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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 161~180 9/18ページ
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| 家族を守るため愛する人を守るため不幸にも殺人を犯してしまうのと違い、同じ殺人でも、快楽の為あるいは人を殺めても罪のひとかけらも感じない人間は小説の世界だけでなく現実の世界にも存在する。しかし何が悲しいかと言えば、快楽の為に愛する者を殺した人間に復習をする人間を法の力ではどちらも重き裁きを与えざるを得ない事だ。この小説から、警察は市民を守る事が仕事ではなく法を守る事が仕事だということに気づかされた。そうでないと社会の秩序は保たれないということは分かるけれども、なんともやるせない気持ちが残る小説だった。 | ||||
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| この世でたったひとりの溺愛する娘を、人間性の無い野獣のような少年たちによって、陵辱された挙句この世から葬り去られる。その男は復讐に燃え、殺人鬼となる。社会はこれを批判するのか、肯定するのか― 法治国家のこの国では、少年犯罪に対する処罰が甘く、人を殺めても数年で社会復帰することもありえる。しかし、それでは被害者の遺族はけっして納得することができない。かといって、この小説の主人公のように、被害者の遺族が敵討ちをするのは善なのか?いや、悪だろう。負のスパイラルに陥るだけだ。 500頁にわたる長編小説だが、話の展開が早く読みやすい為、いっき読みできる。 少年少女にも、被害者または加害者に共感できる部分があると思う為、ぜひ学校の図書室に置いてもらいたい。また、その親御さんも読むべき一冊だろう。 | ||||
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| 基本物語の内容に引き込まれてしまう為、 暗い話を読む前はある程度覚悟をしてから読み始めるのですが・・・ こちらの作品は予想以上に悲しい結末、 ただただやるせない気持ちでいっぱいです。 愛する娘を殺された父親が犯人に復讐をする行為は、 道徳的に考えればやられたらやり返す行為は間違っているでしょう。 でも私は主人公を支持します。 被害者遺族になってしまった以上、心から笑える日ってくるのかなと思います。 犯人が罪を償い、事件から年月が経ち遺族が新しい人生を歩みだしたとしても 自分の身内が殺されたという事実は、しこりとして一生残り続けるのではないでしょうか。 でも途中、主人公を助けてくれたペンション経営の女性が言うように 主人公が罪を犯してしまったらそれこそ新しい人生は送れないし、 罪人として罪を償っていかないといけません。 自分が主人公の立場ならどうするのか、被害者を守ってくれない法律、 深く考えさせられる作品です。 | ||||
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| かなり最初からはまってみてしまいました。話は端々と進んでいくのに だんだん主人公に感情移入してしまいました。 生々しい表現が多いので目を背けたくなる場面もあるのですがそれも主人公の味方をしたくなりますね。 おすすめです。 | ||||
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| ミステリーとサスペンスのジャンルで数多くの作品を出している東野圭吾さん。 本作にジャンルをつけるとすれば、「心情」ではないか。 妻を失った長峰が唯一の生きがいとしていた高校1年の一人娘。 彼女が少年たちにレイプされた上に殺害された。 しかし犯人が未成年のために逮捕されても罪は問われない。 復讐することが罪を償い、娘への弔いだと信じて長峰は犯人を追う。 正義とは何か。 誰が犯人を裁くのか。 法は何を守るのか。 愛する娘が見も知らぬ少年たちに人として扱われることなく蹂躙される映像を長峰が観てしまい、獣のように咆哮したときは涙が止まらなかった。 一つの作品で一度涙ぐむことはあっても、何度も涙ぐんだのは本作が初めて。 娘への思いや、自首への葛藤、復讐を果たそうと行動する長峰に、何度も涙した。 法が守るものは被害者ではなく犯罪者なのではないか、という問いかけも心に響いた。 本作を読んでいて、私は宮部みゆきさんの「模倣犯」を連想した。 「模倣犯」は殺人者の心情を描いた作品であり、 「さまよう刃」は被害者の心情を描いた作品。 どちらも単なるフィクションではなく、現実にありそうで語られない人物の心理に焦点をあてている。 事件が起こればそこには様々な人のドラマがあるわけだが、これを描いた作品というのは意外に少ない。 だからこそ、そこに強い訴えかけがあり、読む側は心揺さぶられるのではないだろうか。 | ||||
