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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 141~160 8/27ページ
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一気に読みました。 私も塀の中から沢山の手紙をもらった身ですから、 私の経験と重なって、理解できる部分が多かったです。 検閲を受けてスタンプを押された封筒。 今ではとても悲しい思い出なんですが…。 犯罪の多い現在、この物語は全くの空想の世界のことでは ないと思います。 塀の中で純粋に弟を思う兄の心情は何ともやり切れなく、 自由のきかない身で、ただひたすらに弟を思う気持ちが切ないです。 弟は強盗殺人を犯した兄の存在に苦しめられ、生きていくことに 精一杯で、普通の若者が味わう普通の楽しみ、恋愛、仕事を兄の犯した罪により 諦めなければいけない人生を歩まなければなりません。 でもどんなに苦労をしても、真っ当な人間として成長している弟直貴に この小説を一気に読み進める魅力があるのだと思います。 最後は兄との縁を切ると決心した直貴が刑務所に慰問に行ってイマジンの イントロの前に兄を見つけて、声が出ないくらいに胸に迫るものがあるところで終わっています。 作者はどんな結末を心に抱いていたのでしょうか。 考えさせられます。 とても良い小説でした。 | ||||
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まずは、この小説を書いた「東野圭吾氏」に敬意を表したい。 この小説は「人間社会は差別なくしては皆生きていけないのではないか」と鋭く問いかける。 また、肉親の絆、人生を共有し、心を共にした兄弟の其々互いに思いやる気持ち、しかしそのような誰もが描くやさしくて、ほのぼのとした夢描く人生が、生まれてきた環境に多くが起因し、破壊されていく。主人公の直貴は、図らずも、自身に原因はないのに次々に大きな壁に阻まれてしまう。その根拠は「差別」であった。 この物語は、単に強盗殺人の兄をもつ弟の葛藤を描いたものではないと思う。 人間は本質的に「いやらしい生き物ではないのか」と私自身に問いかけられているような気がする。 人間にはあらゆる場面で、どうにも制御できない「差別意識」が存在し意識、無意識のうちに日常生活のなかで具体化させているような気がする。そしてその結果は、あまり良い気持ちに自分自身もならないし、また周囲の者も同様であると思う。 また、悲劇が襲う場合もある。 私自身(私は年取っている)このようなことに正面から対峙すれば、もっと良い人生が遅れたと後悔もする。 ただし、この本は生き方の回答は示していない。個々の気付きを期待しているのではないか。特に若い人、いや、年取っていてもよい、人間関係がうまくいかないと悩んでいる人、男女を問わずお薦めしたい本である。きっと周囲との関係が今より改善したり自身も有意義な人生を送れそうと思うことが多くなるかもしれない。 最後に「皆、多かれ少なかれ感じる深層心理をここまで描ききる「東野さん」 いったいこの才能は、とんでもなく並はずれた人なのだろう・・・・・・・ ノーベル賞候補でもおかしくないと感じました。」 | ||||
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内容に引き込まれて一気に読んでしまいました。 差別と偏見について、深く考えさせられる本でした。この小説に出てくる、弟直貴を偏見の目で見てくる人たちを、自分は責めることは出来ないな、と思いました。この小説にも書いてある通り「敢えて深く関わろうとは思わない」から。気の毒だとは思うけれど、身を呈してまで守ってあげる義理もないから。直貴に対する一人一人の態度はそこまで酷いものではないけれど、その数が世間全体となると一人の人間の人生を変えてしまうほどの威力となってしまう。 それでもこの小説で救いだったのは、直貴が自分の境遇や世間を憎んで犯罪に手を染めなかったこと。自分は全く悪くないのに世間から不当な扱いを受け続けて、 それ故に世間を逆恨みしてしまう…なんて展開も現実の世界では十分に起こりうる話だと思う。そうなった時、自分は素知らぬ顔をしていられるのだろうか。 「直貴のような人が可哀想だから」差別や偏見を無くさなくてはいけない、ということではなくて、差別や偏見を無くすことが結局は世の中の犯罪を減らすことに繋がっていく…差別や偏見を無くすのは自分たちの安全と平和のためなのではないか。そんなことも考えさせられた本でした。 | ||||
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さすが、東野圭吾さんだと思わずにいられない読みごたえがある作品でした。 | ||||
