■スポンサードリンク
手紙
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 381~400 20/27ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
強盗殺人の罪で刑務所に入った武島剛志。弟・直貴は強盗殺人犯の弟として差別を受けながら生きていくことになる。 差別はね、当然なんだよ。 直貴が勤める会社の社長の一言にどきっとする。この言葉に続く社長の言葉は至極まっとうだと思った。 他の登場人物の犯罪者の身内に対する態度は「避ける」というのが適当だと思う。その態度の描写はいかにも現実的だ。 どうあるべきなのか、どうすることが正しいのか、簡単に答えのでないテーマ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯罪者の家族という視点から描く物語です。 我々が普段耳にするニュースは事件を起した犯人に関する情報ばかりですが犯罪者にも家族はいるわけです。 そのような人たちが事後、どのような生活を送ることになるか、考える人は少ないでしょう。 この小説の主人公を通して見る彼らの受ける非難・差別・苦痛、「罪を憎んで人を憎まず」という台詞がどれだけ空虚な言葉に聞こえるでしょうか。非常に考えさせられるテーマです。 東野氏の作品の中でも「感動」という点に置いてはこの作品が一、二を争うものだと思われます。是非一読してみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯罪を起こした人、その家族。さらにそのまた家族まで 影響を及ぼすことが改めて認識させられた本でした。 どこまでも、その影は忍び寄ってくる感じに真実味が あり、よくやっているドラマのように、家族自体が 差別を受け大変なのに、この本には書かれていません が、本人が出所して、やり直すなんてすごく大変では ないかと感じました。 世間はそんなに甘くもなく、小学校で習う道徳も通用 しない、ことが書かれています。 刺激は強いかもしれませんが、この本をそういう犯罪 の心が芽生える前に読ませ、教える必要もありますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まあそれなりにおもしろく読めました。 特に感動を誘うとかいうことはないですが、 「ああ、こういうことってあるかもな」と 感情移入しながら読むことが出来れば、楽 しめると思います。 トピックは決して明るくないので、あまり 気分が乗らないのであれば無理して読むこ とはありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
強盗殺人犯の兄のために、進学や恋愛、就職に失敗してしまう弟の話。 テーマが重いので話は全体的に暗い。 ラストシーンは感動的だったと思う。 被害者側の家族の苦悩については、いろいろと知る機会があったが、加害者側の家族がどんな人生を歩んでいるかは,今まで想像したこともなかったので興味深かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
考えさせられはする。 加害者の家族というだけで、 こんなにも苦労するんだな、と。 でもそれって東野圭吾が書かなくても、 いや、小説で読まずとも、 例えばドキュメント番組などで見れば、 それなりに感銘を受けそうな題材だし、 それを除くと彼ならではの個性が希薄ではないですか? 映画化するほどの原作ではないような。 東野さんってもっといい作品沢山ありますよねぇ? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は作者のデビュー当時からの付き合いなので、25年間程作者の書く物を追っている。「秘密」で普通小説に転向して以来、どうやら作者の頭は「直木賞」受賞で占有されているようだ。候補になっては落選の繰り返し。本作はその怨念が産みだしたと言える、空虚な作品。どんな手を使っても良いから読者を感動させてやるという作者の魂胆がミエミエの作品。 まず基本的構想は、なかにし礼氏の「兄弟」(兄への憎悪だけでなく、実は愛憎を描いている)からヒントを得たものだろう。また、必要以上に能天気に描かれている兄の獄中からの手紙の内容が漸次的に整っていくという設定は、状況こそ異なれ「アルジャーノンに花束を」の頂きであろう。更に、冒頭で兄が富裕な老婦人を殺してしまうというシーンは嫌でも「罪と罰」の冒頭シーンを想起させる。構想も借り物、エピソードも借り物。 続く、プロのバンドを目指す夢物語、富豪の令嬢との儚い恋物語。陳腐すぎて開いた口が塞がらない。これでは小学生レベルであろう。就職先の社長と女友達(後の奥さん)の"訓話"はまるで戦前の修身の教科書のようで、読んでいて体に悪寒が走った。それと、本作のテーマと合わせるようにジョン・レノンの「イマジン」を使用しているが、ジョンと言えば「イマジン」しか思い浮かばないような無知な人間にジョンを語って欲しくない。音楽絡みで言えば、作者は最後に刑務所での慰問コンサートを用意しているが、こうした慰問はアメリカでは当たり前の事である。私はJ.バエズの刑務所での慰問コンサートの模様を収めたカセット・テープ(古いですねぇ)を今でも保存している。