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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全340件 221~240 12/17ページ
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書店で平積みされており、何気なく手に取ってみたのですが 想像以上に痛々しい話で読むのがつらかったです。犯罪描写がきついです…(食欲がうせました) このテーマで、もうすこし気持ちよく読ませてほしかった。 「手紙」が悲しくも泣ける話だったので期待しすぎたのかもしれません。 テーマ性などは深く、評価されるものだと思いますが、 それ以上に描写のきつさのほうが印象に残ってしまい、後味はかなり悪いものだと感じてしまいました。 その点が惜しいです。 多くの人に読んでもらいたい題材なのに、他人にすすめづらい本になってしまっていると思いますので。 | ||||
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自分が親になって同じ状況になれば同じ事をするかもしれないな,と考えさせられる作品★法律でゎ解決出来ない問題ですね。 | ||||
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著者の卓越した文章力、物語の構成力のため、作品に引き込まれる。 少年法の問題や、被害者や遺族の権利などの問題提起の意味をこめた社会派ミステリーだといえる。 ただ、小説としては不満も覚えた。他のレビューでも指摘されているが、物語の結末にあまり救いがないこと。社会派ミステリーとしての問題提起の意図はわかるが、ストーリーの展開は、ハードボイルドというか娯楽的要素も強い。それゆえ、もっとカタルシスのある結末を期待する読者も多いのではないだろうか。私もその一人であり、主人公に対する共感をどこにもっていってよいかわからなくなってしまった。 社会派的要素と、娯楽的要素をどちらももっているが、どっちつかずで少々中途半端であるように思う。 | ||||
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問題提起としてはよいだろうが、ここまで描く必要があるのだろうか? あまりにも救いがなく、何を感じればよいのかわかない。 特に娘を持つ女性なら正視できない表現の連発だ。 問題提起の意義があってもそれを遥かに上回る不快感がある。 東野圭吾は好きな作家だが、この作品はやりすぎ。もし彼に娘がいたらとても書けない内容だと思う。 | ||||
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「復讐の是非」です。 まあ一応ミステリー的どんでん返しはありますが。 ともかく東野圭吾作品としてはかなりの異色作ではあります。 著者の「ミステリー」に慣れた読者に対して、「ホントに身近で犯罪が起こったらどうすんの??」 と厳しい問いを投げかける作品だと思います。 「なにはともあれ殺人はいかん!」 「復讐なんて憎悪の連鎖を産むだけ」 「キミがそんなことをすることを○×は望んでいない!!」(2時間ドラマ風...) などという建前に対して、かなり究極とも言える状況を提示してくる作品。 よって「小説というエンターテインメント」を求める人には不向き。 ネガティブ評価のほとんどはそういうことだと思います。 少なくともこの作品の状況に陥れば、自分は間違いなく復讐を選ぶと思ってしまいました。 少年法どうのこうのは、舞台設定の調味料程度。 あなたはこの作品のような状況に至っても「復讐」を考えずにいられますか?? | ||||
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もし、自分がその立場だったらどうしますか? そんな感じで感情移入しながらあっという間に読み終えてしまった。 途中の展開も現実的にあり得そうな感じ、人間関係が出てきて現実離れはしていません。 ただ、多少無理はありますが、これは小説の範囲でOKだと思います。 映画化で心理描写をどうやってするのかにも興味がわきました。 最後はちょっと作者の手抜きが感じられたので、前半から星5つだったのが、 最後で3つに落ちてしまいました。 ただ、アメリカの昔の映画「評決の時」をパクっている部分があるかと思います。 | ||||
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中学生の娘を持つ父親として、完全に主人公に感情移入してしまいました。 筆者の少年犯罪に対する問題提起、被害者家族の果たされなかった想いに現在の司法制度、少年法の在り方を考えさせられる作品です。 終盤の「もっと遊んでから」の加害者の言葉に戦慄しました。 | ||||
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何とも読後感の悪い本でした。東野さん好きなんだけど、気持ちの悪くなる、この描写が必要なの?という描写が時々出てくるのがたまりませんでした。最初の数ページでやめたくなったけどストーリー自体は、色々考えさせられるところもあるし、前述の描写は、すっ飛ばしつつ完読という感じでした。娘を持つ身としても女性としても・・・読後感が悪いです。誰か映画にしてほしくないと書いていましたが、同感です。見ません。 | ||||
