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明日の記憶
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明日の記憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全175件 21~40 2/9ページ
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「僕たちの戦争」が良かったので、読んでみた。 自分は、主人公と同じ年で、父が軽いアルツハイマーなので、リアリティーを感じながら読めた。 途中、エピソードが弱いなあと感じたりしたが、終盤に近づくに連れよくなり、ラストも、 素朴で美しい感じがして、良かったと思う。 二人の陶芸家が出てくる、若い木崎先生と、山奥の朽ち果てたあばら家に住む菅原老人。 木崎先生は、主人公の病気に乗じて、陶器の焼き代を二重取りしたりする。 一方、菅原老人は、かなり高齢でアルツハイマーの症状があるが、一人暮らしを続ける。 真っ当な人生を送るのには、決して高い知能が必要なわけではない。 というメッセージだろうか。 主人公はこれからどうなっていくのだろう。個人的には自分のことが自分で出来なくなったら、 終わりにしたいとは思っている。 でも、親は別。父に苛立つことなく、優しく接しよう。 | ||||
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悲しい話だけど現実にある話。でも希望あるストーリーが欲しい。 | ||||
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若年性アルツハイマーになった主人公の描写が丁寧にそしてリアルに描かれており、読み進めていくうちに胸が苦しくなりました。 まるで主人公になったように時には微笑み、もどかしくなり、そして苦しみを共有してしまい、作者の表現力には驚かされます。 若年性アルツハイマーなんて言われても、自分の周りにいないので、どういう症状なんかなんてよく分かっていません。 読んでいると、それはただの物忘れなんて軽いものではなく、記憶がなくなる=自分なのに自分じゃなくなる、そんなある意味「死」と同じようなものだと理解すると、とても恐ろしくなります。 喜び・悲しみ・怒り・憎しみ・楽しかった感情など・・・全てが自分を作り出していて、忘れてしまった過去なんて幾らでもありますが、記憶にある思い出は掛け替えのない人生の宝物だったんだと気付かされました。 内容としては「重いテーマ」ではありますが、ラストは光に包まれるような優しさがあり、この本に出会えてよかったと思いながら本を閉じることが出来ました。 | ||||
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アルツハイマーのお話。読んでいてすごくつらかった。忘れていってしまうのって、とても怖くて残酷だと思った。 でも、ラストは切なくもあたたかった。 | ||||
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広告代理店で部長を勤め、もうすぐ娘は結婚する。しかし50歳を過ぎて不眠に悩まされ、最近頭が思うように動かない。睡眠薬を貰いに行った大学病院で告げられたのは「若年性アルツハイマー」。今まで覚えていたことが何もかも、忘れていく。年々身近な病気になりつつあるアルツハイマーと闘病を続ける主人公と、その家族、環境を主観によって描く、といった内容。 日々記憶が消えていく主人公の主観で描いてあり、常に焦りと不安を感じているのがわかります。 しかもアルツハイマーは身近な病気であり、自分もかかるかもしれない、そして完治する見込みがないという絶望もあります。 そして周囲へかけてしまう迷惑、妻の苦しみ。この小説には落ち着ける瞬間が一瞬たりともありません。 嫌われる勇気、ホリエモンの著書を読んで以来、家族に対する価値観が変わりましたが、これを読んでまた変わりました。枝実子さんのような人と家族になりたいと思いました。 河村課長は最後感動しました。 木崎先生は………、せこい人は陶芸が向いているのでしょうか? | ||||
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まず最初に疑問に思ったのは、次第に認知症が進んで行く主人公を一人称の形式でどの様に表現してゆくのだろう。 中期~後期の病状では小説の形を成さなくなるのでは・・・と。一方一人称小説ゆえに主人公の心の描写をこと細か く臨場的に表すことができる。認知症と診断された患者の戸惑いや焦り、不安、憤り、自分自身への慰め、しまいに は医師への不信感・・・等々心の叫びが痛切に訴えかけてくる。 出口の見えない結末を想像しながら読み続けるのはどうしても暗くなり、やりきれない思いが強くなる。しかし、 主人公の人生の中で最も楽しく輝いていた青春時代の記憶のままfade-outする終わりの2ページ。次第に目頭が熱く なり、文字がぼやけてきてとうとう涙がこぼれてしまった。 | ||||
