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ブルース



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【この小説が収録されている参考書籍】
ブルース
ブルース (文春文庫 さ)

ブルースの評価: 3.81/5点 レビュー 31件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(1pt)

主人公の手足の指の数の問題ではない、彼女の小説にある致命的問題の問題点を考える。

リアリティー、それがこの物語の生命線だと思いますが、・・・・ 読み進むに比例 (逆比例?) して現実感がなくなってしまう。 読者(わたし?)の心は徐々にしらじらと白けてしまうのです。最近の桜木さんの作品に頻出する、お好きな 【場違いな比喩】 を使わせていただけるなら
【しらしらと氷かがやき千鳥なく釧路の海の冬の月かな】かな??

  桜木さんのために、ちょうど良い対比となる作家さんを紹介します(もちろん、皮肉です)。伊坂幸太郎さんです。彼の物語のフレームワークは非現実的で、登場人物も相同で、やることなすことめちゃくちゃです。しかし、彼の小説では、読み進むにつれて彼の紡ぐ物語の世界に読者(自分)がぐいぐいと引きこまれます。もちろん、桜木さんに「そんなの、あんただけよ!!」と言われるかもしれませんし、(わたしも)それを、自信を持って否定する材料も根拠もありません。ただ、昔の桜木作品の大ファン読者として言いたい。
  大多数のこれまでの作家たちと同様に、桜木さんの作家としての才能は使い果たしてしまったのかもしれませんが、もう少し今掘っている穴を深く掘ってみるとか、思い切って違う山を探索してみるとか、なんとかしてください。散見される、少女小説のような、本のカバーの絵、登場人物の名前、・・・・・担当編集者を換えてみて下さい。
ブルースAmazon書評・レビュー:ブルースより
4163901795
No.4:
(2pt)

女にとって理想の男?

何かレディースコミックっぽい展開だなと思いながら読みました。
影山博人が余りにも女性にモテすぎて、私は少し引きました。
女性に大人気の福山雅治が私は好きになれない、というのに似ているかな。

「いきどまりのMoon」は蛇足だと思います。
「カメレオン」から繋げたかった作者の意図はわかりますが。

桜木さんの小説が好きでずっと楽しみに読んできましたが
この作品は人にお勧めできません。
ブルース (文春文庫 さ)Amazon書評・レビュー:ブルース (文春文庫 さ)より
4167909553
No.3:
(2pt)

ひたすら救われない…。

桜木さんが『ホテル ローヤル』で直木賞をとってから、
著作はほとんど手にとりました。『ラブレス』も『ガラスの葦』も『無垢の領域』も
長編ですが、とにかく読む手が止まらず、時間を忘れました。
本当に素晴らしい小説家で、とりわけ釧路という具体的な地名のもとに
貧しい境遇にいながらも淡々を人生を生き抜く
主人公を書かせたら、右に出るひとはいないです。
もちろん短編集も素晴らしいです。

連作の短編集で主人公の人生を過去に遡って描く手法は
桜木さんが得意にする描き方ですが、
それにしても最後までなんとかたどりついた感じでした。
一番の原因は、6本指をもつ博人と彼をめぐる女性達が
心に響くような魅力さをはなっていなかったからかしら。
いつものような読後観がなく、暗い気持ちになって終わりました。

桜木さんの本を読んでみたいという方には、
是非、他の著作をおすすめしたいです。
また次回作、期待しております。
ブルースAmazon書評・レビュー:ブルースより
4163901795
No.2:
(1pt)

官能小説?

「ホテル~」「星々たち」と続けて読みました、やはり好きになること出来ない作家さんです。
「ブルース」は官能小説的な内容でした、桜木さんの作品はこれで止めにします。
ブルースAmazon書評・レビュー:ブルースより
4163901795
No.1:
(2pt)

筆力落ちた

デビュー作から全部読んでいる。
今回は正直、がっくり来てしまった。
作品を準備する時間が足りなかったのか。
身の回りにあるもので、ざざっとまとめたという雰囲気である。

ヒロトを巡る女性たちが、まち子以外特徴がわからず、なんだか個性がはっきりせずすべて同じ女性たちに思えてしまう。
人間性が伝わってこない。
ヒロトは育った環境が過酷で、6本指を持つ男、クールな美貌で、彼の暗い影やセックスが上手いということで、女性たちを惹きつけるということはよーくわかったが、彼自身の内面が伝わってこないので物語に感情移入がしづらかった。
彼がとことん追い込まれている女性たちを色んな意味で「救う」姿は、ある意味彼の内面なのかもしれないが、彼の弱さや葛藤みたいなものが伝わってこない。
薄っぺらいな・・・せめてなぜまち子選んだのか、そこだけでも彼の内側がわかるようにしてほしかった。
穴埋めのように繰り返される性描写もあんまりきれいじゃないので、だんだん気持ちが悪くなり、食欲も失せる。
「ラブレス」とか、「硝子の葦」あたりの息をのむようなお話はもう書けないのかな・・・
登場人物にもっと命を吹き込んでほしい。

次回作、読むかどうか分からないけど、もう少し時間をかけてよいものを書いてほしいと願う。
ブルースAmazon書評・レビュー:ブルースより
4163901795

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