■スポンサードリンク
手紙
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全538件 461~480 24/27ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
強盗殺人犯として獄中で暮らす兄。彼の犯罪の発端は「弟の大学資金を調達すること」だったのだが、残された弟は兄の存在によって社会での差別を余儀なくされていく。どんなに頑張っても、最後は「殺人犯の弟」というレッテルにより、積み上げた幸せを崩されていく。 兄の時計は刑務所に入った時点から止まっているのに、弟の時計はその何倍ものスピードで回っていき、やがて兄の存在を疎ましく感じ始めて…。 犯罪者の家族を「差別」してはいけないと思いつつ、でも遠ざけたい!その心理は当たり前だと思う。だから、誰も悪い人は出てこない。では、犯罪者の家族はどう生きていったらよいのか、その答えはあまりにつらい代償を払って導き出されてくる。 けっしてきれいごとで終わらせない切り込み方に、ぐいぐい引きずられ、2時間ほどで読破。東野作品をいくつか読んでいますが、私は一押しです。ラストは涙、涙でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画も良かったのですが、この本を読んでそれ以上に強烈なインパクトを受けました。 その違いは、おそらくラストの処理の問題だろうと思います。映画は、どうしてもハッピー・エンディングになってしまいますが、この本では必ずしもそうではありません。そのために、波状攻撃のように迫ってくる重たいものが、しこりのように残ってしまうのでしょう。 「差別」と言っても、この本では犯罪者の家族に対する「差別」なのですが、自分自身を考えると、とても「差別」など絶対にしないと言い切れない悔しさがあります。積極的に「差別」をしなくとも、消極的にはきっとしてしまうだろうなと思います。それどころか、この本に登場する父親のように、自分の娘が犯罪者の家族と結婚すると言った時、許せる自信はありません。同じような行動をとってしまいそうな気がします。 ことは、犯罪者の家族と言うことではなくても、知らず知らずの内に、「差別」をしているような気がします。 余りの衝撃のために、途中でやめることができず、一気に読みきってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手を休めることなくグイグイと本の世界に引き込まれました。 兄が犯したたった一度の過ちで、人生を大きく狂わせてしまうことになる兄弟・・・。 手紙を書くことによって弟と繋がっていたいと思う兄。 その手紙によって人生を狂わされそうになる弟。 いつしか弟は兄からの手紙をうっとおしく思うようになる。 でもそんな手紙が最後にはやっぱり彼らを結ぶ・・・。 ラストは少し物足りなさを感じたけれど、涙が出そうになりました。 ぜひ一読を勧めたい。絶対に感動します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現在日本では格差社会が問題化してる。勝ち組、負け組、格差の固定化…古き良き?神話崩壊。そんな世知辛い世間を舞台とした、本書を読むと「家族を守る」「罪を償う」とは…本当にリアルに考えさせられます。 主人公は世間からのレッテルに苦しみ何度もつまずき…疑心暗鬼?…やがて人との距離を見失います。まるで三面記事を読むかの様に生々しい描写でつづられ。 僕は何度も心を揺さぶられた。 主人公がバンド仲間に言い放つイマジン観が、強く印象にこびりついた。あの名曲にもそんな受け取り方があったのか…。どうやら映画の方は、原作と違い音楽方向はない様だけど。たぶん著作権とかが障害に?まあでも「タイヨウのうた」でマンネリネタだし。違う感動?が楽しみだ。 人生の折々で彼に「手紙」が、なにかを伝え訴え続けます。 ◆破り捨てたい手紙◇待ち遠しい手紙◆黙殺したい手紙◇ひらがな多い手紙◆ワープロ手紙◇勇気づける手紙◆心へし折る手紙◇心つかむ手紙◆抗議する手紙◇思い知らす手紙◆決断の手紙◇希望の手紙◆絶望の手紙…いくつもの手紙が積もり続けます。 そもそも社会は、どうして成り立っているのか? 家族の集まり・つながりが、世間を社会を構成する。ならば一つの問題ジレンマが持ち上がる。家族を脅かす家族(肉親も)は、社会の…ひいては自分の敵か?本当にリアルに「イマジン」できたよ。 PS●犯罪者の肉親→『氷点』三浦『うつくしい子ども』衣良●犯罪後の実生活→『約束された場所で』春樹。 こんなに封切が待ち遠しい邦画は、久しぶりだ。オットコ前の玉山が泥臭い役を…沢尻の関西弁?楽しみだ。このヒロインは本当に良い娘だ。折込チラシで10月の新刊案内が入ってたんだけど。その中に沢尻が、「これ、食べへん?」と兎リンゴを差し出すシーン(写真)があった。この場面めっちゃ好き!シオリ代わりにして読みながら、何度もこの写真をチラ見した。