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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 201~220 11/18ページ
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| なぜ著者は彼を殺してくれなかったのか。 もんもんとする気持ちと付き合わざるおえません。 今後も色んな事件がニュースで報道される度に、本書の結末を思い出すでしょう。 「誰を裁き、誰を守るための法律か、警察か」そう考えされられます。 この気持ちを読む人の心に宿すのが目的だったような気もしてきます。 考えさせられる一冊、是非ご一読を。 | ||||
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| つらい小説です。最愛の一人娘を二人の獣に、ただ欲望だけのためにまるで玩具のように陵辱されたうえ殺されたと知った父親が主人公です。 しかも犯人はその様子をおもしろ半分にビデオに撮っており、そのビデオで娘の最後の姿を見てしまった父親。 その父親がとった行動の是非を読者に問いかけます。 この小説を読んでいる間中、私は救いを求めていました。救いなどないことが判っていながら。 しかし私は娘を獣に殺された父親になんとか救いをと、作者・東野氏に対し心の中で手を合わせていました。 そう、私はたとえば藤沢周平氏が小説の中で、主人公の下級武士に一分をたててやるように、 割り切れない悲しみの中にも何らかの救いを用意してやって欲しかったのです。 小説中、東野氏は主人公・長峰重樹に次のように語らせます。 「法律は人間の弱さを理解していない」と・・・ 果たしてこの結末に救いはあるのでしょうか。 | ||||
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| あらすじを読むだけで重苦しく、救いの見えない物語だ。無駄の無い描写は冒頭からただならぬ雰囲気を醸し出し、誰もが救いの見えない結末を想起する。復讐しても許せる人物と、復讐されて然るべき人物という極端な人物設定が用意されているのは古典的だが、これほどの陰惨さで描かれる「現代の」仇討ちを読んだことが無かった。 『さまよう刃』は、「そんなことは分かっている」の先を示した物語だ。 「そんなこと」とは、「人が人を殺めてはならないこと」であり、「男が女を無理矢理犯してはならないこと」であり、「仇討ちをしてはならないこと」だ。法は、人に「そんなことは分かっている……」と言わせ諌める抑止力(のはず)だ。だが主人公の長峰にとっては、「そんなこと」は彼の覚悟を萎えさせるものにはならないし、萎えぬよう「訓練」すらしているのだ。 息詰まる追走劇の果てに待っていたその「瞬間」、これは刑事の物語だったのかもしれないと思った。刑事すら犯人の心情を深く理解し、正義に疑念を漏らすこの物語は、何とも言えないやりきれなさを残す。 | ||||
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| 以前ガリレオは読んだことがありましたがそれから東野圭吾さんの本に触れる機会がありませんでした。 この本は映画化されて知りました。 テレビでの映像が気になって、本を読んでみようと思い購入しました。 父親の復讐ということはわかってましたが、どんな理由で復讐するのか知らないまま読みすすめたので本当に内容を知ったときは衝撃的でした。私はまだ親という立場にはなっていませんが娘さんがひどい目に遭わされて、本当に許せないような少年たちがいて、でも法律は少年を守るために存在している。私には衝撃的でした。未来明るい女の子となんの目的もなく獣のように生きる少年、どちらの命が重いのでしょうか。命の尊さは同じかもしれませんが少年に同情はできませんでした。ラストも私にとっては衝撃的でした。とても考えさせられる小説でした。 | ||||
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| 東野氏の小説は、「容疑者Xの献身」「手紙」に続いて3冊目です。 少年法の無力さを訴えているんですが、 文中に出てきた言葉がかなりやるせなく、また同意させるものでした。 例えば、 「(少年)法というのは、加害者を構成させるためにある。被害者には何もしてくれない」 とか、 「この拳銃は少年を守るためにあるのだ」(ラストの方) など。 一文一文が重く、考えさせられ、とても面白かったです(笑えるという意味ではないですよ)。 | ||||
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| 映画が公開されてたということもあり、テーマも内容も一級品です。娘を殺された親が少年法に守られている悪ガキ相手に復讐を加えていく・・・。被害者の親でもあり、加害者になった主人公に同情しながら読み進めいたので、最後の結末は期待外れ。スカッとしない結末に残念ではあるが、少年法の欠陥を東野圭吾自体が指摘しているような感じを受けました。 | ||||
