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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 161~180 9/27ページ
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ある仲のよい兄弟の話です。 弟思いの兄は、弟を大学にいかせたいがために 空き巣を行おうとしまいますが、居合わせた住人を殺害してしまい、 強盗殺人で逮捕されてしまいます。 もちろん、弟のことを思っての犯行なのですが、 殺された方からしたらたまったもんじゃありません。 兄が殺人犯として逮捕されたことで、弟の人生も変わってきます。 弟を思っての行動が弟の人生を制限してしまう皮肉な結果になります。 弟も兄が自分のことを思ってくれているのは痛いほどわかるのに、 そのせいで自分の人生までもがめちゃめちゃになっていくのは、 読んでいて非常にモヤモヤした気分になりました。 兄が刑務所から送ってくる手紙。 結末がよいのか悪かったのか・・・難しい作品だと思いました。 | ||||
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背表紙の説明で内容の八割が消化されてしまっているので、 読んでいて驚きがないのがいまいちだが、話自体は悪くない ただラストが良くも悪くも後味の悪い東野圭吾クオリティなので、スカッとしない どうせ創作なんだしもっと綺麗に終わっても良かったのでは まあ秘密とかのようなミステリ色のない東野作品が好きな人なら、読むこと自体は簡単だろう | ||||
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非常に読みやすい文体で書かれており一気に読めてしまいます。 内容的に重く、人間の嫌な部分を緻密に描写しています。 内容は現実の社会においても十分ありえる事柄で、読者が現実と重ね合わせる事により嫌な気分にもなります。 | ||||
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東野さんの時生をよんで映画にもなった手紙をよみました。誰も守ってくれないという映画も被害者家族を扱っていましたが裁判所学校側の対応の場面に相当ビックリでした。他人事ではないことに怖さもありますし、誰におきてもおかしくない描写がつづきますがやはり第三者としてみている自分がいることは恥ずかしい限りです。自分にも自分のまわりにも絶対おきることだと考えなければならないとおもいました。差別をしない人でありたいです。ラストで静かに涙がながれました。秀作です。 | ||||
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「加害者家族」という立場の苦しみ。自分ではない人間の犯した 罪によって、左右させられる人生。現実世界において、なかなか 踏み込めない、慎重かつ大きなテーマだと思うのですが... 実際読んでみると、「思った通り」な展開なんですよね。 社会的に差別されるのも、兄とのやりとりも、「大体そうなんだろう」という 感じで、特にストーリーに変化や盛り上がりがあるわけでもなく、 題材の割に何か訴えかけたいことがあるようでもなく、「取材した インタビューの内容を、右から左に引用して話を作りました」という 感じで、想像のつくような平凡な展開。最後の遺族と話す シーンだけが、とって付けられたように不自然に思えました。 この内容なら、テレビのドキュメンタリー番組で、映像的に 特集した方が、インパクトが強いでしょう。 テーマの割に、あまりにライトな内容。通勤中や暇つぶしに丁度いい位の話。 これを読んで、「こういう現実があると知った」「深く考えさせられる」と 言う人の中で、どれだけの人数が、現実的に行動や見方を 変えられるのでしょうか? | ||||
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自分はどこかで、家族が犯罪を犯してムショに入っても 自分さえしっかりしていれば、何ら変わらない人生が送れる。 そう思っていました。正直甘かった。 この本を見て、悲しみの絶望に生きる弟の苦悩や、弟は頑張っている、大学にも行った。という自分の罪状がそれほど弟を苦しめているのかピンと来ていない兄との温度差が繊細に描かれています。 最後は弟の決断が下されるわけですが… これを読んで絶対に犯罪は犯したくないという気分になりました。 少し、日本がこういうドラマを好む理由が分かった気もします。 | ||||
