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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 221~240 12/27ページ
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無知ということの怖さです、剛志が、もっと世の中を知っていたら計画することを学んでいたら、 こんな人生にならなかったでしょうね。毎月・毎月 手紙を書く剛志。 その手紙が 直喜の人生を変えて行きます。 でも、直喜は幸せです、寺尾が居て音楽に出会えて、由美子に出会えて・・ 寺尾や由美子に巡り会えない人が沢山います。 東野さんの本には、救いがあります。 毎月・毎月手紙を書き続けた剛志の償いの心が・・としてくれるのでしょう。 犯罪と償い、加害者の家族と被害者の家族、世間の目は厳しいですね。 社長が効いています。 直喜が歌う「イマジン」を聴いてみたいです。。 | ||||
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飽きずにスラスラ読めたのだが描写や展開が強引な気がしてリアリティに欠ける気もしたが、まぁ、仕方ないのかな。 いろんな意味で人間らしい人間たちが描かれた切ない作品だと思う。 直貴には感情移入できなかった。 いまどきというか、一般的には彼のような人が多いのだろうか? そう思うと少し残念な気分になる。 剛志は大バカ者ではあるが、直貴よりももっともっと、人としての尊い物を持っていると思う。 | ||||
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まずは物語としての感想ではなく手法として、東野圭吾の緻密な計算には空恐 ろしくなってしまった。私は、東野圭吾の著書はこの『手紙』が初めてなんだ けれども、第一章の一節からして「あ、狙ってる」と感じる部分が多かった。 当然プロットの配し方もそうであるし、各章、各節自体、それに些細な描写に ついても狙いを感じた。これは、たぶん私だけではないと思う。 ただ、読んでいくうちにその「狙い感」がどんどん薄くなったのには驚いた。 ひょっとしたら、読者を「こう揺さぶってやろう」「こう感動させてやろう」 というたぐいの「狙い」じゃないからかも知れない。自分自身もそうだが、読 者という生き物は読み違え、捉え違え、勝手に想像するものだ。それを同じ答 えへと辿り着くための手引き。その積み上げ方が、真摯に伝えたい事に一貫し ていた。だから、狙い感は薄れ、強引さもなく多くの人が似た結論へ導かれた のかもしれない。 物語的な感想は、おそらく上の手法が成功しているからだろう、多くのレビュ ア達と違わなかった。普通、と言っては何だけれども、巷で流行っているマン ガよろしく「差別」=「悪」やら「差別」→「苦悩」と言う図式は簡単に描け ると思う。その逆に「差別」=「必要悪」を描くのもまたそれほど難しくない はずだ。根拠としては、世間的な認知度を勘案してだけども――。 それら全てをひっくるめて一人一人の精神性として道を示そうとしている。 差別の功罪というと語弊があるが、人のサガ、生きる上での清濁、それらを含 めて、差別との対決や受け入れ、それでもなお、どう繋がって行くか答えを導 く。ある分野では考え尽くされた事だけれども、それをテーマに多く人に同じ ように伝えきってしまう所が凄いし、物語としての感動も大きかった。 素晴らしい。 | ||||
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弟の大学費用を調達する為に強盗を決意する兄。が、誤って人を殺めてしまう。殺人犯の弟というレッテルを貼られた人間は、とてつもなく厳しい世間の風にあってしまう。暗く、悲しい物語。 前にテレビで刑務所の特集をしていた。その時にある受刑者がこの小説を読んでいた。 あの人はきっと肌が粟立つような感覚を覚えたことだろう。 罪を犯すデメリットは、自分の想像を絶するものだと弁えておかなければいけない。 誰にでも、この小説の兄のように凶悪な犯意がなくとも、「魔が差す」場合があるのかもしれない。 そして、いつ「加害者」「被害者」になってしまうのか分からないのだ。 未然に防ぐためには何をすべきなのか。差別を無くすためにはなにをすべきなのか。 学校の教科書に載せて欲しい一作。 | ||||
