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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 201~220 11/27ページ
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殺人犯の兄を持った主人公が、 人生の節目節目でことごとく その現実を突きつけられる姿は読んでいて 苦しくなってしまいます。 絶望と兄への思いの葛藤、胸に迫る物がある。 そして作中である人物が語る印象的なセリフ。 だけどこの人物が言っていることが必ずしも 正しいわけではなく、 その人物も正しさなんて誰にもわからない、 ということを言うのがまた深いです。 | ||||
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読み終えたとき 久しぶりに楽しい本に出会ったと率直に思った。 読み進めている途中でもいろいろな人の立場になって読んでいた。 しかしストーリーは直貴目線で話しは進んでいく 直貴中心の苦悩の話しなのかと途中で残念でもあったし、次はこういう展開になるだろうと話しがよめてしまう場面も多々あった。 ところどころでキーワードがある。 そのキーワードの意味や裏に隠された意味を考えるのは楽しかった。 イマジン、ジョン・レノンもそうだろう。 本当の平等とはなんなのかを考えるのにも最適な一冊だと思う。 差別のない世界とはなんなんだろうか? 平等な世界とはなんなんだろうか? 差別のない=平等 なのだろうか? | ||||
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まあまあといったところか 個人的には、肝心の『手紙』を扱うシーン これについて、刑務所などの細かいシステムは分からないが この小説に記されているような使い方やこのラストよりは どんどんと兄が嫌いになっていき関係を切ろうとし仕事もやめさせられかける主人公に対し 懸命に主人公のよさを訴えて社長を説得する兄という構図のほうが感動的だったのではないかという別案が浮かんでしまったので、星4つ | ||||
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映画化されているのは知っていましたが、特に何の前知識もなく読み始めました。 正直、私は間違いなく差別してしまう側だなあ、ということを実感しました。 本人の人格は全く関係なく、何かが怖いと思ってしまうのは仕方のないこととも思えます。 そんな直貴が、結婚して子供ができて、兄とも手紙のやりとりを続けている。 ホッとしたのも確かですが、ここでめでたしめでたしで終わらないのがこの作品の良いところだと思います。 絶縁するか、しないか。 と直貴が何度も葛藤するのにリアリティを感じます。 答えのあることではないですし、その時の状況によって人間の考えなんてコロコロ変わりますし。 たぶん泣かないだろう、そう思いながら読み進めていきましたが、ラストにはウルッときてしまいました。 | ||||
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初めて東野圭吾さんの作品を読ませていただきました。 なかなか読み続けるのが辛い作品ではありまして、この一冊に一週間もかかってしまいました。 さて、物分りのいい社長さんの発言、兄への自分が出していない手紙...と盛り上がってきてハッピーエンドと思いきや、最後の二章で頭がぐちゃぐちゃになりました。なんで社長さんが2度も出てこなくてはならない?、事件を起した者、その親族は一生差別、苦しむべきなのだろうか?単にハッピーエンドはいけないこと? 部分的な心理の描写は力のある人だと認めます。ただ、どうこの物語を終わらせるべきか迷いが最後の二章にはありました。この作品を五つ★につける方も理解はできるのですが、「犯罪を犯した人間は一生救われない」というモチーフは社会復帰をめざす方の大きな障害にしかなりません。 私がこの本を塀の中で読んだら、死ぬしかないと思いざるを得ないだろうと思います。 パンドラの箱を開けて、「希望」が残ったと思ったら、何も残らなかった話です。 | ||||
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兄弟姉妹がいて少しでも情を感じたり、怒りを感じたりと 誰もが経験しそうなことがあれば必ず引き込まれるでしょう。 ロックバンドの展開は作者独特の少々強引な内容に受け取れましたが、 この作者の特徴であると認識しました。 ここは余分な味付けな印象です。 こういう兄弟って戦後の貧しいところからスタートした日本には 多く存在したのではないでしょうか。 親も戦死してしまい、窃盗に走ってしまう未熟な存在という意味で。 自分は学生時代に食えなくて兄がバイト先からもらってくるお弁当で過ごしていた日々を重ねてしまい、 涙がでてしまいました。 兄弟(姉妹)をもつひとならばとても感動できると思います。 | ||||