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少年犯罪を扱った小説にしてはスラスラ読めるし、ここまで犯人に憤りを感じる作品はなかなか出会えないと思う。ここからは少し中身に触れてしまうので、レビューを参考にしてからの購入を考えている方は気をつけていただきたい。一番恐ろしかったのは事件の首謀者たちの考えより、加担した少年の考えだ。彼が全てを正直に話そうと決意したシーンの、最後の一行。彼は「自分が捕まるかもしれない」という不安はあったが、これまで被害に合った人物に対して謝罪の気持ちを述べていない。それにもかかわらず、既に彼の頭の中は「未来の自分」つまり加害者の少年と関わらずに済む、新しい人生でいっぱいなのだ。これが本作品の加害者と被害者の意識の違いだ。少年は裁かれなくても事件は解決したのだから自分は許されるべきだと感じている。被害者の家族は、例え法に裁かれようが救われようが、自分たちは加害者を憎み続けるという姿勢を貫いている。この溝は一向に埋まることがない。それどころか実際の事件に照らし合わせてみると、溝が広がり、加害者と被害者は隔離されているようにも感じる。こういった作品を扱うときには登場人物の設定をありきたりなものにされがちだし、本作品も例外じゃない。それでも文庫本として読むなら、読んで損はない。映画化されるにあたって、彼らの心理をどこまで映像にできるか分からないが、話題作は把握したいという人には是非手にとっていただきたい。 | ||||
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映画が公開されるという事で、読むタイミングを逸していた東野作品を初めて読んでみました。 序盤はまず事件ありきの展開に主人公のキャラクターがとても薄い印象を受けましたが、読み進める毎に密告者の存在、自首するかどうかなど細かなミスリードにぐいぐいと引き込まれてしまいました。 少年法や現在の司法に対する在り方など、誰もが疑義を感じている問題を見事に浮き上がらせている作品です。しかし読後感は心にしこりが残るような感じでもやもやしてしまいます。 色々考えてみたのですが、もしかすると主人公のキャラクターが薄いのもこのラストにつながる故の事なのかもしれません。読者があまりに感情移入し過ぎると本作のラストが生きてきませんので。そんな訳で社会或いは個人への問題提起を主軸としてこの作品を組み立てているのならば、作者は天才と言わざるをえません。 私としては宮部みゆき著「模倣犯」の方が好みでしたが、本作は十分に読み応えのある作品です。読んで損はありません。 作中、ある少女の「ふつうに悲しかった」というセリフが出てきます。これこそ人間性と関係性の低下した現代人を如実にあらわしているようで、なんとも言い様のない気持になりました。 | ||||
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本書には非常に大きなテーマがある。それは「少年法」である。少年法について取り上げられたテレビは多くある。私も何度かそれらのテレビを見たが、常に立場は第三者であるため、無責任で無難な解答しか出さなかった。しかし、本書を読んで本当に愛する自分の家族が何の面識もない少年たちに殺されたことを考えたら、そしてその少年たちが何も更生することなく少年法の名のもとに減刑されたならどのような行動をとるだろうか?本書では終始子供を殺された親の立場で読み進めてしまいました。非常に心苦しくそして息が詰まる思いで読みました。最後もハッピーエンドではありませんが非常に考えさせられる結末でした。まだまだこれからも議論の余地がある「少年法」について改めて考えさせられる本でした。 | ||||
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自分達の欲求を満たすためには犯罪を犯す事をいとわない若者、たまたまそこに居合わせたが為に被害にあってしまう少女。東野氏の作品は、実際にあった事件、あってもおかしくないような事件を題材にしているので、まるでノンフィクションであるかの様に読めてしまうのが人気の秘密なのでしょう。1人娘を殺された父親が、加害者は強姦の常習犯である事や未成年なので大した罪に問われないなどの理由から、結果的に復讐を遂げようとする様を描いていきます。復讐の為に殺人を犯す事は許される事ではないが、昨今起きている未成年者の身勝手な凶悪犯罪を見ると少年法の限界を感じずにはいられなくなります。そして、結末の後味の悪さだけが残りました。 | ||||
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自分の子供が殺されたらもちろん復讐したいと思う。 加害者の少年たちが思いっきり悪者設定で、 同情の余地がない(あえてそうなっているのでしょう)故に 思わず主人公・長峰の気持ちに感情移入して読み進めてしまいます。 復讐が成功してほしいような、 やっぱり救いがないから成功してほしくないような。 そんなもどかしさを乗せて話は進んいきます。 警察や加害者に加担した少年、 ペンションの女性等さまざまな人たちの立場の思惑も 複雑に絡み合って、読み進める手が止まらない。 結末はたとえどうなっていても 後味の悪いものになってしまったことでしょう。 でも、それでもただサスペンスとして「面白い!」と楽しめるだけでなく、 深く、考えさせられる本でした。 面白いだけでなく、重い、本です。 | ||||
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無情な暴力により犯され覚醒剤を打たれ殺された愛する片親の娘。 喪失感と具体的になってきた犯人像が未成年であるが故に軽微な罪で済むという事実に怒り心の内で育まれる殺意。 捜査を進める警察が察知した被害者遺族の殺意。 それを防止しようと努めるのは誰のためか? 被害者遺族の為?法律を守るため?加害者を護るため? 加害者に護る価値はあるのか? 様々な人物の様々な葛藤の中で殆どの登場人物が主人公である被害者の父親を物心両面で支援します。 そしてその被害者の父親が実際に加害者の一人を殺した瞬間に立場が激変する。 助けたい、救いたい、目的を全うさせたい、だが自身の職業と矜恃が許さない警官としての自分。 たくさんの一人称で語られ、たくさんの涙で彩られる本作。 最後に凶行を止めたのは最も目的を遂げさせたかった警官の一人。 そして同じ思いを抱いていた先輩は早期退職を選ぶ。 最近発売された映画「誰も守ってくれない」と共通する一つの犯罪が起こす大きな波紋とそれに巻き込まれた人達のそれぞれの想いを描く良作です。 映像化されてませんよね? 映像化して頂けないでしょうか、是非ともビジュアル優先ではなく渋い演技派で固めた社会はドラマとして。 | ||||
