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明日の記憶
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明日の記憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全175件 141~160 8/9ページ
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感じ方は様々かもしれませんが、私はラストシーンを読み終えて本を閉じ、涙しました。声を出さないように顔をおさえて。来るべき状況を読者に想像させ、その入り口で終える切ない余韻が心を揺さぶりました。是非読んで見て欲しい作品です。自分にも多々ある物忘れ?買物帰り、行きなれた道を運転しつつ曲がるべき所を直進してしまった。自分にも、主人公と同じ症状が迫っているとしたら・・・恐い!その時、私の傍らにいる人間はどのような態度をとるのだろうか? | ||||
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本当に、読み続ける毎に、身につまされる傑作だ。主人公は、50歳の中堅広告会社の営業部長。学生時代から交際していた最愛の妻と、結婚を間近に控えた年頃の娘がひとり。典型的な中流家庭で、ハタから見ても、平凡ながら、幸せな毎日を送っていたこの男に、突然、“若年性アルツハイマー症”という忌まわしい病魔が襲う、、、。日々、記憶が喪失していく事への不安、そして、自分が自分でなくなってしまう事への恐怖は、当事者でなければ実感出来ない感覚であるが、荻原浩渾身の文章力で、じっくりと読ませる。40歳半ばを迎え、最近記憶力が明らかに低下している私にとっても、決して、他人事とは思えぬ切実な展開だ。と、同時に、主人公が、病魔に対し、文字通り、しどろもどろになりながらも、全力を振り絞って立ち向かっていくその姿は、感動的で、胸を打つ。健康時には仕事優先で、殆ど顧みる事がなかった家族の事や、今迄当たり前の如く過ごしてきた自らの人生を振り返っていくのも泣ける。厳しい現実が待っているラストは、辛く、悲しいが、その直前、奥多摩の山桜溢れる中、黄昏の淡い光を浴びながら、“病気”に対して、恐れる事をやめ、「生」がある限り、生き続けていく事を決心出来た主人公にとって、救いがあると信じたい。 | ||||
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若年性アルツハイマーの話です。この本を読むまではお年寄りしかアルツハイマーはならないと思っていたので、恐いなぁと思ってしまいました。同じ会社員という立場なので、先方との約束を忘れる、部下と相談したことを忘れる、話をしたということを忘れるということはかなり怖いなと思いましたし、まさか自分がと思うとかなりショッキングなことだとも思いました。忘れることを、病気の進行を必死に遅らせようとする家族の愛情も感じられます。身近にある恐怖だからもしかしたら他人事ではないもかもと思っちゃいました。記憶できない、話したことや買ったこと、自分の書いたメモさえ忘れてしまうって、なんて不憫なんだろう。どうにもならない苦しみが読んでいてかわいそうになってしまいました。文章も難しくないしさらっと読めてしまうので(内容は少し病気だから重いけど)、読んでみると当たり前のことができるって幸せなんだと思えると思います。 | ||||
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最初は色んな登場人物が物語を盛り上げていたのにと思いました。アルツハイマーは最終的に死に至ると書いてあったで最期を家族で支えあってその時を迎える話かと思ったし、ちょと最後に行き着くまで長いと思いました。2つ星だけど、初めの頃は本当に面白いです。 | ||||
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若年性アルツハイマー、という病気が有ることは知っていたが、読んでいてこちらの身が縮まる思いだった。病気の進行は早く、自分自身の記憶のかけらがはらはらと舞い落ちていくような毎日・・・病気に必死に対抗しようとする主人公と、お構いなしに進んでいく病状と、妻の悲痛な心の内がよく描かれていたと思う。自分がもしこの病気になったら?もしかして明日は我が身かもしれない。 | ||||
