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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全340件 201~220 11/17ページ
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少年犯罪を扱った重いテーマである。 現行の少年法がある限り、なくならない問題であろう。 被害者の父を中心に描いており、復讐がテーマながら 単なる復讐劇に終わらない。 またもう一人の被害者の父から、マスコミの興味本位や 売り上げ至上主義といった点を衝いている。 加害者の反省の弁が最後までないのは、救われない気もするが、 それが現実であろう。 | ||||
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サスペンスというよりも、ヒューマンドラマ。 未成年の犯罪を取り巻く、報道、司法、被害者遺族の感情といった種々の問題を、当事者の立場からえぐりだしていきます。 読み応えがあるのは事実ですが、サスペンスとしての面白みはあまりありません。 映画化されるようですが、映画の様な実写の方が楽しめるのではないでしょうか。 というか、実写化を最初から想定しているような小説ですかね。 小説だからこそ味わえる面白みが少し足りない気がしました。 | ||||
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これは名作です。東野さんの、というより私が今まで読んだ小説の中で、 ナンバー3に入る作品です。 ものすごく分厚い本ですが、夢中で読んでしまいました。 テーマはものすごく重く、後味も決して良いとは言えないですが、 これは読み終わって「あ〜面白かった」というたぐいの作品ではなく、 現在の少年法や、 『警察は市民を守っているのではない。警察が守るのは法律の方だ』 など、色々と考えさせられる事が多く、 読み終わってからもいつまでも余韻が抜けないです。 ただ、ひとつ疑問に思った事は、携帯電話を使うシーンが多く、 電源を入れたら居場所がわかってしまうのではないのですか? (確か酒井法子が逃げ回ってた時、そんなことを言っていた) 推理小説作家がそれを知らないはずはないと思うのですが、 どうしてだろうと、そこだけがひっかかったのは私だけでしょうか?(^_^;) | ||||
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読んだ後に、なんとも言えない気持ちになりますね。 "良い" "悪い" の次元ではなく、人の気持ち、弱さについて考えさせられます。 大事で仕方ない一人娘を、同じ人間とは思えないような酷い仕打ちで奪われたら… 「まぁ、運が悪かったんだ。」なんて諦められる人は、そうそういないと思います。 小説内でも、東野先生は色んな人間の心情をうまく描いているなぁ、と感じました。 他のレビューで「不自然な部分が有る」と仰ってる方がいらっしゃいますが 小説は、リアルに書くことが全てではなく、小説だからこそ出来る無茶もあるのだと思いますよ。 東野先生は、実際にあった事件を元にして書いている部分が多いのですし、 全て事実通り書いたら、それは小説ではなく、ただの記録です。 | ||||
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神戸連続児童殺傷事件、光市母子殺害事件、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件等々の被害者家族が、果たしてこの父親の様に行動出来たか?行動する環境、能力があるならば、行動していたか?甚だ疑問に思った。読み物としたら確かに面白いのだと思うが、何処か短絡的というか、こんなに単純でいいのかという思いが残った。『心にナイフをしのばせて』はノンフィクションなので小説と比べるのはどうかと思うが、余程考えさせられた。 | ||||
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作品のテーマは少年犯罪とのことですが それよりも、事件を担当した刑事・織部の一人の人間としての良心と警察官としての職務の狭間の葛藤 そして娘を失った長峰の社会や少年犯罪に対する視点に力点が置かれた作品でしょう。 もう少し加害少年側の視点にも力を置いて欲しかった気持ちもありますが 作品自体は楽しめました。 | ||||
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これを読んで女子高生コンクリート詰め殺人事件を思い出したのだが、東野氏はこの事件を意識したのだろうか。 ミステリーとしては素直に面白いと思ったが、描写がえげつなくて、顔を歪めながら読まざるを得なく、鮎村がビデオを見て号泣するシーンは電車の中で思わず泣きそうになった。 もうこういう事件は考えるだけでお腹が痛くなる。 なによりも残念なのは、オチだ。 読後は虚脱感に包まれましたとさ。 | ||||
