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聖女の救済



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【この小説が収録されている参考書籍】
聖女の救済
聖女の救済 (文春文庫)

聖女の救済の評価: 3.87/5点 レビュー 309件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全309件 281~300 15/16ページ
No.29:
(3pt)

どうなんやろ・・

東野圭吾さんの作品は大好きです
特に「容疑者Xの献身」とか最高やなって思いました
でも今回のガリレオシリーズはどうなんやろ・・一晩で読んじゃったけど・・
おもしろいかって言われれば確かにおもしろいです
けど、いい小説を読んだ後に感じる独特の浮遊感というか
そういうものを今回の小説では感じられなかったです
んー微妙・・厳しいかもやけど、他の東野さんの小説と比べたら星3つ!!
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.28:
(4pt)

実に面白い、よくできた作品

まず同時発売された「ガリレオの苦悩」から読んでください。
まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。
「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。

もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編
(時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、「聖女の救済」が
その後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」
とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけどね(まぁ、当たり前ですが)。

「聖女の救済」は、まぁ「容疑者Xの献身」と比較してしまうのは少し酷なのかもしれませんが、
とてもよく出来たパズルをうまく積み上げ、組み合わせた作品だと想います。
すごく面白い。ただ、読み進むうちに色々なキーワードが終息の「収束」に向かって想像できてしまった所
(その意味で最後のほうはあぁ、という感じだっただが)私には少し残念ではあったが、
そんな事は取るに足りないと思っている。本当に面白い作品であるのは間違いないし、やはりよく「出来て」いる。
まぁ、この作品は映画というよりもTVシリーズの方がいいのかなぁ、という気がします。
それぐらい何話かに分かれて場面転換できるような構成であり、映像化されても普通な展開になっているような気がします。

また、「容疑者Xの献身」は主人公(笑)石神とは元同じ大学にいた事もあり、知り合いだからこそ直接的な話をしていたのに対し、この作品では草薙・内海が基本的に動く事で、湯川は間接的な動きで「手助け」をしているにすぎない(もちろん核心は当然彼が持つのだが)。
そういう意味でも「容疑者」を経た次の続編がこうなる、というのも「実に面白い」。

まだまだ東野圭吾氏の「ガリレオシリーズ」は飽きそうにもない。

なお、物語の中に、今までの本を読んでいたり、映画やTVを見ていた人には、にやっ、とするような「遊び」が含まれているのも、さすがの続編、という感じです。
聖女の救済 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.27:
(4pt)

実に面白い、よくできた作品

まず同時発売された「ガリレオの苦悩」から読んでください。
まず、「容疑者Xの献身」まででは登場しなかった内海薫がでてきます。
「聖女の救済」から登場、というのは順番が違いますので。
もっと言うと「ガリレオの苦悩」の最初の作品「落下る」が「容疑者Xの献身」の続編
(時間軸的にも発表的にも)になり、彼がまた警察の協力をする話となり、「聖女の救済」が
その後になります(連載が2006年11月〜2008年4月まで)。ただ、小説の中に出てくる「内海刑事」
とTVの「内海刑事」はキャラクターが全然違いますけどね(まぁ、当たり前ですが)。
「聖女の救済」は、まぁ「容疑者Xの献身」と比較してしまうのは少し酷なのかもしれませんが、
とてもよく出来たパズルをうまく積み上げ、組み合わせた作品だと想います。
すごく面白い。ただ、読み進むうちに色々なキーワードが終息の「収束」に向かって想像できてしまった所
(その意味で最後のほうはあぁ、という感じだっただが)私には少し残念ではあったが、
そんな事は取るに足りないと思っている。本当に面白い作品であるのは間違いないし、やはりよく「出来て」いる。
まぁ、この作品は映画というよりもTVシリーズの方がいいのかなぁ、という気がします。
それぐらい何話かに分かれて場面転換できるような構成であり、映像化されても普通な展開になっているような気がします。
また、「容疑者Xの献身」は主人公(笑)石神とは元同じ大学にいた事もあり、知り合いだからこそ直接的な話をしていたのに対し、この作品では草薙・内海が基本的に動く事で、湯川は間接的な動きで「手助け」をしているにすぎない(もちろん核心は当然彼が持つのだが)。
そういう意味でも「容疑者」を経た次の続編がこうなる、というのも「実に面白い」。
まだまだ東野圭吾氏の「ガリレオシリーズ」は飽きそうにもない。
なお、物語の中に、今までの本を読んでいたり、映画やTVを見ていた人には、にやっ、とするような「遊び」が含まれているのも、さすがの続編、という感じです。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.26:
(3pt)

