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邪悪な少女たち
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邪悪な少女たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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題名通りの理由で、三分の一ほどで読むのをやめました。読んでてうんざりする。恋愛小説ならそう謳ってくれ。騙された。 それとやたら「男は〜」「女って奴は〜」と、人を性別で一括りにした語りが多い。人間そんな単純じゃねえだろと何回突っ込んだことか。読んでて嫌な気分になる。 | ||||
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なんとなくタイトルに惹かれて買った本です。 おもしろかった! 二人の人生を交互に描きながら物語は進みます。 段々と重なって二人の関係性が明らかになったときに とても気分が重たくなります。 そこから更に過去の秘密から今までの人生が明らかになると またまた胸が痛くなります。 かなりヘビーですがおもしろかったです。 「この女、アレックス」 と少し似た雰囲気を感じたので アレックスがおもしろかった人にはおすすめしたいです。 | ||||
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終わり方は非常に心地は悪いです。しかし、イヤミスというのとはちょっと違うのではないかと思いますね。 主人公は子供の頃、殺人を犯した2人の女性。 2人は犯した罪と幼さゆえの考えのなさに基づく行動から「邪悪な少女」と呼ばれた「邪悪ではない子供」です。 過去を隠し、過去に怯える彼女たちは、モンスターではありません。 そして彼女たち2人は共犯だったのであってはいけないことになっていましたが、 遊園地で死体が見つかったことから事態が変わっていきます。 有名なあの事件がモデルなんでしょうね。 すぐにそう想起させる点は話題になるということにおいては有利だったんだろうなと思います。 (私たちが、自国の有名な事件の加害者の現在については興味を抱くように) 罪を犯したあとの2人に課せられた処遇の違いから、2人の現在の境遇の違いがあるという主人公の一人の思いや 経済的状況の違いからの公共サービスの手厚さの違いなど、細かい点において理解できる面はあるのですが、 大まかなストーリーが面白くない。 多分、著者がこんな生活を送っていて欲しいみたいなものを反映させたんでしょうが、 孤独感も罪深い過去に懊悩するさまも伝わりきっていない。 中盤もひどいと思うのだが、結末がひどすぎる。悲惨すぎるのではなく陳腐すぎるのだ。 冗長な文章と陳腐な結末のせいで、読み終わったあとの感想は「だから?」だった。 おすすめはできませんね。 | ||||
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これも題名に釣られて失敗したケースです。昔の有名な少年の事件を模倣したのでしょうが、少女たちが殺人に至るまでの描写がとても 下手です。『邪悪』などと軽々しく使っていますけどここが一番肝心なところでしょう。大人になってからの彼女達の生活ぶりはまるで 三流実話雑誌のよう。特にラストの展開はC級ミステリー映画でしたね。こんな分厚い文庫本を最後まで読みきった自分を褒めてあげたいです。 | ||||
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イヤミス=読後が嫌な気分になるミステリー と言われているが、そうでもない。 ただ、現在と過去が交錯しながら進んでいくので、 最初はキャラクターの把握に???となるかもしれません。 イギリスでは実在する有名な少年犯罪を基にしたと思われる作品だが、 その後の心理面を中心に描かれている イギリスでは話題を呼んだのは間違いない 日本でも、少年犯罪者のその後を知ることは不可能に近いので、 こうなのかなぁ~と考えさせられる。 ただ、終わりよければすべてよし…的な終わり方には、ちょっと残念でした | ||||
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この小説は辛く哀しい嘘で固められた過去と今を必死に生きる、二人の女の物語である。 人生は偶然の連なりでありながら人はある道を選び、あるいは選ばされ生きていく。しかしその選択が間違っていたら。 自分はなぜこんな立場に立っているのか気付いた時、今の境遇に満足を覚えるのだろうか。 二人の女は会うことを禁じられていた。それは自分たちが「保護観察」下におかれているからだ。彼女たちは、不都合な真実が白日の下に明かされる恐怖の中で生きてきた。 イギリスのリゾート地ホイットマス。遊園地<ファンランド>はあるが、住民たちは季節労働者のため非正規で働かざるをえず、ストレスをかかえ他人には無関心なのだ アンバー・ゴードン。遊園地の清掃部で責任者をしているが、ゴミ置き場で死体を見つけてしまった女。恋人も同じ遊園地で働いているが性格に裏表がある。 アンバーは二十年前から<生まれ変わって別人になった。>はずだった。しかし偶然の出会いが過去の恐怖をつれてきた。 カースティ・リンゼイ。フリーのジャーナリストでホイットマス殺人事件の取材を始める。夫は失業中だが子供がいる。 カースティンは二十五年間、罪の意識に苛まれながらも、夫にも子供にも嘘をつき続けてきた。二十五年間孤独だった。自分の腐りきった人生の原点でもある、親愛の情と憎悪が入りまじった最初で最後の友達と再会するまでは。 脳裏にフラッシュバックするかのように<二人がいっしょにいたのは一日だけだった。たったの一日。> その一日のできごとが断片的に時刻を区切って挿入される。 事件後、二人は別々の矯正施設に収容された。地獄の「ブラックダウン・ヒルズ」と天国の「エクスマス」。この時二人の立場は逆転した。一方は救われ、一方は懲らしめられた。 こんな不公平はない。憎しみが生まれた。 しかし二人に共通した今までの生活は<こわくてたまらない。><なにかに追われているような、なにかが背中から忍び寄っているような><むかしからずっと押し殺してきた恐怖><けっして隙を見せてはいけない。絶対に安心してはいけない。> 会えば矯正施設に戻され、嘘がばれれば孤独に逆戻りという、張りつめた哀しみと暗澹とした人生だったのだ。 本書は読後、今が不幸だと思っている人間には慰めを与え、幸福と思っている人間にはいずれ訪れるであろう絶望の暗闇が見えてくる。 頁を閉じた後、強烈なサスペンスを味あわせてくれた作者の筆力と、深く残る余韻はこの後の二人の人生をもっと読みたいと読者に思わせる傑作である。 | ||||
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