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この作品を読んでいると、とくに光市母子殺害事件のことを思い出される。 自分の欲望を満たすために何の罪もない母と幼き子が惨殺に殺されたあの事件。 そして、反省の言葉のない犯人に本村さんの全身全霊をかけての復讐。 煮えたぎる怒りの感情がこの作品の中にもぎっちり書かれている。 小説としてはかなりのボリュームがありそうだが読んでみるとあまりのリアルさとテンポの良さ、読みやすさが 相まって結局、2日で読んでしまった。 それだけはまってしまうのは、読み手が第3者になってしまわないところだろうか。 娘を殺された父親の感情になってしまうからだ。 少年犯罪の罪の問われ方が問題になっている現代だが まさしく「罪を憎む正義とは何なのか、犯罪者をかばう法律とは何なのか?」を問う。 「刑務所で更正すれば、罪を償える」 そんな甘っちょろいことで被害者の傷は癒されない。 この「さまよう刃」ではその怒りの矛先を犯人に直接向け戦う父親の物語である。 | ||||
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この作者は大変多作である。「多作=低クオリティ」と言うつもりはないが、もう少ししっかり考えて 書いてほしい。 20年前であれば、プロットはともかく筋立ては通用しただろう。しかし映画でもフィクションでもこれ だけリアリティが求められる現在、このような安直なストーリー作りは看過されるべきではない。この 作者が新人で、この作品が文学賞の応募作品であったら「ご都合主義極まりない」という誹りは免れない のではないか。 平凡なサラリーマンがある日突然犯罪被害者家族になり、加害者に復讐を決意する。ここまでは理解 できる。しかし現実ならばこれ以降のストーリーがあれだけとんとん拍子に進んでいくはずがないし、 進んではいけないのである。何のことかは未読者の方のために言えないが、まさに突っ込みどころ 満載である。所有しているだけで住んでないマンションとか、どんな大富豪なんだよ。 復讐の顛末も相当に早い段階で読めてしまうし、ラストに至っては悪夢である。夢オチの次に悪いぞ。 こんな解決の方法はとっくの昔に禁じ手になってると思ってた。 もうこの作者の本を読むことはないだろうな。「こんなもんでしょ」ってな感じで作品出されても迷惑。 こういうのが無批判にもてはやされる現状そのものに問題があるんだろうけど。時間を損した。 | ||||
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映画鑑賞後、 どうしても原作を 読みたくなり手にとりました。 著書通読後、 映画を鑑賞されたかたの、 評価が割れた理由がよくわかりました。 両方を観た感想としては、 甲乙つけがたいのが率直な気持ち。 やはり、名著の映像化は難しい。 だが、特にラスト。 わたしは、映画よりも原作のほうが好きです。 | ||||
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東野さんの本は大体が読みやすい。 普段読書をされない人でも読めるんじゃないでしょうか? この作品、 一つの「密通者」の話以外は、 読者の思ってる方に概ね進んでゆくので 「厚い」と思う本でもすらすらと読めます。笑 ただ最近… ゴルフの話が出て来る事が多いのですが、 出来れば「しない」人には解らないので、 ギミックは他のものを使ってほしい所…。笑 世の中には… 世法という大衆感情というものがある…。 それから法律という国法がある…。 この本はこの二つのせめぎ合いである。 しかし、本当にそれだけだろうか? 「道」という映画がある。 この世は死んだら終わりとしてしまえば、 人間は結局好き勝手にして死んでゆく事になる。 しかしそれをしないのは良心の存在があるからだ。 「良心の感じているもの」はきっと「因果律の存在」だと思いたい。 どこまでも形而上ではあるが、 その哲学は「在る」と信じたくなる…。 そんな宇宙を貫く様な普遍的な「哲学」にすがりたくなる本です。 そうでないと、ここに出てくる人たちはうかばれない。 「人間らしさ」とは何か?を考えさせられます…。 興味のある方には特にさらに「すぐ読めます」。笑 ただし、残忍な話が多く出ます。 気分の悪く成られる方は、 かなり後のペンションのカレンダーという所以外は 飛ばして読んでも、 後で話のつじつまが合わ無くなることは有りませんので 安心して飛ばして読めますよ。笑 多くの「ありのままの声」が、現代の病理性を明らかにする… そんな本です。 作者の問題提起には私は賛成出来るほう。 お奨め。 | ||||
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東野圭吾は殆どハズレはないけれど、これはとても良かったです。いつもテンポの早いストーリー展開が見事です。このストーリーはあまりにも悲しくせつなく可哀想。私としては最後は主人公に思いをとげてもらいたかった・・・。何かくやしい!!! それ位夢中でした。 とにかく最後まで息も抜けず緊張したまま読んでしまいました。 | ||||
