人形はなぜ殺される

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人形はなぜ殺されるの評価:

3.86/5点 レビュー 44件。 A ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

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全74件 61〜74 4/4ページ
No.14
(5pt)

本格ミステリの典型のひとつである

いまさらながらの感想だけど、やっぱり良いね。好き嫌いの幅か大きい作品みたいだけど、適度な完成度と適度な破綻は著者の持ち味だし、何よりあのトリックだ。山村正夫「トリックゲーム」他のトリックばらし本でばらされたのが残念だけど、ほどよい怪奇性とあいまったあのトリックには、あっと言ったものだ。

 さすがにデビューしてからいくつかの事件を解決してきた神津だから、本作ではあまりにも神がかり的な存在ではなくなっている。それが写実性を狙ったためかどうかは分からないが、この犯人とこのトリックに対しては、デビューの頃の神津で良かったんじゃないかな、という気がする。

 本作がすばらしいのは、まずそのタイトルであり、そしてタイトルが示す“あの場面”である。島田荘司ならもっとヴィジュアルに描写するだろうが、そこは高木氏のこと、適度にあっさりと描写されている。何度か二時間ドラマにもなっているが、中川信夫調のおどろおどろしさでドラマ化してもらいたいものである。私はトリック至上主義者ではないつもりだが、実は本作のストーリーはあまり記憶に残っていない。多分、本作は、高木氏が思いついたトリックのための作品なのであろう。でもそれでも良いのである、本作の場合は。本格テイスト丸出しなのだから。

 まちがいなく、本格ミステリである。高木氏の志した、ある意味では完成型のひとつであろう。私的には傑作である。ぜひ、本格に淫した著者の熱い文章を読んでほしい。
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)より
4334740502
No.13
(5pt)

作者本格推理作品の最高傑作。

高木彬光初期の作品(神津恭介が登場する作品)はオカルティシズムに満ち、また数々の不可能トリックを用いていることから、(横溝正史ではなく)作者こそが日本におけるディクスン・カーの後継第一人者であり、作者の本格推理作品としての最高傑作は『刺青殺人事件』だと思っていたが(社会派推理の『破戒裁判』や『誘拐』などを別として)、本書を読んでその評を改めた。
本書こそがその本領を発揮した、作者本格推理作品中の最高傑作である。
全編に漂う魔術や黒ミサによる怪しげな雰囲気、各殺人の前に起きる「人形殺人」、「ひひひひひ」と不気味に笑う男、そして『人形はなぜ殺される』という表題。どれをとってもムード満点で、さらにそこで行なわれる不可能トリック。
とくに圧巻は、寝台急行「月光」に轢き殺させる第2の殺人と、その前に通過する寝台急行「銀河」による人形の轢断であろう。
人形はなぜ殺される? この謎が解ければ、おのずと犯人もわかるのだが...。
本書の欠点は、神津恭介の無能ぶり(連続殺人を阻止できないばかりか、謎解きに関しても2人の登場人物に先を越されている)を別に措くとしても、作者の「やり過ぎ」により犯人が露呈してしまうことである。
誰でも気づくことかどうかはわからないが、犯人の変装道具が見つかった時点で私には犯人が誰なのかがわかってしまい、そのお陰で第2の殺人のトリックの半分と人形が殺される理由もわかってしまった。
あと、第1の殺人がちょっとインチキ臭い(アンフェアすれすれではないか)とも思われるが、本格推理ファンなら絶対読むべき傑作である。
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)より
4334740502
No.12
(5pt)

鮮やかなトリック

以前ハルキ文庫で出ていたけれどもすぐに品切れになってしまって手に入れられなかった作品が、光文社文庫から再刊されてようやく入手することができました。殺人を犯す前に必ず人形を被害者に見立てて破壊し、その通りに殺人を実行するという不可解な犯人。人形の破壊が殺人の予告になってしまうので、一見するとリスクを高めるばかりに思えるこの行為に合理的理由はあるのか?っていうのがメインの謎です。殺人現場にわざわざ能面を残しておくのはなぜかっていう『能面殺人事件』と趣向は似ています。
真相にはあっと驚かされました。なるほど、こんな方法があったのですね。神津恭介よりも前に真相に気づいている人が二人もいるのが不自然だとか、ラストに向かって一直線に盛り上がるわけではなく中だるみがあるなど、欠点はあれこれ指摘できるのですが、メイントリックの鮮やかさの前には脱帽するしかありません。
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)より
4334740502
No.11
(4pt)

