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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 81~100 5/27ページ
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この小説はタイトル、表紙を見た瞬間から何か引かれるものがありました。その予感は当たり、読んだ後震え、余韻が深く残るものとなりました。 高校2年生の冬に兄が強盗殺人を犯した。両親は既に他界している。頼れる親戚もいない直貴は一人で人生を歩む事になるが、刑務所にいるはずの存在に人生を翻弄されていく、という話。 表紙をみた時は感動、泣かせる系小説かと思いましたが、犯罪者の家族の生き方と重い話です。この主人公直貴はごくありふれた人であるが故に現実味が感じさせられ、深く考えさせられました。描写として直貴の人生グラフが上がったら決まって下がるというのも読みごたえがあります。最後、兄弟が再開した描写がありましたが、エピローグを見たかったなと思いました。しかし、それを想像するのも読書の楽しみ方の一つでしょうか。 | ||||
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知名度も評価も高い作品。読む前からかなり期待していました。しかし読み始めれば突っ込みどころだらけ。天津甘栗を盗む、そこまでは良いとしても、なぜ盗みを働いた家の中で突然テレビ鑑賞!?この時点で冷めました。そして弟への手紙の内容の呑気なこと。殺人を犯した人間が書いたとは思えない薄っぺらさ。弟が自分の犯した罪のせいで苦しい生活をしているという発想が全く無いのでしょうか。更に被害者家族にまで幼稚な手紙を送っているとは、兄は発達障害か何かなのでしょうか。タイトルが手紙ですがその肝心の手紙の内容に心に迫る要素が何も無い。バンドのエピソードはベタベタというかリアリティが無く陳腐、ゴムに穴には失笑。私の読み方が捻くれすぎなのでしょうか。気が抜けた、というのが正直な感想です。 | ||||
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我がことのように思われる内容で、引き込まれて一気に読めてしまいます。 犯罪者の兄を持つ弟の苦しみが自分にも伝わってくるような内容です。 ただ、最後に彼なりの幸せを掴んだ点が、良かったように思いました。 感動を呼んだ不朽の名作とあり、東野圭吾の作品の中でも評価の高い作品ですが、まさにその通りだと思いました。 | ||||
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TVなどで稀にみる凶悪事件が報道されると、今までは思いもしなかった加害者の家族のことを考えている自分に驚く。今まで何と想像力が欠如していたのであろう、このようなことは我々の住むこの社会の何処かでは日常的に起きているのに。 一連のストーリー展開の中、異彩を放ち核心に迫るのが新星電気社長さんの言葉である(決して作者の代弁ではないと思うが)。「犯罪者が、その家族を含めて差別されるのは、当然なんだよ。」と、その意図が理解しきれずに何度も読み直した。「他の人間との繋がりの糸を、一本ずつ増やしていくしかない。君を中心にした蜘蛛の巣のような繋がりが出来れば、誰も君を無視できなくなる。」、その第一の糸は白石由実子と言った。寺尾祐輔も糸の一つだだろうか。だが結局、職場で真面目に働いても、同僚や近所の人たちはその糸にはなり得なかった。直貴は愛する家族を守るために、兄と絶縁し、その関係を隠し続けて生きることを選択したが、ラストシーンで心が揺さぶられる。 まず繋がりを確立すべきは、兄なのではないのか、社長はそう言いたかったのかもしれない。弟の学費のために、短絡的に空き巣を企て、結果殺人を犯してしまう。疎まれていることに気づかず、獄中から毎月手紙を送ってくる。兄は知的能力が低いが、ある意味無垢な人間かもしれない、血の繋がりは決して消すことはできないのだ。 映画はまだ見ていないのだが、キャスティングには少し違和感がある。情報によれば、「差別」の話は登場せず、直貴が情緒不安定で泣き叫ぶシーンもあるとか。この素晴らしい小説とは大分印象が変わる可能性があるが、機会があれば見てみたい。 | ||||
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読み終わって脱力感に襲われました。重くて切なくて苦しくて、殺人を犯すとはこういうことなんだと思い知らされました。 重くてもどんどん引き込まれ途中でやめられない。 何度もはしんどくて読めないけど、心に深く残る作品です。 | ||||
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先生に勧められた、面白いって言われて、買いました。楽しみです | ||||
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無慈悲で、残酷で、温かみも救いようもない これが、東野圭吾だと痛感させられました 題材が重たく、あまりにも主人公が不遇すぎて少しでも希望のある展開を期待しましたが、それを裏切るのが彼なのだと ミステリーではない「東野圭吾」を楽しめました オススメです | ||||