もし主人公が彼女と出会わなかったとすると…ゾッとする。絶対に幸せになって欲しい!と思わせる娘だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実際の殺人事件でも、テレビのワイドショー等で常にクローズアップされるのは、被害者家族のコメント、手記などである。それによって、一般の人々は、被害者の気持ちに共感しようとしたり、もし、自分の家族が被害にあったなら・・と想像したり出来る。ところが、もし家族の誰かが加害者になったなら(もしくは自分が加害者になってしまったら)とは、普通考えない。そこに目を向けた、筆者の社会的視野の広さには感心してしまう。 そして、加害者の兄を持った弟、その妻と子どもが今後、差別の目に負けないで生きていって欲しい、その苦しみに人生を狂わされないで欲しいと思う反面、この本にも何度も書かれているように、そう思う私でさえ加害者の家族とは関わりたいとは思えないところが、この本に共感できる所以でもある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突然、強盗殺人犯の弟という運命を背負わされた直貴。兄弟二人の暮らしだった直貴は一人になり、そこへ獄中の兄からの手紙が届く。強盗殺人犯の弟という足かせは、直貴から様々なものを奪い、夢も希望も打ち砕く。次第に兄からの手紙が疎ましくなって・・・ 加害者の弟の境遇と心理。正直、読み足りないようなもどかしさも感じた。けれどそれだけ、読者自身が想像で補い、考える余地を残してくれている作品なのだと思う。一口に差別や偏見と言っても、あからさまなものもあれば、そうと気づかずに行っているものもあるだろう。差別と意識しない差別が直貴のような人を傷つけてはいないだろうか・・・ また仮に、自分の身近な人が犯罪者になり、差別にさらされる立場にたたされたら、それをどう受け止めるのだろう・・・ 本書では獄中の様子は描かれず、兄の存在はほとんど手紙で示されるのみである。それだけに直貴の孤独、悲壮感が際立つ。しかし、読み進めるうち、直貴の人生の大事な局面に兄の手紙が、内容ではなく手紙そのものが、深く関わっていることに気づく。そして直貴の今いる場所が、そこまでの道程が過酷なものであったにせよ、そう悪い場所でないことにも思い至るのだ。そうして最後、直貴の心に寄り添ってきた読者に、兄の姿が鮮明に焼き付けられる。痛ましい姿が・・・・・ 正解のない問いが次々と投げかけられてくる作品だ。平易な文章で書かれているので、直貴が事件に巻き込まれた年齢・高校生ぐらいのかたに、ぜひ読んで、考えていただきたいと思う。重い問いかけが続くけれど・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
反響が大きかったという社長の言葉は、やはり私も考えさせられました。東野さんて、社会問題に対して、ひと味違う視点を持っていたり、誰もずばり言わなかったことを、作品からメッセージとして発信してられる感じがします。この「手紙」にしても、「さいえんす?」というエッセイを読んだときも強く感じました。ありきたりな事や綺麗事を言われるより、新鮮であり、考えさせられ、視野が広がりもします。自分はどう考えるかな、そしてそれはなぜ? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
随分前に入手したのを、最近になってやっと読みましたが、期待以上でした。 読んでいる間中、深く考えさせられて、読み終えて更に考えさせられてしまいました。 すっきりしないあの終わり方だからこそ・・・・だと思います。 けっして「自分には関係ない」世界では無いような気がします。 フィクションとは言え、まるでTVドラマか映画を見終えたような、とてもリアルな本でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯罪被害者ではなく、加害者側をメインに据えて描くのは、たとえば真保裕一の「繋がれた明日」もそう。 「繋がれた明日」が、犯罪を犯した本人が主人公だったのに対して、こちらは犯人の弟が主人公だ。 犯罪を犯した張本人が罰を受け、罪をつぐなうのは当然のこと。 だけど、その肉親はどうすればいいのか・・・。 弟の進学のための学費を捻出しようとした兄が、ひょんなことから強盗殺人犯に転落。 「殺人犯の弟」のレッテルを貼られた主人公の人生も、狂ってしまう。 自分が悪いことをしたわけでもないのに、白い目で見られて迫害される。 人生の夢や、恋も、そのためにあきらめることに。 獄中の兄から毎月手紙が届くたびに、弟は次第に兄を憎むようになる。 やがて主人公がとった行動とは・・・。 余計な装飾のない淡々とした東野圭吾の文体が、胸に響く。 終盤までは、さらりと読んでいたが、最後の最後で思わず泣いてしまいました。 派手さはないけれど、名作だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
