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注文の多い美術館 美術探偵・神永美有



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注文の多い美術館 美術探偵・神永美有の評価: 3.00/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

その人のインテリジェンスで評価が変わる

6編の短編からなっているが、最後の「春のもみじ秋のさくら」は心を動かされた。読み進むにつれ、絵の評価が変わっていくのだが、インテリジェンスが低いといいものも高く評価できない。
書評もまさしくそうだよな、と思い少しへこみました。
薀蓄の話が多いのですが、最後の話はなかなかどうしていい話でした。
注文の多い美術館 美術探偵・神永美有Amazon書評・レビュー:注文の多い美術館 美術探偵・神永美有より
4163901701
No.1:
(4pt)

「存在してもおかしくない」遺物を持ち出してくる手際にまず感心

美術コンサルタント・神永美有が探偵役の美術ミステリ。
タイトルに偽りあり? 全六編中、美術館が出てくるエピソードが一編しかないのであります。
神永美有と佐々木准教授が遭遇するのは、歴史上の事件や偉人にまつわる骨董・遺物の数々。実際のエピソードをもとに虚実取り混ぜて「存在してもおかしくない」遺物を持ち出してくる手際にまず感心。
ただ、クオリティについては一編ごとにばらつきが目立つのが残念。神永の結論もかなり苦しく、途中の捨て推理(他の登場人物の仮説)の方が説得力があって魅力的、という話もちらほらあります。ここら辺はシリーズモノのパターンに拘束されるがための支障でしょうか。
興味深かったのは「破壊力のある、壮大な仮説でないと興味を惹かない」だとか「B級偉人なんて無名で興味の対象外」といった登場人物たちの実も蓋もない感想やセリフ。読者の本音を代弁しつつ、作者の立場からは派手な珍説ばかりが持てはやされる風潮を揶揄しているのかと勘ぐってしまいます。近年の門井先生の著作が本格的な歴史モノへ傾斜していることも合わせて考えると、派手な珍説の横行にはいろいろと思うところがあったのかも。
全体に楽しく読めるのですが、ワトソン役の佐々木准教授がちょっと、いや、けっこうな人間の屑じゃありませんか。こんな人でも研究職が務まるの?
注文の多い美術館 美術探偵・神永美有Amazon書評・レビュー:注文の多い美術館 美術探偵・神永美有より
4163901701

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