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ごくごく身近でも起こってしまう可能性が十分にある、差別についての物語。 家族に犯罪者がいるということで幾度もの苦悩に悩まされる主人公の心情がわかり、考えさせられた。 ただ、所々無理やり感があったり、もう少し詳細に記述して欲しかった部分もあり、 少し不満もある。 しかし、それを差し引いてみても、タイトルの「手紙」にまつわる物語として、 十分に楽しめた作品であった。 | ||||
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小学校の道徳では「正直であれ」、「皆に公平であれ」と教えられたと思いますが、大人になったらそれが正しい場合ばかりではない、正直でなかったり、差別したりする「他人」を恨まず、自分なりの道を探さねばならない・・・「叩けよさらば開かれん」はまだまだ甘いという事を気づかせてくれる一冊です。、 | ||||
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弟を大学に入れたいと思う気持ちから殺人を起こしてしまった兄と、殺人者の弟として大学はおろか社会から徹底的に 差別を受ける弟。 すごく、重い話です。しかし、実際にあるであろう現実を想像させる本です。 この「手紙」というタイトルの重さは、最後まで読んで初めてずっしりと心にきました。 本当に大切な人がいて、何か思いつめている人にぜひ読んでほしい1冊です。 | ||||
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剛志が殺人を犯し逮捕されるまでのところは剛志視点で物語が進行していきます。 この時点では「殺人はいけないけど、こんな深刻な理由があるのなら むしろ剛志自身も被害者なのではないか」という剛志に対する同情心が芽生えました。 しかし直貴視点になった途端、剛志に対する憎しみとも呼べる感情が沸々とわき上がっていくのです。 自分の感情の変化を感じながら「私ってころころ気持ちが変わるなぁ」と感じるとともに ここまで人の気持ちを操っていく東野圭吾さんに脱帽しました。 | ||||
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剛志が殺人を犯し逮捕されるまでのところは剛志視点で物語が進行していきます。 この時点では「殺人はいけないけど、こんな深刻な理由があるのなら むしろ剛志自身も被害者なのではないか」という剛志に対する同情心が芽生えました。 しかし直貴視点になった途端、剛志に対する憎しみとも呼べる感情が沸々とわき上がっていくのです。 自分の感情の変化を感じながら「私ってころころ気持ちが変わるなぁ」と感じるとともに ここまで人の気持ちを操っていく東野圭吾さんに脱帽しました。 | ||||
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殺人を犯してはいけない理由の一つは、家族に迷惑がかかるから、だと思う。 実際はわからないが、家族に犯罪者がいることが、恋愛や結婚、夢、就職に影響することがよくわかる。 これにマスコミからの奇異の目が加わるわけで。 差別はなくならないこと、縁を切るしかないと結論付けた主人公は、変に奇麗な終わり方ではなく 納得できるものであったことは良かったと思う。 | ||||
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流し読みで1時間で読めます 内容はかなりベタで、テレビドラマにしたらあまりにも展開が読めるので 照れてしまうほどです。 最後は少し感動しますが、 全体的に、展開が予想できるので、あたらしい発見や鋭い現代ならではのテーマや 臨場感もあまりありません 暇つぶしによむのにはいいけど、「何か」深いものを得ようと思って読む本ではないですね。 | ||||
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東野圭吾さんの作品としては少ない感動の一冊です。殺人者の兄を持つ弟の苦悩が書かれていますが、それを支える嫁が泣かせます。東野圭吾さんの作品としてはとても珍しく感動するものです。電車の中で思わず泣いてしまいました。お勧めです。 | ||||
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主人公は殺人犯の弟という立場に正面から向き合っていくが、兄の手紙の存在が人生の節目を翻弄し、弟は次第にその絶望的な差別に対する無力をさとり、最終的に兄に決別の手紙を書く。 犯罪に対する抑止力としての脅迫的なまでに強力であるが、なんとも救いのない物語で、エンターテイメントとしてはどうかなと思う。 最後の最後に、弟は、決別したはずの兄をバンドの演奏を名目に訪れるという一見矛盾した行動を取るがそこに一筋の救いを示しているのだろうか。 私には作者の趣旨がわからなかった。 | ||||