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たくさんのレビューの中で、あまり書かれていない視点に触れたいと思います。 この作品のタイトルがなぜ「手紙」なのか。 それは、数あるメディアの中でも「手紙」が、送り手の姿をありのままに写し取る いわば「分身」の役割を果たしているからではないかと考えながら読み進めました。 「手紙」はその人の心をわりと正確に写し取り、受け手にとっても冷静に理解が 進むメディアだからです。 獄中から送られてくる手紙であっても、ある程度の制約があるにせよ、送り手の心の 内がほぼ歪みのない形で伝わってきます。その意味で、作者の手紙を通した人物像の 描き方に卓越した才能を感じました。 この作品は、手紙というメディアを軸とした、コミュニケーション小説として読む こともできるのではないでしょうか。 現在、ネットメディアばかりで浅く不確かなコミュニケーションが目に付きます。 手紙を通して人間関係を築き、お互い深いところで影響を与え合うような、現在の 社会から失われつつあるコミュニケーションのあり方へも、視野が広がる作品として 読んでみても面白い。そう考えると、タイトルの「手紙」への作者の思いがさらに 深く伝わってくるような気がしています。 | ||||
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苦しい生活を送る兄弟の兄(剛志)は、弟(直貴)の大学進学の費用のために資産家の家に強盗に入り、思いがけず殺人まで犯してしまう。 刑期は無期懲役。 弟はその後の人生で、「強盗殺人犯の弟」として生きなくてはならず、進学・夢・恋愛・就職などその現実によって様々な壁を作られてしまう。 刑務所に服役している兄からは毎月手紙が送られてくる。 しかし、結婚し、子供もできて、守るものができた直貴はある決意をする。 フィクションであるとはいえ、加害者の家族がどんな気持ちで生きているのかを考えたら胸が苦しくなる。 正々堂々だけでは生きていけない社会の厳しさを想像できる。 400ページを超える作品であるが、読む手を止めさせない。 2017.7.2 読了41冊目 | ||||
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笹沢左保が「新本格」と呼ばれていた時代の長編推理小説に『突然の明日』(1963年)という作品がある。 主人公の一家の長男が死体で発見される。 警察は、仕事上のトラブルから相手を殺し、自殺したと断定。 事件が公表されるや、父親は仕事を辞めざるを得なくなり、長女は婚約を解消され絶望して自殺を図る。(未遂に終わるが心の傷は癒えない) 次男は将来を悲観し、自暴自棄になって不良の仲間に入り、非行に走る。 そんな家庭崩壊の状況の中で、次女は兄の無実を信じて努力を重ね、遂に真相にたどり着く。 犯罪者の家族が受ける苦しみと、その逆境にもめげず必死に真実を探ろうとする努力が描かれた、感動的な本格推理小説だ。 この『手紙』を、大先達・笹沢左保の作品と比べれば、何よりもミステリ的な要素が何もなく、かと言って何か目新しいストーリー展開があるわけでなく、単に読みやすいというだけの作品にすぎない。 仮に、この小説が東野圭吾の作品ではなく、何かのエンタテインメント小説新人賞に応募された無名の人の作品であったら? 選考委員から「丁寧に書かれているが新味に乏しい」「短篇にまとめられるネタを引っ張って書いているだけ」と言われて、佳作止まりで受賞作にはならないのではなかろうか? 東野圭吾の名前があるから出版され、映画化され、話題になったから売れた、というだけの量産型ベストセラー小説の典型。 東野圭吾は、加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズ、あとは「◯笑小説」シリーズだけ読めば良いのかもしれない。 | ||||
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とっても考えさせられる内容で読み終わった後もずーんっとした感じの余韻がありました | ||||
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日ごろ犯罪記事はよく目にしていますが、その裏にある犯罪加害者や被害者の血縁者に対する心境やその後の状況に関係する記事は、あまり目にすることはありません。 この本は、犯罪加害者の弟として世間の目に晒されながら、兄との繋がりを絶ちたくてもても絶てない心情をきめ細かく表現し、犯罪者の関係者という立場を考えさせられる秀作だと思います。 | ||||
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大好き!東野圭吾さんはもちろん素晴らしい作家が、これは東野さんの本の中で高品質です! | ||||
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「弟くんの成功が無惨に散り、しかし兄へ人間愛を示す話」だと思うのですがその成功の象徴がとても薄い。こんな不器用な弟くん、芸能界はむしろ入らなくて良かったのでは?と思いますし、結婚は家と家の結び付きも幸せの条件なので頭の固い義父を避けられてラッキーだったのでは?という感想が残りました。会社の設定は…閉口ものでした。 また殺した相手がお婆さんというのがなんとも「子供相手じゃないから手紙で展開できるよね」という感じがして不気味でした。まあそこを小説使って読者の風刺してるなら面白いですね。古本なら。 | ||||
