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明日の記憶
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明日の記憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全175件 61~80 4/9ページ
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どうして俺なんだ。なにがいけなかったんだ。 この行き場のない怒りの描写がとてもよかった。 いままで記憶を失うということについて真剣に考えたことはなかった。大変だろうなとそれだけだ。 今回、この小説を通じて、記憶を失っていく過程を体感できた。 記憶を徐々に失っていく間も、自我は存在する。アルツハイマーとはこんなにも残酷な病気だったのか。 思いきり感情移入できた分、衝撃も大きかった。 | ||||
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ラストまで一気に読めた。 若年性アルツハイマー症候群に関して あまり知らない方には導入としてわかりやすいのかもしれません。 実際を知っている方にはどうでしょう? 共感できる部分と、そうでない部分が半々といったところでしょうか | ||||
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人物が描けてない。感動も何もない。ただ平凡な人間をたらたら書いてるだけ。 | ||||
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これは家族愛の話などではなく、病気に抗おうとする1人の男の哀しい物語だと思う。アルツハイマーという病気の前では、家族というものでさえ脆くも崩れ去ってしまう。そこが非常に切なく、読むのが辛い。感動を求めて読む話ではない。ラストでは温かい光が男を包み込むが、その光でさえ悲しみに満ちている。あまりの悲しみに、「自分だったら…」とか、「今元気なこの状況に感謝して」など、軽々しく感情移入する事さえ許されない。ただただ、心から悲しい。読んだ後すぐに、何か元気になる小説が読みたくなった。 | ||||
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若年性アルツハイマーにより、記憶が失われていく主人公と彼を取り巻く人たちの物語です。誰かに生かされてもらっていることの意味を考えさせられます。難病の理解におすすめの一冊です。 | ||||
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若年性アルツハイマー。誰もが聞いた事のある名前の病気です。 あ、これ「興味ある、面白そう」、などとこの本を軽々しく手に取った私は馬鹿です。 小説と言うよりまるで手記を読んでいる様でした。 この病気の惨さ。苦しいのは本人だけでなく、それは段々と周りの人間への苦しみと変わる。 自分自身である事に必死に食らい付こうとする姿。 その為なら何にでもしがみ付こうとする気持ちは、その人を愛する家族も全く一緒なのだ。 食欲の無い体に無理矢理に魚やかぼちゃを頬張る場面は、子供や大人という年齢を超えて 人間の生きる姿を見せられた気がした。 本人は真面目に書いているつもりの日記の中で現れる病気の進行。 家族に迷惑をかけまいと、無意識の内に手にしているロープ。 本書の中で胸が締め付けられ、居た堪れない気持ちになる場面は数知れません。 自分の人格が崩壊して行くのを自分自身の身を持って自覚する事がどんなに苦しいか、不安か、 私にはとても想像が付かない。 一旦分からなくなってしまえば本人の苦しみは緩やかになるのかも知れないが、 それはイコールそれを支える人間へと移行すると言う事だ。 この先の現実はそうは行かないのは分かっているけれど、 この小説の最後が優しく終わってくれて良かった。 | ||||
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若年性アルツハイマーとなる主人公の生き方を描いた良作。アルツハイマーと痴呆症の違いもわからなかった自分は、どんどん症状が顕著に現れてくる主人公の姿、そして周りの人々の姿に、怖さと悲しさとうれしさを覚えた。 | ||||
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主人公は若年性アルツハイマーにかかって だんだん記憶することができなくなり、過去の記憶も失ってしまう・・・ 最後は。。 最初から最後まで主人公視点で描かれており、記憶のなくなっていく様や感情が 伝わってきた。アルツハイマーについて改めて深く考えさせられた作品。 心の死は身体の死より悲しいのかもしれない。 | ||||
