとも私はそうでした) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!





