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全滅領域
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全滅領域の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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| 早川の出版予定ラインナップで本作の存在を知り、「人智を超えた謎の領域の調査」や「次々と失踪または全滅する調査隊」などの設定が心に刺さったので、個人的に出版を心待ちにしていた。 あらかじめAmazon.comのレビューに一通り目を通していたので、本作が主人公の独白だけで展開される抽象的な内容で、相当に読み手を選ぶということは承知していた。念のため英語版のサンプルをKindleにダウンロードして冒頭を読んだところ、「美しい作品だが、これは翻訳が下手だと読むに堪えない作品になる」と確信。そこで、あえて予約注文はせず、店頭で翻訳の品質を確かめてから、日本語版を購入するか、英語版を購入するか決めることにした。 そして待ちに待った発売日。書店に出向き、期待と不安が入り交じった気持ちで本書を手に取って冒頭の数ページを読んだところ・・・翻訳は予想を大きく超える高品質! その場で原文と読み比べてみたのだが、久々にプロの文芸翻訳家の凄さを思い知らされる巧みかつ美しい翻訳で、読みながら「これはうまいなあ」と唸らされてしまった。もちろん、即座に日本語版の購入を決定。ちなみに、相当に翻訳が難しかったであろう抽象的かつシュールレアリズムな内容にもかかわらず、翻訳の品質は最後まで維持されていたことを付け加えておく。 それにしても・・・これ本気で映画化するんですかね。多分に主人公の妄想が入り交じった、一人称独白だけで進行する、「スピード感」や「盛り上がり」という要素が皆無の作品を映像化・・・「Good Luck」以外に、制作陣にかけるべき言葉が見つからない。続編の『監視機構』と『世界受容』は、もっと映像化しやすい内容なのだろうか。でも、Amazon.comのレビューを読む限り、この作家の著作はすべて似たようなスタイルだという話が・・・。 | ||||
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| 突然世界に現れた謎の空間エリアX。これまで「監視機構」からいくつもの調査隊が派遣されたが、「無事に」帰還した隊はひとつとしてない。 そこに新たに派遣された4名の調査隊、隊員は名前を捨て、「生物学者」などの職名で行動する。調査隊は独自に発展した不可思議な生態系を調査するが、人為的な構造物が見つかる。その調査の過程で、生物学者は心理学者の行動に疑念を抱き始めるが、その最中、隊員の一人が失踪し、調査隊にも不和が広がっていく。そして、生物学者は予想外の発見をすることとなる・・・ なんて言うか、性格的引きこもり気味の生物学者の一人称で語られるので、雰囲気が暗い暗い。 「大型エンターテイメント」というには、到着点のない心理ドラマメインで疑問符がつきます。 特に、本作で提示される謎は数多く、というかすべてが謎で、これに対して一つとして解答は与えられません。 エリアXの舞台は魅力的で、今後どういう展開になるのか、どういう結末を迎えるのか、という期待は大きくふくらみますが、本書だけ取り上げれば狐につままれた感じ。短めの長編なので、この長さだから読み切れた。これ以上長いとキツイ。 ただ、「監視機構」はすべてではないもののエリアXの謎は把握しているようだし、後に続く作品でいろいろと明らかになっていくのでしょう。期待感は持たせてくれるので、☆一つおまけ。相当風呂敷を広げているので、回収しきれずに尻つぼみで終わってしまう危険はありますが。 | ||||
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