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東野圭吾さんは好きな作家の1人でした。 それはすべての小説を読んだわけではなく、東野さんが原作の映画だったりドラマだったり、また小説もいくつか読みましたが、それぞれはよかったからです。 が!これは、正直がっかりです。 まるで、昔流行った大映ドラマのような話の展開。 恋人には親が決めたいわゆるエリートの婚約者がいて、しかも恋人とは従兄弟という、いったいいつの時代なんだ?といった設定。 差別の内容についても、こうなるだろうなぁ、と展開がほとんど読めてしまっていて斬新さや、ハッとするものがない。 兄が強盗に入った動機についても「?」って感じ。 学歴がないが為に早死にしてしまった父に対するコンプレックスを息子へ託す母。 その母も早死にしてしまい、弟を大学へいれることが兄の夢であり、生き甲斐であり、その為に強盗に入り、殺人までおこしてしまう、といった内容も、どうもリアリティに欠ける。 生活費ならわかるけど、弟の大学費用の為に強盗まで入る「兄」ってどうもピンとこない。 脳天気すぎる薄っぺらな兄の手紙もそう。 心うつものはまったくありませんでした。 他にいい作品があるだけにまったく残念。 | ||||
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東野氏の小説を読むのは初めてだが、その評判からそれなりのものである期待をもって読んでみた。 しかしその期待は見事に裏切られた。あまりにもうすっぺらいのである。その「差別」とやらも「苦悩」とやらも。 当然、それに対する「解決」というやつも輪をかけて薄っぺらいものとならざるを得ない。 もしかりに、これを読んで、自分の見ないようにしていた現実、偽善を思い知らされたと思う人がいるならば、それは相当な幸せものである。そんなことは人生の早いうちに気づくことであると思う。そして、その「現実」を前提にして、では、人としてどのように生きるべきか、ということを考えるのではないだろうか。戸籍を抜くとか、会社を辞めるとかどうでも良いことである。ただの書類上の概念に過ぎない。 そして、その「現実」とやらがどれほど現実的かも極めて疑問が残る。何なれば、北海道に行って開拓すればいいのである。北海道が嫌ならば外国に移住してまた新しい人生を始めればいいのである。そこではわざわざ日本にまで調べにはこまい。来たところで、どうということでもあるまい。悪いお兄さんを持ったものね。だけであろう。 例えば、アメリカでビジネスをしているアジア系のタケシマさんにはお兄さんがいて、彼は故郷の国で強盗殺人で服役しているらしい、ということを聞いて、深刻な話だ、と思うだろうか。へえ、くらいではないか。 別の例を考えよう。日本で働いている外国人、誰でもいい、を思い浮かべてほしい。その人には兄がいて故郷の国で強盗殺人で服役していると聞いたとき、あなたはその人間に対して同じ対応をするだろうか。絶対にしないだろう。 つまりこれはただ視野が狭いだけで、現実そのものではないんだ。 なんなれば、今はアフリカがビジネスチャンスである。一旗揚げに行ってみてはどうだろうか。 そんなふうにして、人類は生きてきたと僕は思う。 いつまでムラ社会で生きているんだか。 | ||||
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今の日本では差別は原則「許されない」ことになっている。昔ならある程度差別を受忍してきたマイナリティーの人たちに、一昔前と同じ調子で「●●のくせに」や「××の分際で」といった言葉を然るべき場所で然るべき立場の人間が口にすれば、どんなことになるか想像に難くない。かつての被差別者たちの後ろには、神聖にして犯すことのできない「人権」という名の錦の御旗がたなびいている。出るところに出れば、差別者も傍観者もその旗の前で沈黙するしかない。ただし「原則」というからには例外がある。 犯罪者である。特に殺人などの凶悪犯罪の加害者に人権はない、といって過言でない。(法が彼らを守りすぎているという言説はかねてからあるが、その反動か世間が彼らに対して行うバッシングはときとして法律をはるかに超えている。)悪いことをした彼らには圧倒的な非があり、差別する側からすれば差別すること自体が「理にかなっている」。相手は無抵抗で、いくら攻撃しても反撃されない。 つまり「弱い」のである。