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自分にも心当たりがたくさんあってドキドキした。 夫婦愛がすてきだった。 | ||||
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「若年性アルツハイマー」って、これほど深刻だと思いませんでしたね。「忘れっぽい」というのは、笑い話ですましがちですが、病気と断定されると笑い話ではすまされません。 働き盛りの男性が、何となく「おかしい」。そのおかしさを、本人は全く感じないのだが、周りは何となくの感じている光景。そんな時、医師から病気で、処方がないといわれたら・・。本人は心の置き場をどこに求められるのだろう。そんな男性と妻の夫婦の姿は、ひょっとすると僕の将来の姿があるのかもしれません。胸が詰まり、涙をぬぐいながら見てしまった映画です。 | ||||
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若年性アルツハイマーによって記憶が失われていく主人公・・・。 最初は「ありがちなストーリー?まぁ読んでみるかな・・・。」という軽い気持ちで読み始めました。 しかし、そんな気持ちで読み始めたのが恥ずかしくなりました。 主人公の男性の苦しみがあまりにもリアルに伝わってきて、自分のことのように悲しみながら読み続けました。 そして読み終わった瞬間、本を読んで初めて号泣しました。 あの悲痛な感覚は忘れられません。 私がこうして健康に生きていられることがどれだけ幸福なことか教えられました。そして、アルツハイマーという病気は他人事ではないのだという事を。 少しでもたくさんの人に読んでもらいたい作品です。 | ||||
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主人公の目線を通して 若年性アルツハイマーの現実が淡々と綴られているところに すごいリアリティを感じました。 人間って、人生って なんて奥深いものなんだと改めて思わされました。 明日は我が身。 | ||||
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著者は広告関係の会社出身ということで、次に話題になるのは、若年性アルツハイマーではないかとリサーチし、計算ずくで書いたのではないだろうか。登場人物の生の感情が伝わってこない。カバーの、渡辺謙と樋口可南子のイメージで読んではならない。芥川賞受賞の名作、吉目木晴彦の『寂寥郊野』のような、深い感動を求めるのは無理なのだろうが……。ともあれ、本書によって、この残酷な病について広く世間に認知されたのは、意義深いことだろう。 | ||||
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この作品は若年性アルツハイマーに侵された主人公の佐伯の一人称【私】で綴られている。故にリアルに作品を体感できたと思う。 私は身内や知り合いにすらアルツハイマーに侵された人がおらず、テレビの特集などで見た知識しかなかった。要するに一般的な傍観者だった。だが、作中で主人公が少しずつ仕事の事、趣味の事、家族の事を忘れていく過程を読書を通じて体感し、とても恐ろしくなったし、他人事じゃなく誰にでも有りうる事として、重ねて恐ろしくなった。 自分の大切なものをどんどん忘れていく。自分の人格すらも危うくなっていく。自分が自分じゃなくなっていく。とても恐ろしい事だ。人格を失い自分が無い自分は、たとえ生ある者であったとしても果たして生きていると言えるのだろうか?そう思うと記憶と言うのは金よりも高価なものに思えた。脳は大切だ。 家で使っているアルミニュウム製の薬缶や鍋をステンレス製に買い換えようとも思った。 | ||||
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一言で「記憶が無くなる」と言っても、アルツハイマーの場合、記憶とともに味覚や幻聴、幻想などが伴うため単なる記憶能力の欠如とは異なると思います。また、一番大切な家族の事も忘れてしまうという辛さは、今の私には想像できません。本書にあるように自分の子供の顔と名前を忘れないように写真に記す行為は、本人にとってものすごく辛い事に違いありません。それでも人間は生きていかなくてはならないのか?人間にとって生きるという事はどういうことなのかを改めて確認できる本でした。このような重たいテーマをサラリとした文面で書くことが出来るのは荻原氏でしか出来ないことだと思います。 | ||||