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本屋大賞2位ということで読んでみました。主人公は若年性アルツハイマーの宣告を受けた50台のサラリーマン。メモなどを詳細に残しながら仕事をしたり、徐々に失われつつある記憶と人格を一所懸命にかばおうとしてる姿勢がなんともいえない気持ちになります。記憶や人格がなくなる恐怖は計り知れないものがありますが、そこは上手く綺麗に書かれています。物忘れが激しい私としては小説を読んでいる途中で、私にも当てはまりそうなことが幾つかあったのが気になりました。物忘れは・・・多少は誰にでもありますよね? | ||||
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それが若年性痴呆にせよ老年性痴呆にせよ、記憶が失われていくことの恐怖、その恐怖から生じる体や心の不調は、この作品で描かれている程度の甘いものでは無いだろう。一度そんな思いが湧いてくると、もう駄目ですな・・・。最後のシーンも、このお話自体にリアリティが感じられなくなっている私には、きれいに刈り込まれたお話にふさわしい、とって付けたようなラスト、に感じられた。 | ||||
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若年層のアルツハイマーなんて、そんな病気があるとは知りませんでした。徐々に失われていく人格、記憶。明日を迎えることの恐怖。本当につらくて怖いと思います。この本を読んでいちばん感じたことは、だから、一日、一日の自分の人生を大切にしよう。自分らしさを大切に生きていこうと言うことでした。どうもありがとう。絶対にお薦めの本です。 | ||||
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最近物忘れが多く、偶然新聞広告で「若年性アルツハイマー」を題材にした本著書を見つけ読んでみました。自分に思い当たる節もあり、両親も最近、「あれっ、何しようとしてたんだっけ?」と度々戸惑っている姿を見ると、非常に不安になる一冊でした。この著者は「オロロン畑でつかまえて」等非常に読みやすく一気に読者を引き込む魅力があります。 | ||||
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どっちにしろ後半は涙と鼻水で一杯でした・・・介護者ではなく当の本人の思いに対して。50歳(もうすぐ自分も・・不安)だろうが明治末に生まれた祖母9?歳だろうが思いは同じなのかな?って。辛かったけど久し振りに読んで良かったと思う作品でした。 | ||||
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主人公(広告代理店営業部長)は若年性アルツハイマーに侵される。嫁ぐ娘のため、結婚式の当日まで病気を隠す。愛する妻・娘のため何が出来るか?どうするべきか悩む主人公。今まで忘れたいと思う事もあった記憶。今はいとおしく仕方が無い。夫の病気に困惑しながらもに看病する妻。小説のラストは、美しく、そして悲しい。 | ||||
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主人公は広告代理店の営業部長、50歳。あるプロバイダーの広告戦略の競合プレゼンテーションで見事勝利を収め、これから仕事が忙しくなるところ。青天の霹靂。彼は若年性アルツハイマー病を患ってしまう。記憶を失い、人格も失っていく不治の病。あと10年もつかどうか。死の宣告も受ける。彼はそれをどう受け止め、どのように日々を過ごしていくのか。そして彼の妻、結婚を控えた娘、同僚、陶芸教室の先生など彼を取り巻く人たちはどう受け止め、どうしていくのか・・・。とても重いテーマである。しかし本書は絶望の淵から、諦観ではない生きる力というものをまざまざと見せつけてくれる。「記憶」とは何か。「生」とは何か。本屋大賞のおかげで(本作は第2位)素晴らしい本とめぐり合うことができた。 | ||||
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読むきっかけは本屋大賞を受賞した本だったので、読んでみようかなと思いました。若年性アルツハイマーの話だと帯を読んだ時も、「ふーん」という感じで、いまいちピンときていませんでした。20代の私には何とも縁のない別世界の事の様に思われて、現実にある病気だとはなかなか思えませんでした。でもこの本を読んで本当に怖くなりました。主人公のアルツハイマーにかかってしまった人は50歳。ちょうど私の父ぐらいの歳です。この本を読んでいる時に父が「あれ、この人何て言ったけなぁー?あの番組に出てただろ?」と聞いてきたときなんて、本当に冷汗が出ました。私にも人の名前や昔の記憶が出てこない時はあるし、物忘れなんて誰にでもある事と本当に思いますが、この本を通して若年性アルツハイマーという病気を知り、主人公を通してこの病気にかかった人の苦しみを少しでも知るきっかけになりとてもよかったと思います。 | ||||