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| 白夜行、幻夜などと似た読後感です。 ラストにはどうしても納得いかない感がのこります。 やっぱあいつには相応しい最期を・・・ てな感じで しかし全体のストーリー展開は面白く グイグイ読み進んで行きますねぇ さすがです。 | ||||
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| 大衆小説なんだから、あわよくば少年法の問題に一石を投じようとしなくていいんじゃにでしょうか?もっとハラハラドキドキして爽快な復讐劇で最後ようやった!って感じにしてほしかったです。あぶはちとらず | ||||
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| 途中で何となく結末は予想がついてしまって、いつもの東野作品のように「やられた!」というのはありませんが、ぐいぐい引っ張って読ませて行くところは流石「お見事!」 宮部みゆきさんの「模倣犯」とシチュエーションが似ていながらテーマが違います。 大変重い作品ですが、ぜひ子供を持つ親には読んでほしいと思います。 | ||||
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| 東野圭吾はこういう現実的な問題を物語にして読ませるのが実にうまい 単なるアクションや平板な仇討ち物語になどなりようもない等身大の登場人物 そして、矛盾は矛盾のままに提示される 今やこういう事件はいつ、誰の身に降りかかってもおかしくない 正しい結論など出せなくても、そういう問題の中で我々は生活していかなければならない 読んで損のない一冊 | ||||
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| 一気に読みましたが。子を持つ親としては読んでてつらい内容でした。 ラストでの主人公の扱い方にちょっと不満で、 主人公だけでなく、読んでる私たちも報われない。 読後には疲れだけが残りました。 しかし、グイグイひきこまれたのはさすがです。 | ||||
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| 愛娘が見知らぬ少年達(いや、野獣達?)によって強姦され、命を奪われた主人公が、復讐を果たすべく、その犯人の一人を殺害し、もう一人への復讐にも執念を燃やす。 娘が突然にして理不尽な形で殺された父親という立場であれば、本当の憎しみ、怒りをぶつけるためには、自らの手で殺すしか方法はないであろう。 でも、冷静に考えてみれば、たとえ自分の娘を殺した相手だからといって、復讐という形で殺す、そんなことが許されていいのか? ・・・読み進めるうちに、そんな二つの思いが交錯していた。 「人を殺してはいけない」なんて、理由を説明しなくても、小学生でも分かっている。 でも、「罪を憎んで人を憎まず」なんて綺麗ごとで片付けられる問題でもないだろう? ここでは、犯人が未成年であるということで、少年法に則って裁かれるということにも着目している。 この犯人達は、それによって自分達が重い刑罰を受けることがないことを分かっている。例え少年院とかに入ったとしても、数年で出てきて、普通に生活できるのが現実である。そして、自分達がどんな形で何人殺そうが、「そんなことは知ったこっちゃぁない」「とっくにケリがついた」と平然とした顔でいられるであろう? 今の少年法、法律は、ここに出てくる鬼畜達のような者を付け上がらせるだけだ、そんな奴らに「更生」やら「社会復帰」やらの余地があるわけないだろう?・・・そんな感情が湧き上がるのである。 未成年による凶悪犯罪と言うと、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」「神戸連続児童殺傷事件」などが有名だが、やはり、ここで指摘されているように、加害者の人権が保護され、被害者は蔑ろにされているということが問題であった。実際に、一部では実名報道がされ、物議を醸したが、「野獣に人権はない」などという主張もあった。数年前、ある少年事件で、現職の大臣は「(少年の親を)市中引き回しの上、打ち首に」と発言し、これも物議を醸した一方で、共感する声もあった。そんなことも思い出される。 人間は決して、感情だけで生きている生き物ではない。凶悪殺人犯は憎いから殺してしまおう、さらし者にしてやろう、そんなことが許されては社会が成り立つわけがないのだから・・・ そんな深い部分を考えさせられた。 | ||||
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| つい最近テレビ映画を観た後、本作品を読んだ。小説の映像化は常々、原作に及ばないと確信していたものの、さすがに終結は映画の方が圧倒的に迫力があり、素晴らしかった。逆に言えば原作は尻切れトンボのように後味が悪かった。東野作品の特徴として犯人の人物像を極力描かないのは意図があるのだろうか。せっかくの作品が台無しだ。同様なことは「天空の蜂」についても言える。一般文学351作品目の感想。2011/03/17 | ||||