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泣いた。 本書の主人公は若年性アルツハイマー型認知症である。著者の文章が巧みで、徐々に記憶を失っていく感じがよく表現されている。 たとえば、小説の中で主人公がつける備忘録。最初は漢字が多くて誤字もなかったのに、日が経つにつれて漢字が減り、少しずつ誤字が増えていく。特に、文中に誤字を初めて(だと思う)登場させたときの方法が上手い。備忘録で「案外」が「安外」に間違えられているのだが、最初にこれを読んだときには、ただの誤植か誤字だと思っていた。しかし、その次のページの地の文で「案外」が使われている。読んでいる読者は、まず「安外」を見て違和感をおぼえ、読み進んで「案外」と書いてあるので「安外」は主人公の誤字だと確信できる。 この備忘録がどんどんと退化していく感じは、『アルジャーノンに花束を』を彷彿とさせる。有名な小説だが、一応おおまかな内容を書いておく。主人公は精神遅滞のチャーリーで、アルジャーノンはネズミの名前だ。アルジャーノンは実験的な脳の手術を受けて、非常に頭の良いネズミになる。この手術を人間で試した第一号がチャーリーだ。チャーリーはみるみる知能が上がる。ところが、ある日を境にしてネズミのアルジャーノンがどんどん退行していき、最後は死んでしまう。それを見て、チャーリーは自らの運命を悟る。これらが「チャーリーの日記」という形式で描かれる。原書で読んだのだが、最初は俺でも分かるような文法や綴りの間違いが多く、精神遅滞の人の英文という感じだった。辞書なしでもスラスラ読めたのに、知能が上がるにつれ内容がだんだんと高度になり、とうとう辞書なしでは読めなくなった。そして、最後はまたどんどん幼い感じの日記に戻っていく。この表現方法には衝撃を受けた。 そういうわけで、『明日の記憶』で用いられた「衰える備忘録」という手法は、特別に目新しいものではなかったが、小説の中でうまく挿入され、しかも日付けが書いてあるので時間経過も分かるという良さがあった。ストーリーに関しては多くを書くまい。ラストシーンより、途中のある場面で胸がぐっときた。 認知症小説(?)の隠れた名作には、清水義範の『靄の中の終章』という小説がある。『』という本におさめられた短編小説だ。また、『』も認知症の妻をかかえた夫を主人公にした素晴らしい小説である。 | ||||
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読んでいて戦慄を覚えました。 若年性アルツハイマー病を患った主人公は、私とそう歳が離れていません。新しい物事がなかなか覚えられなかったり、知っているはずの名前が思い出せなかったり。そんなことはある程度年齢のいった人間なら当然経験するものだと思うのですが、まさかそれがアルツハイマーの症状の一つだとは。 「ひょっとして俺もアルツハイマー?」 読んでいて何度も不安になりました。 さらに恐ろしいことに、この病気にはまだ治療法が確立されていないんですね。つまり、かかったら最後、助かる見込みはないと。 じわじわと脳の機能が侵されていき、自分の奥さんや最愛の娘までもが識別できなくなる。そんな恐ろしい病気が、この現代でも治療できないなんて怖すぎます。 思わず主人公のように水を積極的に摂取したり、魚料理をたくさん摂るようにしたりと、これまでの生活を見直してしまいました。 この作者の作品を読むのはこれが初めてですが、文章が読みやすく、容易に感情移入することができます。 他の作品も読んでみようと思いました。 | ||||
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妻がアルツハイマーになるかと思っていて読みましたが、 夫でした。そこがまず間違いでした。 偏屈な中年男性の虚栄心の葛藤は苛々します。 どんどん悪化しつつ陶芸の話が織り交ぜてあるので 60代以上向けではないかと思います。 もしくは身内が同じ状態になった人、心優しい人など。 私にはまったく響かず共感も感動もありませんでした。 ストーリーは★1ですが医学的知識が得られた部分で 追加★1で合計2です。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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とても重く、けっしてハッピーエンドではない物語だけど、読後、熱いものがこみ上げてくる。最後のシーン、夫婦の関係性に泣く。 | ||||
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今時の軽く、読みやすい文章ですが、自分が何のために生きていくのかということを考えさせられます。。 | ||||
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若年性アルツハイマーの話であったが、アルツハイマーにも繋がる内容と思った。いつか自分も主人公と同じ状態になるかもしれないと思うと、底知れぬ怖さが押し寄せて来ながら読み進めた。エンディングがもう少し捻って欲しかった。 | ||||
