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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 521~538 27/27ページ
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各新聞や雑誌の書評でべたほめ、強力推薦だったので期待して手にしたものの「・・・?」という感想。う~ん、恋愛も仕事も殺人犯の兄のことが世間にわかりだめになる、っていうことは確かにあるだろうけど、この作品では「兄のせいで」何もかもだめになる弟のくやしさも悲しさも伝わってこないので、単なる通過儀礼のような予定調和のようななんとも間の悪い設定と感じた。高校のときに兄が殺人を犯して刑務所にはいったので弟が一人で生活をするところがあるが、それ自体無理な設定であることははっきりしているので完全なエンタテイメントとしてだけ読むことをおすすめ。 | ||||
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世の中の様々な差別があることは知っていた。「違い」があることによる差別。それは例えば男と女の差別だったり肌の違いだったりするのだけれど。 本書の主人公である直貴は様々な差別にあう。理由は「犯罪者の弟」だから。私はこれまで差別に関しての様々な事件を知るにつれ憤りを感じてきた。また?何故なの?という気持ちだ。しかし、直貴の会社の社長が言った「差別はあるべきだ。」との言葉に納得せざるをえなかった。心が痛みながらも。そして「人」が「社会」で地に足をつけて生きていくということについて考え、背筋が伸びる思いを感じた。 | ||||
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両親もなく、まだ高校3年生だというのに「強盗殺人犯の弟」になってしまった直貴。「強盗殺人犯の弟」という重たい十字架を背負って、たった一人で生きていかなくてはならない。世間の差別に耐えながら、何とか生きていこうとするけれど、つかみかけた幸せも「強盗殺人犯の弟」という事で、すべてが駄目になっていく。どんどん先を読んでいきたいのに、兄の犯した罪によって何もかもが台無しになっていく様子が手に取るようにわかるので、それが切なくて読むのが辛い。のう天気な兄の手紙とは裏腹に、必死で生きている弟が、今度こそは幸せになれますように・・・と祈らずにはいられなかった。そんな事を思う私は、ここに出てくる社長の言うような甘えた考えの人間なのだろうか。 | ||||
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弟を思うばかりに、お金を盗み思いがけず殺人までおかしてしまった兄。その弟として生きていく偏見、挫折、あきらめ。なんだか読んでいてやりきれない気持ちになりましたが、これほどストーリーの続きが気になってぐんぐん引き込まれて読んだ本は久しぶりです。 | ||||
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ぐいぐいと読み進めさせる力は相変わらず。ただ、テーマがせっかく面白いのにフィナーレが全く盛り上がりを欠くものに思えた。涙もろい方なんだけど、出なかったなあ。「え?もうこれで終わり」という感じだった。ストーリーテラーとしての力量はさすがなのだけど、このテーマへの著者のメッセージが読み取れなかった。どうあるべきなのか、どういう世の中であるべきと著者は考えているのか、著者の裸の心が見えなかった。少なくともボクには伝わってこなかった。こういった社会性の高いテーマの時は主張があってしかるべきと思うのだけど。世の中を批判するのは簡単。善悪を色分けできないのもその通りだと思う。でも、どうあるべきと考えるのか。「壁」を乗り越えて、それでもこう考えると伝える説得力ある物語を作って欲しかったなあ。ただ、周辺の物語をなぞっているに過ぎないように思えた。本人の責任ではないところで不幸を背負い込んだ主人公というのは「トキオ」と同じ。「トキオ」はメッセージ性ではなく、どんどんと展開していくストーリー展開、ドラマ性でとても面白い本だったけど。同じ調子でこのテーマではきついと思う。著者はなぜ続けて、似た境遇の主人公を選んだのだろう。 | ||||
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兄弟の成長による心境の変化が大変うまく表現されているなぁと感心しました。また、兄の手紙もだんだん文章が成長し、漢字が増えていくんですよね、そのへんもさすがだと思います。誉めだしたらきりがないんですが、ぜひとも読んでいただきたい一冊ですね。 | ||||
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弟の大学資金を得るために兄は無鉄砲な強盗殺人事件を犯してしまう。弟は殺人犯と血を分けているとされ、差別、偏見の対象として生きてゆく。弟に対する善意の行為が皮肉にも、弟に深い苦悩と困難を与える結果となる。兄の獄中からの手紙、弟を取り巻く波乱万丈の生活、様々な出会い。ラストで繰り広げられる手紙は、涙をさそわずにはいられない。犯罪者の身内からの切実な思いを見事なまでにストーリー化し、小説としてしたためた稀にみる秀作。東野圭吾の新たな最高傑作。 | ||||
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身体を壊して働けず、弟を大学に行かせるために衝動的に犯してしまった強盗殺人。犯罪といっても十分に情状酌量が適用されそうなケースですが、犯人だけでなくその弟にも償いの責任が重く降りかかってきます。正直言って、犯人の弟というだけでこんなに差別を受けるのはなんて理不尽な!と思いましたが、現実の真の厳しさはこの作品に書かれている通りなのでしょう。罪を償うということがどんなことなのか、社会的制裁は何のためにあるのか、この本を読むまで真剣に考えたことがありませんでした。人生について改めて考えさせてくれたこの本に出会えたことは本当にラッキーでした。 | ||||