相変わらず一気読みさせられますが・・・

面白いことは間違いなく、一気読みは必至だと思います。
ただ、後半真相が明らかになるにつれ物語が失速していくように感じたのは私だけでしょうか。リーダビリティの核となるトリック、言い換えればタイトルの意味するものについては「いくら何でも無理じゃない?」という感想しか出てきませんし、被害者にも加害者にも人間的な魅力が最後まで感じられなかった。ダンナも奥さんも、考えていることがあまりにむちゃくちゃです。(こういうキャラの部分については、何かそれまでの印象を一変させるようなツイストが仕込んであると思ったんですけどね)
「情念」とか帯に書いてあって何やら重そうだけど、実際はそうでもない話だと思います。

蛇足ですが、登場する女性刑事がiPodで福山雅治の曲を聴いているとか、こういうお遊びって必要なんでしょうか。喜ぶ人ももちろんいると思うけど、個人的には少しがっかりでした。
聖女の救済 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.25:
(3pt)

全体的に薄いかなー

そう感じました。 トリックは面白く、着眼点はさすが東野圭吾といったところですが、全体的に冗長かなと思います。もう少し二転三転させて欲しかったです。 あと、犯人は随分身勝手で、感情移入できるわけではありませんでした(被害者は悪くないとは言いませんが、殺されるほどではないかと)。 今回出てくる登場人物それぞれに特に人間的魅力はありません。 あと、これは完全犯罪ではありません。いくつかの偶然が重なり、さらには警察の現場保全能力に問題があります。 色々言いましたが、東野圭吾だから厳しめに採点したわけで、一般的には面白いと思います。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.24:
(3pt)

全体的に薄いかなー

そう感じました。 トリックは面白く、着眼点はさすが東野圭吾といったところですが、全体的に冗長かなと思います。もう少し二転三転させて欲しかったです。 あと、犯人は随分身勝手で、感情移入できるわけではありませんでした(被害者は悪くないとは言いませんが、殺されるほどではないかと)。 今回出てくる登場人物それぞれに特に人間的魅力はありません。 あと、これは完全犯罪ではありません。いくつかの偶然が重なり、さらには警察の現場保全能力に問題があります。 色々言いましたが、東野圭吾だから厳しめに採点したわけで、一般的には面白いと思います。
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4167110148
No.23:
(5pt)

タイトルに深く溺れる

 ガリレオシリーズの2冊目の長編。
 この長編のために内海という刑事は登場したんだなと必然性を感じました(ちなみに、内海刑事登場は「ガリレオの苦悩」1話。しかも、ドラマより発表は前です。この短編があったからこそ、ドラマの内海が登場したんだなと思います)。内海刑事が女性であることというのが、大切な要素なんですね。
 ガリレオシリーズはキャラクターがしっかり認知されている分、読みやすさにつながっています。ちなみに、短編もののように、トリックが科学的で何をいっているのか難しくてわかりづらいということはないかと思います。難しい用語も多少出てきますが、気にしなくても大丈夫です。
 他の人も書いていますが、タイトルの意味がわかったとき、その深さに溺れます。この深さがこの作品のポイントですね。
 ドラマを見たことない人、容疑者X読んでない人でも、読めます。うなってください。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
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No.22:
(3pt)