緊張感を最後まで持続させて欲しかった

「人形はなぜ殺される」という題名がそのまま読者への挑戦になっている作者の自信作であり、代表作。前半は、奇術趣味の連続殺人が起こり、その度に何故か人形が"殺される"。この不可思議さと作品を覆う不気味なムードで読者を惹き付ける。

しかし、中盤を過ぎたあたりで起こるある事象で、何故それまで人形が"殺されて"いたか分かってしまい、自動的に犯人も分かってしまう。この辺、もう少し工夫して書けなかったものか。人形が"殺される"理由は最後に明かして欲しかった。

犯人が変節して犯行計画を途中で変えてしまうのも興醒め。謎の設定と前半の展開は素晴らしいのだが、後半ダレてしまう。全体の構成を整えれば更に傑作になったかと思うと惜しい作品。
人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書)より
B000JAHXM4
No.10
(4pt)

緊張感を最後まで持続させて欲しかった

「人形はなぜ殺される」という題名がそのまま読者への挑戦になっている作者の自信作であり、代表作。前半は、奇術趣味の連続殺人が起こり、その度に何故か人形が"殺される"。この不可思議さと作品を覆う不気味なムードで読者を惹き付ける。
しかし、中盤を過ぎたあたりで起こるある事象で、何故それまで人形が"殺されて"いたか分かってしまい、自動的に犯人も分かってしまう。この辺、もう少し工夫して書けなかったものか。人形が"殺される"理由は最後に明かして欲しかった。
犯人が変節して犯行計画を途中で変えてしまうのも興醒め。謎の設定と前半の展開は素晴らしいのだが、後半ダレてしまう。全体の構成を整えれば更に傑作になったかと思うと惜しい作品。
人形はなぜ殺される (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される (ハルキ文庫)より
4894566605
No.9
(4pt)

緊張感を最後まで持続させて欲しかった

「人形はなぜ殺される」という題名がそのまま読者への挑戦になっている作者の自信作であり、代表作。前半は、奇術趣味の連続殺人が起こり、その度に何故か人形が"殺される"。この不可思議さと作品を覆う不気味なムードで読者を惹き付ける。
しかし、中盤を過ぎたあたりで起こるある事象で、何故それまで人形が"殺されて"いたか分かってしまい、自動的に犯人も分かってしまう。この辺、もう少し工夫して書けなかったものか。人形が"殺される"理由は最後に明かして欲しかった。
犯人が変節して犯行計画を途中で変えてしまうのも興醒め。謎の設定と前半の展開は素晴らしいのだが、後半ダレてしまう。全体の構成を整えれば更に傑作になったかと思うと惜しい作品。
人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7)より
4041338077
No.8
(5pt)

例え中古と雖も入手可能であれば即購入。

「犯人当て」を挑むだけあって著者自信の一冊であり、高木氏のキャリアの中でもトップクラスの出来。
マジックやマネキン人形などが持ち出されカー的要素の演出かと思いきや、そこは流石、本当によく考えられています。
とても半世紀前に発表された作品とは思えない出来。
何故K書店さんが復刻しないのか疑問です。
もっと読み継がれてしかるべき作品ですし、これを期に著者をもっと知って頂きたい。
高木氏、神津モノの最初の一冊としても最適です。
人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書)より
B000JAHXM4
No.7
(5pt)

例え中古と雖も入手可能であれば即購入。

「犯人当て」を挑むだけあって著者自信の一冊であり、高木氏のキャリアの中でもトップクラスの出来。マジックやマネキン人形などが持ち出されカー的要素の演出かと思いきや、そこは流石、本当によく考えられています。とても半世紀前に発表された作品とは思えない出来。何故K書店さんが復刻しないのか疑問です。もっと読み継がれてしかるべき作品ですし、これを期に著者をもっと知って頂きたい。高木氏、神津モノの最初の一冊としても最適です。
人形はなぜ殺される (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される (ハルキ文庫)より
4894566605
No.6
(5pt)

