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ブルース
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ブルースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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少し読むつもりがやめられず一気に読ませて頂きました。桜木紫乃さんのファンじゃなくても一読を オススメします。 | ||||
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道東の別の都市に住んでいたことがあり、現地の人々とのつきあいの中で、地元社会の上流階層と下層社会(裏社会を含む)が独特の繋がり方をしていることを知り、本書や続編の『Red』のような社会構造を垣間見ることができた。 懐かしいので「ああ、桜木節だ」と思いつつ、彼女の作品はつい手に取ってしまう。 本州にはそういう成り立ち方をしていない地域も多く存在し、そういう所で育った人は、桜木氏の描く釧路を読んで「こんなことがあり得るのか?」という感想を抱くかも知れない。釧路と似たような街を見てきた自分でさえ、離れてしまえば現実感がない。 『ラブレス』や『ホテルローヤル』から、削ぎ落とせるものは極限まで削ぎ落としたような。霧の濃い街で、来ない客を待つ間に煮詰まってしまった、苦すぎるコーヒーのような読後感。紋別が舞台の桜庭一樹『私の男』にも似ている。 胸焼けするほどの「道東」ここに極まれり、とでもいうべき連作集である。 | ||||
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素敵なお話でした。 | ||||
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リアリティー、それがこの物語の生命線だと思いますが、・・・・ 読み進むに比例 (逆比例?) して現実感がなくなってしまう。 読者(わたし?)の心は徐々にしらじらと白けてしまうのです。最近の桜木さんの作品に頻出する、お好きな 【場違いな比喩】 を使わせていただけるなら 【しらしらと氷かがやき千鳥なく釧路の海の冬の月かな】かな?? 桜木さんのために、ちょうど良い対比となる作家さんを紹介します(もちろん、皮肉です)。伊坂幸太郎さんです。彼の物語のフレームワークは非現実的で、登場人物も相同で、やることなすことめちゃくちゃです。しかし、彼の小説では、読み進むにつれて彼の紡ぐ物語の世界に読者(自分)がぐいぐいと引きこまれます。もちろん、桜木さんに「そんなの、あんただけよ!!」と言われるかもしれませんし、(わたしも)それを、自信を持って否定する材料も根拠もありません。ただ、昔の桜木作品の大ファン読者として言いたい。 大多数のこれまでの作家たちと同様に、桜木さんの作家としての才能は使い果たしてしまったのかもしれませんが、もう少し今掘っている穴を深く掘ってみるとか、思い切って違う山を探索してみるとか、なんとかしてください。散見される、少女小説のような、本のカバーの絵、登場人物の名前、・・・・・担当編集者を換えてみて下さい。 | ||||
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釧路を訪問したのは1度きりだが、自分が住む地方よりもなおさびれた街があることに驚いた。霧と煤と空き店舗のイメージが強い。その街の片隅でどん底の少年時代を過ごした影山という男が裏社会でのし上がりやがて影の市長のような存在に・・・、という物語だが、支配の対象がしょぼすぎて国会議員まで土下座させるほどの権力の源がよくわからない。ラストは探偵物語風なのか。冗長な官能部分を読み飛ばし気味にしてストーリーを追う読み方をしたけど、うーん、こういう男が好きな女性は多いかもしれんが、男性読者にはあまり受けないだろうなあ、という感想でした。同じタイトルの花村満月作品の方がずっとよかった。 | ||||
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主人公が夜の帝王にのし上がるのにどんな手法を使ったかはわからない。話のたびにのし上がっている。私は女心がわからぬままじじいになりましたが、ここに出てくる女たちの機微は特にわからない。結局、男前でHがうまい男のモテモテ物語でした。 | ||||
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切なくて一度 離れようと思ったけれど、又引き戻されて、最後まで読んでしまいました。切なくて いとおしくて、読後は どうしようもない男に惚れたような そんな気さえしてしまうような本でした。 | ||||
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湿った空気、影が出来ない街、釧路。 人がひしめき合って住むような裏路地に若い青年が住んでいる。 彼の指は生まれつき6本あった。 男はその6本指を使い、女は絶頂し、鳴き、6本目の指を欲しがる。 どこか釧路の深い霧のような、黒々とした瞳と女性を惹き付けて離さない風貌。 言葉数は少ないのに、やることはとても大胆な男だ。そしてなによりあれが上手い。 女達はそんな深い霧のような6本指の男に夢中になる。一時の快楽から、寂しさや苦痛を埋めるために男の6本目の指を欲しがる。 桜木先生の描く男は、こんなにも大胆で「いい男」なのか。 女もかなり強くて、それでいて繊細である。 二人はどうなる?この先この女はどうなっていく?ページを次々に開いてまさに「貪るよう」に、主人公の男を追いかける。 この本を読んでいる間、ずっとjazzが流れていた。なんと本の中でもjazzが登場してくる。 60年代の洒落たジャズがこの本にはよく似合う。終わりの見えない追いかけたくなる男にはピッタリだ。 | ||||
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説明通りの製品です。 | ||||
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綺麗でした。内容も凄く好みでした。 | ||||