つまり、作者のオリジナリティは皆無なのである。 読んでいて作者の精神状態の方が怖くなった。本作は重度の「直木賞を取りたい」病に罹っている作者が産みだした虚妄のエセ・ヒューマニズム作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私が初めて読んだ小説であるが、一言で言えば考えさせられる作品である。何もしていない(と考えられる)のに、「強盗殺人の弟」というレッテルを背負いながら行き続けなければならない主人公にいたく感動した。進学、恋愛、就職、子供の問題と実に理不尽な世界だなと感じたが、でもそこに生きているのが我々なのだ、と東野氏は教えたかったのではないだろうか。 改めて言うが、考えさせられる作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「白夜行」の様なやりきれない思いを残す結末ではないが,あからさまはハッピーエンド も描かれていない。結末の後に,光を見るか,果てしなく続く苦しみの人生をみるかは, 読み手の想像に委ねられている。 東野圭吾は,小説の中に,厳しく理不尽な現実を作り,その中でも吹き飛ばされずに残る, 強くで重い「思い」を描いている。友情,嫌悪,愛,支援,忌避,心の壁,熱い思い,そ のどれもが深い。厳しく理不尽な現実にされされ,曖昧であやふや感情は全て吹き飛ぶ。 過酷な現実の中でにも残ることができる「思い」は,真実であり,強固な思いである。 その強さと重さが,読み手を感動させる。 そして,自分の人生では体験できない多くの感情を,この本は体験させてくれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容は、弟の大学入試のために強盗に入って、ひょんなことから人を殺してしまい、つかまった兄とその唯一の肉親である弟の物語。 弟は兄が人殺しをしたためにさまざまな差別を受けて、夢や希望をあきらめてしまうしまう。 アルバイト、バンドデビューの夢、愛する人との結婚、就職先での出世・・・ これでもかと言うほど、何回も、何回も地獄に落とされてしまう。 しかし、ここで受けた差別とは、どうゆうことなのか知る時が来た時、あなたはすべてを知る なぜ人は差別をしなければならないのか? 罪の重さとはなんなのか? 「手紙」を読み終えた後、絶対に自分の考えが変わる。そんなすばらしい一冊である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2004年度版 このミスで56位 この小説には謎はなく、作者の他の作品と比較してミステリー色は薄い。強盗殺人犯の弟の視点から、加害者の家族の負わなくてはなくてはならない苦しみを描いた、意欲的な作品であり、350ページ強の作品を一気に読ませる筆力はさすがというほかない。 弟の大学進学のために盗みに入った家で、はからずも殺人を犯してしまった兄・剛志は獄中から弟に手紙を書き続ける。一方、自分が生きていくために兄のことは隠して生きていかなくてはならない弟・直貴であるが、兄のことが知られるたびに周囲の「差別」により、思い通りの人生を送ることができない。そして、弟・直貴は、進学・恋愛・結婚など様々な経験を通して、「正々堂々と生きるべきか否か」という問題の答えを模索する。そして、兄が隠し続けた秘密を知ったとき、直貴の到達した結論は? この作品のポイントは、ジョンレノンの「イマジン」、そして、直貴の勤める社長の「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになるーすべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね。」というせりふであろう。 弟が兄に宛てた最後の手紙、そして兄が弟に送れなかった最後の手紙そして、感動の最終章に続く・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾さんの作品ですが、推理小説ではありません。 本書は、兄が強盗殺人犯で捕まり、その弟が社会でどう生きていくかを描いた作品です。そして、「加害者の家族は差別されて当然」というこの考え方を、善し悪しは別として真正面から問うた作品だと思います。 もし、自分の家族が犯罪をして自分がこの小説の弟の立場だったら…。もし、隣の住人・同僚の家族が犯罪を起こした時に自分はその家族とどう接するだろうか…。このようなことを読み終えてから考え込んでしまいました。 「加害者の家族は差別されて当然」という考え方もあれば、「犯罪を犯した当人ではないのだから差別されるべきではない」という考えもあって当然だと思いますが、この本を通じて、それらの問題を自身の問題のようにして考えることに、この本の価値の一つがあると感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「犯罪者の家族は差別されて当然」 この主張に私は絶対に同意できない.罰とは絶対に罪を犯した当事者に帰結すべきであり,周囲に波及効果を及ぼすことなどあってはならない. 綺麗事なのは解っている.それでもこれを崩してしまうことは倫理,道徳の崩壊を意味してしまう. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