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もう一度思い出して欲しい。あなたの人生を。これまで歩んできた道を。誰でも一度や二度は、人生のすべてを忘れてしまいたい!などと戯言を願ったことがあるだろう。しかし、自分の「記憶」がこんなにも愛しく、尊いものだと感じることがあっただろうか?それは、「記憶」こそがその人の生きた証であり、「記憶」こそが人生そのものであるからだろう。この本を読めば、明日からの人生が違って見えるだろう。なぜなら、私たちは、昨日も今日も明日も、自分の‘生きた証’を残せるから。そんなささやかな幸せを、この本は教えてくれるはず☆ | ||||
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身につまされるとは、こういう感覚なのだろうか?度忘れ?ここまでわかっているのに言葉が出てこない。こんな時、年をとったのだろうと自嘲気味に笑ってみても、どこか吹っ切れずに不安をぬぐいきれない。ぷつんと脳細胞を繋ぐシナプスが切れていくような感覚なのだろうか。今若年性アルツハイマーと診断され、仕事もできず、周りの人間を認識できなくなるとしたら・・・。思わず身震いをしてしまう。「俺は違うさ」と一つ一つを打ち消そうと躍起になっている自分がいる。大丈夫だと信じたいのだが、じわじわと真綿で首を締められていく感覚の中で、ひょっとしたらという不安がもたげてくる。怖い。 | ||||
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物忘れって普段でもあることだけど、これを読んでいくと、どんどん物語の中に引き込まれていって、もしこんなことが身近に起こったら、ということを考えてしまいました。この物語の薄れる記憶の中にもしっかりとした愛情があり、感動もするし、悲しいし、読み終わると色んな感情混じりのため息が出てきました。 | ||||
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若年性アルツハイマーであると知ったときから、病気の進行に抗う様子、次第に病気が進行していき、心情が変化していく様子がよく描かれていると思った。とてもリアルに感じた。会社人間として生きてきた一人の男が不治の病を受け入れていく心情がわかりすぎるほどわかって、読むのがつらいほどだった。主人公だけでなく、その妻の立場に立ったらどういう風に思うのかと考えるとますますつらいものがあった。とても家族の愛情が感じられる作品になっていた。ただこのテーマについては以前ドラマで見たことがあるので、そういう意味では私にとって斬新というわけではなかった。 | ||||
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~記憶をが奪われていくと、これまでの人生の営みそのものが消えてしまうのか。たとえ本人の記憶が消え去っても、周りの人たちの記憶の中に自分の人生は刻まれている。なんてポジティブに考えられるのか。しかし、いつか私、あるいは私の周りの誰かが認知症になってしまったら?読んでから数日しても、思い出してじっと考えてしまう物語でした。ラストから続い~~ていくであろう困難な生活はきっと壮絶なものなんだろうけど、主人公の妻が最後に見せる表情が印象的です。自分もそうでありたいと思いました。~ | ||||
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この本を読んで、ページを捲っていく度に不安とか、自分がもしこうなったら…なんてことを考えて、生きる意味を考えさせられました。愛する人の名前、顔、記憶を無くしてしまう、こんなことが自分に起きたら、と想像するだけで涙が出そうになりました。 | ||||
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本を閉じてから、それぞれに勝手な事をしている、茶の間の家族を長い間ボンヤリと見ていた。 最後のページの、美しい情景の続きが、この目の前の日常に続いているかのように錯覚し、天井に張られた板の境に目をやった。 ささやかな幸せと言っても良いこの日常を実感し、これからの未来に対する不安と哀れさを漠然と想った。 数10年ぶりに「忘れたくない」と思った本に出合えた。 !!!わかった。2007/05/11 自分のキャリアの崩壊に対する恐怖なんだ。 | ||||
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