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まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振る
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まほろ市の殺人 冬―蜃気楼に手を振るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この本が春夏秋冬シリーズの1冊とは知らずに購入、後になって、真幌市という架空の町を舞台にした連作だと知りました。もっとも連作といっても、それぞれの作品は独立していて関連はないそうです。 ストーリーは他のレビューアさんが詳しく書いておられるのでそちらに譲ります。犯罪を犯してしまう人物が悪人ではなくむしろ善人で、つましく生きている平凡なサラリーマンというのにむしろ同情を覚えてしまいます。決してばれないと思った犯罪が、まったく別の事件が起きたために偶然発覚してしまった、その運のなさ。はかない恋心を抱いた女性とも所詮は結ばれない、そのあたりの悲運が、この陰影ある町の冬にしっくりはまっています。 真幌市にも親しみがわいてしまいました。最初に詳細な地図が載せてあり、それを見ながらストーリーを追っていくのも楽しく、実際にこの町がどこかに存在しているような気がしてきます。蜃気楼が出るということ、JRと私鉄が交差しているあたり、私はやはり富山市が似ていると思いました。でも方角と海のある場所は逆なので、設定としては太平洋側になるのですよね・・・などと存在しない町なのについあれこれ考えてしまいます。 有栖川氏のいつもの本格ミステリとは作風が違いますが、2時間のサスペンス・ドラマにしたらなかなかいい作品になるのではないでしょうか。他の春夏秋の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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