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今年度の直木賞に輝いた荻原浩が、十年以上前に物した作品。本作の評判は人口に膾炙していたので、実はかなり以前に購入してあった。しかし若年性アルツハイマー病の闘病記という些か重たい内容なので、なかなか手に取る気になれず、長らく「積ん読」状態になっていた。今般本作を読んでみて、先延ばしにしていたことを反省した。傑作である。 確かにテーマは重い。ドラマチックな展開がある訳でもない。物語は主人公の独り語りでゆっくりと進行してゆく。アルツハイマーが彼をじっくりと犯してゆく様を実況中継するが如くに。 しかし思いの外、悲壮感はない。これは作者の軽妙な文体によるところが大きい。また、主人公も彼の周囲を取り巻く人々も、どこかユーモラスに描かれているのも好もしい。これは作者の筆力の為せる技だ。この重苦しい物語を読破するには、良い意味での「軽さ」が必要であることを、作者は熟知しているに相違ない。 物語の終盤にも救いがある。主人公は嘗ての陶芸の師匠と再会し、真に美しい物や美味しい味を堪能する。人格崩壊の瀬戸際にあって、彼は生きることの喜びと出合うのである。 予想どおり、本作は悲劇的な結末を迎える。遂に主人公は最愛の妻さえも忘れてしまうのだ。哀しいエンディングである。それでも僕は、そこに一条の希望の光を見る。主人公が「初対面の」妻に「惚れ直し」、この先二人が寄り添って生きていくことを暗示して幕が下りるからだ。これは一種の再生の物語だと僕は思う。だからその終焉は儚くも温かい。 アルツハイマー病の実態を知っている読者からは、このエンディングは甘いとの批判もあるように聞く。現実はこんなものではない、ということか。僕も祖母と母を認知症で失っているから、そういう批判も分からぬでもない。だがしかし、本作はノンフィクションに非ず。作者は周到な取材を重ねたうえで、甘いを承知で物語を美しく締め括ったのだろう。それでいい、と僕は思う。本作はフィクションなのだから。 この感動作を読んで、意外にも僕の涙腺は緩まなかった。あるのは深い感動のみ。安い涙を流す余地などないのだ。ここに描かれたことは誰にでも起こり得ることであり、万人が読むに値する作品だと考える。 | ||||
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本作で直木賞いつ獲ってもおかしくないレベルにいると思わせた。 非常に良い人物描写とストーリーだ。 秀逸。 | ||||
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読みやすいのですいすいと読みましたよ。最近 荻原 浩 さんは直木賞を取られたので 実力も保証します。是非読んでみてください。お勧めしますよ。 | ||||
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渋谷の駅を降りていつも行くクライアント先がわからなくなり、道に迷うシーンの間中、身に覚えのある昔の恐怖や不安が蘇り、自分のことのように怖かったです。 でも、本当にいいラストでしめてくれました。 きれいな気持ちで読み終われました。 | ||||
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ごく、普通のサラリーマンが、50歳で、アルツハイマー病に、少しづつかかっていく、ストーリーでした、 自分だけは、と、信じたくない感情があって、でも、病気は、少しづつ、進んでいく様子が、とても、悲しくて、そして、 陰で、支える妻の、苦しさなどが、書いてありました、次が気になって、一気に読みました、 ささいな、忘れ物から、始まって、だんだんと、記憶が、無くなっていく姿は、目に映るようでした、 支えていた、奥さん事、妻は、どうしたらよいのか?奮闘するのですが、介護の難しさをしみじみと、感じました 本当に、知らない間に、だんだんと、記憶がなくなってく内容の凄さにびっくりしました、 明日は自分なのか?いや、まだ、早いと、思いながら、読み終えて、余韻に、ひたりました、 最後、ラストは、悲しいことに・・・・・・ 読みやすくて、ある家庭の、生活感が、どこにでも、いる、サラリーマンの主が、変わっていく姿は、少し考えるものがありました | ||||
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主人公が段々と若年性アルツハイマーを自覚していく様が書かれていて、読んでいる数日間は自分自身もそうなったらどうしようという恐怖がかなりあった。 それは夢に数回出てくる程で、いかに本作がリアリティを感じさせるものかと驚いた。 最後は漫画キャッツアイの最終回の名台詞「瞳ともう一度恋ができる」を思い出した。 主人公は大変な苦労をしていくのだろうが、このような奥さんと巡り合えたのは幸せだったのだと思う。 | ||||
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ネットで感動する本を検索して探し当てた本である。 感動したし、また誰もが通るかもしれない道である。 | ||||
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