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さまよう刃



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【この小説が収録されている参考書籍】
さまよう刃
さまよう刃 (角川文庫)

さまよう刃の評価: 3.82/5点 レビュー 350件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全350件 81~100 5/18ページ
No.270:
(4pt)

加害者を守る法律、それを守る警察。「考えるな」は正解なのか。

唯一の肉親である一人娘を、
鬼畜な未成年に蹂躙され人ともいえぬ所業で無惨にも殺された父親。
その父親が心に決めた、仇討ち を追う物語。

読んでいる途中でもうすぐ二歳になる娘の寝顔をみていると、何とも言えない気持ちでした。

十数年前は同じように誕生を喜ばれ、なにもできない小さないのちだったのに。
方向を違っていたことは確かですが、加害者の親に愛情が全くなかったわけでもなく。
加害者のような未成年が現実社会でも増える中で、その部分が特にリアルだなあと思いました。

さまよう刃 とは被害者の父親が振りかざそうとしている刃、現代にはびこる加害者の刃、警察という組織に属す個人の持つ正義の刃色々な意味があるのでしょう。

数年前に起きた、未成年の少年が集団登校の列に無免許で突っ込んだ事件を思い起こしました。
警察とは、法律とは、ある意味で加害者を守るものであるというやるせなさ。加害者が未成年であれば、特に手厚く守られる「未来」。
未来への展望を奪われた遺族を、誰も何も救ってくれない。
たとえ事件によってその後法律か改正されたとしても、きっと自分の時間は止まったままでしょう。

遺した方も、遺された方も、
理不尽で、哀しいですね。本当に。

一方すらすらと読みやすい文章に好感は持てますが、被害者の娘さんに関する記述が事件に関してだけであったり、名前だけで各人の性格などが不明瞭な警察の方々など、登場人物のキャラが全体的に弱いのかな?と感じました。

現代にはびこる悪、遺された被害者家族の絶望。
そういった部分はやはり宮部みゆきさんの「模倣犯」等のほうが心に突き刺さります。
さまよう刃Amazon書評・レビュー:さまよう刃より
4022579684
No.269:
(4pt)

何が正しいのか?

法治国家において敵討ちは禁止されている。 そんなことが許されたら秩序は保てない。 しかし、それならばなおさら、犯した罪に対して然るべき罰が科せられるべきではないか? 自分が被害者遺族だったら、主人公と同じ気持ちになってしまうのではないかと思った。 未成年は将来の更生の可能性を守るために少年法で守られている。 しかし殺された被害者に将来はないのだから。
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4022579684
No.268:
(5pt)

東野圭吾さん凄いなぁ

少年の犯罪の描写がリアルでキツかったですが、本当に考えさせられる作品。 父親の気持ちを考えると本当やるせないです。 ラストのシーンはちょうど電車の中でしたがエマちゃんへの思いのところで泣きそうになるのを懸命にこらえました。 家で一人だったら号泣してたところです。 改めて東野圭吾さんを尊敬する作品になりました。 でもその日は旅行だったのですが悶々としてしまいました。
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4022579684
No.267:
(4pt)

とても面白かった。(ネタバレあり)

ストーリーは非常に面白くあっという間に読めました。
ラストは報われないと思いました。
しかし、いくつか気になりました。

冒頭の犯行を犯すときの犯人の性格や描写、犯行グループ内での力関係などはリアリティーがあるものでしたが、逃亡してからはさっぱりです。
若い悪党がそんなところで何日も暮らせるか、暮らそうとするか?
そもそも逃亡した動機や最後の無意味な抵抗も「ばかです」の一言では、納得いきづらい。

また、長峰は頻繁に携帯を使用しているが、基地局である程度の位置がばれると思う。

最後のリーク元のネタばらしについては、一応どんでん返し的なものも入れておこうという程度のものと思え、釈然としませんでした。

そう言えば娘の携帯はどうなったんでしょうか。
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4022579684
No.266:
(4pt)

あまりにリアルでそしてあまりにむなしい。

夢中になって一気に読んだ。読ませる作品。恐怖、怒り、そして生きる勇気。あまりにリアルでそしてあまりにむなしい。日常的すぎ、そして夢がない点が、この作家の好きになれない点だ。もちろん、作品としては素晴らしく読める好品である。また忘れた頃に読んでしまうと思う。
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4022579684
No.265:
(5pt)

震えながら読みました

この父親の怒りを自分のものとして読みました。「手紙」では犯罪者の家族の苦しさに胸を締め付けらましたが、この小説では少年たちの家族を憎みました。多様な人間の姿を映し出す東野圭吾さんてすごいです。
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4022579684
No.264:
(5pt)