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某人気法律番組の弁護士に紹介されて、俺も読んでみた。 しかし、、、、ちょっと失望。東野の小説を読むのは初めてだが、 粗が無く非常にそつがない印象を受けた。 しかし、この人は鈴木伸元の加害者家族を読んだ事があるだろうか? その本に書かれてある加害者家族の実態は言葉に尽くせない悲劇。 たまたま親兄弟が犯罪者だったと言うだけでメディアに追跡はされる、 放火までされる。その実態を調査したのだろうか?この本にはそこま での加害者家族になってしまう事の絶望感がちょっと足りないと 思ってしまう。リアル感がどうしても足りないのだ。 それと主人公直貴が兄の犯罪のために就職差別や結婚差別を受ける シーンがあまりにも多いが、普通に生活している分ではここまで家族が 犯罪者である事がポロポロばれる事はまずない。個人情報保護法がこ こまで社会認知された今日、個人の知られたくないプライバシーを探る 事は容易くできない。そして就職でも現代では一人の社員の素行調査を 大金欠けてする事はまずない。会社にとってその人が一生懸命働いてく れるなら正直誰でもいいのが本音だからだ。 かつて橋下知事の出身を暴いた週刊誌が糾弾されたように、 個人の秘密やプライバシーを暴く行為は高い代償を払う為、どこも及び 腰なのが現実だ。 最後に犯罪者の家族に救いを見いだせない展開にしたのも不快。 そういうネガティブな結末も悪くは無いが、何のビジョンや展開も示せ ないのはフィクションを書くものとしてどうなのか?いい小説は読者を 啓蒙し、人生を変えるものだ。この本にはそれが無い。 最後まで軽薄だという印象しかなかった。 | ||||
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罪を犯すということはどういうことなのか。犯罪者家族の苦悩を掘り下げた本書は、今までとは別の視点で罪を犯すことの意味を深く考えさせられる作品でした。 | ||||
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主人公を含めた殆どの登場人物に不快感を覚える。 ゴムに穴あけるって…w ストーリー展開に悲壮感が足りない。何度失笑したかわからない。 何とか最後まで読み切ったので☆2つ | ||||
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東野圭吾というとミステリー、と思うが、これにはミステリー色はない。むしろ、ベテラン作家の筆が光る、人間ドラマだ。最後のストーリーの展開は、さすがに東野圭吾というべきか。弟の学費を稼ぐために強盗殺人罪という大罪を犯した兄と、その罪ゆえに人生を翻弄される弟。どんなに本人が努力しようと、「強盗殺人犯の弟」というレッテルが執拗に足を引っ張り、弟を苦しる。刑務所の中の兄から毎月届く手紙も忌まわしい過去を思い出させ、そのレッテルを確かめるものでしかなかった。 この物語の中で、特に心に響くのは、社長の言葉だ。「君が今受けている苦難もひっくるめて、君のお兄さんが犯した罪の刑なんだ」「もう少し踏み込んだ言い方をすれば、我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる――すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね」 「諦めることにはもう慣れた」と、直貴は言う。兄の罪のために夢や恋、多くのことを諦めねばならなかった直貴。彼の最後の決断は、何の罪もない妻子のために、罪を犯した兄を諦めることだった。もう、それ以上諦めなくてもいいように・・・。「私たちのこれらの苦しみを知ることも、あなたが受けるべき罰だと思うからです。このことを知らずして、貴方の刑が終わることはないのです」直樹は兄への最後の手紙にそう書く。この背景にあるのは、非情と思われた社長からの言葉に他ならない。 罪と償い。この作品はその普遍のテーマを罪に巻き込まれた何の罪もない一青年の葛藤から描き出している。重い小説ながら、希望の光を与えることを、作者は忘れない。「これで終わりにしよう、何もかも。お互い長かったな」という被害者の言葉に、直貴が兄に向けて歌う「イマジン」。「秘密」、「変身」、「宿命」・・・、東野圭吾はいつも、最後の数ページでこの上ない余韻を作り出す。重いながらも、読んでよかった、と思える、名作だった。 | ||||
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僕はあまり楽しめませんでした。まず、展開が簡単に読めてしまいます。いいことがあったら、次は悪いことが起きる、その繰り返しでだんだん飽きてしまいました。あと、私たちは犯罪者を差別しなければいけない、というようなことを言っていた老人も、このセリフ言わせたいが為に登場させたのが見え見えで、冷めてしまいました。 | ||||
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自分がそれぞれの立場だったら・・・どうするだろうと考えながら 読んでいます。 | ||||