受刑者の家族の人生をリアルに描いている。 幸せになるチャンスをつかんでも、「強盗殺人犯の弟」いうラベルがいつも邪魔をする。 現実世界にも、同じような立場で苦しんでいる人はたくさんいるのだろうと考えさせられた。 家族の罪は本人の罪なのか。 家族が受刑者であれば、その家族も、差別を受けるという形でともに罪を償わなければならないのか。 「手紙」は受刑者家族の視点から描かれているが、これを受刑者本人の視点から描けば「嫌われ松子の一生」になるのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでみた。 正直、かなり絶賛されているがそこそこという気がした。 東野圭吾の著作の中では中の中ではないのか。。。 買うべきか?と聞かれたら、「微妙。。。」と答えるでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
仲の良かった兄が強盗殺人を犯し、“強盗殺人犯の弟”というレッテルを背負いながら生きていく姿を描いた小説。兄は、弟と殺した人の親戚に手紙を書き続ける訳ですが、本人は罪滅ぼしのためと思って書いたつもりが、実は相手にとっては苦しみの材料となるというのは、極論すれば、親切と余計なお世話が紙一重という日常よくあることと五十歩百歩なのかなと思います。兄の非業のために弟がひどい人生を歩まざるを得ないというのは、人間は周りとの呪縛から離れられないものだというよりは、誰もが独力だけで人生切り開けるものではなく、人との係わり合いの中で生きていくもんだなということを思い知らされる内容でした。 読み終わっても後を曳く内容です。若い人にオススメの一冊でしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一応読了したが,途中から少々飽きてきた。まず,主人公の兄が馬鹿すぎる。想像力がなく,自分の行動が他人にどのような影響を与えるかを分かっていない。また主人公も同情すべき点は多いが,自分でも少しはいろいろなことを調べるべきであろう。大学や高校を働きながら夜間や通信で卒業した人や,昼間の学校でも学費は自分で負担した人などは少々白けた感じで読むのではないだろうか。親の収入によっては旧国立大では学費免除などもあるし,奨学金,特待生などさまざまな手段がある。主人公らの立場は設定だとは思うが,少々底の浅い強引な設定に思えてしまった。 経済的に大学進学をあきらめている人,意志があれば道はあります。頑張ってください。この小説を参考にしてはいけません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読後、小説から本の帯に抜粋された言葉をあらためて読んだ。納得したくないのだけれど、納得せざる得ないのか?微妙な感覚に、いまだに頭を整理できずにいる。すごい本を読んでしまった。学校の道徳のテキストや新聞掲載の小随筆などには絶対に出てこない現実を突き付けられて戸惑いを覚えながらも、頷きながら読むしかなかった。殺人犯であり服役中の兄のため、主人公である弟が社会的に様々なものを失い、兄の犯罪が自分のためのものであった故にこそ、一層苦しみ、社会、そして兄を憎む姿は、切なく辛い。しかし筆者は筆を緩めることなく、これでもか、これでもか、と主人公を苦しめ続けるのだ。そして兄との完全な別離。犯罪加害者の身内の真の痛み、苦しみとは、またその社会的な必然性とは何か。最後の場面はあまりにできすぎていた感は拭えないが、きれいごとではない現実を深くえぐった作品であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「差別はね、当然なんだよ」 この言葉に,はっとした. 主人公は強盗殺人者の弟. もし,自分の子供と同じクラスに殺人者の子供がいたら, 親としてどうするだろう? 知られることで「差別」を受ける度合いが違うのかもしれないが, でもそういった「秘密」を持っているのではないか. 誰を憎むべきなのか,どうするべきなのか 綺麗には片付けることのできない問題を考えさせられる作品. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分はこれだけやっているのに、なぜ!?そんな思いとは裏腹に悪いほうへ悪いほうへ展開してしまいます。自分にも落とし込んでみると、妙にそういった場面がクローズアップされてしまい、自分はこんなにネガティブな人間だったかな…と思うほどです。 苦しみ、絶望感、怒り、喪失感、あらゆる負の感情が盛り込まれていて、読んでいても重いというのもげんなりする原因の一つでしょう。 また、環境は人を変えることも、主人公の様子が如実に物語っています。どんどん後ろ向きな様子になっていくのは明らかで、違う人物に感じられてしまうほどです。 人間の世界。甘くない、そう感じました。下手をすると小さな小さな自分の世界だけを守るような決意が固まってしまうような気もします。 どんな時に読めばいいかって!?ちょっとわからないです…。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!