現実はもっと酷いよね

描写が残酷だという批判はあるが現実のリンチ事件、強姦事件はこんなものじゃない
薬など使える人間はごく一部で、少女の抵抗力を奪うために殴打したり火をつけたり、それが現実。
むしろ控えめな描写だと思う。そしてそういった事件を題材にしているのだからこの程度の描写は当然と思う。
被害者の父親の苦しみ、想像を絶する。
こんな悲惨な物語でも文章が読みやすく次のページを早くめくりたいと思わせるのはさすが。
少年犯罪の加害者を、生い立ちの不幸な哀れな少年のように書く作家が多い中、とてもリアルな犯人像だなぁと。
足立区の女子高校生コンクリート詰め殺人事件
がモデルなのだろうか。だとしたらあの事件はこの小説の100倍は残虐なので文字には出来ないか…。
主人公(長峰)の心の平穏はああいった形でしか訪れないだろうな。色々考えさせられる。

追い詰められた少年が最後に取る行動。
あれはリアリティがないように思えた。
実際は捕まって反省の弁を述べ心の中で舌を出しながら涙の一つも見せる奴らだからなぁ。
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4022579684
No.263:
(4pt)

本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。 問題がなければ、星は5とします。

本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。
問題がなければ、星は5とします。
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4022579684
No.262:
(4pt)

重たいと敬遠してましたが、

前から本の存在は知ってましたが、内容が重たそうなので敬遠してましたが、
昨日思い切って買ってみました。
描写がきつい場面も多々ありますが、
内容はひきこまれました。
ただ、何も関係ないワカコがここまで協力的なのには?という感じです。
少年のひとり、中井がカイジの報復をおそれるあまり、
主人公に殺されてくれればいいのに…と思うあたりとか、
犯罪者にありがちな心理だなと思いました。

つかまったあとにカイジがどう取り調べを受けてるのか…とか
知りたかったです。
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4022579684
No.261:
(1pt)

女を冒涜しまくっている

大好きなUVERworldのTAKUYA∞さんが、雑誌で「読んだ」と紹介していたので読みました。でもTAKUYA∞さんは「女の子は読まない方がいい」とおっしゃっていたのですがその通りでした。夜道をトコトコひとりで歩いてレイプされる主人公の娘、犯人達にレイプされたにも関わらず逃走中の犯人についていって、「だって…楽しかったから」と有り得ない発言をする娘、作者に一言言わせてほしい。女はそんなにバカではない。私は女ですが、被害者の女の子達よりも、寧ろ誠という男の子目線でこの物語を読んでいました。誠は犯人達の残忍な性格を知りながらも車を貸してしまったり、なかなか犯人達と縁が切れずにつきあってしまった男の子です。ただ犯人達のように残虐な犯罪はしていない。本当の友達が出来ずに高校も中退。仕事もしていない。父親にも「何でそんな連中と手を切っておかなかったんだ!!」と、犯人達とつきあっていたことを責められる。多分中年くらいの歳の読者だったら主人公の長峰、私のようにまだ若い世代の読者だったら誠目線でこの物語は読まれていくのではないかな。文章は流石東野圭吾さん、とても読みやすいです。中学生でも読めるのではないかな。ただUVERworldのTAKUYA∞さんが女の子にはオススメしなかったように、私も小学生にはちょっと読んでもらいたくはないですね。でも国語の得意なお子さんだったらすらすらと読んでしまうのだろうな。子どもにあまり嫌な刺激を与えたくはないのと、やっぱり女を軽く見すぎてる感じは拭えないので星ひとつです。面白いですが。
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4022579684
No.260:
(1pt)

少年法について身につまされるような思いにはなはった・・しかし納得できない突っ込みどころが満載・・

【ネタバレ注意】
序盤で伴崎敦也が長峰に殺されるところまでは食い入る様に読めました
伴崎敦也を殺す部分は私自身も心の中で悪魔に心を売り、『この鬼畜を殺せ!!』みたいな気持ちで夢中で読みましたが
話が進むにつれ不自然な部分が散見されていきます

また、結果的に長峰が長野に足を運んだ意味も無いというところもあるという事
いや、それ以前に長峰は長野で なーんにもやっていない・・ ただ、ただ時間潰しをしただけと言う・・
で、最後の最後なんで刑事の厳重な監視下にあるカイジの傍まで近づけるのか??
上野駅の目と鼻の先の御徒町の駅の改札を何故か難なく通過!?