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よく、死刑反対を唱える人がいます。 それを見るたびに、自分は思うことがあります。 「もしあなたの愛する家族が、理不尽に惨殺されたとしても、あなたはその加害者を 許し、死刑にしないでくれ」と言えるのか?と。 もし、そう言えるなら、あなたは人として何かが欠落していると言いたい。 もし、そう言えずに死刑にしろと叫ぶなら、あなたはキレイ事を言うだけのクズだと言いたい。 自分には、妻と二人の子供がいます。 もし、この家族に何かあったら。 自分は、何もかも捨てて、加害者を葬ります。 葬る前に刑務所に入ったら、一日も早く出てくることだけを祈り、自らの手で 地獄の裁きを与えます。 ・・・これが、人として、親として、家族としての本質ではないでしょうか。 法律は、加害者を守り、被害者を苦しめるものです。 大学時代法学部だった自分は、この実態をまざまざと感じて、法曹界に入ることを きっぱりとあきらめました。 法律は、何もしてくれない。 世論は、キレイ事を並べ立てるだけ。 そんな世の中、この主人公のとった行動は、自分は「正義」だと思います。 この作品を読んでいると、なんともいえない気持ちになります。 | ||||
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東野圭吾の本…だよね?? と、何度か思いながら最初の「犯行の様子」を読みました。 父親と同じように怒りながら、読みました。 怒るにつれこの犯人を許せなくなり、いっそ復讐されてしまえばいいとも思いました。 その時に気づきました。 この「復讐されてしまえ」という思いを読者から引きだしたかったのだろうと。 父親の復讐が成功するのかどうか見届けたくて、一気に読み終わってしまいました。 なんともやるせない。 なんともやりきれない。 最後のあっさりとした感じが、なにかこう放り出された気がしてなりません。 | ||||
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非常に重いテーマです。クライマックスは、心の中で思い描くシーンとは、違うシーンであってくれと祈りながら読み進めました。でもやっぱり想像通りの哀しいクライマックスシーン。映画のスローモーション(本当の映画では、スローかどうか知りませんが。)が目に浮かぶようなシーンでした。最後の謎解きは、さすが東野マジック。悲しいだけでは終わらせません。非常に考えさせられるラストとなりました。 新参者 容疑者Xの献身 (文春文庫) | ||||
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なんか拍子抜け。映画化されるので、妻が持ってたぶんを読んでみました。 衝撃の問題作とのうたい文句とは裏腹に、あっさり書かれた感が・・・・ これで少年法の問題点をうんぬんいうのは、片腹痛い・・・・ 性描写もえげついとの評価のあるが、あんなもんでは? | ||||
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少年法を題材にした作品であるが、非常に鋭い感性で適確に 登場人物の心情が表現されている。 東野圭吾の作品の中でも、特異な作品ではないか。 「少年は更生されなければならない」 これは、口では誰でも言えることであるが、自分の子供が 陵辱された上殺されたりしたら、、 長峰と同じことを考えるのは当然である。 少年法については、世の中でもっと議論されるべきだと思うし 性犯罪については、罰を与えることに加え、顔を公表することや ホルモン療法等も考慮すべきである。 少年法、性犯罪については、きちんとした議論が必要であると考える。 | ||||
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500頁の大作ながら、引き込まれ、一気に読んでしまいました。 読んでいて、正直目をそらしたくなる様な性表現が随所に出てきます。 読後もすっきり爽快、万事解決という訳にはいきません。 しかしそれは被害者遺族の心理を理解する為に必要なものと思います。 そして被害者遺族の傷み、悲しみ、絶望、虚しさ、怒り、迷い等を見事に描き切っています。 「ある一人の被害者遺族の暴走」で終わらせず、事件に関わる一人一人がそれぞれの立場で、正義と司法の在り方、少年法と更生の問題、被害者遺族が事件後も更に傷を負っていく不条理を考えさせられます。 被害者遺族の父親が決して激昂型ではなく、静かに冷静にある時には礼儀正しく「復讐が罪なのは解っている。それでもやらなければならないのです」という心理に至るまでの描写は鳥肌が立ちます。 「司法社会において個人の報復は罪だ」「少年には更生の可能性がある」言うのは簡単ですが、是非この作品も読んでみて欲しいです。 | ||||
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映画が公開になると言うことで読みました。 初めの方の数十ページ(事件が始まるところ)は少し気分が悪くなりました。 これも作者の文才なのでしょうか? 誰もが「気持ちは分かるが復讐は駄目」と思うところですが、、、 実は東野圭吾さんの小説は初めて読みましたが、推理小説ではなく、結構なボリュームの本ですがあっという間に読み終えました。 さまよう刃 (角川文庫) | ||||
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「警察は市民を守っているわけじゃない。 警察が守ろうとするのは法律のほうだ。」 これは作中でのセリフだ。 納得させられた。 読んでいて、 警察は被害者のために加害者を捕まえるのではない と漠然と感じからだと思う。 このセリフを言った人物が、他ならぬ「彼」だったからこそ よりこの言葉に説得力がある。 それならば 法律は何を守っているのだろうか。 | ||||
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