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ギャグの要素が強い人情小説からサスペンス小説まで幅広い芸風を持つ作者が、若年性アルツハイマー症に正攻法で取り組んだ感動作。妙な小細工をしていない点に好感が持てる。 主人公は広告代理店の部長。この主人公が漸次的に記憶を失っていく様が描かれるのだが、広告代理店の内幕、趣味の陶芸、娘の結婚と言ったエピソードを挟んで自然かつ巧みな構成。そして何より「記憶を失って行く恐怖」が主人公の中でジワジワ広がって行く様子が切実に描かれる。本作執筆時の作者の年齢と主人公の年齢は同一ではないのか ? それだけに実感が込もる。主人公が通常の生活を続ける強い意志を持ち続ける事にも驚かされるが、症状が判明してからの主人公の妻、枝美子の献身振りも特筆もの。家族愛の物語とも言える。 そして、症状が進んだ末、主人公は次のような悟りを開く。 「記憶が消えても、私が過ごしてきた日々が消えるわけじゃない。私が失った記憶は、私と同じ日々を過ごしてきた人たちの中に残っている」 本作のテーマと言って良い。そして、この悟りを踏まえたラストシーンは余りにも切なく美しい。本作は、こうした人間の信頼関係の大切さを描いたものだが、主人公の前向きな姿勢から、アルツハイマー症への理解度を高めると言う点でも意味があったのでないか。 | ||||
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ある日突然自分がアルツハイマーと診断されたら…今までを順調に生きてきたどこにでもいそうなサラリーマンの人生が、医師の診断の一言で目まぐるしく変わっていく「死」の定義は最近でも新聞で話題になったけど、心拍停止脳死の他にこの本では記憶の喪失=死として、生きながらも死が近づいてくる様子を描いてたでも読んでて決して悲観的にならず、主人公が今を必死に生きていく様子は感動を覚えた記憶できるって事は当たり前のようで、素晴らしい力なんだなぁ〜て思ったラストまで目が離せません | ||||
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主人公の病気が進行して様子は、むしろこちらが恐怖と焦りを強く感じるほどの具体性と一つ一つの緻密な表現に、現れ、主人公とともに、アルツハイマーの進行に戸惑い、焦り、恐れている自分にに気づきます、 また、そうなったときの周りの様子が実にリアリティを持って現れています。 ラストのシーンは何度も読み返し、その山奥の秘の光とにおいさえ伝わってくるようなのが象徴的で、その中で、暖かく光る人のこころの優しさと愛を感じたとき、涙を流さずにいられませんでした。 記憶をなくしても、また、あえたこと、妻への愛を持ち続けていることができた人間への讃歌として終わっています。 | ||||
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アルツハイマー患者の会社での過ごし方、家族との接し方、趣味に対する思いなどの心情が細かく表現されていて、小説とは思えないほどリアルだった。アルツハイマーと診断されてからも娘の結婚式が終わるまでは会社人でいたいという思いから、必死にメモをとって仕事に打ち込む姿は笑えるものではなく、同情してしまうくらい悲しかった。また、彼の妻に対する想い、そして妻の彼に対する想いにはとても感動させられた。彼は妻がアルツハイマーの自分を抱えて不幸になるぐらいなら離婚することを考えたり、自分が亡くなったときのために妻に少しでもお金を残したりと本当に妻のことを想っていた。一方妻は彼の病気が進行しないよう食事や生活に気を使ったり、彼がどうなっても一生面倒を見続ける覚悟を見せたりと、彼のことを想い続けていた。たとえどちらかが病気になってもお互いを大事に想い支えあっていける最高のパートナーを見つけられたら病気になっても不幸ではないと思う。 | ||||
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話題になった、映像化された、ストーリーはうすうす伝わってきていた。 そうしているうちに、本屋さんでの扱いが少しずつしぼんできたので、 ヨシッと買って読んでみた。 若年性アルツハイマー症と診断される前後までの、 佐伯さんの不安感は身にしみてよくわかる。 しかし、終盤の終盤に至っても、まだ佐伯さんの内側からの目で 話が展開していくのには、違和感があり、無理を感じた。 破綻はしていないけれど、エピソードを効果的にならべるために、 症状が都合よく利用されている。 締めくくりの姿がいやがうえにも想像されるころになっても、 佐伯さんの思いに救いようの無い混乱はない。 本当にそうか? こんな風に症状と気持ちが進行していくのか? 多くは語られていないが、 病気がわかってからの佐伯さんの奥さんの思いや行動について想像をめぐらすと、 妙に現実感があって、そこに書かれていない真実を感じた。 出来と不出来がない交ぜとなって、評価は星3つとした。 | ||||
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