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死と呪いの島で、僕らは(死呪の島)
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死と呪いの島で、僕らは(死呪の島)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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ジワジワ感とインパクトあるネタのバランスが抜群。繊細な描写で導入から惹かれ、主人公やヤヤコを始めとする人間模様の描写、伝承の絡め方など、かなり自分好みで一安心したところに、謎の船漂着、顔取り、などドキっとするネタが連続し、更にのめり込みました。 その後も、ホラー・ミステリー感と心理描写の合わせ方が絶妙で心地よく、これは行ける!と思いました。 しかし、単行本の方のレビューで指摘されているように、お魚さんたちの上陸の少し前あたりから雰囲気が…。真相となるルネの話も、どうにもそれまでの内容から感じられた世界観とは逸脱しているような気がしてややテンションが下がってしまいました。 「夜市」の恒川光太郎さんの本を読んでたと思ったら、最後の方は「犬夜叉」のような妖怪漫画でも読んでる気分になりました。 というか和風ホラーネタが満載の島の周りに人間に恨みを持つお魚さんたちが犇き、そのお魚さんたちが洋風ホラーネタに利用される。なんか凄い合わせ技ですね。 中盤までの、まだ地に足の着いた世界観を最後まで維持し、ややオカルト要素の強いミステリーというテイストに仕上がっていたほうが好みだったかも。 | ||||
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島の中で起こる恐怖の出来事。最初は事件すら起こりそうもないのどかな雰囲気が漂う状況から一変、いろんな事件が起こりはじめ、どんどん引き込まれ、あたかも自分がその島にいて、体験しているようにハラハラ、ドキドキ!大興奮!!! | ||||
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怪談が苦手な私でも読めるかな、と思い購入。 全体的にはたいして怖くもなく拍子抜け。思ってたのと違い、ちょっと残念。 宗教とか分からなかったのでそれもあるかなと思います。 和邇の話はすこしばかりほっと安心。 外国人のヨット航海は、続きが気になる話でした。 怖いのがすきなひとは、ちょっと拍子抜け。 バイオハザードっぽくも感じました。 ただ、顔取りは不気味でした。 あれは本当にありそうで、少しだけゾクッとしました。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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文章や構成、キャラクターの描き方に安定感があって、読みやすい。 リーダビリティが高いので引っかかることなくラストまで読めた。 ただ、ホラー小説大賞というところで期待して読むと怖くはないのが少し残念だった。 | ||||
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なんか和食食べたいと思ってたのに洋食出された気分です。 おいしいけど、そうじゃない、私が求めてるのはこれじゃない・・・という感想です。 あと、読後感がさわやかすぎるのが、なんか気持ち悪い。 あー、こわかったなー、トイレとかお風呂とかドキドキする・・・ そんな読後感を求めている方には向かないと思います。 いろんなジャンルのホラーに雑食な方は短編集と割り切って読めば楽しめると思います。 | ||||
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孤島の因習という王道な題材、村八分にされている少女が島に上がる水死体を通じて海神のお告げを聞くことができる、という導入の設定はワクワクさせるものがあった。ただ神道や仏教の呪術によって成り立っていた世界観に中盤からブードゥー教も混ざり込み、魚肉ゾンビが島に上陸という完全にB級ホラーな展開を経て最後には『地獄先生ぬ~べ~』や『ゲゲゲの鬼太郎』みたいな不動明王対バロン・サムディのバトルになったのには愕然とした(そもそも仏教を呪術的なイメージで捉えていたところからおかしい気がするけれど)。数百年生きていた大師のミイラが終盤に突然出てきて全てを明かし事態を解決してくれてハッピーエンド。アホすぎる。 最初からライトノベル風な霊能バトル路線であればともかく、序盤の雰囲気からこの展開はひどいと思う。ライトノベル風なら、と書いたけれど、リアル寄りの世界観にあって椰々子の扱いや劇中の怪異への人々の反応には違和感しかない。主人公の杜弥も椰々子もキャラ立ちが弱すぎて印象に残らないので、それに関してはライトノベルやあるいはアスキー・メディアワークス作品に学んでもよかったのでは。 一番理解できないのは、最終的に主人公も島民もあの島で暮らし続けることを肯定的に書いてるところ。即刻退去すべき。ていうか、呪い云々抜きにしてもあの島にそんなに住んでいたくないし、現代っ子の高校生を主人公にしながらあの閉鎖性を「島は家族だ」などと無邪気に称揚してしまうあたり、2014年の新人とは思えない。 こんなもんを大賞に選んだ選考委員三人が今の小説界を代表するような作家だというのは大丈夫かという気になった。もっとスマートに纏まっている作品があるのでは? | ||||
