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ブルース
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ブルースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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道東の別の都市に住んでいたことがあり、現地の人々とのつきあいの中で、地元社会の上流階層と下層社会(裏社会を含む)が独特の繋がり方をしていることを知り、本書や続編の『Red』のような社会構造を垣間見ることができた。 懐かしいので「ああ、桜木節だ」と思いつつ、彼女の作品はつい手に取ってしまう。 本州にはそういう成り立ち方をしていない地域も多く存在し、そういう所で育った人は、桜木氏の描く釧路を読んで「こんなことがあり得るのか?」という感想を抱くかも知れない。釧路と似たような街を見てきた自分でさえ、離れてしまえば現実感がない。 『ラブレス』や『ホテルローヤル』から、削ぎ落とせるものは極限まで削ぎ落としたような。霧の濃い街で、来ない客を待つ間に煮詰まってしまった、苦すぎるコーヒーのような読後感。紋別が舞台の桜庭一樹『私の男』にも似ている。 胸焼けするほどの「道東」ここに極まれり、とでもいうべき連作集である。 | ||||
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釧路を訪問したのは1度きりだが、自分が住む地方よりもなおさびれた街があることに驚いた。霧と煤と空き店舗のイメージが強い。その街の片隅でどん底の少年時代を過ごした影山という男が裏社会でのし上がりやがて影の市長のような存在に・・・、という物語だが、支配の対象がしょぼすぎて国会議員まで土下座させるほどの権力の源がよくわからない。ラストは探偵物語風なのか。冗長な官能部分を読み飛ばし気味にしてストーリーを追う読み方をしたけど、うーん、こういう男が好きな女性は多いかもしれんが、男性読者にはあまり受けないだろうなあ、という感想でした。同じタイトルの花村満月作品の方がずっとよかった。 | ||||
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主人公が夜の帝王にのし上がるのにどんな手法を使ったかはわからない。話のたびにのし上がっている。私は女心がわからぬままじじいになりましたが、ここに出てくる女たちの機微は特にわからない。結局、男前でHがうまい男のモテモテ物語でした。 | ||||
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指が6本あり、性技に長けた男。そんな風変わりな男を描いた連作短編集です。 面白かったことは間違いない。主人公も風変わりなら、ストーリーも一風変わってました。独創的とは言えますね。 なので、作者の意気込みは買います。でも、星3.5くらいかな。4つあげるには何か足りない感じです。 あ、そうそう。読み終わってもカタルシスがない感じ。だから何か足りないと感じるのかも。 | ||||
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釧路の貧民窟で生まれ育ち,6本の指がある影山博人は,子供のころからセックスが上手で,男娼のようなことをしていた時期もあったが,やがて,釧路経済を牛耳る実力者に成り上がる。 本書は,その博人を,彼と肉体関係を持った複数の女性の観点から描いていくもので,博人が(女性とのセックスを離れた場所で)どうやって成り上がっていったのかは全く描かれていない点で,実際には血みどろの権力闘争に勝ち上がっていったはずの光源氏を専ら女性関係の視点で描いた「源氏物語」に近い。こういうギラギラした男性が,筆者の理想像なのではなかろうか? その博人は,ミステリアスで陰影深い人物に描かれてはいたが,血も涙もなく女性を自分の目的のために利用する冷血漢のようであり,慈悲深い慈父のようであり,人間像が一貫していないように感じたが。 | ||||
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博人を取り巻く女たちの短編集。 あくまでも博人という人間が軸にはなっているのだけれど、関わるそれぞれの女性が主人公で、話毎に博人の年齢も変わっていきます。 構成的な面白さはあると思うのですが、一つひとつの話が短すぎて、ジェットコースター的な展開のはやさがあり、あらすじを追うのに精一杯。心情を味わうどころではなかったのが残念です。毎回、官能的なシーンはあるけれど、それぞれの主人公がなぜそんなに簡単に博人と関係を持ってしまうのかが、とっても謎。そして結局、博人は選んだ相手のどこに惹かれて一緒になったのかが全然理解できまいまま、あらすじだけを追っていたという印象でした。 「ラブレス」をピークにだんだんと面白い!と思える作品に出会えなくなってきている気がします。好きな作家さんなので、次回作に期待したいです。 | ||||
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予備情報を、入れておかないで、読み進めていった方が、面白いヨ。影山君って,姓だけでも、影感ありあり。 読んだ感 あるけれど、後味が湿って暗いね。これが桜木さんの 美味で苦味なとこ。 | ||||
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