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絶賛の評価が高い作品です。 詳細は他に譲りますが、可哀想な状況で犯罪を犯し、服役した。獄中で手紙を 書き続けた相手は実の弟。弟はその兄のために差別を受けていた。弟は兄を 憎んでいた。という作品でよろしかったかと思います。 残念ながら、あまりにも浅はかで、一方的な見地です。あまりにも知識の 裏づけがありません。取材も一通り、と言ったところでしょうか。これが 東野作品かと、眼を疑った作品です。 このようなお話に、夢を抱く様な方、いらっしゃるかもしれません。 間違ってもお勧めしません。絶対にお辞めになることをお勧めします。 それだけです。 お前の知識がなくて、本が読みこなせないんだとおっしゃる方、 いらっしゃると思います。確か、刑務所って、希望があれば申請許可に 時間がかかりますが、見学は出来るはずです。幾重もの鍵がかかった その先の世界をどうぞ。一日でお分かりになることも難しいかと 思いますが、ちょっと意味が分かるかと思います。 残念ながら、この作品はお勧めしません。 | ||||
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東野氏らしく、描写や言い回しなどの文章そのものに魅力は乏しいが、話の展開に引き込まれる。 こうなってほしいという読者の希望に沿ったり、裏切ったりと物語を導く手腕はさすが。 しかしグイグイ引き込まれていき、ページ数も残り少なくなって来た時に読者はやはりオチに期待するもの。 それが非常に残念だった。 ピークを最後に持ってくる必要は無いし、大ドンデン返しが無くても良い。 それでも読後まで読みきった時にもう1回あそこを読み返したいとか、カタルシスでも不快感だとしても何か残るものがほしくないですか? 登場人物の行動の動機が希薄だったり、手紙やコンドームの発見、電気屋の事件等ムリクリなところは面白くなるなら別に良いのです。 小説なんだから。 でもあれだけ引き込んでくれたなら最後に何かお返しがほしかった・・・。 小説なんだから。 | ||||
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難しい問題を正面から堂々と、最後まで書き切ったな、という印象です。 こういう多面的で複雑な問題に、著者なりの視点を加えつつ読者を納得させるようなキチンとした結論を描くと言うのは、相当に難しい思考作業だったろうと思います。 初出は新聞の連載小説だったとのことです。 しかしこの小説は、途中のエピソードはともかく、最後のまとめ方をキチンと練り上げた上でなければ書き始められなかっただろうと思います。 素晴らしい読書体験をさせてもらいました。 | ||||
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文章の構成が素晴らしい。ラストシーンの前までは作者にそういう意図があったのかは知らないが、差別について社会的に考えさせられた。ただ辛いなぁ、と苦しいだけの文章。でもラストシーンを読むと、それまでの辛く、重い話のすべてがこのシーンの為の布石であったことが分かる。辛いんだけど、救われないんだけど、この本は全てを読むだけの価値がある。そう思わせるほどの美しいラストシーンだった。 | ||||
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罪に対して、深くいろいろと考えさせられました。 「罪と罰」を思い出します。 後半は涙なしには見れませんでした。 自分の人生でも何か成し遂げるべきものがあるんだろうなと、強く思った次第です。 素晴らしいの一言。 | ||||
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勝手にミステリだと思って読み始めたので、広義での犯罪小説?という感じだったのであれ、間違っちゃったと思いつつ読了。 秘密よりは断然良かった(比べるのは変かもしれないけど) 読んでいくうちにいろいろ考えさせられるし、物語にも引き込まれるのだけど、 昼ドラか!と言ってしまいたくなるような成分が結構あったと思う。 主人公に降りかかる災難は兄のせいと言えばそうなんだけど次から次へと運がないよなぁ とイライラさせられもした。 あと、社長についても都合良いキャラとか感じてしまったり…なんか大事なことを言わせるために出しましたよみたいな… 全体的にドラマっぽいところが気になった。 テーマは良いし伝わってくるものもあるのだけど… ドラマ臭がなければ満点というのが正直な感想です。 | ||||
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剛志以外に悪人は出てこない。 普通の人達の普通の反応を丹念に積み重ねることで リアリティを構築している。 剛志でさえも犯行以外は善人として描かれている。 これを長ーい伏線とすれば、「犯罪人の家族を差別 すべし」という思想の果てに導かれるカタルシス --本当の罰を受けよ--によって三者にもたらされる 変化には、ミステリー作家ならではのどんでん返し 感がある。 罰することを忘れては救われないのだ! 直貴物語のリアリティによって、このカタルシスが 際立っている。 よくできた小説だ。 難点を言えば、孝文襲来時の発見、コンドーム、白石方 の手紙、電器屋事件などは少々強引に写った。何も特別 なことは起こらないのに結局そうなってしまう、という 姿勢を貫いてほしかった。 | ||||