強盗殺人を犯した兄をもつため不当に社会から虐げられながらも、兄と同じように罪を背負いながら強く生きようとする弟の姿を描いた作品。 多用な通信手段の発達した現代では、書き手の心情を文字だけで相手に伝える「手紙」は、ひどく不便なものに感じられる。しかし、この作品では獄中から外への唯一の通信手段である手紙を上手く活かしている。 世間から隔絶されながらも平穏な日々つづる兄と、世間の風雪に耐えつづける弟との間に溝が生まれるようになると、どちらが罪をつぐなっているのかわからなくなってくる。また犯罪者の兄がいることを知ると、途端に弟を避けるようになるまわりの人たちの態度にも憤りを覚えた。 ただ、世間にそうした差別が事実あることを認めた上で、そのことに向き合っていくという結論は現実主義的で建設的だと思う。 この作品の扱うテーマは重く、話も決して明るいものとは云えないが、社会が持つ矛盾点を衝く傑作といっていいだろう。 巻末の井上夢人による解説も、作家としての視点から書かれていてとてもわかりやすいものだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公:武島直貴の兄:剛志は弟の大学進学費の 捻出ために強盗殺人の罪を犯した。直貴は強盗殺 人の兄を持つレッテルを負いながら,生活してい く。しかし,その前には「強盗殺人の兄を持つ」 ものとしての様々な障害が生じてくる。 重い・・・「人の建前は罪を犯した犯人の家族に非は ないのだから,温かく見守る」だろうが,自らが 主人公のような強盗殺人犯の弟と接したとき, また,家族,特に子どもがその子どもと友人なら ば・・・と考えたら,果たしてその建前はどうなるの か?重い・・・全編でジョンレノンのイマジンがあら われ,そのなかの「1つの世界」とか「国境のない 国」とかの理想がまた,この小説のテーマとの コントラストもあり引き立ててくれていると感じる。 読後の感想をどうかくか?久々に難しいと感じる 一冊であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯罪を抑止するためには、その犯罪を犯す利益とは見合わないほどの罰をあたえる仕組みが必要だとは思っていましたが、「犯罪行為からの関わりを避けようとする」という行為が加害者の身内にあたえる影響には、あまり目を向けていませんでした。本書の主人公は彼なりの結論を見出し明日へ向けて生きていきますが、読んだあとも、彼がどうするべきだったのか、どうすれば良かったのかということが全然わかりません。東野さんも難しいテーマを選んだなぁ(苦笑。 最近の東野さん作品らしく、地に足ついた、人物の立場や苦しみが直に伝わる一冊です。でも、彼特有の「どんでん返し」的なものはありませんでした。救われない感が残りますが、それを自分なりに消化するのもまた一興かと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
せつない結末ですよね。あってはほしくない最大の結末へ、残酷なまでに筆者は誘導してしまう。そうすることがよかったのか、何もしないことがよかったのか、そうした岐路は、人生の中でよくあることだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
弟を大学に行かせたい一心で強盗に踏み切ってしまった兄。 しかも、弟が好きだった天津甘栗を取りに戻ったために殺人まで犯してしまいます。 弟への愛情から取ってしまった一連の行動が、時が経っても弟の人生からいろんな夢や希望を奪っていく様はあまりにも皮肉で、読みながら心が痛くなりました。 犯罪の傷跡は、加害者側にとっても、被害者側にとっても一生つきまとっていくものなのですね。 私の祖父は、私が生まれる数年前に交通事故で他界しました。 原因は運転手の居眠り運転で、幼い子供を連れて、夫婦で葬儀場まで謝罪に来られたそうです。気が動転していた母は花束を投げ返したそうですが、それでも毎年命日になると、祖父のお墓には欠かさずきれいなお花が供えてあります。 何十年たっても陰で償い続ける加害者家族の心中を思うと、人の命を奪うということの重みをひしひしと感じます。この小説を読んで、ある意味では、被害者側の私たちよりも加害者側の方が、大変な人生を歩んでこられたのではないかと思いました。 登場人物の心の機微を見事に描写した、深い作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫化が待ちきれず、とうとう購入。読み終わった後、泣かないであろうと思った私だが、涙がながれていた…感動というには、一言では片付けられかれない。 いろいろ考えされる作品である。特に社長の言葉が印象に残る。殺人のニュースが流れる日々。もし、国民のすべての人が読めば必ず、今と違う世の中になるであろう、そんな一冊だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