ガリレオでなければ納得するけど

湯川、内海、草薙の役回りがはっきりしていて、おもしろいことは確かです。とくに、ボケ役が多かった草薙刑事が今回は重要な役になっていて、彼のドラマといってもいいほどです。単なる愛憎劇のような出だしから、だんだんと話がふくらんでいく展開は東野圭吾らしいと思います。一気に読ませるだけの作品ではあります。でも、このような結末であるならばガリレオである必要はないです。別に、謎解き自体に科学の知識はいらないですし。また、犯人は最初から明かされていますが、彼女の犯行に至るまでの心理に説得力がありません。被害者の人物造形もこんな奴いるかって感じでやはり説得力に欠けます。雑だといってもいいくらいです。何よりすべてを知った上で、結婚した犯人の心情が最大の謎です。『容疑者Xの献身』も人物造形に難がありましたが、ガリレオと愛憎劇とは相性が悪いと思います。それと、読むのなら先に同時発売の短編集の第1章を読んだ方がいいです。なぜなら内海刑事が登場するのは短編の方が先で、湯川が捜査協力を再開したきっかけになっているからです。長編から読むと、そうし経緯が分からないため、最初のところに違和感を感じると思います。また、何人かのレビュアーが勘違いしていますが、この作品の連載が始まった時点はドラマ開始のずっと前です。ドラマが始まってからも連載は続いていたので、終盤はドラマからの影響はありますが、ドラマを意識して創作されたものではありません。
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4163276106
No.21:
(5pt)

読み返すと完成度の高さがより明らかに

帯に書かれたあらすじを読むと、今回の事件は毒殺。地味そうな題材だなと思ったが、読み始めると、東野さんお得意の緻密な推理ドラマが展開され、スリリングな展開に目が離せなくなってしまう。東野作品だからと言ってなんでもかんでも星5つにするつもりはないが、これは良く出来てると思った。一見、安っぽいサスペンスドラマのようなネタを、これだけ重層的に展開させていくのは、東野ミステリの真骨頂といえる。

 「容疑者Xの献身」とはまったく別の事件なので、物語上、特に関連性があるわけでもないが、トリックと犯人の心情、動機がうまく結びついてる点は同様で感心させられる。また「容疑者〜」では男の献身的愛情を描いたのに対し、今回は女の献身的愛情が軸となり、それが事件の真相に収束していくのには唸った。

 「容疑者Xの献身」では本格論争なるものが巻き起こったらしいが、今回はどうなんだろうと思い、読み終わった後にもう一度重要な点に絞って読み直してみた。率直にいうと、今回は衝撃度は若干負けるものの、完成度はこちらのほうが高いような気がする。複雑で、かつ論理的に組み立てられた話なので、もしかしたらあまり一般受けしないかもしれないが、ここ最近の氏の作品の中では、かなり満足した。

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4167110148
No.20:
(4pt)

実に面白い!

読みはじめて1日で読み終わるほど凄く引き込まれる感じがして、気が付いたら何時間も読んでいるという感じでした。

草薙刑事は大丈夫か?と思いながら少しハラハラしながら、会話のやり取りや徐々に明らかになっていく事件に一喜一憂して楽しめました。

素晴らしい作品である事は確かですが、もう少し湯川教授が出て来て、派手目な仕掛けだと良かったかな?と思いました。
ただ単に湯川教授のシーンが読みたいって話なんですがね(^_^;)
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No.19:
(5pt)

タイトルに深く溺れる

ガリレオシリーズの2冊目の長編。
 この長編のために内海という刑事は登場したんだなと必然性を感じました(ちなみに、内海刑事登場は「ガリレオの苦悩」1話。しかも、ドラマより発表は前です。この短編があったからこそ、ドラマの内海が登場したんだなと思います)。内海刑事が女性であることというのが、大切な要素なんですね。
 ガリレオシリーズはキャラクターがしっかり認知されている分、読みやすさにつながっています。ちなみに、短編もののように、トリックが科学的で何をいっているのか難しくてわかりづらいということはないかと思います。難しい用語も多少出てきますが、気にしなくても大丈夫です。
 他の人も書いていますが、タイトルの意味がわかったとき、その深さに溺れます。この深さがこの作品のポイントですね。
 ドラマを見たことない人、容疑者X読んでない人でも、読めます。うなってください。
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No.18:
(3pt)