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強盗殺人犯の弟である主人公に対し、世間は関わりを避けようとする。そのために、主人公は、自分が罪を犯したわけでもないのに、行く手を阻まれ挫折を味わうことになる。そのことは理不尽であり、肯定すべきではないが、他人にとっては自然なことなのだ。 以上のことを、指摘する作品です。 主人公は努力家で、問題の兄も本質的には善人。そんな関係だったところから、主人公の兄に対する考えが変わっていくさまが、シャープに描かれており、作中の人物が、重いテーマに対してとる態度や考え方についても自然で、嘘くささがない。物語に引き込まれます。 終盤に「社長」や「被害者の息子」に語らせる、このテーマに対する筆者の考えは、説得力がありました。 東野さんらしく、文章は読みやすいだけに、主人公が遭う苦難の描写が辛く、特に娘さんに関する部分は、あまりの辛さにきちんと読むことができませんでした。またいつの日か、そうした辛い部分を含めた再読に挑戦したいと思います。 | ||||
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弟の大学進学費用を作るために、せっぱつまって泥棒に入った兄。 大金を見つけて、そのまま逃げればそれだけの話だったのに 弟の好きな天津甘栗をとりにリビングに戻ったばかりに家人に 見つけられ、ぎっくり腰になって警察に通報しようとする老婦人を 殺してしまう。 残された弟は、強盗殺人罪で服役中の兄の存在のために 大学進学、才能を見出された音楽の道、恋愛・結婚、就職すべてが うまくいかない。屈辱と忍耐を強いられ続ける生活が続く。 だが、けなげな妻や幼い娘の将来までが兄の影のために台無しにされそうに なるにいたって、主人公は彼らを守るため決意をする。 読み終わって暗い気持ちになったのは、なぜ主人公たちが こんなに重荷を背負わなければならなかったか、と思ったから。 これは日本人社会だから起こった話だと思う。 私の知る限り、犯罪を犯した人の家族は表立ってこんな目に合わないし、 自分まで罪の意識をもって一生日陰を歩いたりしない。 兄が現役ヤクザだと弟が司法・警察関係などの仕事につけないということはあるが 災害が起きた時などに見える日本人の尊い精神と、このムラ社会みたいな 村八分リンチ正確は一体どうやって同時存在するのかと思ってしまった。 日本の世界に比べての犯罪発生率の低さは、こういうシステムから なっているのかもしれません。 | ||||
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東野圭吾作品はいつも考えさせられる。 兄が取った行動を否定できるのか。自分ならどう対応するのか…。読後感が何とも言えなく、幸せを掴むのは難しく、やるせない気持ちになってしまう。主人公の立場と世の中からの見え方。突然自分に襲ってきたらどうなるのだろうか。孤独に生きていくことになるのだろうか。 読んでいて涙が出てきた。 | ||||
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思っていたよりも 早く届いて きれいな状態でした とても良かった。 | ||||
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ネタバレ要素を含む可能性があるので、未読の方は閲覧をお控えください。私は東野圭吾作品は「流星の絆」「秘密」を読み、これで3作目となります。私自身、今年高2になる歳なのですが。今作は直貴の事件当時の年齢が近いことでやけにもし自分がこの境遇であれば、、と照らし合わせて読み進めていました。が、正直あまり響きませんでした。期待が高すぎたのもあると思いますし、平和ボケして政治にも無関心な私も悪いのだと思います。また歳を重ねてから読み返してみようと思います。個人的に3作ともでよく本文に登場した、“かぶりを振る”というフレーズが大好きで、ついシリアスなシーンで登場しても「でた」と呟いてしまいます。また他の作品もいくらか読み漁ってみようと思います。 PS (今作のおかげで追伸がマイブーム) 兄に人殺しになるなと言うと「あほか」と叩かれました。 | ||||
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今、やっているミュージカルのあらすじを読んで、どんな話なのか見たくて、映画を借りました。兄が強盗殺人犯となり、そのことが知られるたびに、夢や道を絶たれる主人公の鬱屈とした様子に鈍い痛みを覚えました。 人間関係と弟の心の変化にも感じ入るものがありました。 ここまでは映画の話。 映画のレビューで、「原作にあった、身内に犯罪者がいると知った時、周りの人が意外とやさしいのが表面的で、そういう繊細さが映画にはない」とあったので、原作もすぐに読みました。 が、私にはその繊細さはまったく読み取れなかったです。初めて、東野圭吾さんの本を読んだのですが、おもしろいけど、印象通り、読みやすさ重視なんだと思いました。 映画に流れる、独特の空気を、読書は、重々しくしてくれるかと思いきや、映画と変わらぬテンポで、逆に驚きました。大人が読むライトノベルっていう感じですかね。 | ||||
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