例え中古と雖も入手可能であれば即購入。

「犯人当て」を挑むだけあって著者自信の一冊であり、高木氏のキャリアの中でもトップクラスの出来。マジックやマネキン人形などが持ち出されカー的要素の演出かと思いきや、そこは流石、本当によく考えられています。とても半世紀前に発表された作品とは思えない出来。何故K書店さんが復刻しないのか疑問です。もっと読み継がれてしかるべき作品ですし、これを期に著者をもっと知って頂きたい。高木氏、神津モノの最初の一冊としても最適です。
人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7)より
4041338077
No.5
(4pt)

裏切られない、古典的本格ミステリー

最近の「本格」というと、笑えないギャグであったり、サギにあったような気がしたり・・・。本格ミステリーを読みたいけれど、駄作に当たった時の落胆は嫌だなぁ、と疑心暗鬼になっている人にオススメです。真正面から本格に向き合った、正真正銘のミステリーです。氏の名作「刺青殺人事件」でおなじみの「神津恭介シリーズ」です。中核をなすのは、第2の事件。見事なトリックです!多分真犯人を予測できる方は、そういないのでは?かく言う私も全くの暗中模索の内に最後を迎えました。第3の殺人は納得できないものの(重箱の隅をつつくような批評は置いておいて)、お決まりの(?)ドンデン返しも見事に決まって、正に古典的名作の名に恥じない作品です。
人形はなぜ殺される (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される (ハルキ文庫)より
4894566605
No.4
(5pt)

さぁ、人形はなぜ殺される?

いかがわしいマジックショー、妖しい黒ミサ、そして殺人を予告するがのごとく被害者と同じ様に殺されるマネキン人形達…。どうですか?これだけでかなり興味をそそられませんか?
オドロオドロしい雰囲気の中おこなわれる妖しい殺人と殺人形事件。推理小説が好きな方は、ぜひこの高木彬光氏の投げた手袋“人形はなぜ殺される”を受け取っていただきたいですね!さぁ、人形はなぜ殺される?
人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書)より
B000JAHXM4
No.3
(5pt)

さぁ、人形はなぜ殺される?

いかがわしいマジックショー、妖しい黒ミサ、そして殺人を予告するがのごとく被害者と同じ様に殺されるマネキン人形達…。どうですか?これだけでかなり興味をそそられませんか?オドロオドロしい雰囲気の中おこなわれる妖しい殺人と殺人形事件。推理小説が好きな方は、ぜひこの高木彬光氏の投げた手袋“人形はなぜ殺される”を受け取っていただきたいですね!さぁ、人形はなぜ殺される?
人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7)より
4041338077
No.2
(5pt)

最高傑作!

名探偵 神津恭介の活躍する探偵譚。ギロチンや魔術に彩られ、オドロオドロしい雰囲気を醸し出す発端、犯人の後手後手にまわり次々と事件のおきる緊張感あふれる中盤、「人形はなぜ殺されたのか?」が論理的に解明される終盤と、申し分なしの一冊。
書かれたのが昭和32年とは思えないほど、今読んでも十分に満足できる、高木作品を、いや、日本の推理小説を代表するような傑作です。
人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される―長編推理 (1963年) (平和新書)より
B000JAHXM4
No.1
(5pt)

最高傑作!

名探偵 神津恭介の活躍する探偵譚。ギロチンや魔術に彩られ、オドロオドロしい雰囲気を醸し出す発端、犯人の後手後手にまわり次々と事件のおきる緊張感あふれる中盤、「人形はなぜ殺されたのか?」が論理的に解明される終盤と、申し分なしの一冊。書かれたのが昭和32年とは思えないほど、今読んでも十分に満足できる、高木作品を、いや、日本の推理小説を代表するような傑作です。
人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7) Amazon書評・レビュー: 人形はなぜ殺される (角川文庫 緑 338-7)より
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