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| 重大な少年犯罪の被害者(特に家族を失った者)が抱いてしまうやりきれなさが見事に描かれています。加害少年が本当に腹立たしい奴に描かれているので、主人公を応援する第三者という気持ちで、はらはらどきどきして読み進めてしまいます。ただ、サイコメトラーEIJIに似たような話があったなと気になってしまいましたが。 | ||||
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| あらすじを読んだだけで結末が予想できるしょぼいオチ。それに主人公を匿う女性の理由も理解できない。一体何が面白いのか全く分かりませんでした。 | ||||
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| 東野圭吾さんの作品ということでなんとなく購入しましたが、内容は非常に重苦しいもので、読むのがつらいがいっきに読み終えてしまうものでした。読み返したいが、気が引ける作品であり、絶対に読んでほしいが、オススメしたくい作品です | ||||
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| TUTAYAで、お薦めというポップが付いていたので、購入してみました。感想としては、少年事件という非常に重いテーマを、テンポ良くいっきに最後まで読ませてしまう表現に驚かされました。そして、最後の終わり方も、個人的にこの形は結構好みです。ただ、読み終えて感じる余韻を、私はかなりの間引きずってしまいました。 | ||||
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| 読んだ後に、読んだことを後悔した。内容がエグいし、残念としか言いようがない。 | ||||
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| ビックリするぐらい読後感は最悪だった。ただ東野圭吾としては凡作かなと思ったのは、オリジナリティがないってこと。「残虐非道な犯罪を犯しておいて、少年法で厚く守られる加害者」ありきたりですね。そして、こんだけ社会啓発的なことを書いといて結局結論は「俺たちは悩み続けるしかないんだ」みたいな。なんだそれ。東野圭吾こそ、作品中に出てくる"ありきたりなことしかいえないコメンテーター"じゃないのかと。結局東野圭吾自体も、少年法の問題点を「面白そうなネタ」としてみておらず、単に利用してるだけっていう。そういう意味では、文章力はあるけど中身はないよね。社会啓発的に。 | ||||
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| 鬼畜としか思えないような蛮行を犯した少年その蛮行により唯一の家族、大切な娘を殺された父親少年法、遺族の思い、人を裁くということ、復讐それをテーマに物語は進んでいく。が、途中から確かに、ぐいぐいと物語を読ませてはいくのだが何か物足りない。小説としての奥行きが足りないように思えてならない。登場人物たちはどんな人物なのか。何を考え、何を好み、嫌う人なのか。ほとんど描かれていない。描かないことで、人物を特定しないどこにでもいる普通の人物、読者の身近な人物をとさせようとしているのかもしれないのだが、むしろストーリーを追うだけの筋書きだけになってしまっているように思えてならなかった。せっかくの社会派テーマが単なるサスペンスドラマに過ぎない感じがした。とっても残念。 | ||||
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| 東野氏の作品は今までに30作くらいは読んだと思いますが、その中では、一番イマイチに感じました(好きになれないのは、「白夜行」ですが……)。最後の最後でミステリらしい部分を感じたものの、それまでの描写と雰囲気が異なるため、私には、このような書き方にする必然性があったのか、疑問に思います。また、長峰への密告も、よく分かりませんでした。「その男」は、何故、加害者がカイジ達だと分かったのでしょうか?これ以上はネタバレになるので割愛します。読み返す気力もありませんし。カイジのその後や「言葉」なども入れてほしかったですね。消化不良です。「女子高生コンリート殺人」が発覚した1980年代後半ならタイムリーかもしれませんが、2004年に発行とは……少年犯罪物がゴロゴロしている現在では、ベストセラー作家にしては、「平凡」な作品という印象で、残念でした。 | ||||
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