表向きにはあらゆる差別が禁じられたこの国において、唯一、鉄拳を振り下ろして溜飲を下げ得ることができる相手、それが犯罪者である。ネットやワイドショーを見れば一目瞭然。ついでその家族までもがその対象となる。なんで家族までが? 家族は何も悪くないのに? そのとおり、彼らは何も悪くない。だが、彼らも「弱い」のである。身内に罪を犯した者がいて、背後には被害者とその家族や遺族が控えている。必然的に声高に言い返すことなどできない。畢竟、他のマイナリティーと比べて団結力が弱く、集まって数の力に恃めない。加害者家族はいわばエアポケットにいる。人権の及ばない異次元空間である。 したがって、本作中で家電屋のオヤジが「差別は当然」と宣っても、主人公は何も言い返せない。もちろん差別は当然ではない。オヤジ(平野)の言葉を犯罪者からハンセン病患者に置き換えるとよくわかる。 「わたしたちはハンセン病患者と関わりたくないんだ。多くの人がハンセン病とは関係のない普通の生活を営んでいる。かれらと関わることはたいへんなストレスだ。だからハンセン病患者もその家族も差別されて当然なんだ」 もし、こんなことを口外しようものなら平野はどんな目に遭うだろうか。少なくとも物流倉庫でテレビの入った段ボールに腰掛けて偉そうに説教を垂れてなどいられないのは間違いない。というより、それ以前に作者も出版社もタダでは済まない。 これはあくまで力関係に限っての話であるが、「そもそも刑罰とは」、「法と倫理とは」といった視点で話をしはじめると、とても私ごときの力では語れる自信もない。第一、この小説のレビューとさらにかけ離れていく。だからここでそこまでは触れない。 何とも不快なところもあったが、とても読みやすく、読み物として面白かったことは否めない。だから星3つ。 なお、この駄文を書くきっかけは、西村賢太が犯罪者の息子であることを知り、犯罪の加害者家族というものに関心を持ったことによる。 | ||||
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原作を読んだ後、映画も見ましたがいまいちでした。 原作も、社会派小説っぽい内容で、推理小説やミステリー小説のほうが 好きな自分としては、ちょっと選択を間違えた気がしました。 社会派小説で東野さんなら、さまよう刃のほうが、面白かったです。 手紙は生きた兄弟間、さまよう刃は死別した親子(父と娘)間。 どちらかといえば、親子間の物語のほうが悲壮感が増し、共感しました。 | ||||
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犯罪加害者・犯罪被害者の事を描いた作品は多くありますが、 この作品が最高傑作だと思います。 主人公は兄が犯罪者であるが為に様々な苦境に立たされます。 それが理不尽に感じられ、もどかしい気持ちになりますが、 登場人物の一人が犯罪者の家族は差別を受けても仕方がない という理論を展開します。 その言葉が論理的で説得力があり、私もそちらに傾いてしまいました。 最後にある人物からある人物へ送られる手紙を読んだ時は 何とも言えない感情が湧き上がり、 この本を読んで本当によかったと思えます。 | ||||
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事件によって、傷つくのが被害者だけではない事実を、 改めて教えてくれた作品でした。 被害者家族はもちろん、加害者家族もいっぱい傷つくことが 改めて教えてくれて気がします。 いや、なんとなく感じていたのかもしれません。 ただ、自分の中で蓋をしていたのかもしれません。 重いけど、読んでおくべき作品だと思いました。 | ||||
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評価が非常に高かったので読みました。強盗殺人を犯した兄からの手紙を中心に、弟が翻弄されていく姿を淡々と描いています。非常に重いテーマですが、そのことから生じる(であろう)ことがらを抑えた筆で書いています。特に深い話になっているわけではありません。この作品のように出来事の羅列が悪いとは思いませんし、こういった表現も否定しません。 しかし、個人的には、作者の熱い思いがひしひし伝わるというのを期待していただけに、ちょっと残念でした。 知る、意味はありましたが、感じる、という面は薄かったように思います。 (「差別があって当然」と言い切った社長さんは新鮮でした。この人の存在がこの作品を大いに高めています。) | ||||
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