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「イマジン」を歌った直貴に、寺尾は、「ちゃんと想像してみろよ。差別や偏見のない世界をさ」と声を掛けた。 悪夢から解放され、普通の若者として生きていると信じかけた瞬間だった直貴。 でも、夢が潰えた時、直貴は、この歌を「悲しい歌だ。希望の光が見えず、闇でもがき苦しむ様子を歌っている」と思う。 そして、最後に、兄の前で歌おうとした曲も「イマジン」だった。 ジョン・レノンの「イマジン」が、「手紙」とともに、大切なキーワードになっています。 涙もろい私でさえ、一粒の涙さえこぼれなかったのですから、宣伝はオーバーだと思いますが、犯罪者と被害者、人間のエゴイズムとか差別や偏見など、多くを「想像」させられる本だと思います。 | ||||
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犯罪のトリックや犯人探しをするのではない作品です。 他にも幾つかありますが、これは非常に現実的なものです。 もし犯罪者が、殺人事件を起こした犯罪者が身内にいたら、、 と考えるとこんなになってしまうのか、というお話。 しかし、それはドキュメンタリーのように時を追って話が進みます。 犯罪者から送られてくる手紙がその弟と被害者に届けられますが 最後の最後でその弟がすべてを知り、何年間かの暮らしを 振り返ります。 これからどうするのか、どうなっていくのかを読者は想像させられますが 決してハッピーエンドには想像できない終わり方をしています。 これが非常に現実味を帯びていて、なんとも言えない気持ちにさせられます。 この作品に登場する電気会社の社長さんのような人は そうそういなさそうだな。でも、このキャラクターがこの作品をいいものに していると思います。 | ||||
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進学、就職、結婚・・・と、我々の人生の門出といえるものが、犯罪加害者家族にとっては、 過酷な境遇に出くわす前触れになってしまうということが生々しく描かれていて、心苦しくなった。 日本が豊かになるにつれて、差別という言葉の意味を再認識する機会に会うことが少なくなってきたが、 差別は文化的、地理的にも隔てなく、人が普通に日常生活を送る中で、いつどこにでも転がってくる危険性が あるということを、本書で学んだ。 | ||||
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殺人、これは決して許されることのない犯罪である。もし自分の身内(兄弟)に殺人を犯したものがいたら、自分はどうするか。それも自分のために殺人を犯したとしたら。それは当事者にならないと分からない。その時の動機、状況、自分が置かれた状況によると思う。 この小説の最後の場面は涙がとまらなかった。この本を読んでいるといつしか自分も本の世界に入り込んでしまう。東野らしいいい作品だ。 | ||||
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“世の中理不尽” “絶望”“なんで私だけ” 主人公は、犯罪者の弟と言う事で 自分は罪を犯していないのに、罰を受け続ける人生を虐げられる それは、仕事・生活・恋人など さまざまな事を我慢して耐えなければいけず、苦悩の毎日を虐げられていた。 “なぜ?私は悪くないのに罪を背負い、罰を受けないといけないのか” その答えは、この物語の中にあります。 いろんな意見があると思いますが、この本で人間であることの意味を見つけて欲しいです。 | ||||
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私はマジョリティーだ。 この話の主人公はマイノリティーだ。 しかし犯罪者は毎分毎秒現れている。その親類たるや・・少数では計り知れない・・。 人口の何%かは知らないが、こういう境遇の人はたくさんいるのだろう。おそらく自分が関わってる人の中にも・・。 私は人に迷惑かけないよう生きているつもりだ。しかし、自分がよければ良いという話ではすまされないということを思い知らされた。 良くも悪くも人は一人では生きていけないと言う事を思い知らされた。厳しい現実を思い知らされた。それだけでも読む価値は大いにある。 | ||||
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殺人を犯した兄とその弟の物語。ごれはビデオ化の方でも感動しました。本とビデオの内容は若干違いましたが意味は同じで面白かった。 | ||||
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殺人者やその家族、被害者の遺族の心境がとてもよく書けています。私がどの側に立ってもそう思うかもしれないと思います。あまりに簡単に人を殺してしまう今、読んでみてください。殺人は許せませんが、殺人者の家族、被害者の心境を考えてみてください。 | ||||
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