白夜行や秘密、悪意、容疑者xの献身に比べれば、きっと派手さのない作品の一つなのだろうけれども、本当に東野さんは人の心を描き出すのがとてもうまいと思う。貧乏であったり、差別であったり、不運であったり。弟のために強盗殺人を発作的に犯してしまい刑務所にいる兄からの手紙と、殺人者の弟として、世間からレッテルを貼られ、夢や愛するやいろいろなものをあきらめてこなければいけなかった弟のお話である。人は一人で生まれてきて、一人で死んでいくとは良く言ったもので、やはり家族というハードルは、とてつもなく高いと思う。幸いにして、自分の周りには犯罪者はいなかったが、離婚や借金などは、あたりまえのように人間が本当は一番望んでいるそんなに裕福ではないけれども、ささやかな幸せを奪っていくものだと思う。最後にお兄さんの方がどれだけ弟の事を思っていながら、不幸にしてきたかを思い知らされ、そして弟は、自分のために大きな罪を犯した兄を思いながら、多分もう2度と昔のような家族に戻れないと感じながら、物語は終わるところが、そうだよ、それが現実なんだとしみじみとした気持ちになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
例えば、映画やテレビの世界にあう物語にするならば、 ドラマチックな展開を期待する。 非現実的じゃない世界になるから・・・。 でも、この主人公が殺人を犯した唯一の肉親である兄から逃げれない運命、 そして主人公を取り巻く世界が本当にリアルにかかれている。 リアルでなかったら、最後に彼が下す決断はでてこないと思う。 私は劇的な結末を望んでいたけど、本当に思い悩み、大切なモノを守るため・・・の決断に感動した。 今、この日本で身近になってきつつある犯罪。 犯罪を考えるうえでも、みんなに読んで欲しい本だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
弟を大学に入れたいがために、盗みに入った先で思いがけず殺人を犯してしまった兄。自分のせいで兄が犯罪者になったと苦しむ弟。 強盗殺人犯の兄の存在は、弟のその後の人生に影を落としていく。 なぜ自分は何もしていないのに兄のせいでこんなに苦しまなければならないのか? やがて弟は妻子を持つようになるが、妻子を守るために兄との絶縁を決意する。 強盗殺人犯の弟と差別しながらも、人は弟の非情な決断を責めるだろう。 自分のために罪を犯した兄を見捨てるのかと? だが、"非情な決断"は本当は兄の方からするべきだったのかもしれない。 「会いに来るな、手紙も寄越すな、自分と関係ないところで生きていけ」と。 弟に絶縁されたことよりも、自分の犯した罪が弟を、被害者の家族を苦しめていたということに今まで気づかなことの方に愕然とした兄。 懲役何年とかいうものでは償いきれない罪、弟を大学に行かせたいという独りよがりの動機で 親切にしてくれた人を殺した報いが誰よりも大切に思っていた弟からの絶縁。 それでも最後に弟は兄からの手紙が自分を人生と真剣に向き合わせていたのだと気づく。 だが、出所しても今度は兄の方から弟とは会おうとしないだろうと思った。弟の苦しみを知ったから。 それでも、自分に会いにきてくれたという事実は彼のこれからの希望になるだろうと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2人暮らしの兄弟の兄が優秀な弟をどうしても大学に行かせたい一心で ある屋敷に盗みに入り、そこで思いがけず人を殺してしまう。 兄は懲役15年で刑務所に。 弟は高校をなんとか卒業、働きながら辛く苦しい生活をする。 その後、弟の身には様々な出来事が起きるが、 チャンスや幸福をつかもうとする時にいつもぶつかる壁は 「強盗殺人犯の弟」という世間からの厳しい目。 物語の節目節目に重要な役割を果たしているのが、 刑務所の兄から一方的に届く弟への「手紙」である---。 現実にはそこまでそんなことってあるのかなと思うような部分や、 書き手の上手さに乗せられないように…と構え、思いながらも、 やっぱり涙なしには読めませんでした。 概ね理解することのできる筋立て、 兄の気持ち、弟の気持ちになって考えると胸が痛む物語でした。 でも、被害者や遺族の気持ちになって考えると、 加害者の環境や事情に同情する部分はあったとしても、 やはり殺人は許されないことだと思うのです。。 深く考えさせられ、心に残る本になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても感動する本でした。 犯罪者がいる以上こういう差別にあっている人はいるんでしょう、考えもしないことだったので読み終わったあとの余韻は2、3日続きました。 しかし直貴は本当に強い、最後のほうは涙涙でした。 ただ、ゴムの穴を見つけるシーンは「どんなでかい穴開けたんだよっ」と突っ込んでしまいたくなります(笑) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!