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兄が弟を大学に行かせたいために強盗殺人を起こす、その時から直貴は犯罪者の弟として生きなければならなくなった。身内に犯罪者を持つ者の苦しみを描いた作品、苦汁をなめる人生ということで、この前読んだ『嫌われ松子』を思い出した、『松子』に比べ人物像に厚みがなく、ラストも感動させたると云う魂胆が見え見えでした、とはいっても東野圭吾らしいと云えば、らしい作品で、一気に読んじゃいました | ||||
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涙が止まらない。感動の涙ではなく、何なんだろう、これは。どう表現すればいいんだろうか。不惑真っ盛りのおじさんを泣かせる、こういう作品は罪だ。改めて著者の底力を見たような気がする。出だしはいつものとおりの野暮ったさ。いつもの東野、決してうまい文章ではない。しかし、気がついたときにはぐいぐい引き込まれていることに気づく。パズルのピースをはめ込むような計算された展開が少々鼻につくが、それも気にならなくなってくる。弟を大学に進学させたいばかりに強盗殺人を犯した兄、そして兄想いの弟。ふたりの絆や心の変化を、刑務所にいる兄からの手紙をキーワードに語っていく。犯罪とは?差別とは?兄弟とは?人と人との絆とは?そして、現実から逃げることなく強く生きていくということとは?著者がこの作品に込めたねらいは何だったんだろうか。自分が流した涙の意味もわからない。心の奥底で反芻しながら考えてみたくなった。 | ||||
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物語は犯罪者の更正物語ではなく、殺人犯の弟で主人公でもある直貴の、殺人犯を身内に長く苦しい足跡が描かれる犯罪の苦しみを描いた物語。主人公は被害者と並んで犯罪が生み出した犠牲者ともいえますが、物語では社会の同情などもなく、凶悪犯の身内に対して世間は冷たく、また懲罰的に描かれます。心に重く圧し掛かるテーマではありますが、物語の中での主人公や登場人物の存在もしっかりと描かれているのも東野圭吾らしく質の高い作品にも繋がっています。そして物語のラストですが、主人公はあることをきっかけに、兄のもう一つの顔を知ることになり、それが主人公の再生へと繋がっていくのですが、そのラストは見事な物語の集大成になっており、読後の余韻を心に残してくれる1冊でした。 | ||||
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罪を憎んで人を憎まずましてや罪人の弟など憎まれる訳がないし同情さえ憶えるだれもがそう思いそう感じるそう考えるしかしあなたの隣の住人、同じ職場、娘の彼氏に強盗殺人犯の弟がいたらやっぱりイヤじゃないですか?私は恥ずかしながらイヤです。作品中でも触れられますが教育や道徳と実際は違います。作者もこの作品をただの綺麗事として描いていませんし加害者と被害者お互いの家族の立場や気持ちを飾る事無く素直に表しています。でも最終章では理屈や善悪ぬきに泣いてしまうでしょう罪悪、愛情、後悔、陳謝、怨恨、差別、未来、希望、期待、これらの念がラストにどうなるのか、主人公はどう対峙するのか・・・手にした日に一気に読めます。兄貴元気かなあと私事ながら!思いました。 | ||||
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東野圭吾の作品は大好きで数多く読みましたが、今までにない感動を与えてくれて、一皮むけた感じがしました。現実に直面する主人公とその家族の真摯な態度に涙、涙でした。この作品で是非直木賞を取らせてあげたい。 | ||||
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犯罪者の家族」しかもこの世に2人だけの兄弟。その兄が自分の進学のことを考え、思い詰め、ついに強盗をしてしまう。そして、その上殺人も。残された弟の生活は・・・・。仕事でも、恋愛でも、どこにでも待ち受けている「殺人者の弟」というレッテル。そして兄からの手紙。弟の兄への気持ち。。。様々な想いを巡らせながら時間が過ぎていく。いろいろな人に巡り会っていく。そして、兄からの手紙が・・・。のめり込んで読める。そして、何とも言えない読後感。おすすめです。 | ||||
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主人公:直樹の葛藤と成長がひしひしと心に染みわたってくる。毎度のことながら、そのストーリーテラーぶりには感心する。ジャンルにとらわれない作風、作品の密度の高さは本作も健在である。恒例のミステリー批評も本作を中心に展開されること間違いなし。傑作である。 | ||||
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兄が強盗殺人を犯した。それにより運命が狂わされていく弟。その苦悩はよく描かれている。ラストも感動的だが、ミステリーを期待すると拍子抜けかも。 | ||||
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読み進めていく途中で、何回も本を閉じそうになる。あまりにも悲しくせつなすぎて。兄の犯した罪により、ことごとく人生を狂わされる弟。その転機には兄から弟への「手紙」が存在する。罪を犯し、罪をつぐなっても、その罪の呪縛から、本人も家族も、被害者の家庭も逃れることができないでいる。罪はいったい誰の罪なんだろう。一様の苦しみがあって、それは消滅することはない。そんなことを考えながらページをめくりました。最後に、思わず涙があふれてしまいました。純粋な兄弟の人生を、手にとって見てみてください | ||||
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