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しばらく間隔を開けてまた開いても、 すぐに物語の中に戻れてしまう。 まさにどこまでも入り込み、 登場人物の1人になった気持ちがずっと続いていく。 | ||||
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どうしようもない悲哀が書かれていると思います。女性の文章ですね。 | ||||
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往年の健さん映画みたい。過去のある男が人助け。これはこれで確立されたジャンルなのかな。 | ||||
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指が6本あり、性技に長けた男。そんな風変わりな男を描いた連作短編集です。 面白かったことは間違いない。主人公も風変わりなら、ストーリーも一風変わってました。独創的とは言えますね。 なので、作者の意気込みは買います。でも、星3.5くらいかな。4つあげるには何か足りない感じです。 あ、そうそう。読み終わってもカタルシスがない感じ。だから何か足りないと感じるのかも。 | ||||
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桜木さんの作品は初めて読んだ。 本書は短編。全編に、「影山博人」が登場。 影山は不遇な環境に生まれ、手足の指が6本あり(後に1本を事故で失い自分で1本切除)、性的なテクニックに優れ出会った女性全てを翻弄。 財界に君臨しヤクザ的な黒い面も持つなどその正体は掴みどころがない。 そんな正体不明の影山の15歳~52歳までの8つの時期をその時々に出会った女による語りで構成されている。 性的なシーンも多く読み始めから一気に最後まで読んでしまった。 私にとって影山の魅力は、その性的な技法の高さと経済力、そして女性をすぐにその気にさせる男性的なオーラ。 つまり絶対的な実力であり、そんな男への憧れの気持ちも持った。 しかしながら、本作品の影山には黒い面の性格だけでなく、優しい父親の一面なども垣間見えることもあって、全くその本性を掴むことが出来ない気持ち悪さのようなものが残ってやや読後感の悪さがあった。 | ||||
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何かレディースコミックっぽい展開だなと思いながら読みました。 影山博人が余りにも女性にモテすぎて、私は少し引きました。 女性に大人気の福山雅治が私は好きになれない、というのに似ているかな。 「いきどまりのMoon」は蛇足だと思います。 「カメレオン」から繋げたかった作者の意図はわかりますが。 桜木さんの小説が好きでずっと楽しみに読んできましたが この作品は人にお勧めできません。 | ||||
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釧路の貧民窟で生まれ育ち,6本の指がある影山博人は,子供のころからセックスが上手で,男娼のようなことをしていた時期もあったが,やがて,釧路経済を牛耳る実力者に成り上がる。 本書は,その博人を,彼と肉体関係を持った複数の女性の観点から描いていくもので,博人が(女性とのセックスを離れた場所で)どうやって成り上がっていったのかは全く描かれていない点で,実際には血みどろの権力闘争に勝ち上がっていったはずの光源氏を専ら女性関係の視点で描いた「源氏物語」に近い。こういうギラギラした男性が,筆者の理想像なのではなかろうか? その博人は,ミステリアスで陰影深い人物に描かれてはいたが,血も涙もなく女性を自分の目的のために利用する冷血漢のようであり,慈悲深い慈父のようであり,人間像が一貫していないように感じたが。 | ||||
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博人を取り巻く女たちの短編集。 あくまでも博人という人間が軸にはなっているのだけれど、関わるそれぞれの女性が主人公で、話毎に博人の年齢も変わっていきます。 構成的な面白さはあると思うのですが、一つひとつの話が短すぎて、ジェットコースター的な展開のはやさがあり、あらすじを追うのに精一杯。心情を味わうどころではなかったのが残念です。毎回、官能的なシーンはあるけれど、それぞれの主人公がなぜそんなに簡単に博人と関係を持ってしまうのかが、とっても謎。そして結局、博人は選んだ相手のどこに惹かれて一緒になったのかが全然理解できまいまま、あらすじだけを追っていたという印象でした。 「ラブレス」をピークにだんだんと面白い!と思える作品に出会えなくなってきている気がします。好きな作家さんなので、次回作に期待したいです。 | ||||
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単に「ブルース」という題名に惹かれ手に取ってみました。 主人公影山博人をめぐる八人の女たちの短編連作。 そこらへん疎いので、直木賞受賞の女性作家とは読み終わるまで露知らず。 釧路の街が舞台ですが、演歌ではなくブルースが根底に流れています。 哀しい女性ばかりの哀しい物語です。 この女性の描き方は、やはり女性作家ならではと言えるのでしょうか?殆ど女性作家を読まない私には、とても異質な作品でした。 今更ながら女性とは不可解ですね。 欲を言えば作中に出てくるアーティストと曲名も、ブルースのナンバーにして欲しかったな。 | ||||
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桜木紫乃さんの本は氷平線からすべて読みました。ノンフィクションしか読まなかった僕が桜木紫乃さんの小説で小説の素晴らしさを知りました。珠玉のような一節一節に愛おしさを感じます。レヴューなど書くつもりはありませんでしたが、他の方であまりに低い評価をされいる方がいるので、書きたくなりました。今まで桜木紫乃さんの本は、一日一日ゆっくりと味わうように読んできましたが、このブルースは先が知りたくて一日であっという間に読んでしまいました。確かに粗い部分があるのかもしれませんが、私にはそれを上回る芳醇な読書の味わいを満喫させてくれました。あらためてまた桜木紫乃さんに出会えてよかったとしみじみ感じる一冊でした。 | ||||
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