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身寄りのない殺人犯の兄を持つ弟が、独房に入っている兄から受ける手紙に嫌悪感を持ちながら生きている。 ここで問題になっているのは、本質的には「血」の問題だ。血の繋がり、DNA,それが私達の無意識にどんな影響を持っているのか?! 殺人犯の家族を持つ血の繋がりのある肉親なら、いざとなったらその人間も殺人を犯しかねない、殺人犯になるに違いない、という暗黙の意識。それが問題となっている。しかも、それは無意識的に私達の骨の髄に染みついている。 だから、どこに行っても、そういう危うい人間は社会では排除される。 だから、次第に、そういう殺人犯の兄のことは隠さなければならなくなる。どこかで、罪悪感を持ちながら、同時に憎しみを持ち、さらに孤独に苛まれる。 本書のテーマの構図は非常に単純でありながら、その奥行は非常に深い。 このことをテーマにして何とか書き上げた東野さんはすごいです! | ||||
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世の中の理不尽を表面化したような作品。 最後に手を合わせ打ち震える兄の姿に胸が熱くなった。 世の中でたった二人っきりの兄弟の絆を引き裂く世間という私刑を表現している。もちろん発 端は兄の短絡的な行為によるものであるが、あまりにもお粗末であり、私も同じような兄がい たらだんだんと憎しみも湧き上がって来るであろう。 しかし私はこの物語にもうひとつの側面を感じた。 出来の悪い兄と違い弟は頭もよく歌もうまく顔もそこそこ良い生まれである。これは努力の差 ではなく、生まれ持ったもなのであり、世間一般の兄弟姉妹の間でも良くある話だ。その出来 の悪い兄が弟を羨むことももなく、ただ一生懸命に働いてなんとか弟を大学にいれてやりたい という気持ちの高ぶりが最悪の行動をもたらしたのだろう。 一方弟は次のステップに上がる寸前でいつも兄が犯罪者である故その道を塞がれてしまい、兄 を疎ましく思い憎しみさえ感じるようになってゆくが、これはある意味当然なのだろう。 しかし、もし兄が犯罪者で無かったのなら弟は無難に幸せを掴んでゆくことができたのだろう か?という疑問が読み終えて私の胸に残る。 出来の悪い兄は犯罪者でなくとも、自身の成長とともに疎ましくなってくるのでは無いだろう か?あのまま仕事を続けていてもいずれ体を壊し兄は働けなくなる可能性だってあったのだし。 その時弟は兄を優しく受け入れることができるのだろうか?たぶんできないと思う。 刑務所から送られてくる兄の手紙同様に、兄の存在が疎ましくなるのではないか?と思った。 最後に弟は兄の犯罪と家族への差別という大きな代償を受けつつ本当の絆を手に入れたのでは ないのか。とも読み取ることができた。 たいへん良く出来た小説でしたね。 | ||||
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この本のストーリーはほかのレビューにお任せするとして、備忘用に感想を。 東野圭吾の作品はこれで3作目くらいだったか。「容疑者Xの…」を数年前に読んだのは覚えている。 スラスラと読みやすく数時間で読み終えた。これは「娯楽小説」だ。 ただし「差別」についてこのような結末を語るには無責任な気がする。 これでは、「犯罪者の家族が差別されるのは当然」そういう論理がまかり通ってしまう。 人権無視も甚だしい。若い人たちがそういうメッセージを当然のように取ってしまいそうで心配だ。 話の展開もご都合主義で、登場人物も現実味がなく、小説だからと思っても読中、違和感がずっとあった。 サスペンスやミステリならいい。でも差別を取り扱ったり、人物の心情変化に焦点を当てる小説としては物足りなかった。 「差別」というとつい島崎藤村の「破戒」を思い出すが、「差別は当然」なんて臆面もなく言えるはずがないと思うのだが。 | ||||
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とても綺麗に包装されていた。 本体の方も綺麗だった。 長く持ちそう。 | ||||
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東野圭吾さんの小説ということと、レビューの評価が高かったのでかなり期待してしまったのが間違いでした・・・。 兄はバカなの!?っていうくらい呑気な手紙送ってくるし、弟は顔が良くて歌も上手くてっていう設定が2時間ドラマや 漫画にありそうで全然感情移入も出来ないし、リアリティが無くて残念。 文章はさすが読みやすくてスラスラ読めるのですが、読後は何も残っていません。 タイトルが「手紙」だったから兄からの手紙はもっとリアリティがあって苦しく切なくなる話かと思いきや、全然そんなことないし 加害者家族という経験しなければ知りえない感情や生活が分かるかと思ったのにはっきり言って想像通りの生活だし。 先が読めちゃう為、ドキドキわくわくは無いです。 とにかく残念でした。たぶんもう一度読むことは無いでしょう。 | ||||
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困難を乗り越え、ていく主人公の様がいい。 いきようとする人間の姿。素晴らしいですね。 した。だが、堂々としていることが果たして本当に潔いのか。愛する家族。 人生の道しるべ。 | ||||
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また、1冊東野圭吾さんの本を買って読んでしまいました。たまに、読みたくなる感じです。 | ||||