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小島で起こる恐怖の連続。 死者が徘徊をし、島民達はどんど狂っていく。 前半の様々な謎が襲いかかってくるのが、とても面白いです。 後半、それをどうやって解決していくのか……それは読んでのお楽しみ。 | ||||
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主人公らの造形もいいし、ストーリー展開も無理がない。 たいへん面白く読めました。 いろいろ広げた風呂敷をきちんとまとめる筆力も見事。 ホラーにサスペンスやミステリの要素を盛り込んで、 多面的に楽しめるところもよいと思います。 新人でこれだけ書けるのは、将来が楽しみです。 欲を言えば、きちんとまとまり過ぎて、つるんとした印象を受けてしまう。 破綻があってもいいから、もう少し、心をつかまえて放さない何かが欲しい。 人の死も安易に描き過ぎている気もします。 死に対する畏れをもう少し書き込まないと、恐怖が生まれない。 さらに、これだけ人が死ねば、マスコミ含め、大騒ぎになるはず。 そのあたりで、少し興がさめました。 また、どうでもいいことですが、正体について、 ラブクラフト? と思ってしまう点も多少残念。 いずれにせよ、次作が楽しみです。 | ||||
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読みやすく内容もおもしろかったので本来なら星5つなんですが 読後の消化不良感がぬぐえない所が星ひとつ減らした要因です というのもネタばれにならないように書きたいのですが 主人公の親友の徹のベット下に隠されたものを、どのようにして「あいつ」が隠したのか?とか 徹が残した日記に書かれた事を「あいつ」の口から真相が語られなかったので 物語がなんとなく、上辺だけ書かれているように感じてしまう ホラーだけれど真相を探るサスペンス要素があるにも関わらず 点と線がつながった時の達成感などが感じられなかった所が残念でした 他にも登場人物の感情などの描写が伝わらなかったり、合点がいかない所も あったので、個人的に、もう少し丁寧に書いてくれたほうが良かったように感じます ただラスト、椰々子と「あいつ」の真実の姿との絆を感じられるシーンはホラーなのに感動しました 次回作を期待します | ||||
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帯に謳われている選考員の方々の満場一致と各々の一言につられて・・・いや、つられなくても角川ホラー大賞受賞作は毎年買っているんだけど・・・絶賛には期待しましたが・・・(本当は巻末の選評も読めば良いところも悪いところもわかるんだろうけど、ネタバレになっちゃうからなぁ・・・)。なんとなく、満場一致の多数決はやり直し・・・という採決の取り方を思い出しました・・・特にホラーはみんなに好かれるよりは、いびつなほうがそれらしいし。 そこそこ血生臭くて怖くて、ミステリー的な要素、少年、少女のほのかなラブ・ストーリーもあって、大がかりな仕掛けのクライマックスにそこそこ興奮し、最後にはホロリ・・・デートで見に行くには適当な映画(映画版の「サイレン」よりはよかったね」)の原作・・・という感じ。仕掛けも好きだし、男の子を主人公にした青春ホラー小説としては楽しめましたが、いかんせん根本的にホラー小説というには自分には健康的すぎました・・・。 確かに内容的にはモダンホラーの王道ネタを扱っていますが、「大賞」というには作者、選考員、自分とは求めているものが違うと思いました。ホラーの王道なら最後に「負」の方向へ落とすのが<真>の王道と思っている自分には、いくら血生臭い怪異が続いてもぬるい感じです。 時代と選考員にもよるのでしょうが、この作品が大賞で3年前の「なまづま」が長編賞にとどまってしまったのに首をかしげますが、これが市場に求められているということなのでしょうか。文庫化の際にはもっとラノベな表紙になるんだろうなぁ。 | ||||