『謎!!謎!!謎!!謎!!謎!!謎!!謎!!』
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4022579684
No.259:
(2pt)

誰にも共感できない

残念だが東野作品では凡作の部類だろう。文庫版で499ページあるが冗長すぎ。内容から鑑みて半分の分量でいい。割と早い段階でクライマックスを置いているのもどうだろうか。以降の展開をグダグダにさせている。長峰が本気なら複数ををターゲットにしてほしかった。もしくは思い切って「悪人」の視点からピカレスク小説にするのもありだったろう。

物語の登場人物の誰にも共感できなかった。主人公はもちろん、悪人の論理に魅かれるといったこともなかった。社会派という分類に置くとしてもストーリー展開やキャラクターに深みがない。陳腐な説教を聞かされている感じ。さらに多くがなぜか「間抜け」な行動をとる。彼らが凡人だとしてもわざわざそんなことするか?みたいなのがある。 本作では白夜行の桐原、西本に匹敵するものはいない。
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4022579684
No.258:
(5pt)

後味は最悪。

一気に読み切った感想としては、ものすごく消化不良というか胸糞悪い感じ。
ですが、同時に「復讐」とは何なのか?「復讐」とは絶対悪なのか?

残された家族は、法の下で行きる事を「保証」された犯人をだまって見ている事しかできないのか?
自分がその家族の立場であったら…。

こういう時代だからこそ、読んでもらいたい1冊です。
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4022579684
No.257:
(2pt)

小説の中では仇討ちを果たさせてやってほしかった

現実の現代社会では、「仇討ち」は許されない。犯人をどう処罰するか決められるのは裁判所だけだ。
その裁判所は、かなり凶悪な事件の犯人にしか死刑判決を出さない。
しかし、殺人事件の被害者遺族の中には、「犯人を死刑にしてほしい」と願う人が多いようだ。
このギャップは、現実の社会ではなかなか解消されない。
だから、小説の中だけででも、被害者の父に仇討ちを果たさせてほしかった。こんな結末では、不満が残る。
また、小説の中に和佳子という女性が登場するが、この女性の言動が不可解だ。
「被害者の父を警察から匿うが、仇討ちはさせない」というのは、なんとも中途半端。
仇討ちに協力するか、見て見ぬふりをするか、警察に通報するかしてくれた方がスッキリする。
さまよう刃Amazon書評・レビュー:さまよう刃より
4022579684
No.256:
(4pt)

実写版は駄作なので、活字を読もう!

やはりそういう結末になったか…という悲しいお話の悲しい結末。

”さまよう刃”っていうのは最終的に主人公が死んでさまようという意味だとも解釈したが、そういうダブルミーニングで東野は設定した様に思うね。

それに、主人公が恨みを晴らしちゃったら少年法とは何か?警察とは何か?法律とは何か?っていうテーマにも踏み込めないしね。

んまースッキリせんけど完成度は非常に高く、流石東野。命題的テーマを扱うと実に巧い。

しかも他作品と違ってファンタジー、もしくは科学要素が一切無く、いつ自分にも降りかかるか分からない悲劇…ってのも実にリアル。

ただ一つ欠点あげるなら、主人公の娘が呆気無く死にすぎでこれじゃ読者は感情移入できない。もっといい娘として描写して、序盤で一山超えたら殺すってのが読者を一番引き込めるパターンでしょ。ロクに台詞すらない娘と妻には、読者は感情移入できない。
さまよう刃Amazon書評・レビュー:さまよう刃より
4022579684
No.255:
(5pt)

衝撃的

父親の思いが身につまされる。
感情移入とでもいうのか、読んでいて体が熱くなるのを感じてしまった。
読後はやや放心状態となった。
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4022579684
No.254:
(4pt)

一度新本で購入したが、手放したので

これはえいがにもなったので、ないようは良く覚えている。東野圭吾の作品ではよみやすい。
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4022579684
No.253:
(5pt)

シッカリ説明して有り満足しています。

迅速丁寧な対応また商品の説明もシッカリしていて、感謝しております。
また機会が有れば宜しくお願いします。
さまよう刃Amazon書評・レビュー:さまよう刃より
4022579684
No.252:
(5pt)

不条理に真正面から向き合うと・・・・

一気に読み終えました。
愛する娘の死を受け入れられずに、復習に燃える長峰の心情は、親であれば皆同じでしょう。
正義とは何か?
法律とは何か?
青少年の保護更正とは何か?
警察とは何か?
被害者とは何か?
愛とは何か?
加害者の保護者の責任は?

考えれば考えるほど混沌としてきます。
何故、作者は長峰を殺したのか・・・・?さまよった刃の行き着く先としては、あまりにもむごいと感じたのは、私だけでしょうか?
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4022579684
No.251:
(1pt)

ストーリーに波が無い

今の邦画のようにただダラダラと進んで終わった
またこの人の作品が読みたい、他にどんな著書があるんだろう、という感情が全く湧かなかった

比較するのは良くないし提起する問題も若干違うけど、別の方が書いた問題を抱えた家族や若者が題材のとある作品の方がよっぽど引き込まれたなー
さまよう刃Amazon書評・レビュー:さまよう刃より
4022579684

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