ガリレオでなければ納得するけど

湯川、内海、草薙の役回りがはっきりしていて、おもしろいことは確かです。とくに、ボケ役が多かった草薙刑事が今回は重要な役になっていて、彼のドラマといってもいいほどです。単なる愛憎劇のような出だしから、だんだんと話がふくらんでいく展開は東野圭吾らしいと思います。一気に読ませるだけの作品ではあります。でも、このような結末であるならばガリレオである必要はないです。別に、謎解き自体に科学の知識はいらないですし。また、犯人は最初から明かされていますが、彼女の犯行に至るまでの心理に説得力がありません。被害者の人物造形もこんな奴いるかって感じでやはり説得力に欠けます。雑だといってもいいくらいです。何よりすべてを知った上で、結婚した犯人の心情が最大の謎です。『容疑者Xの献身』も人物造形に難がありましたが、ガリレオと愛憎劇とは相性が悪いと思います。それと、読むのなら先に同時発売の短編集の第1章を読んだ方がいいです。なぜなら内海刑事が登場するのは短編の方が先で、湯川が捜査協力を再開したきっかけになっているからです。長編から読むと、そうし経緯が分からないため、最初のところに違和感を感じると思います。また、何人かのレビュアーが勘違いしていますが、この作品の連載が始まった時点はドラマ開始のずっと前です。ドラマが始まってからも連載は続いていたので、終盤はドラマからの影響はありますが、ドラマを意識して創作されたものではありません。
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4167110148
No.17:
(5pt)

ぜひ、ガリレオファンの方読んでください♪

長編で、読後達成感があります。
読み終わると「聖女の救済」のタイトルに感動します。
湯川・草薙・内海がバランスよく登場して、どの登場人物のファンでも
楽しめると思います。
特に草薙は「恋」が絡みますので、草薙ファンはドキドキかもしれません。
容疑者Xの献身を読んだときのような「うるうる」は無かったのですが、
東野さんのトリックの作りが好き!という方には楽しめると思います☆
いつもいつも、最後の数ページで「そうか・・・」とずっしりきます。
こちらもドラマや映画で映像化されたらいいのに〜と思いました(^^)
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
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No.16:
(5pt)

裏切りません!

本の内容は書きません。
なぜなら、楽しんで読んでもらいたいからです。
東野圭吾さんは今回も裏切りませんでした!
もう続きが気になって、気になって
私は一日で読んでしまいました〜!
それほどのモノです!
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.15:
(4pt)

語りたいけど語れない面白さ

ガリレオシリーズの最新作。東野圭吾と言えば、私なんかは加賀恭一郎シリーズの方がピンと来るが、今やこのガリレオシリーズはTVの影響も有ってすごい人気だ。「探偵ガリレオ」や「予知夢」が出たばかりの頃は、まだ知る人ぞ知るシリーズだったのだが。
そしてガリレオシリーズは現在公開中の映画「容疑者Xの献身」のヒットによって名実共に東野圭吾の代表作になった。それにしてもこのタイミングで小説を刊行するとは間違いなく確信犯だ。
さて肝心な中身だが、最近の東野作品には「大作なんだけど佳作」「力作なんだけど重厚さに欠ける」という内容が比較的多く、内心どうかなと思っていたが、読んでみてその不安は一掃した。
読み出したらどの場所でもやめることが出来ず、気づくと2時間で読破していた。
話はさすがよく練られており、まとまっている。今回から新キャラ「内海薫刑事」が登場するが前面に出すぎず、草薙、湯川と見事なトライアングルで活躍し、本作を引き立てている。
個人的には、今までのガリレオシリーズは警察側のキャラクターが物足りなかったので、いいスパイスが加わったという印象だ。加えてドラマの影響か小説版の湯川も福山バージョンに近づいているようでキャラクターが良い意味で明確になっているようにも感じられた。
本作は、ドラマや映画からハマった人も、昔からの東野ファンも裏切らない良作といえるだろう。
それにしてもこれだけ売れっ子になってもなお高いクオリティーを保てる東野圭吾は凄いと思う。
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
4163276106
No.14:
(5pt)

一気読みよみでした!

聖女の救済というタイトルを最初に聞いた時の予想していた内容と、読み終わった後の感じは全く違いました。東野先生!こういうのを待っていたんです!でも他の方のレビューにも在る様に、うまく表すことができません。でも個人的な意見としては、「容疑者Xの献身」よりこちらの方が好きです。ただ小説の中の内海薫や、草薙はドラマのイメージありきで執筆されたのかな?という印象です。でも今回の作品では、草薙の人間性や内面を知る事ができました。前の晩に「ガリレオの苦悩」を一気読みし、そしてこれも一気読み・・・いい作品を読む事ができて嬉しい半面、楽しみが無くなったので寂しい感じがします。もう一度ゆっくりじっくり読む事にします。東野圭吾、最高です!!!
聖女の救済Amazon書評・レビュー:聖女の救済より
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No.13:
(5pt)