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犯罪者の弟の苦労話という感じで読んでいたが、 後半で本が語った「差別は当然」という言葉にしびれました。 中々言えないです。 人は平等でなければいけないというのは理想だけど、 この理想に囚われてしまっては身動きがとれない。 まずは現状を受け入れ、どうやってそこから一歩踏み出すのかが 大事なのだという考え方もできるようになりました。 | ||||
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ストーリーは、先のレビューで書かれているためここでは述べないが、様々な不条理に対し、どのように折り合いを付けていくかの物語ではないかと思う。 殺人犯を兄に持つことによる偏見や差別などの不条理はあくまで素材の一つであり、そのような環境に置かれた人間が、どのように苦闘し、また正面から向き合い、現実を受け入れることができるかのストーリーは、我々の日常生活でも多々あるように思う。 その意味では、苦闘しているのは自分だけでは無いというシンパシーを感じることができた作品である。 | ||||
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主人公とその兄は身寄りの無い貧しい兄弟という、現代日本ではほとんどありそうで無いのではないかという設定。弟の学費を得るために強盗殺人の罪を犯す兄。この点でかなりリアリティに欠けると思ってしまった。弟は獄中から発せられる兄からの手紙とその存在そのものによって様々な挫折を経験する。しかし、それらの挫折以外は「それほど悪くない人生」のような気がしてしまいます。努力の結果かもしれませんが学業の成績優秀でバイトも就職も次々決まる。ルックスも良いから常に周囲に女性が寄ってくる。まさにとっかえひっかえ状態。親が残した借金に苦しむとかでもなければ身体的障害があるわけでもない。普通に結婚して子宝にも恵まれるし転職も難なく成功する。充分幸せだと思います。この際、迷惑な兄の存在なんかさっさと忘れて絶縁してしまえばいいんです。 | ||||
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殺人犯の弟の苦労の話、かと思っていましたが、それだけではなかったです。人間の摂理、家族の愛、友情、そういったもののメッセージも強かったです。 差別があるからこそ、犯罪を防げるというのも一理ありますが、やはり犯罪者の家族の苦悩を思うと、同情してしまいます。ただ、その同情すら差別の一部でもあるのですから、難しいですね。 とにかく、考えさせられる一冊でした。 | ||||
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本の開いた感がなく、きれいで嫌な感じは全くありませんでした。日時も予定通り。気に入った作品があればまたお願いしたいです。 | ||||
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先に言っておくと、どんでん返しはないです。 大感動というのともちょっと違います。 しかし、こんなテーマでの小説は今までになかったのではないでしょうか。 東野圭吾の最高傑作の一つに数えられるだけはあります。 殺人犯の兄を持った弟の苦労がこれでもかというくらいに詰め込まれています。 彼に全く落ち度がないのに、行く先々で受ける様々な罰。 読後の感想を書こうと思ってレビューを開きましたが、書けない。 何を書いても陳腐になってしまうのです。 それくらい、人の命は重いのだと思いました。 たとえ小説の中の話だとしても。 1つだけ言えるのは、やっぱり東野圭吾はすごい人なのです。 星5にしたくもありました。 が、やはりエンターテイメントとして見た時の面白さを優先して 自分は星4つにしました。 自分は気楽に人が死んでいくミステリーの殺人事件の方が好きです(笑) 東野圭吾の最高傑作は容疑者Xの献身だと思うのですが ベスト3なんだったらこの手紙も入れてもいいと思います。 エンターテイメントとしては星4つなのに、なぜか忘れられない。 すごい作品だと思いました。 | ||||
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先に映画を観ていたのですが、ぐんぐん引き込まれる面白さでした!おすすめです! | ||||
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罪を犯した兄への世間からの差別に翻弄される弟との間に交わされる手紙。本人が「罪を償うこと」と犯罪者の家族が「世間から 差別されること」の開きにがくぜんとした。 世間というものを思い知った感じがする。 | ||||
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犯罪を犯すということは、犯した本人よりも、身近な人の人生を狂わすのだというドラマが次々に起こるので、あっという間に読み終えた。 このことを、いかに心に浸透させられるかは、読み手本人次第なので、想像力の乏しい現代っ子は、どこまで汲み取ってくれるか・・・ | ||||
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