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親しかった友人が刑務所に行きました。 そのご家族のことを思い出しながら読みましたが、まあ、ずいぶんと現実離れした展開だなあというのが私の感想です。 しかし、部分的には現実とリンクする部分も多いとも思いました。 あの社長のように、したり顔で説教してくる高齢の男性がいるというのはリアルでした。言ってることもほぼ同じ。 もっとも彼らは「間違っているのは君たちだ。差別者である我々には非はないのだ」と加害者家族にわざわざ言いに行かずにはいられない、そうすることで自分の差別を正当化したい、そんな感じでしたけどね。 「君たちが困っていても私は助けないが、それは当然のことだ。甘ったれるな」という内容の電話を何度もしてくる近所の老人もいたらしいです。家族の方々は助けてくれなんてひと言も頼んだことはないらしいんですけど。 著者がそういった実在する老人達をイメージして社長を登場させたのかどうかは不明ですが。 最後に。 事件後、友人の私ですらとても複雑な気持ちを抱えることになりました。 ましてや加害者本人、被害者家族、加害者家族、あんな単純なものではないです。本当に辛く苦しいことは、外部からの差別ではなく、自分たちの心の中からやってくるものなのです。 この小説は娯楽作品としては読みやすくて良かったと思います。そこはさすが東野圭吾、という感じです。 | ||||
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「手紙」を読んで、内面を描写する作品と行動を描写する作品があることが分かった。 まじめの罠、に嵌った兄の重い思いから逃れることができない弟。 大学、歌、人との付き合いが戻って行くなかで,揺れ戻る状況。 人生が波動だということを示す作品。 東野圭吾のどこから生まれでて来るのかまだ分からない。 | ||||
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殺人犯を身内にもってしまった苦悩。 この本のテーマであり、真摯に手を差し伸べてくれる人もいれば、丁寧に拒絶する人もいる。 実際、現実でこういう状況になれば、そうせざるを得ないこともこともあるかと思います。 この小説の面白さは、差別に押しつぶされそうになっても、 必死に抗おうとする主人公の強さと人間性にあります。 ただ、重い話というだけでなく、適度に緊張と弛緩を織り交ぜて行き 読者を飽きさせない手法はさすがだと思います。 | ||||
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学生です。たまたま家にあったので暇つぶしに読んでみました すごく奥が深く、夢中になって読んでいたらあっという間に読み終わりました 犯罪者の弟が「犯罪者の兄」を持ったがゆえに様々な困難にぶちあたっていく話です 刑務所内の兄と手紙のやりとりもあります この本を読んで、差別や偏見や区別という概念は簡単なものではないと思いました 「差別や偏見がない世界なんて絵空事」というフレーズにものすごく納得しました それまで「自分は絶対差別はしない人間だ」と思っていたはずなのに。 筆者が伝えたい事は加害者の苦しみや兄弟のつながり、犯罪の愚かさなどそんな軽薄なものではないと私は思っています 確かに物語の展開は非現実的で(小説だから仕方ない?)「犯罪者の弟が次々に兄のせいで苦しんで、でも理解者があらわれて結婚もして。。。」という展開だけに焦点を当てれば無理矢理すぎる。つまらない」とも思える小説です。 もっと深いなにかがあります文才ないのでどう書いたらわかりませんが、読めばわかります | ||||
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ここ最近、犯罪者の家族を描く作品をよく見かける。 八日目の蝉や悪人などがそれである。 そしてこの作品を含め、犯罪者の家族は人生を大なり小なり狂わせているように描かれてる。 その要因の一つとしてメディアが挙げられるように思う、それは犯罪者を血も涙もない鬼のように描き、被害者側を悲劇のヒロインのように描く。犯罪者の陰に見え隠れする優しさや苦悩は一切無視である。 当然、犯罪は許されることではないが、これでは被害者側の家族が社会から居場所を失うのは必然だ。 奴らが騒がなければ、もっと多くの人が平穏に暮らせるのではないかと思う。 今回の主人公は過激な報道だけのせいで苦しんだわけではないが、そんなことを感じさせられた。 長々とメディアのことを語ったが一番印象的であったのは、社長の差別を受けるのは当然 という、歯がゆいが的を外していない意見を主人公に伝える場面であった。 | ||||
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刑務所で服役している兄からの手紙がこの物語のテーマになっています。 犯罪者の弟というだけで社会でどれだけ冷たい目にあうか というのがこれでもかというほど続いていきます。 主人公(弟)に何とか幸せになってもらいたい一心で読み進んでしまいます。 実際加害者の家族はこのような仕打ちを受けて行くのかもしれません。 加害者が罪を償い、家族にも重い責任を伴わせてしまう。 暗く悲しい物語です。 | ||||
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手紙だからこそ言える事、伝わるものってあるよね。 | ||||
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