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| 本書は、『容疑者Xの献身』『白夜行』など数々のヒット作を世に送り出し、現在〈いま〉や大人気のベストセラー作家である東野圭吾氏が’『週刊朝日』〈2003年9月〜2004年9月〉に連載され、2009年10月10日に映画化(監督:益子昌一、主演:寺尾聰)公開された復讐劇のサスペンス小説である。 神戸連続児童殺傷事件(1997)や光市母子殺害事件(1999)以降、マスメディアなどで何かと話題となる少年法(少年犯罪)問題をテーマとしており、特に光市事件で当初重罪を犯した割にはそれに見合わない判決を下され、被害者遺族の沈痛な面持ちの光景を目にした人は多いはず…。そうした事を踏まえて、無意識のうちに感情移入をしながら読まれた方も多いのではないだろうか? 娘の復讐に走る主人公・長峰重樹や間接的だが加害者グループに加担してしまった事に後悔する少年・中井誠、指名手配を受けた長峰の正体を知りながらも彼に協力するペンションの娘・丹沢和佳子、今回の事件を捜査し、長峰の行方を追う警視庁捜査一課の若手刑事・織部孝史、ベテラン刑事・真野、二人の上司である班長・久塚、といった主だった登場人物の設定や心理描写がよく描けており、特に物語の諸悪の根源である加害者リーダー・菅野快児がなかなか登場しないのでイライラとハラハラしながら読み進む事になるが、物語の構成がよく出来ているのでグイグイと引き込まれるようにこの世界観に入り込み、大いに堪能した。 読者としては、ただただ復讐を遂げさせたい思いがある一方、丹沢和佳子と同じ思いで主人公・長峰に思い留まってほしい気持ちにもなる。ただ多くの読者の指摘どおり、読後感はなんともやるせない気持ちになる。他の少年犯罪物も同様であるが重いテーマを扱っている以上、スッキリした結末とはいかないものだ。 | ||||
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| 以前この人の文章を読んで、何故こんなに売れてるんだろうと思い、もう買う気が無かったのに読む本に迷いランキングに引かれ手にしてしまった、やっぱり誰にも感情移入出来ず取り敢えず筋のみを追い、読了。 よっぽど相性が悪いのだろうな、人物描写に悪態付く事多数、もう手に取りません。 | ||||
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| 映画化したということで原作を読みました。 面白いんですけどね、結末までは。 娘を惨殺された父親の無念が晴らせないまま迎える急展開する尻つぼみな結末に なんとも言えない後味と怒りがこみ上げました。 少年法への問題提起を訴えたかったとしても その提起に大きなメッセージ性もなく 主人公に感情移入してしまった読者の心を 弄んだと言っても過言ではないかもしれません。 また「24」などのアメリカドラマをよく観ている人には 「なぜ犯人は捕まらないの?」気になって仕方がないのでしょうか。 電話の発信着信履歴を調べない無能な警察なんているのでしょうか? 携帯電話の微弱な電波を調べない無能な警察なんているのでしょうか? 素人でも判る捜査方法のツメの甘さが目立ちました。 | ||||
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| 「さまよう刃」は昨年読みました。最初の方は結構リアルな描写でちょっと目を背けたくなるような感覚を受け、物語が進むにつれて、「自分がこの主人公だったらどうするだろうか?」と葛藤しながらあっという間に読み終わったことを覚えています。子を持つ親としても、非常に考えさせられるテーマの小説でした。映画ではこの小説の深いテーマがどこまで表現されているのかな? | ||||
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| 少年犯罪を扱った重いテーマである。 現行の少年法がある限り、なくならない問題であろう。 被害者の父を中心に描いており、復讐がテーマながら 単なる復讐劇に終わらない。 またもう一人の被害者の父から、マスコミの興味本位や 売り上げ至上主義といった点を衝いている。 加害者の反省の弁が最後までないのは、救われない気もするが、 それが現実であろう。 | ||||
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| サスペンスというよりも、ヒューマンドラマ。 未成年の犯罪を取り巻く、報道、司法、被害者遺族の感情といった種々の問題を、当事者の立場からえぐりだしていきます。 読み応えがあるのは事実ですが、サスペンスとしての面白みはあまりありません。 映画化されるようですが、映画の様な実写の方が楽しめるのではないでしょうか。 というか、実写化を最初から想定しているような小説ですかね。 小説だからこそ味わえる面白みが少し足りない気がしました。 | ||||
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| これは名作です。東野さんの、というより私が今まで読んだ小説の中で、 ナンバー3に入る作品です。 ものすごく分厚い本ですが、夢中で読んでしまいました。 テーマはものすごく重く、後味も決して良いとは言えないですが、 これは読み終わって「あ〜面白かった」というたぐいの作品ではなく、 現在の少年法や、 『警察は市民を守っているのではない。警察が守るのは法律の方だ』 など、色々と考えさせられる事が多く、 読み終わってからもいつまでも余韻が抜けないです。 ただ、ひとつ疑問に思った事は、携帯電話を使うシーンが多く、 電源を入れたら居場所がわかってしまうのではないのですか? (確か酒井法子が逃げ回ってた時、そんなことを言っていた) 推理小説作家がそれを知らないはずはないと思うのですが、 どうしてだろうと、そこだけがひっかかったのは私だけでしょうか?(^_^;) | ||||