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この読後感の悪さが、即ち少年法に対する虚しさに繋がるのだろうか…。テーマとして読み手に色々考えさせるという視点では、一応成功しているのでしょうが、一物語としてはあまりにも結末が…???。救われない。主犯格のカイジには明確な罰は与えられず、娘を失った親達の、胸を抉られるような叫びが残るだけ…。東野圭吾という作者の本は大概読後感が悪いが、これはその中でも抜きん出て不快感を与えられてしまうものです。とは言え、このようなテーマを敢えて書かずとも済む世界になって欲しい。カイジのような悪も、また、それを取り巻き犯罪に荷担するような悪も、消え去る日は来るのだろうか。 | ||||
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「さまよう刃」は東野圭吾の作品で「パラレルワールド・ラブストーリー」の次に読んだ作品です!!2日で読み終わって良い作品だけど後味が悪いです(-"-;)オレがあの立場だったら同じ行動をとると思いました!!今年の秋に映画がやるらしいけど、どうでしょう?まずオレは観ないね!!何日かテンション下がるもん… | ||||
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非常に面白く読むことが出来たのですが、その一方で、ここに提示されている問題を考えると暗澹たる気持ちになりました。 物語は、娘をレイプされ殺された長峰を中心に展開します。 彼は、謎の密告電話を受け、その犯人の一人の家に忍び込み、そこで娘が残虐にレイプされているビデオを見ることになります。 そこにたまたま犯人が帰ってきて、彼は衝動的に刺殺してしまいます。 物語の本筋はここからで、殺した犯人から得た情報をもとに主犯の少年を求めて長野のペンションに出かけます。 この時の彼の心情を綴った手紙が警察に届けられ、やがてそれは全文がマスコミの知るところとなります。 この手紙の趣旨は、現行の「少年法」の問題点を衝いており、それは「少年法」が罪を罰する法ではなく守る法だということです。 いくら重大な犯罪を犯しても、名前が非公開なだけでなく、「更生させる」と言う名のもとに、処罰は軽く、何年もせずに一般社会に出てくるのです。 これに対して、娘の無念を晴らすために、復讐をする決意を主人公はする訳ですが、この本の上手さは、そこに警察を含めた様々な人々の考え方を提示していることです。 警察とは何か?何を守っているのか? 警察内部でも戸惑いがあります。 その他にも、同じようにレイプされ自殺に追い込まれた娘の父親や、長峰を匿い援助する女性なども登場します。 後半は、そうした人々の思いと共に、犯人がどうなるか?長峰は復讐出来るのか?といったサスペンスに満ちた展開で、読者を引きつけてゆきます。 それにしても、自分の娘がそうなったらどう行動するだろうか? この思いが頭を離れないまま、読み終わりました。 | ||||
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読み終わってからもう、一日近くたっているのに、どうしても感想が書けない。 それがこの本に対する正直な感想そのものだ。 強姦罪、少年犯罪、被害者の人権、残された家族、復讐・・ テーマもしっかり書かれており、加害者の少年は本当に嫌な奴だし被害者の少女の父親の苦しみと痛みも十分過ぎるほどに書かれているし、だのになぜか、感想が書けない。 いったいこのエンディングは何を示唆しているのだろう? 救われたのは、本当に罰せられたのは誰だったのだろう? 理想のエンディングとはなんだったのだろう? 作者はこのエンディングにすることを、なぜ決めたのだろう? | ||||
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主人公の中年男性が、娘を強姦して川に捨てた2人の少年をブッ殺しに行くというストーリー。 「どうせ奴らが捕まっても、少年法で2、3年で出てきてしまう。それなら警察より先に見つけて復讐を遂げよう」これは正義なのか。父親、警察、第三者、様々な立場の人々が悶々と考え続ける。 いつも不思議に思っている。法廷で、傍聴席から被告の頭を隠し持っていた鈍器で殴りつける輩がいないことを。 いつも疑問に思っている。少年法は少年の更生の視点から、というが、そんなのは昔の髭を生やした高尚なオッサンが考えついたコンセプトで、国民の合意を得られていないことを(裁判員制度と一緒だ。いつの間にか出来ていた)。 東野氏は自分の考え方を押し付けるのではなく、世に浮かぶ悶々とした思念をカタチにするのが上手い作家だ。おそらく相当の読者がこう思ったことだろう。「彼に死を」。 | ||||
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「流星の絆」をドラマで見て面白かったので初めて読んでみました。 先日「悼む人」を読んでいたのでなおさらかもしれませんが、「悼む人」が数年を費やして練り込まれた映画としたら、この作品はTVのサスペンス劇場といった感じです。 あまりにも重すぎるテーマを描き切るには至らなかったという印象を否めませんでした。 諦めきれない作家ではあるので今度は「秘密」を読んでみようと思います。 | ||||
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