読み返すと完成度の高さがより明らかに

帯に書かれたあらすじを読むと、今回の事件は毒殺。地味そうな題材だなと思ったが、読み始めると、東野さんお得意の緻密な推理ドラマが展開され、スリリングな展開に目が離せなくなってしまう。東野作品だからと言ってなんでもかんでも星5つにするつもりはないが、これは良く出来てると思った。一見、安っぽいサスペンスドラマのようなネタを、これだけ重層的に展開させていくのは、東野ミステリの真骨頂といえる。
 「容疑者Xの献身」とはまったく別の事件なので、物語上、特に関連性があるわけでもないが、トリックと犯人の心情、動機がうまく結びついてる点は同様で感心させられる。また「容疑者〜」では男の献身的愛情を描いたのに対し、今回は女の献身的愛情が軸となり、それが事件の真相に収束していくのには唸った。
 「容疑者Xの献身」では本格論争なるものが巻き起こったらしいが、今回はどうなんだろうと思い、読み終わった後にもう一度重要な点に絞って読み直してみた。率直にいうと、今回は衝撃度は若干負けるものの、完成度はこちらのほうが高いような気がする。複雑で、かつ論理的に組み立てられた話なので、もしかしたらあまり一般受けしないかもしれないが、ここ最近の氏の作品の中では、かなり満足した。
 
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No.12:
(4pt)

実に面白い!

読みはじめて1日で読み終わるほど凄く引き込まれる感じがして、気が付いたら何時間も読んでいるという感じでした。草薙刑事は大丈夫か?と思いながら少しハラハラしながら、会話のやり取りや徐々に明らかになっていく事件に一喜一憂して楽しめました。素晴らしい作品である事は確かですが、もう少し湯川教授が出て来て、派手目な仕掛けだと良かったかな?と思いました。ただ単に湯川教授のシーンが読みたいって話なんですがね(^_^;)
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No.11:
(5pt)

待望の長編ガリレオシリーズ第2弾―<執念>という言葉が鍵概念か?

何やら神秘的な響きを漂わせているタイトルだ。本作では、前作の長編『容疑者Xの献身』では登場しなかった内海薫刑事(ドラマではお馴染み)が、なかなかの直感と洞察力を発揮している。湯川、草薙そして内海という3人が中心となって難解な事件の解決が企図されてゆく。帯の表示から犯人は「女」であることから、内海という女性刑事を加えたのだろう。事件を解決するという共通の目的を有しつつも、草薙と内海という刑事間の視点の相違(それは男性と女性の相違に帰着する)も本作の注目ポイントの1つ。ガリレオこと湯川の活躍はむろん当然だ。

 レビューで詳細を語ることは野暮の極みだが、1つだけ指摘すれば、思わず「はっ」とさせられるような驚きは、前作と比較してやや乏しかったように思われた。とはいえ、驚異的ともいえる犯人の<執念>を痛切に感じずにはいられなかったし、それは草薙ら刑事にも、湯川にも妥当する。著者自身の<気迫>もまたそうである。夫と妻のあり方、夫婦にとっての子供の存在意味、結婚の目的など、決して一筋縄ではいかないテーマに真正面から挑んだ、文字通りの力作だ。前作が取り組んだ<愛>という人間にとっての普遍的価値とも本書の内容は密接に関連している。そうした人間的で情感的な問題に対して、あくまでも客観的で合理的な根拠に基づいて事件を解明しようとする湯川の心的姿勢とのコントラストが読者をまた惹き付ける。あまりに当然のことで恐縮だが。

 なかなか読む手を休めることができなかったが、多くの読者も同じ経験をされると予想する。そして湯川=福山雅治、内海=柴咲コウであることを想起して、本書を読み進めるだろう。もはやガリレオシリーズは国民的作品であるといっても過言でない。しばらくは第2弾の余韻を噛み締めて、次なる将来的な第3弾の作品の誕生を心待ちにしたい。
聖女の救済 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:聖女の救済 (文春文庫)より
4167110148
No.10:
(5pt)

裏切りません!

本の内容は書きません。
なぜなら、楽しんで読んでもらいたいからです。

東野圭吾さんは今回も裏切りませんでした!
もう続きが気になって、気になって
私は一日で読んでしまいました〜!
それほどのモノです!
聖女の救済 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:聖女の救済 (文春文庫)より
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