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| 読んだ後に、なんとも言えない気持ちになりますね。 "良い" "悪い" の次元ではなく、人の気持ち、弱さについて考えさせられます。 大事で仕方ない一人娘を、同じ人間とは思えないような酷い仕打ちで奪われたら… 「まぁ、運が悪かったんだ。」なんて諦められる人は、そうそういないと思います。 小説内でも、東野先生は色んな人間の心情をうまく描いているなぁ、と感じました。 他のレビューで「不自然な部分が有る」と仰ってる方がいらっしゃいますが 小説は、リアルに書くことが全てではなく、小説だからこそ出来る無茶もあるのだと思いますよ。 東野先生は、実際にあった事件を元にして書いている部分が多いのですし、 全て事実通り書いたら、それは小説ではなく、ただの記録です。 | ||||
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| 神戸連続児童殺傷事件、光市母子殺害事件、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件等々の被害者家族が、果たしてこの父親の様に行動出来たか?行動する環境、能力があるならば、行動していたか?甚だ疑問に思った。読み物としたら確かに面白いのだと思うが、何処か短絡的というか、こんなに単純でいいのかという思いが残った。『心にナイフをしのばせて』はノンフィクションなので小説と比べるのはどうかと思うが、余程考えさせられた。 | ||||
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| 作品のテーマは少年犯罪とのことですが それよりも、事件を担当した刑事・織部の一人の人間としての良心と警察官としての職務の狭間の葛藤 そして娘を失った長峰の社会や少年犯罪に対する視点に力点が置かれた作品でしょう。 もう少し加害少年側の視点にも力を置いて欲しかった気持ちもありますが 作品自体は楽しめました。 | ||||
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| これを読んで女子高生コンクリート詰め殺人事件を思い出したのだが、東野氏はこの事件を意識したのだろうか。 ミステリーとしては素直に面白いと思ったが、描写がえげつなくて、顔を歪めながら読まざるを得なく、鮎村がビデオを見て号泣するシーンは電車の中で思わず泣きそうになった。 もうこういう事件は考えるだけでお腹が痛くなる。 なによりも残念なのは、オチだ。 読後は虚脱感に包まれましたとさ。 | ||||
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| この作品を読んでいると、とくに光市母子殺害事件のことを思い出される。 自分の欲望を満たすために何の罪もない母と幼き子が惨殺に殺されたあの事件。 そして、反省の言葉のない犯人に本村さんの全身全霊をかけての復讐。 煮えたぎる怒りの感情がこの作品の中にもぎっちり書かれている。 小説としてはかなりのボリュームがありそうだが読んでみるとあまりのリアルさとテンポの良さ、読みやすさが 相まって結局、2日で読んでしまった。 それだけはまってしまうのは、読み手が第3者になってしまわないところだろうか。 娘を殺された父親の感情になってしまうからだ。 少年犯罪の罪の問われ方が問題になっている現代だが まさしく「罪を憎む正義とは何なのか、犯罪者をかばう法律とは何なのか?」を問う。 「刑務所で更正すれば、罪を償える」 そんな甘っちょろいことで被害者の傷は癒されない。 この「さまよう刃」ではその怒りの矛先を犯人に直接向け戦う父親の物語である。 | ||||
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| この作者は大変多作である。「多作=低クオリティ」と言うつもりはないが、もう少ししっかり考えて 書いてほしい。 20年前であれば、プロットはともかく筋立ては通用しただろう。しかし映画でもフィクションでもこれ だけリアリティが求められる現在、このような安直なストーリー作りは看過されるべきではない。この 作者が新人で、この作品が文学賞の応募作品であったら「ご都合主義極まりない」という誹りは免れない のではないか。 平凡なサラリーマンがある日突然犯罪被害者家族になり、加害者に復讐を決意する。ここまでは理解 できる。しかし現実ならばこれ以降のストーリーがあれだけとんとん拍子に進んでいくはずがないし、 進んではいけないのである。何のことかは未読者の方のために言えないが、まさに突っ込みどころ 満載である。所有しているだけで住んでないマンションとか、どんな大富豪なんだよ。 復讐の顛末も相当に早い段階で読めてしまうし、ラストに至っては悪夢である。夢オチの次に悪いぞ。 こんな解決の方法はとっくの昔に禁じ手になってると思ってた。 もうこの作者の本を読むことはないだろうな。「こんなもんでしょ」ってな感じで作品出されても迷惑。 こういうのが無批判にもてはやされる現状そのものに問題があるんだろうけど。時間を損した。 | ||||
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| 映画鑑賞後、 どうしても原作を 読みたくなり手にとりました。 著書通読後、 映画を鑑賞されたかたの、 評価が割れた理由がよくわかりました。 両方を観た感想としては、 甲乙つけがたいのが率直な気持ち。 やはり、名著の映像化は難しい。 だが、特にラスト。 わたしは、映画よりも原作のほうが好きです。 | ||||
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