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一連の事件は呪いなのか?それとも人間による単なるトリックなのか?そう考えて読み進めていたらまさかの展開に嬉しくなりました。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、強いて言うならば異種格闘技戦と例えられるかな? とにかくとても楽しく恐い気持ちにひたれました!! 私は読み進める手が止まらなくて、一日で読んでしまいました!! | ||||
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ホラー大賞を頭1つ抜けて受賞というオビに騙され?購入。 デビュー作とはいえ文章は読みやすかった(普段読んでる本格ミステリーと比べると)。 主人公、ヒロインは高校の同級生。主人公は島の町長の次男でヒロインにひそかな思いを寄せる。ヒロインは島に赤子の時に流れつき島民から距離をおかれ不遇に育った巫女。 沈没船が流れ着いてから島には怪異が起こる。どうやらヒロインの関係者ばかりが死んでるらしい。島にはさらなる怪異が待っていた。主人公、ヒロインの運命は?島の行く末は? …的な話。ミステリーとしても読めるかなと期待したけどバリバリのホラー(しいていえば怪異を操る人物らしき者を当てる程度か)。 ただしホラーとしても怖くない。中盤までいくつかの事件が起きそれについてはまずまず楽しめたがクライマックスにかけての展開が何か唐突すぎるし取って付けたようなオカルト要素を入ってきた。大味な印象を受けた。また終盤は読みながら数ページ先の展開・オチが予想できて(しかも大体は予想の範囲)じれったさを感じた。もっと工夫してほしかった。 あと全編を通して離れ島独特の生活や人間関係の描写が弱く本土からかなり離れた島ならではの雰囲気が伝わりづらかった。漁師が多いのは読んでて分かったが別に本州とかでも海辺なら漁村はあるがそれとたいして変わらない描写だった。タイトルが死呪の島で八丈島近辺の話なのにあまりにもその雰囲気が出てない。最後の島が怪異に襲われてる理由も「えっ」だった。 けれど読みやすく大味ながら無難な話になっているので暇潰しにでも。 | ||||
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夜市以来の面白い小説でした。次から次へと事件が起きて飽きることなく、最後まで読めました。最大の謎も予想外でしたし、根本的に問題も解決しませんでしたが、終わり方は良かったです。 | ||||
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かなり面白いです。「読み進んでいくうち」に意外な傾向をあらわす伝奇的なホラーミステリーです。 タイトルとカバー絵とあらすじが(笑)、ちょっとベタすぎるとは思うんですが。あと、ネタバレせずに読むのはほぼ不可能ですね。 今期より、選考委員にミステリー作家の綾辻行人氏を迎えた、第21回日本ホラー小説大賞の「大賞」受賞作。 「謎の美少女」と「因習の残る島」で、さらに審査員に綾辻さんが加わっていることから、今期からの賞に期待されている傾向や、大体の内容を察する方もおられると思います。 ドロドロの孤島の因習を描いただけで終わらず、80年代の伝奇バトルや、ダークファンタジーやジュブナイルの要素も楽しめる複層的なポテンシャルに富んでいるのではないでしょうか。 それこそ、綾辻氏の『Another』が好きな人は文句なく楽しめると思いました。 けれど、 『獄門島』や『十角館の殺人』、あるいは『Another』のように、怪しげな孤島・山村に主人公が乗り込んで怪異に遭遇するような、従来のパターンではありません。 「怪異は島の外側から漂着する」というストーリーライン。 主人公もいわゆる「来訪者」ではなく、もともと島の有力者の息子であるため、島の外から流れ着いて島に事件をもたらす「異常なモノ」を観察する視点で読者を引っ張っていきます。 大長編ではなく、島に漂着した「えびす」が怪異を引き落とすオムニバス(連作長編よりもこっちの呼称)作品の形式をとっていて、個々のエピソードにどうしようもない懐かしさがありました。 昔の洋画ドラマのような、B級テイストがすばらしいですね。 読み始めた当初は、池澤夏樹の『南の島のティオ』のホラー版を意識しました。 エロ、グロに走らず、インターネットで島内から大智識につながる状況なので、閉塞感に悩まされることもなく、すかっと晴れた島の空の下で不気味な事件が次々に起こる様子がとても清々しい・・・・・・(カバー絵はクライマックス部分の嵐なんですが)。 ちょっと、経済問題を描いたサイコパス的な作品が多くなっているので、こういうファンタジックな味わいの作品がモダン・ホラーとして評価されたのは個人的に嬉しいですね。 ラストも(B級っぽく)綺麗にまとまってます。 もう少し後味悪く終わって、続編連作集を作り続けていっても・・・・・という気もしましたが、いい印象を受けました。 次回作が楽しみです。 | ||||
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